2018年1月4日更新

『ターミネーター』シリーズのトリビア20選!名作の裏には数々の苦労があった!

ターミネーター

シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの代名詞とも言える『ターミネーター』シリーズ。第1作の公開から早くも30年を迎えます。そこでシリーズ4作の変遷を紐解きながら、それぞれの撮影秘話をご紹介します。

1.監督の夢にターミネーターのモデルが現れたのがきっかけだった

物語の始まりはジェームズ・キャメロン監督がローマで見た悪夢がきっかけ。

「地獄からやってきたような恐怖の物体が炎の向こう側からこちらに向かってきたんだ。そいつは炎で皮膚がはがれて、中身が見えていたんだ」

この夢こそがロボットを使ったSF映画のアイデアとつながったのです。

2.T-800は悪役だけど人気が出るように作られた

ターミネーターT-800

T-800をオファーされて興味を示したシュワルツェネッガーに、監督は(悪役であるT-800を)観客が応援したくなるような映画にすると約束。実際、この役はシュワルツェネッガーのキャリアを支える上で重要な役となりました。

また、サラ・コナーにはその当時あまり知られていなかったテレビ女優、リンダ・ハミルトンを選びました。彼女は数年後、キャメロン監督と結婚しています。

3.予算を抑えるために工夫がされていた

元々シリーズ第一作の『ターミネーター』は低予算で作られたため、基本的に夜スタジオを使って撮影されていました。その際も高価な照明を使わなくてもいいよう、街灯に水銀灯を使うよう頼んでいたそうです。

4.T-1000のキャスティングにはキャメロン監督のオリジナルの構想が関係していた

元々キャメロン監督は、ターミネーターを人混みの中に混じることができるようなサイボーグにしたかったと話しています。しかし存在感のあるシュワルツェネッガーをキャスティングした時点でその設定はやめたといいます。

ところが『ターミネーター2』の公開が決まってから、より細身なロバート・パトリックをT-1000に選びました。これによって当初の設定であった人混みに紛れることのできるロボットという設定を叶えたのです。

5.エドワード・ファーロングは他のキャストに比べて仕事が多くなってしまった

『ターミネーター2』で、サラ・コナーの子ども役として選ばれたのが当時演技経験のなかったエドワード・ファーロング。オーディションで選ばれたのではなく、キャスティング・ディレクターがバスケット・ボールをしていたエドワード・ファーロングに目を留めて声をかけました。

13歳だった彼は5ヶ月半に及ぶ撮影の間に変声期を迎えてしまったため、最初と最後では声が別人になってしまいました。そこで、彼だけ声を再度録り直したそうです。

6.T-Xはシュワちゃんのアイデア

『ターミネーター3』の製作時にカリフォルニア州議員に当選したシュワルツェネッガーは、女性のサイボーグを登場させるというアイデアを主張したといいます。

「いい加減、観客も僕(T-800)が裸で未来からやって来るのを見るのは飽きたと思うんだ。どうせならセクシーで美人のサイボーグを登場させたほうがいいだろ。」

そして誕生したのがT-Xだったのです。

7.シュワちゃんはこの映画に向けて努力を積んでいた

シュワルツェネッガーはシリーズ前2作と比べて、自身の身体つきについて非常に心配していたと言います。そのためトレーニングを積み、減量に励んだんだとか。

また本編ではカットされてしまいましたが、彼はウィリアム・キャンディーという兵士役を演じました。T-800の顔と身体のモデルとして自身の外見を提供したという役どころで、一人二役に挑戦していたのです。

8.4作目のT-800はCGを駆使している

ターミネーター4

『ターミネーター4』では直前までシュワルツェネッガーのスケジュールを抑えられるか分かりませんでした。そこで実際の演技は、TVデシュワルツェネッガーを演じたことのある俳優、ローランド・キッキンガーが演じ、許可が出た後にシュワルツェネッガーの顔をCG合成することでT-800を再現しました。

9.アーノルド・シュワルツェネッガーはカイル・リースを演じたかった

アーノルド・シュワルツェネッガーは元々、カイル・リースを演じたかったんだそうです。

しかし、監督のジェームズ・キャメロンがアーノルド・シュワルツェネッガーと見た瞬間に『ターミネーター』のタイトルロゴの中に彼の名前がある新しいイメージが生まれ、ターミネーター役は彼しかいないと確信しました。

「この映画はヒーロー映画じゃないんだ。"ターミネーター"の映画なんだ」
引用:www.imdb.com

と言って彼はアーノルド・シュワルツェネッガーにターミネーター役を頼んだのです。

10.T-800は元々ランス・ヘンリクセンが演じるはずだった

実は『ターミネーター』に登場するT-800は元々アーノルド・シュワルツェネッガーではなくランス・ヘンリクセンが演じる予定でした。配給会社へのプレゼンテーションの際には実際にT-800に扮し映画をアピールしました。

T-800の配役はアーノルド・シュワルツェネッガーへと変更になりましたが、それでもジェームズ・キャメロンはランス・ヘンリクセンにはサイボーグ役を演じて欲しいと思っていたため、後の『エイリアン2』で、彼をアンドロイドのビショップに抜擢しました。

11.9ヶ月間の撮影延期

T-800役がアーノルド・シュワルツェネッガーに決定しましたが、彼には『キング・オブ・デストロイヤー コナンPart2』に出演していため、撮影が当初の予定より9ヶ月間延期になりました。

監督のジェームズ・キャメロンはその間に他の映画を撮影しようと考えましたがそれには時間が短かったため、他の映画のライティングの仕事を引き受けました。その時の映画というのが1986年公開の『エイリアン2』です。

12.『ターミネーター2』予告映像はある作品からインスピレーション受けていた

『ターミネーター2』の予告映像の中に複数のターミネーターが工事で生産されるシーンがあります。この映像は『機動警察パトレイバー the Movie』からインピレーションを受けて制作されたそうです。

13.84000ドルのセリフ

アーノルド・シュワルツェネッガーが受け取った『ターミネーター2』の出演料は1500万ドル。しかしこの映画での彼の台詞は700ワードほどしかなく、台詞1ワードあたり21000ドルという計算になります。

有名な「Hasta la vista, beby(アスタ・ラ・ビスタ、ベイベー)」は84000ドルの台詞としても紹介されています。

14.アーノルド・シュワルツェネッガーの努力

アーノルド・シュワルツェネッガーは役作りのために約一ヶ月の間、銃を扱う練習をしたそうです。

動きをマシーンのように見せるため、目隠しをしながら銃の解体と再構築の練習をしました。さらに射撃場ではいくつもの銃を、銃を見ず、瞬きもしないで、リロードと、撃鉄を弾くことができるよう、何時間も練習。また、彼はそれを両手で行わなければならなかったそうで様々な動きを50回以上も練習しました。

15.『ターミネーター』はたった1ドルで売られた

『ターミネーター』の初期構想は、ジェイムズ・キャメロンの昔の仕事仲間ゲイル・アン・ハードにたった1ドルで売り渡されました。ゲイル・アン・ハードは様々な制作会社、配給会社を周り、ヘムデール・ピクチャーズと映画製作の契約にこぎつけたのです。

16.『ターミネーター』の16倍

『ターミネーター』の制作費は約640万ドル、『ターミネーター2』の制作費は約1億200万ドルだったそうです。つまり『ターミネーター2』は『ターミネーター』およそ16倍もの制作費がかかっていたことになります。

アーノルド・シュワルツェネッガーは『ターミネーター』の成功をこう振り返っています。

「『ターミネーター』はとても小さな映画だったんだ。俺たちは本当にコストを削減しなければならなかったし、とても急いで撮影したんだ。俺たちは良いストーリーを持っていたから、この映画は成功するって信じてたよ。けどその時は特定の観客にだけウケるとしか思っていなかったんだ。まさか、タイムズ紙が選出するその年のトップ10映画に選ばれるなんて誰も思っていなかったし、ましてや、誰もが続編を期待するほどの巨大旋風が巻き起こるなんて思ってもみなかったよ。」
引用:www.imdb.com

17.アーノルド・シュワルツェネッガーは「I'll be back」を嫌っていた

今やアーノルド・シュワルツェネッガーの代名詞とも言える「I'll be back(アイル・ビー・バック)」という台詞ですが、実は、撮影前彼はこの台詞を好んでいませんでした。

彼の考えでは「I'll be back(アイル・ビー・バック)」よりも「I will be back(アイ・ウィル・ビー・バック)」の方が省略形を使われていないため、よりマシーンらしいと思ったからです。また、「I'll(アイル)」という言い方は女性的な言い回しという印象もあったため強く反対しジェームズ・キャメロンと対立したそうです。

しかしジェームズ・キャメロンは、

「俺は君の演技に口を出さないから、君も俺の脚本に口を出すな」
引用:www.imdb.com

と言って、「I'll be back(アイル・ビー・バック)」で撮影しました。

ちなみに、最初に書かれた脚本では「I'll be back(アイル・ビー・バック)」ではなく、「I'll come back(アイル・カム・バック)」だったそうです。

18.偉大な悪役であり、偉大なヒーロー

ターミネーターはアメリカン・フィルム・インスティチュート(映画の遺産を保護、前進させることを目的とした機関)が制定した、アメリカ映画の偉大なヒーロー&悪役ベスト100(AFI's 100 Greatest Heros & Villains)でアメリカ映画史上で唯一、ヒーローと悪党のどちらにも選ばれているキャラクター。

悪役には1984年『ターミネーター』より、ヒーローには1991年『ターミネーター2』より、それぞれ選出されています。

19.1作目『ターミネーター』の撮影は特に過酷だった

経費が少なかったために1984年の『ターミネーター』の撮影は、かなり過酷なものでした。

アーノルド・シュワルツェネッガーは、赤く光る目のために顔にメイクをしていますが、そのワイヤーは何度も熱を持ち、ヒリヒリと傷んだり、ニセのターミネーターの腕のために本物の腕は何時間も背中に固定されなければならなかったりとかなり過酷な状況での撮影だったそうです。

そんな状況の中で、ジェームズ・キャメロンもまた、許可なしで車の乗っ取りシーンを撮影したり、予定していた撮影を止む終えず諦めなければならなかったりと、思うように撮影ができなかったといいます。

20.【ネタバレ注意】監督マックGは別のエンディングも考えていた

『ターミネーター4』のエンディングは、人間の心臓を持った善良なサイボーグ、マーカス・ライトが人類の敵であるコンピューター、スカイネットに勝つことでエンディングを迎えます。このとき彼は瀕死の重傷を受けているジョン・コナーに自身の心臓を移植、つまり自分自身を犠牲にすることによって敵を倒します。

しかし監督はジョン・コナーが死に、彼の顔がマーカスに移植されるというラストを考えていました。この筋書きではマーカスは未だにスカイネットに操作されていて人類が滅亡するというものでした。結局このストーリーは観客を嫌な気持ちにさせるとしてボツになったのでした。