2019年11月6日更新

サラ・コナーを徹底解説 「ターミネーター」シリーズの強き女戦士に迫る

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サラ・コナーを徹底紹介 「ターミネーター」シリーズの要であり強き女戦士!

サラ・コナーは、未来の世界で人類の救世主と呼ばれるジョン・コナーの母親で、シリーズ1作目『ターミネーター』(1984)から登場します。設定では1964年生まれ、『ターミネーター』当時は19歳でした。 未来の世界ではスカイネットの機械軍と人類の抵抗軍との熾烈な戦いが繰り広げられており、抵抗軍のリーダーとなるジョン・コナーを生むことになるサラ・コナーは、スカイネットに抹殺すべき因子と認識されていました。こうしてサラは、次々と送り込まれるターミネーターとの戦いに巻き込まれていきます。 『ターミネーター』ではただ守られるだけだったサラ。しかしそれ以降は生まれたジョンと人類の未来を守るため、自ら鍛えて戦士となります。ここからは、サラの血縁者や関係の深い人物を紹介し、彼女の作品毎の活躍を振り返っていきます。

血縁者&関連深い人物を紹介

サラの母

サラの母はサラとは別の場所に住んでおり、『ターミネーター』で自宅に襲撃してきたT-800に殺害されました。本人の姿はないまま、T-800が完全にコピーした声のみで登場。その声に安心したサラは潜伏先のモーテルの電話番号を伝え、モーテルの場所を突き止めたT-800に追い詰められてしまいます。 『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』ではサラの話の中に登場し、1973年に彼女がT-1000から襲撃された時に、最初の犠牲者となっています。

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サラの父

サラの父も『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で、妻の次にT-1000に襲われて犠牲者となります。釣りに出かけようとしたところで襲撃され、妻を殺された上、自身の身にも危険が迫る中サラを逃します。この時にサラの手のひらに、後々重要となるメッセージを残しました。 サラの父は、サラを主人公にしたドラマシリーズ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』にも登場。サラの独白でのみ語られ、作中ではすでに亡くなっています。帰還兵で、戦士となる彼女に影響を与えたようです。

カイル・リース

『ターミネーター2』
© Orion Pictures/zetaimage

カイル・リースは『ターミネーター』で、2029年から人類抵抗軍によって送り込まれた兵士として登場。ジョン・コナーの部下で、技術情報部隊所属の軍曹です。ジョンを敬愛し、写真で見たサラに好意を持っていました。 サラをT-800から守り、倒すために奮闘しますが、何度倒しても立ち上がるターミネーターに苦戦し、下半身と左手を爆破して力尽きました。しかしこの逃亡の間にサラと愛を交わし、ジョンが生まれることになるのです。

ジョン・コナー

『ターミネーター2』エドワード・ファーロング
© TriStar Pictures/zetaimage

サラ・コナーとカイル・リースの息子で、未来の人類抵抗軍の指揮官。『ターミネーター2』では精神病院に入ったサラに反抗し、バイクを乗り回してクラッキングを得意とする不良に。再プログラムして現れたT-800に助けられてからは、サラの話を信じるようになります。 サラとT-800とともにT-1000を倒したジョン。スカイネットが引き起こす核戦争「審判の日」を回避できたと思っていましたが、10年後を描いた『ターミネーター3』ではその日を先延ばしにしただけと判明。未来の妻となるケイトとともに再び戦いに身を投じます。

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サラ・コナーの活躍を作品毎に振り返る

『ターミネーター』(1984)

19歳だったサラ・コナーは、友人と暮らしながらハンバーガーショップでアルバイトする普通の大学生でした。しかし突然、スカイネットに未来から送り込まれたT-800に命を狙われ、抵抗軍から送り込まれた兵士カイル・リースに守られながら逃亡を続けることになります。 カイルがT-800と激しい戦いを繰り広げる中、最後は守られるだけでなく自らT-800にとどめを刺したサラ。カイルは壮絶な死を遂げましたが、この間カイルとサラは愛を育み、ジョンを身ごもりました。 そして人類の未来を守るために、ジョンを指導者として育てていく決意をし、未来のジョンに向けてメッセージを録音して残すのです。

『ターミネーター2』(1991)

前作から10年後、29歳となったサラは鍛え上げた屈強な女戦士に。スカイネット誕生を阻止すべく、単独でサイバーダイン社を襲撃して失敗。さらに未来の話も信じてもらえず、妄想患者として警察病院に収容されてしまいます。 T-800の再来とジョンの養父母殺害を知って脱獄を企てますが、ジョンと再プログラムされたT-800が来て脱獄を助けました。初めはカイルを殺したT-800と思い錯乱しますが、彼らのやり取りを見るうち、違う個体であると考えを改めていきます。 スカイネット開発者となるダイソン暗殺に向かいますが、家族に守られるダイソンを撃つことができません。それでもサイバーダイン社に保管されたターミネーター研究のすべてを爆破し、襲撃してきたT-1000の完全破壊をやり遂げました。

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『ターミネーター3』(2003)

『ターミネーター2』のさらに10年後、『ターミネーター3』ではサラ・コナーはすでに故人となっています。本作での設定では10年前に白血病を発症し、余命半年とされながらも3年も延命し、「審判の日」が来ないことを見届けてから亡くなっています。 それでも本当に「審判の日」が来ないのか疑問を抱いており、自分の棺に大量の武器を隠していました。遺体はメキシコで火葬された後、同志の手によって遺灰は海に散骨されたようです。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)

リブート作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、これまでのサラとは全く違った設定となっています。T-1000が少女サラの命を狙って現れ、T-800が彼女の守護者として彼女を戦士として育てるのです。 『ターミネーター』でカイルが戦ったT-800は、すでにサラと守護者T-800が倒していました。サラを守るために現れたカイル・リースは混乱しつつも、彼らに協力します。 守護者の未来の情報を元にタイムマシンを造っていたサラは、審判の日にタイムトラベルしてスカイネットの起動を阻止するため1997年へ。しかしそこでサラとカイルが出会ったのは、自らT-3000に改造されたジョンと新たなコンピュータ・ネットワーク「ジェニシス」でした。 サラとカイルはジェニシスを止めるべく、守護者の自己犠牲をもってT-3000をも道ずれに大爆破を試みるのです。

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『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』(2008-2009)

「サラ・コナー・クロニクルズ」ではサラ自身が主人公に。『ターミネーター3』の設定とは違い、2005年にガンで死亡することになっています。時は『ターミネーター2』の5年後の1999年、年齢は33歳となっています。 『ターミネーター2』でサイバーダイン社を爆破し、ダイソン殺害の容疑者として指名手配されているため、偽造IDを入手して各地を転々としていました。サラ・リースという偽名を使い、息子ジョンを未来の抵抗軍リーダーとして守り育てています。 サラはタイムスリップした2007年で、自身が2005年にガンで死ぬ運命を知ることに。次々と送り込まれるターミネーターに加え病魔とも戦い、さらにFBIにも追われる過酷な人生を送ることになります。

リンダ・ハミルトンがサラ・コナーを演じる

リンダ・ハミルトン『ターミネーター2』
©TRISTAR PICTURES/zetaimage

「ターミネーター」シリーズでサラ・コナーを演じているのは、1956年9月26日生まれのアメリカ人女優リンダ・ハミルトン。彼女がサラを演じたのは『ターミネーター』と『ターミネーター2』で、その後の作品には名前や声・写真のみで登場しました。 ドラマシリーズ「サラ・コナー・クロニクルズ」ではイギリス人女優レナ・ヘディ、「ジェニシス」では同じくイギリス人女優のエミリア・クラークがサラを演じました。両者とも『ゲーム・オブ・スローンズ』出演で知られています。 シリーズに再びリンダ・ハミルトンが出演することはないと思われていましたが、なんと28年ぶりに復帰を果たしました。2019年11月公開の『ターミネーター:ニュー・フェイト』は『ターミネーター2』の正統な続編とされ、ジェームズ・キャメロンも製作に復帰。リンダ・ハミルトンがハードなトレーニングを積んで、再びサラ・コナーを演じます。

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吹き替え声優は戸田恵子

「ニュー・フェイト」でサラ・コナーの日本語吹き替えを担当するのは、『ターミネーター』のテレビ吹き替え版で同役を務めた戸田恵子。実に34年ぶりのシリーズ復帰となります。 シリーズの各作品で劇場版やテレビ吹き替え版、ソフト版で様々な声優がサラ・コナー役を務めてきましたが、リンダ・ハミルトンが復帰する新作に、シリーズ最初の作品でサラを演じた戸田恵子も再登板するのは感慨深いものがあります。

サラ・コナーは歳を重ねるごとに凄みと強さを増してきた!

人類の救世主となる抵抗軍の指導者ジョン・コナーを生み育てたサラ・コナー。人類の未来を信じ、カイルが遺したジョンを守り続けました。その姿はシリーズ中、演者を変えつつも幾度となく力強く描かれてきました。 そしてついに、2019年に初代サラ・コナーが復活します。年を経ても屈強な精神と肉体は衰え知らず!さらにパワーアップしたサラが大暴れしそうです。