デッドショットの知られざる事実20選【スーサイドスクワッド】

2017年5月1日更新 8357view

『スーサイド・スクワッド』でウィル・スミスが演じて話題となった非情の殺し屋デッドショット。映画だけでは語られなかったデッドショットの驚くべき事実を探ります。

1.デッドショットは現在とは全く異なるキャラクターだった?

Original_Deadshot

デッドショット、本名フロイド・ロートンの初登場は、1950年のバットマンシリーズ。バットマンのクリエイター・ボブ・ケーン、ゴーストライターだったデヴィッド・V・リードとルー・シュワルツによって生み出されました。当時デッドショットはゴッサムシティの犯罪と戦う戦士としてのバッドマンの地位を狙う自警団として描かれたのです。さらにシルクハットに燕尾服姿という出で立ちでした。

現在の彼のイメージは、1988年にスーサイド・スクワッドのクリエイター、ジョン・オストランダーが描いたオリジナルミニシリーズで定着。そしてこのシリーズで、ロートンがデッドショットになってしまう原因となった悲しき家族の歴史が描かれたのです。

2.ウィル・スミス版デッドショットの前にも実は実写化されている

Deadshot_with_an_eyepatch

コミックスでの65年以上に及ぶ歴史を持ちつつも、デッドショットの実写版銀幕デビューは『スーサイド・スクワッド』でのウィル・スミスによる赤いアーマーと腰に銃を携えた姿になります。

しかし、実は、これが初めての実写化ではないのです。

以前彼は、ドラマ「ヤング・スーパーマン」にクラーク・ケントと対峙するカウボーイ風狙撃手として登場したことがあり、その後もCWテレビの作るDC・アローの世界に複数回登場しています。

コミックスファンにお馴染みの姿での登場はドラマ「アロー」シーズン1が初となり、スーサイド・スクワッドの結成も取り上げられました。シーズン3で殺された後も、同年、ドラマ「フラッシュ」にて再登場。ドラマの中の変容した世界"アース2"では、フロイト・ロートンは、皮肉にも、銃の扱いが極端に下手な警官になっていました。

3.デッドショットはドラマ版“アロー”から強制的に消された

デッドショット

不運なことに、ドラマ“アロー”の制作側は、デッドショットをファーストシーズンから起用し、彼とその他のスーサイド・スクワッドの将来的な活躍のプランを構想しながらも、彼の存在をドラマから完全に消すように指示されました。

当初その理由は明確ではなかったのですが、関係者によればそれはDCの映画側からの動きがあったようです。DCEU映画制作サイドは映画版とは異なるバージョンのスーサイド・スクワッドとそのキャラクターが平行して存在することを歓迎しなかったようです。

“アロー”続投はできませんでしたが、パラレルワールドのデッドショットはドラマ“フラッシュ”にて、アース2でのエピソードの中で、あまりの腕の悪さに馬鹿にされる警官となってゲスト出演することになりました。

4.デッドショットの参加チームはスーサイドスクワッドだけではない

シークレットシックス

スーサイド・スクワッドのほぼ全てのバージョンに参加し、他のどのキャラクターよりも何度もそのリーダーを務めあげてきた、デッドショットは今やスーサイド・スクワッドと同意語かのようです。しかし、だからと言って、タスクフォースX計画の他のスーパーヴィランたちのグループに、彼が参加できないわけではありません。

悪党がヒーローとなるべく仕立てられたスーサイド・スクワッドとは異なり、シークレット・シックスは裏の仕事をするために雇われた悪役傭兵集団です。メンバーには、ベイン、キング・シャーク、ハーレイ・クイン、バンダル・サベッジの娘スキャンダルがいます。チームは正体不明のモッキンバードからの命令を受けて動いています。このモッキンバードというコードネームは長年にわたり、複数のキャラクターによって使用されてきました。リドラー、アマンダ・ウォーラー、そして、なんとレックス・ルーサーもその一人。

5.デッドショットは超人ではない(ただ、半端なく、トレーニングしただけ)

デッドショット

DCユニバースの中で、最も正確な狙撃者としても知られるデッドショットは、ほぼ失敗をしたことがありません。事実、デッドショットとしてターゲットを殺し損ねた記録があるのは、バットマンが直前に邪魔をした時のみ。それでも標的に傷を負わせています。

面白いことに、彼も宿敵バットマンと同様、超能力を持ちあわせているわけではなく、単に厳しい鍛錬の賜物なのです。それこそが彼を超人でないながらもスーサイド・スクワッドの数少ないメンバーの一人とした理由。

またダークナイト・バットマン同様に、ロートンの実践における卓越した技量は、彼の肉体的コンディションを常に最高の状態でキープしていること、また、腕に仕込まれたマシンガンや高い効果の防弾アーマーなどといった、最新テクノロジーと機器によるところがあります。

6.父からの虐待、そして兄の死

デッドショット

殺人を犯してしまう人には、そのきっかけとなる暴力的な過去があるに違いありません。フロイド・ロートンも然り。彼の少年時代は理想とは程遠いものでした。

幼い頃のデッドショットと彼の母親、そして愛する兄・エディはフロイドの父親から虐待を受けていました。そしてついに兄弟の母は、エディに父を殺すように説得。エディを止めるため、フロイドは木の上から兄の手の銃を撃ち弾こうとします。ところが座っていた枝が折れ、フロイドは虐待する父を生かしておく代わりに、兄を殺してしまいました。

後に、母親は発狂し、フロイドの息子の命を脅かします。追い詰められたフロイドは、仕方なく、自らの母の背骨を撃ち、彼女を全身不随にさせることになるのです。

フロイドがデッドショットへと変わってしまうのも不思議ありません。

7.自殺願望

デッドショット

彼の人生にあまりに死が付き纏うため、そして兄を殺してしまった罪悪感のため、ロートンにとって、生とは大して意味がないものになっていました。デッドショットとしてこんな危険な仕事をしているのも、彼が切に死を望んでいるからなのです。彼のこの向こう見ずな性格は、当然ながら、彼を"スーサイド・スクワッド(自殺特攻部隊)"の完璧な一員にしています。

彼の生死への執着のない態度はこれまでに2度、明らかな形で見ることができます。1度目は自己犠牲、そして2度目は殺されて、彼は死んでいるのです。しかし、どちらのケースもその後すぐに復活させられました。New52での2度目の彼の死後、所属するタスクフォースXのボスであったアマンダ・ウォーラーは彼を死の淵から蘇らせたのですが、蘇生後まもなく、アマンダは怒りに満ちたロートンに責められます。彼は本当に死にたかったのでしょう。

8.ウィル・スミスはこの役のために銃の集中訓練を受けた

ウィル・スミス『スーサイド・スクワッド』

(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

ウィル・スミスは、アクションシーンが要求される役を演じる際には非常に真面目にトレーニングを行うことで有名です。

映画『スーサイド・スクワッド』の為、47歳の彼は筋力強化以上のことに取り組みました。多くの時間をデッドショットの使用する銃や、実際に戦闘で使用する様々な銃の訓練に費やしたのです。自らの演じる役柄と同等かどうかはわかりませんが、ウィルはかなりの才能を見せたとか。

身体的トレーニングの他にも、彼は殺人者の内面、デッドショットの心理を理解しようとするのには相当な努力が必要だったとも述べています。

9.利益を娘に送っている

ウィル・スミス『スーサイド・スクワッド』

(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

演じたウィル・スミスの理解するところでは、デッドショットは、金のために人を撃っていること、幼い頃に兄を殺してしまったことで、正常な心理状態ではないようです。しかし、彼は人間らしい部分も持ち合わせています。

2005年のミニシリーズにて、ロートンは、自分にはスターシティの危険な地域で育つ娘、ゾーイがいたことを知り、彼女を守る為、近隣を支配していたギャングを一掃しました。

ところが、彼の行動の為にゾーイが危険に晒された為、フロイドは彼女のそばにいることを諦め、稼いだほとんどすべてを娘に送っているのです。

10.デッドショットの子供達

デッドショット

出典: dc.wikia.com

死への無関心さ、ためらいなく狙撃する速さ、そしてそれより早く今誰を撃ったのか忘れてしまう...デッドショットには暗殺者として弱点がないと言えるでしょう。ただ一つ、娘のゾーイを除いては。

実は、彼にはエディという名との息子もいました。1988年の最初のオリジナルシリーズにて、息子は誘拐されてしまいます。誘拐犯や傭兵団をやっつけた彼でしたが、ペドフィリアのウェス・アンセルムがエディを盗み、殺害を止めることができませんでした。

彼はこのモンスターのような男に銃弾を食らわすことができたのですが、すでに時遅く…さらに最悪なことに、この傭兵団を裏で操っていた人物こそが彼の母親ジェネヴィーブ・ロートンだったのです。フロイドは、これで母と父はお似合いの夫婦だったと叫び、母を撃ちます。

11.最も正確性の高い暗殺者ではあれど、最も成功率の高い暗殺者ではない

デッドショット、デスストローク

出典: aminoapps.com

デッドショットに与えられた'DCコミックス中で最も正確な射撃をするキャラクター'という称号は、間違いなく立派なものです。しかし、DCの"最凶"の暗殺者の称号は、おそらく、同じくバッドマンに敵対する悪役スレイド・ウィルソン=デスストロークに与えられるでしょう。フェアに言えば、フロイドはターゲットをいつも殺すつもりではないのですが...。とはいえ、もしあなたが誰かに死んでほしいなら、デスストロークを雇うべきです。

この二人を同じ土俵で比較するのは不公平かもしれません。デッドショットは離れた場所からの狙撃を得意とし、一方、デスストロークは標的に近づいて殺しをする傾向があるのですから。しかし、"戦ったらどちらが勝つのか"という疑問はコミックスにはつきものです。

実はこの二人、実際に何度か対峙したことがあるのです。そのうち何度かはデスストロークが勝ち、何度かはデッドショットが勝利しています。明確な答えは出ていないことから、両者どちらも等しく必殺の殺し屋というのが公平かもしれません。ただ、デスストロークには超人的回復能力があり、ただの人間であるデッドショットに対してはアドバンデージと言えるでしょう。

12.デッドショットとハーレイ・クインの複雑な関係

ウィル・スミス『スーサイド・スクワッド』

(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

デッドショットを語る上で最も奇妙な部分、といえばハーレイ・クインとの関係とその欠落でしょう。二人は、ハーレイとジョーカーのように触れ合えば爆発してしまいそうな、予想のつかない関係では全くもってありません。とはいえ、写真の中の可愛いカップルの間柄は、揺るぎない絆とは程遠く、間違いなく健康的とは言えません。

二人の関係の始まりは、New52のスーサイド・スクワッド開始後の一番初めの任務の頃まで遡ります。「道化を演じはしない」と告げたデッドショットの"リーダーシップ"に感じ入るハーレイ。その数ページ後まもなく二人の最初のロマンスが訪れました。

ところが、ハーレイがフロイドを"Puddin"(プリンちゃん)と呼ぼうとしたところ、デッドショットは自分たちの関係は断じて体だけの関係だと手酷く言い放ちます。この件以降、二人の関係は恋愛ゲームと本当のときめきとの間に揺れているのです。ハーレイはこの関係性をジョーカーを嫉妬させるために利用しようとまでしたのです。