2023年1月20日更新

「パイレーツ・オブ・カリビアン1/呪われた海賊たち」結末までのあらすじネタバレ解説!アステカの金貨の呪いとは

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『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』
© Buena Vista Pictures/zetaimage

2003年の「呪われた海賊たち」から始まった映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウという世界一有名な海賊キャラを生み出し、大ヒットシリーズとなりました。 この記事では、本シリーズの1作目「呪われた海賊たち」のあらすじをネタバレありで紹介し、キャストやトリビア、さらに感想・評価と解説もお届けします。

公開日 2003年8月2日
上映時間 143分
監督 ゴア・ヴァービンスキー
キャスト ジョニー・デップ , オーランド・ブルーム , キーラ・ナイトレイ

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』あらすじ

『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』
© Buena Vista Pictures/zetaimage

カリブ海で海賊たちが野放図に海を荒し回ってた時代。鍛冶屋として働いている青年ウィル(オーランド・ブルーム)は、小さい頃海で提督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)に助けられ、それ以来秘かに想い続けていました。 この時ウィルが身につけていた金貨をエリザベスは大切にしまっていましたが、この金貨を探す呪われたブラックパール号のキャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)と、その手下の海賊たちにエリザベスはさらわれてしまいます。 ウィルはエリザベスを救うため、変わり者の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と手を組み、キャプテン・バルボッサに挑みます。

「呪われた海賊たち」結末までのネタバレあらすじ

【起】ポート・ロイヤルにジャック・スパロウ現る!

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ジャック・スパロウ
© Photofest/Zeta Image

舞台は18世紀、カリブ海の港町ポート・ロイヤル。総督の娘エリザベスは、幼い頃に助けた少年ウィルが持っていた金貨を大切にしまっていました。青年に成長したウィルは総督の屋敷に鍛冶屋として出入りしており、お互いに想い合っていましたが、エリザベスは海軍のノリントン提督との結婚が決まっていました。 そんな折、キャプテン・ジャック・スパロウと名乗る男が入港し、逮捕しようとした兵士たち相手に騒ぎを起こします。その時ノリントンと一緒にいたエリザベスが海へ落下し、それを助けたジャックは彼女に助命を頼みますが、ノリントンはジャックを投獄してしまいました。

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【承】「アステカの金貨」の呪いを受けたバルボッサ一味

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』バルボッサ
© Walt Disney Pictures/Photofest/Zeta Image

その晩、キャプテン・バルボッサ率いる海賊船ブラックパール号が現れ、町を襲ってエリザベスを捕まえてしまいます。彼らの狙いは彼女が持つ金貨でした。 ウィルは彼女を助けるためジャックに協力を求め、2人で海軍の高速船インターセプター号を奪って「死の島」へ。その途中ジャックは、バルボッサたちが「アステカの金貨」の呪いをかけられた不死身の体であることを語りました。 呪いを解くためには盗まれた金貨をすべて戻し、盗んだ人間の血を注がなければなりません。 最後の金貨を盗んだのはウィルの父ビルで、その金貨を持つエリザベスが「ターナー」と名乗ったため、彼女がビルの血縁だと思っていたバルボッサ。彼女の血では呪いを解くことができず、怒って彼女を殺そうとします。

【転】激戦!「死の島」での海賊VS海軍の戦い

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』バルボッサ、ウィル・ターナー
© Walt Disney Pictures/Photofest/Zeta Image

間一髪でエリザベスを救出したジャックとウィル。しかしブラックパール号に追われ、激戦の末インターセプター号は沈んでしまいました。 捕らわれて無人島に置き去りにされたジャックとエリザベスですが、彼女の機転でたどり着いたノリントンに救われます。エリザベスはウィルを助けるため、ノリントンに死の島を攻撃するよう説得しました。 島に着いたジャックはこっそり洞穴に向かい、海軍が待ち伏せていることをバルボッサに知らせます。バルボッサは手下たちを軍艦に向かわせますが、その隙をついてジャックとウィルはバルボッサに戦いを挑むのでした。

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【結末】ラストはジャックとバルボッサの一騎打ち!呪いは解ける?

ジャックを打ち負かしたバルボッサですが、なぜか剣で刺してもジャックを殺せません。実はジャックはどさくさに紛れて金貨を1枚盗んでおり、自ら呪いにかかっていたのです。不死身同士の戦いの中、ジャックが銃でバルボッサを撃った瞬間にウィルが血を金貨に注ぎ、呪いが解かれてバルボッサは倒れました。 その後、海軍によって絞首刑にされそうになったジャックをエリザベスとウィルが助けます。迎えに来たブラックパール号に乗り、ジャックは大海原へ旅立っていきました。 ウィルはスワン提督とノリントンにエリザベスとの結婚を申し出て認められ、ノリントンはジャックを追跡することを宣言したのでした。

「呪われた海賊たち」ネタバレ感想・評価

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
© Photofest/Zeta Image
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の総合評価
4 / 2人のレビュー
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40代女性

ディズニーランドの人気アトラクションの実写化映画で、こんなに成功するとは!時代設定もヨーロッパ諸国が台頭してきた時代で海賊VS海軍も面白かった。ジャックのキャラクターはもちろん、もう1人の主人公といえるウィルの活躍も見どころ。

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30代男性

ストーリーとアクションの完成度や大迫力の海賊船バトル、ジョニー・デップの好演とジャック・ウィル・エリザベスの3人の関係性、そしてテーマ曲とどれをとっても最高のエンターテインメントに仕上がっている。海賊映画の傑作!

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【解説】アステカの金貨の呪いを解く方法は?なぜエリザベスを狙ったのか

本作の鍵となる「アステカの金貨の呪い」には、呪いを解くためには盗んだ金貨をすべて元に戻し、盗んだ者の血を注がなければならないという掟があります。呪われたバルボッサたちは「何も感じることなく、死ぬこともできない」不死身の体になっていました。 バルボッサが呪いを解くためには、最後の金貨を盗んだブラックパール号の船員ビル・ターナーの血も必要でしたが、この掟を知る前にビルを海に沈めてしまったのです。そのため、ビルの血を引き金貨を持つ者を探していました。 エリザベスが金貨を持ち、ターナー姓を名乗ったため連れ去りますが、それは嘘だったため呪いは解けません。バルボッサとジャックの最後の戦いで、ビルの息子であるウィルが最後の金貨に血を注いだため呪いが解け、ジャックに撃たれたバルボッサは倒れました。 ところがエンドール後の映像で、バルボッサの相棒のサルが石櫃から金貨を盗んでいました。不死身のサルとバルボッサの復活は、次作「デッドマンズ・チェスト」につながる重要なエピソードです。また、バルボッサとスパロウ船長の因縁もシリーズ中の大きな伏線になっています。

「呪われた海賊たち」登場人物・キャスト一覧

ジャック・スパロウ役 ジョニー・デップ 吹き替え:平田広明
ウィル・ターナー役 オーランド・ブルーム 吹き替え:平川大輔
エリザベス・スワン役 キーラ・ナイトレイ 吹き替え:弓場沙織
ヘクター・バルボッサ役 ジェフリー・ラッシュ 吹き替え:壤晴彦
ウェザビー・スワン提督役 ジョナサン・プライス 吹き替え:村松康雄
ジェームズ・ノリントン役 ジャック・ダヴェンポート 吹き替え:森田順平
アナマリア役 ゾーイ・サルダナ 吹き替え:湯屋敦子

ジャック・スパロウ役/ジョニー・デップ

パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウ
©︎ DISNEY / All Star Picture Library / Zeta Image

ジャック・スパロウはブラックパール号の元キャプテンでしたが、バルボッサの反逆にあって乗っ取られていました。バルボッサからエリザベスを取り返そうとするウィルと手を組み、ブラックパール号を取り戻し、バルボッサに復讐しようとします。 奇抜な格好と、どこか奇妙で賢く立ち回る憎めないキャラクターのジャック・スパロウを演じたのは、ハリウッドで最も多才なジョニー・デップ。 今までのキャリアで『シザー・ハンズ』(1990年)のエドワード役や「スウィーニー・トッド」、「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズのマッドハッター役など、いろいろなキャラクターを幅広く演じています。本作でキャプテン・ジャック・スパロウを個性的で愛すべきキャラクターとして演じあげました。

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ウィル・ターナー役/オーランド・ブルーム

パイレーツ・オブ・カリビアン ウィル・ターナー

幼い頃、海で漂流していたところを助けてくれたエリザベスに思いを寄せるウィル。鍛冶屋として働いていますが、実は彼には隠された出生の秘密がありました。 エリザベスを救うためにジャック・スパロウと手を組みますが、ジャックに対して少なからず友情も芽生えてきます。命をかけてエリザベスを救おうとする彼の思いが、ストーリーを推し進めていきます。 「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのレゴラス役で世界的ブレイクを果たしたイギリス出身のオーランド・ブルームが、エリザベスを一途に思う剣の使い手ウィルを熱演しました。

エリザベス・スワン役/キーラ・ナイトレイ

パイレーツ・オブ・カリビアン エリザベス・スワン

総督の一人娘で、ウィルに密かに思いを寄せるエリザベス。美しいだけでなくとても勇敢な一面もあります。 エリザベスを演じたのは、イギリス出身のキーラ・ナイトレイ。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で演じたナタリー・ポートマンの影武者役で、初めて世にその名前が知られました。 また、世界的に大ヒットしたイギリス映画『ベッカムに恋して』(2002年)では主人公の友人役を演じ、彼女の魅力を印象付けました。

ヘクター・バルボッサ役/ジェフリー・ラッシュ

パイレーツ・オブ・カリビアン ヘクター・バルボッサ
©︎ DISNEY / All Star Picture Library / Zeta Image

バルボッサは昔ジャック・スパロウの手下の一等航海士でしたが、ジャックを裏切ってブラック・パール号を乗っとります。しかし、バルボッサと手下たちは金貨の呪いにかかってしまうのでした。呪いを解くために黄金のメダルを手に入れようとし、エリザベスをさらうことに。 バルボッサを演じたのは、数多くの舞台や映画に出演しているオーストラリア出身のジェフリー・ラッシュ。1996年に『シャイン』でピアニスのディヴィット・ヘルプゴットを演じ、アカデミー主演男優賞を受賞しました。 ハリウッドのAリストの仲間入りをし、その後『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』でエミー賞主演男優賞を、さらに舞台『瀕死の王』でトニー賞主演男優賞を受賞しています。

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ウェザビー・スワン提督役/ジョナサン・プライス

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©WALT DISNEY PICTURES/All Star Picture Library/Zeta Image

ウェザビー・スワンはイギリス帝国のポート・ロイヤルの総督で、エリザベスの父親。 立派な総督で娘思いの父を演じたのは、イギリス出身のジョナサン・プライス。大英帝国勲章コマンダーの受章者でもあるプライスの『ハムレット』は定評があり、ロンドンの舞台からブロードウェイに進出。映画『未来世紀ブラジル』(1985年)で有名になりました。 その他にも『摩天楼を夢見て』(1992年)や『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)など映画、『ベニスの商人』や『ミス・サイゴン』など舞台、『ウルフ・ホール』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などテレビドラマといった、数々のメディアで幅広く活躍しています。

ジェームズ・ノリントン役/ジャック・ダヴェンポート

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©WALT DISNEY PICTURES/All Star Picture Library/Zeta Image

エリザベスに好意を持ち、彼女に求婚する英国海軍士官ジェームス・ノリントン。彼もウィルに負けないくらいエリザベスを愛し、さらわれたエリザベスを救出しようと奮闘します。 ノリントンを演じたのは、イギリス出身のジャック・ダヴェンポート。『危険な動物たち』(1997年)で映画デビューし、BBCのテレビシリーズ『ディス・ライフ(原題)』で一躍ブレイクします。映画『リプリー』(1999年)には、マッド・デイモンの恋愛相手役で出演しました。

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アナマリア役/ゾーイ・サルダナ

ゾーイ・サルダナ
©Hahn Lionel/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

キャプテン・ジャック・スパロウが「カリブ海の繊細な花」と称した男勝りの女海賊アナマリア。彼女いわく、スパロウには船の貸しがあるそう。スパロウの船の船員になりますが、彼女の登場はこの『呪われた海賊たち』1作のみとなっています。 アナマリアを演じたのは、のちに『アバター』(2009年)で一躍スターの仲間入りをしたゾーイ・サルダナ。 彼女は実はこの映画の出演を楽しんでいなかったよう。当時23歳の若手女優だったサルダナは、キャストは素晴らしかったと賞賛したものの、残念ながら制作スタッフのポリティカルな部分を不満に感じたていそうです。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」がもっと面白くなるトリビア

名曲「彼こそは海賊」の制作秘話

『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえば、この誰もが聴いたことがある名曲「彼こそが海賊」。 当初は『レインマン』や『ライオン・キング』など数々の映画音楽で有名なドイツ人映画音楽家ハンス・ジマーが、本作の音楽を依頼されていました。 しかし多忙により受けることが難しかったため、彼のスタジオの同じくドイツ人音楽家で、『パール・ハーバー』の音楽も一緒に手がけたクラウス・デバルトが、ジマーの作曲したテーマを元に楽曲の作業を進めることに。 そうして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズを通して使われることになるテーマ曲「彼こそが海賊」が誕生したのです。

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ジャックスパロウの役作り

パイレーツ・オブ・カリビアン
©︎ DISNEY /Photofest/zetaimage

ジャック・スパロウには金歯がありますが、これはジョニー・デップのアイデア。しかしデップは製作会社の重役たちが「金歯は少ない方がいい」と言うに違いないと思い、駆け引きのために歯医者にもっとインプラントを入れるようにお願いしたとか。スパロウの最終的な金歯の数は、初めから彼が思っていたものなのです。 また、海賊は「18世紀のロック・スター」だとして、世界的ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリストで、友人のキース・リチャーズを研究したそう。彼からインスピレーションを受けて、スパロウの役作りをしたといいます。

この人が演じていたかも……!

ヒュー・ジャックマン
WENN.com

ジャック役の候補に挙がっていたのは、実はそうそうたる顔ぶれ!ロバート・デ・ニーロは過去の海賊もの映画が成功しなかったことを理由に、この役を断っていたそうです。 その後、スティーブン・スピルバーグが脚本を手に入れ、ビル・マーレイかスティーブ・マーティン、もしくはロビン・ウィリアムズにジャックを演じさせたいと考えていたとか。しかしディズニーが映画を作る許可を与えなかったそうです。 一方スタジオ側は、マシュー・マコノヒーに興味を示していたそう。というのも彼が、オリジナルの脚本でこのキャラクターにインスピレーションを与えたバート・ランカスターによく似ていたからです。 さらに、共同脚本家のスチュワート・ビーティーはこの役をヒュー・ジャックマンを念頭に描いていたそうですが、ディズニーはジャックマンにこの役は十分でないと考え、結果的にジョニー・デップに渡ったのでした。

ヒース・レジャー
© LFI/Photoshot

ウィル役については、当初はジュード・ロウやユアン・マクレガー、トビー・マグワイアやクリスチャン・ベールなどが候補に。しかし最終的にオーランド・ブルームとヒース・レジャーが残り、ゴア・ヴァービンスキー監督が選んだのはブルームの方でした。

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』をネタバレあらすじでおさらい!

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ) ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)
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世界的な海賊ブームを巻き起こした映画シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウは、本作のヒットとともに唯一無二のキャラクターに成長しました。 シリーズの記念すべき第1作「呪われた海賊たち」を今一度おさらいし、ぜひシリーズ通して楽しみたいものですね。