名作映画『シンドラーのリスト』のあらすじからネタバレまで!出演者は監督も掘り下げながら徹底解説
ドイツの実業家オスカー・シンドラーの姿を描いた『シンドラーのリスト』
名匠スティーヴン・スピルバーグがトーマス・キリーニーによるノンフィクション小説「シンドラーの箱船」を基に制作・監督を務めました。原作を手にしてから約10年の月日をかけて企画したといいます。 第二次世界大戦中ポーランドはナチスドイツ軍の占領下に置かれユダヤ人の弾圧が激化していきます。そんな中ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーはユダヤ人を自身の工場に雇い入れることで1200人もの命を救ったのです。 本作は高く評価されアカデミー賞12部門にノミネート、うち作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門を受賞しました。
『シンドラーのリスト』のあらすじとは?【ネタバレあり】
第二次世界大戦が勃発しドイツ軍がポーランドへの侵攻を始めたちょうどその頃。ドイツ人実業家オスカー・シンドラーはポーランド南部の都市クラクフに居を構え事業を始めようとしていました。 手始めとしてゲットー近くの工場を格安で手に入れユダヤ人会計士シュターンをパートナーに雇い入れます。有能なシュターンはゲットーに住むユダヤ人を低賃金で集めたちまちのうちに財を築き上げるのです。 当時クラクフゲットーに居住を許されるのはユダヤ人労働者とその家族のみ。職につけないと強制収容所に送り込まれます。賃金が安くてもゲットーに留まることができればそれでいいのです。シンドラーはユダヤ人を安価な労働力とみなし順調に増えゆく財政に満足しつつも、罪もない人々が虫けらのように殺されていく日常に嫌悪感を覚えるのでした。 そんな中クラクフゲットーが閉鎖されプワシュフ収容所への移送が開始されます。丘の上から見守るシンドラーは連行される大人たちの中に赤い服をきた少女を発見。年端もいかない少女が隠れる様を見てシンドラーの心の中で何かが動いたのです。 プワシュフ収容所に行けば過酷な労働を強いられ命を落とす者も少なくありません。堪りかねたシンドラーは強制収容所内に私設の収容所を設け工場の従業員たちが強制収容所に送られるのを回避したのです。そして敗戦ムードが色濃くなった1944年、ナチスは証拠隠滅を謀ろうと収容所を閉鎖。残ったユダヤ人をアウシュヴィッツに送り込み虐殺しようとしていました。 殺したまま埋められていた死体も焼却処分のため掘り起こされています。シンドラーは運ばれていく死体の中に赤い服の少女を見つけていました。このままプワシュフ収容所が閉鎖されてしまえば従業員たちは全員絶滅収容所に送られ虐殺されてしまいます。 ついにシンドラーは故郷チェコのプリンリッツにユダヤ人を連れていくことを決意しました。収容所の所長ゲートに多額のカネを握らせ労働力ともども工場の移転を承知させます。シュターンと結託してリストアップできたユダヤ人の数は1200人でした。 全財産を投げ打ち1200人ものユダヤ人の命を救ったシンドラーは感謝のしるしとして指輪を贈られます。指輪には「一人の人間を救う者は世界を救う」と刻まれていました。
本作がきっかけでブレイクした俳優も?『シンドラーのリスト』を支えるキャストを紹介!
オスカー・シンドラー/リーアム・ニーソン
イザック・シュターン/ベン・キングスレー
アーモン・ゲート/レイフ・ファインズ
スピルバーグ以外が監督になる可能性もあった?
モノクロの群衆に浮かび上がる赤い服の少女
アカデミー賞に輝いた哀愁漂うヴァイオリンの調べ、音楽担当のジョン・ウィリアムズとは?
スピルバーグの盟友ジョン・ウィリアムズ。初めてタッグを組んだ映画『ジョーズ』がアカデミー作曲賞を受賞し映画音楽の第一人者と呼ばれるようになりました。サメが近づいてくるシーンで流れるテーマ曲はあまりにも有名ですよね。 ウィリアムズは撮影された映像を見て「荷が重い」と一度は断ったものの最終的には引受けアカデミー賞作曲賞を受賞しています。メインテーマを演奏しているのは20世紀の偉大なバイオリニストと称されるイツァーク・パールマン。 自身もユダヤ人であるパールマンが哀愁漂うヴァイオリンを聴かせてくれます。ロシアのフィギアスケート選手ユリア・リプニツカヤが2014年開催のソチオリンピックにおいてテーマ曲に使用したことでも話題になりました。