2017年7月6日更新

『男はつらいよ』シリーズが好きな人にぜひおすすめしたい映画7選

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男はつらいよ

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誰もが認める国民的映画シリーズ『男はつらいよ』

1969年に第1作目が公開された『男はつらいよ』。もともとは、松竹が当時ヒットしていた東映の鶴田浩二や高倉健の任侠映画への対抗策として企画されたヤクザ映画のパロディ作品であり、また、フジテレビ製作のテレビドラマでした。人気となったドラマの最終回で、寅次郎がハブに噛まれて死んだという結末に、視聴者から苦情が殺到し、映画化が企画されたようです。 1作目は、渥美清演じる不動の主人公・「フーテンの寅」こと車寅次郎が、20年振りに故郷の葛飾柴又に帰ってくるところから始まります。倍賞千恵子扮する美しく成長した妹さくら、懐かしいおいちゃんとおばちゃんらとの感激の再会もつかの間、さくらのお見合いに絡んでひと騒動巻き起こります。 寅さんのセリフ「私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天で産湯を使いました根っからの江戸っ子、姓名の儀は車寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」は誰もが知る名口上になりました。渥美清は、戦後の苦しかった時期に、上野界隈で寅さんのような庶民をたびたび目にしていたようで、寅さん役を演じる前からテキ屋家業の口上を真似るのが上手だったそうです。 毎回、旅先で出会うマドンナに一目ぼれし、故郷の葛飾柴又の馴染みの人たちと大騒動を起こす人情喜劇映画シリーズ。1995年までになんと全48作が公開、1997年には特別編が製作されています。 全シリーズの監督(一部作品除く)を務めたのは、言うまでもなく日本を代表する映画監督の山田洋次です。

『男はつらいよ』の世界観が好きな人には

1.続編公開が決定しているその名もずばり『家族はつらいよ』【2016】

toshibakuon 昨今話題になっている熟年離婚がテーマの人情家族物語。山田洋次ならではの家族の会話、男はつらいよを引き継いでいるようなやり取りやドタバタ劇がどこか懐かしさを感じさせる。キャストも「東京家族」と同じなので馴染みもあるが個人的には東京家族の方が好みだ。
山田洋次監督が、『男はつらいよ』シリーズ終了以来、なんと21年ぶりに手掛けた人情喜劇映画です。小津安二郎監督の名作『東京物語』のリメイクとして製作された『東京家族』(2013年)。出演した橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが、そのまま同じ家族の役柄で登場します。2017年には続編『家族はつらいよ2』の公開も予定されています。 描かれるのは、熟年夫婦の離婚騒動。妻が誕生日に突然離婚を申し出たことから巻き起こる家族の騒動を描きます。

寅さんの純粋無垢さが好きな人には

2.渥美清と不思議な縁がある!?『星の王子さま』【1974】

s_p_n_minaco スタンリー・ドーネン監督でミュージカルとして映画化。ヘビ役はなんとボブ・フォッシー!MJみたいなダンスをソロでたっぷり披露してくれるじゃありませんか。長い手足でちゃんとヘビだからすげえ。ちょっとセクシーなバラもジーン・ワイルダーのキツネも、もちろん王子さまもそのまんま、あの原作&挿絵を忠実に再現してある。惑星がくるくる回ったり、砂漠の夜景が作り物ならではの鮮やかさだったり、当時のアニメ合成や特撮に繊細な詩情が溢れてて、愛らしい!
Keimiyazato スタンリー・ドーネンの隠れた秀作、原作はバイブルなので過度な期待はしませんでしたが 非常に楽しいし雰囲気は見事に再現されています、ボブ・フォッシーが見事なダンスを披露しています 原作とは少しかけ離れた子供向けではありますが 今の所 最高の星の王子様の映像化。
1974年に公開された、スタンリー・ドーネン監督のミュージカル映画『星の王子さま』の原作は、世界的ベストセラーであるサン=テグジュペリの同名小説です。 飛行機の故障でサハラ砂漠に不時着したパイロットと、ある小さな星からやってきた王子の間に芽生えた友情を描きます。ドーネン監督は、原作の世界観を、個性的なキャスティングと幻想的なセットで忠実に再現しました。中でもボブ・フォッシーの斬新なダンスは、あのマイケル・ジャクソンに強い影響を与えたとも言われています。 テレビドラマ『男はつらいよ』の最終回で、奄美大島のハブに噛まれて死んでしまう寅次郎。そのシーンそのものは直接描かれず、寅次郎の実弟を自称する雄二郎が、寅の帽子だけを持ち帰り「死んだ」と告げます。山田洋次監督は、寅さんのような純粋で時代錯誤の男は亡くなった方が良いと、演出の意図を語ってもいます。 『星の王子さま』でも、蛇が王子に噛みつくシーンがあります。また、かつて黒柳徹子が、下町育ちの渥美清の粗野な言葉使いを改めるようプレゼントした本が『星の王子さま』だったとか……。なんとも、奇矯な縁がありますね。

日本の喜劇映画が好きな人には

3.寅さん以前の渥美清が車掌を演じた『喜劇列車シリーズ』【1967-】

1967年に第1作目の『喜劇急行列車』が公開された、瀬川昌治監督による『喜劇列車シリーズ』。第2作『喜劇団体列車』(1967)、第3作『喜劇初詣列車』(1968)と立て続けに公開され人気を博しました。それぞれ別のキャラクターながら、人情味もろい車掌を、寅さん以前の渥美清が演じています。 例えば第1作目で演じたのは車掌の青木吾一。ある日、寝台特急「さくら」に乗車勤務していると、昔に憧れていた鞠子と再会します。鞠子は、夫と決別しようと長崎行きの列車に乗車していた、という物語です。

自由気ままなフーテンが好きな人には

4.寅さんよりもフーテンなアフリカ人たち『ブワナ・トシの歌』【1965】

1965年に公開された、アフリカを舞台にした羽仁進監督の『ブワナ・トシの歌』。物語の主人公・片岡俊男は、ケニアとタンガニーカの国境に、学術調査隊の施設を建設する為にやって来ます。しかし、3日間の旅を経て辿りついた集落には、手助けをしてくれる人は居らず、断りの手紙が……。困り果てた俊男でしたが、一人の少年に出会います。主人公の片岡を演じたのが、他でもない渥美清です。 当時、まだ映画や演技などを知らないアフリカの原住民たちが、自由で自然な演技を披露するのに驚かされる作品。そんな素人のアフリカ人たちに混じって、即興で演じる渥美清も堪能することが出来ます。

昭和の東京下町の雰囲気が好きな人には

5.シリーズ化され大ヒットも記憶に新しい『ALWAYS 三丁目の夕日』【2005】

Yumiko_Takayama 昭和のことはよく知らなかったけど、こんな雰囲気だったのかー 血が繋がってなくても信頼し合えていた時代 血が繋がっていても信頼し合えない時代に生まれた人間としては、とても羨ましい姿だった
namizumishi なんだかこの年代に憧れる。人と人との絆に感動。みんな他人から家族になってくんだな。他人との距離感が難しいから、本気でぶつかってる描写って泣きたくなる。
西岸良平の漫画を原作に、山崎貴監督がメガフォンをとり、大ヒットを記録した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』。東京タワーが建設中の昭和33年、夕日町三丁目に暮らす人々の、様々な人間模様を描くハートウォーミングな物語です。 吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子ら豪華キャストも話題になったほか、様々な映画祭で賞を受賞しています。同じキャストのまま、2007年には続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、2012年には『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が公開され、それぞれ大ヒットしました。

渥美清が良かった人には

6.渥美清が新キャラ・金田一耕助を演じた『八つ墓村』【1977】

potunen なぜか市川崑だと死んで疑わなかった野村芳太郎作品。映像は市川崑より陰惨なイメージが無いな…と思ってたら突然のスプラッタ、みたいなシーンも。謎解きというより、ドラマ性が高い。田舎町への憧憬が吹き飛ぶ物語でした。
1977年に公開された野村芳太郎監督の『八つ墓村』は、横溝正史の同名小説が原作。渥美清は、探偵の金田一耕助を演じました。 航空機誘導員の寺田辰弥の目の前で、自分を探していた祖父がもがき苦しんで絶命。親戚筋の未亡人・森美也子の案内で故郷の八つ墓村に戻った辰弥は、江戸時代の落ち武者にまつわる禍々しい怨念と殺人事件に巻き込まれます。 野村芳太郎監督の演出、渥美清が演じる金田一耕助は、同時期に製作された『犬神家の一族』など市川崑監督、石坂浩二版とは大きく雰囲気が異なります。 殺人事件を「祟りに見せかけた犯罪」ではなく、「真の祟り」として描きます。冒頭の近代的な空港シーンで幕を開け、失われつつある農村や前近代的因習などをコントラストで対比させ、推理劇風なオカルト映画に仕上げた異色作です。

倍賞千恵子が素敵だと感じた人には

7.倍賞千恵子の代表作にして隠れた名作『家族』【1970】

Keimiyazato 四国か九州だかの小さな島(嗚呼うろ覚え!) の生活を捨てて北海道の開拓地へ向かう一家を描いた山田洋次のロードムービー、子供の頃に観て陰陰とした重苦しさに息が詰まる思いをした作品です、関係ありませんが男はつらいよシリーズ全作大好きなので書き込みたいけど勇気が御座いません!
1970年に公開された、山田洋次監督の『家族』。本作の他、『故郷』(1972)、『遙かなる山の呼び声』(1980)と、倍賞千恵子が民子を演じた3部作の第1作にあたります。 主人公の風見一家は、故郷の長崎県伊王島を離れ、遥々北海道中標津町へ開拓移住することになります。当初は、妻の民子が猛反対していましたが、夫・精一の固い意志に根負け。子供2人を含む家族で移住するその姿をドキュメンタリータッチで描いた名作です。 高度経済成長期の日本の社会状況を背景に、大阪万国博覧会、東京の公害問題などを旅路の風景に折り込み、南北に長い日本の情景の多様さを描いていきます。 キネマ旬報ベスト・テン第1位に輝いた名作であり、倍賞千恵子、そして山田洋次監督にとっても代表作の1つに挙げられる作品です。