映画『天使と悪魔』を徹底解説!
あのヒット作の続編!
映画『天使と悪魔』は、2006年に公開された映画『ダ・ビンチ・コード』の続編として、2009年にアメリカを皮切りに全世界に公開され、大ヒットを記録しました。
原作はダン・ブラウン著の小説『天使と悪魔』です。原作は『天使と悪魔』の続編が『ダ・ビンチ・コード』となるため、今作は脚色がかなり加えられています。
主役はトム・ハンクス、監督はロン・ハワードと、主要なスタッフ及びキャストは前作からそのまま続投しています。
映画『天使と悪魔』あらすじとネタバレ
ローマ法王が亡くなり、次のローマ法王を決めるコンクラーベが始まります。しかし、ローマ法王の候補者4人が次々と誘拐され、同時に脅迫状が届きました。そのため、バチカン警察はアメリカの大学教授にして今作の主人公、ラングドンに捜査協力要請をしました。
このとき、事件は誘拐だけでなく、ローマにある素粒子研究所の男性研究員が、研究所の一室で眼球をえぐり抜かれて死んでいる事件も起きていました。
ラングドンはバチカン市国に到着後、素粒子研究所の研究員の同僚・ヴェトラと捜査を開始します。すると、ラングドンはイルミナティという秘密結社の仕業ではないのかと疑い始めました。
更に捜査を進めると、誘拐されたうちのひとりが遺体となって発見され、その後もひとり、またひとりと誘拐された候補者が死んでしまいました。残ったローマ法王の候補者も犯人達によって殺されそうになりましたが、ラングドンの捜査・推理によって候補者の死んでいた場所の法則から候補者がいる場所を特定し、無事に救出しました。
この生き残った候補者が、ローマ法王に就任することになります。また、犯人はバチカン内部の幹部中の幹部だったこともわかり、ラングドンは犯人を追い詰めますが、犯人は焼身自殺を遂げ、事件は一応の解決を迎えます。
こうして、民衆に新ローマ法王のお披露目となったのです。
映画『天使と悪魔』に出演のキャスト
前作『ダ・ヴィンチ・コード』に引き続き主役を務めたのはトム・ハンクスです。ロバート・ラグンドンはハーバード大学で宗教象徴学を専門に研究しています。
演じたトム・ハンクスは俳優から映画監督、テレビプロデューサーまで幅広く活躍。本作のシリアスな役柄とは反対に、プライベートではお転婆な性格が注目されています。
日本に来日した際には、居酒屋で出会ったおじさんたちと一緒に写真を撮り、自身のインスタグラムにあげたことが話題になりました。
パトリック・マッケンナ(カメルレンゴ)/ユアン・マクレガー
ローマ教皇の秘書長であるパトリック・マッケンナを演じたのはユアン・マクレガー。
演じたユアン・マクレガーは1992年に俳優デビューを果たし、1996年公開の『トレインスポッティング』で主演を務めブレイクします。ブレイク作となった『トレインスポッティング』の続編が2017年に公開されることが決まっており、引き続きユアン・マクレガーが主演を務めるようです。
ヴィットリア・ヴェトラ/アイェレット・ゾラー
前作でオドレイ・トトゥが演じた映画のヒロイン、科学者ヴィットリア・ヴェトラを務めたのはアイェレット・ゾラーです。
アイェレット・ゾラーはイスラエル出身の女優で、1991年にデビューしました。過去には女優賞に何度もノミネートされており、イスラエルを代表する女優の一人です。
リヒター/ステラン・スカルスガルド
スイス衛兵の隊長、リヒターを演じたのはステラン・スカルスガルドです。
1973年に俳優デビューし、過去には『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『マイティ・ソー』シリーズなどの話題作に出演してきました。プライベートでは前妻との間に6人の子供を設け、離婚。再婚相手との間には2人の子供がいます。
映画『天使と悪魔』の撮影エピソードを紹介!
製作時に起こったハプニング
撮影は2008年2月から始まる予定でしたが、全米脚本家組合ストライキの影響で2008年6月まで撮影開始がずれ込みました。これによって、公開予定も2008年12月から2009年5月に順延しています。
許可が下りない?
今作の撮影ロケ地として、ローマなどで行われましたが、ロケ地として使用予定だったふたつの教会で撮影許可が下りないハプニングが起きました。
前作『ダ・ヴィンチ・コード』でもウェストミンスター大聖堂の撮影許可が下りない事態が起きており、宗教をテーマとする映画の撮影の難しさを感じさせます。
映画『天使と悪魔』と原作『天使と悪魔』の違い
違和感のない脚色
原作では『天使と悪魔』が1作目、続編が『ダ・ヴィンチ・コード』になるため、時系列が逆転しています。
そのため、原作を映画化するにあたって、違和感のないように脚色されています。細かいところを挙げるとキリがありませんが、大きな違いとしては・・・
・映画ではローマ法王の候補者がひとりだけ生き残ったが、原作では全員死んでいる。
・原作に登場した人物の変更や削除などにより、映画での犯人の犯行動機が変更された。
・犯人の最期の描かれ方の変更。
・・・などが挙げられます。
映画『天使と悪魔』と原作者ダン・ブラウン
映画でも深い関わり
原作者のダン・ブラウンは、映画でも製作総指揮の立場で参加しています。今作では作品順の関係上、『ダ・ヴィンチ・コード』の続編となるように脚色が加えられました。
なお、前作『ダ・ヴィンチ・コード』や次回作で最新作になる『インフェルノ』でも製作総指揮として参加しているため、いわば原作者も認める映画シリーズと言えるでしょう。
映画『天使と悪魔』の感想・評価は?
評価真っ二つ!
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Megu_Komatsu
宗教史、宗教問題をベースとして話が構築されたエンターテイメント作品。イタリアの美術作品がたくさん出てくるのも面白い。個人的に美術史好きにはたまらないと思った。
キリスト教…宗教とは何なのか?神とは?人間とは?を考えさせられた。
ストーリーとしては、前作の「ダ・ヴィンチ・コード」よりは分かりやすく展開されていると思います。前作を知らなくても楽しめる内容かとは思います。
ただ、キリスト教の知識を知って観たらもっと面白いかもしれないです。
southpumpkin
よくできたミステリ映画というものは、観客が気づく瞬間と登場人物の気づく瞬間がほとんど同じだと思います。観客が早ければ飽きるし、遅ければついていけない。こも映画も非常によくできた映画なのですが、観客が完全についていけません。天才学者ラングトンが気づいて「みんなこっちだ」という合図とともに他の登場人物も着いて行きます。そうして一番最後に観客がその様子を見て感心する、という構図です。この映画の知識についていける観客は日本人では1%以下でしょう。歴史探索が如く、ヴァチカンを駆け巡ります。見る側にほんの少しでも、この映画が終わったら少し勉強してみようという気概があれば十分に楽しめるはずです。
原作も読みましたが、少し変更されています。しかしそれでも最後のオチは見応えがあります。
似たようなシチュエーションの映画にセブンがありますが、あちらの方がわかりやすくシンプルでしょう。