映画『ロッキー』、どん底から這い上がるボクサーを通してアメリカンドリームを表現した名作
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1976年に発表された、シルベスター・スタローンの出世作『ロッキー』。発表とともに大人気となったこの作品は第49回アカデミー賞で作品賞を受賞、さらに第34回ゴールデングローブ賞でドラマ作品賞を受賞します。
その後、2作、3作とヒットを飛ばした本シリーズは、2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』まで計6作が続きました。
大人気シリーズとなった記念すべき第一作に出演していた俳優・女優たちは、現在はどのような活動をしているのでしょうか?
ロッキー/シルベスター・スタローン
『ロッキー』は1976年に発表されて以来大人気シリーズとなり、2015年まで実に7作品がリリースされ、シルベスター・スタローンはその全ての作品で主役を演じました。
また、『ランボー』シリーズも1982年から2008年にかけて4作品、『エクスペンダブルズ』も2010年から2014年にかけて3作品を発表、と未だにハリウッドのスター街道をひた走っています。
彼は、俳優だけでなく上記の14作品の殆ど全てのストーリー制作に関わっており、また多くの作品で監督も務めています。
エイドリアン/タリア・シャイア
ロッキーの恋人エイドリアン役のタリア・シャイアは、本シリーズで1990年発表の『ロッキー5/最後のドラマ』まで出演しました。
彼女のもう一つの代表作である『ゴッドファーザー』シリーズにおいては3部作を通して、コルレオーネファミリーの長女コニー役として出演を続けましたが、その後、コンスタントに映画に出演するも大ヒット作には恵まれず、現在に至っています。
ポーリー/バート・ヤング
エイドリアンの兄役を務めたイタリア系俳優のバート・ヤング。この『ロッキー』では名演を買われ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートまでされました。
その後の本シリーズでは2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』まで出演しています。また、本シリーズ以外では、1978年のヒット映画『コンボイ』、1989年の『ワンス・アポン・ア・タイム・オブ・アメリカ』、2004年の『プルートナッシュ』といったヒット作に出演しています。
アポロ/カール・ウェザーズ
主役ロッキー・バルボアのライバル、アポロを好演したカール・ウェザーズは、この後の『ロッキー』シリーズにも、『ロッキー4/炎の友情』でアポロが死ぬまで毎回出演し続けます。
本シリーズ以外では、1987年発表アーノルド・シュワルツネガー主演の『プレデター』に出演し、好評を得ます。
ただ、その翌年『プレデター』のプロデューサーであるジョエル・シルバーが1988年にプロデュースした『アクション・ジャクソン』で主役に抜擢されるも、興行成績は散々で、視聴者からもコキおろされるという残念な結果に。
メインをテレビドラマシリーズに移し、コンスタントな俳優活動を続けています。2013年の『トイ・ストーリー3』の中では、マッチョの兵隊キャラクター、コンバットカールの声優を演じました。
ミッキー/バージェス・メレディス
ロッキーのトレーナー役を演じたバージェス・メレディスは、1908年生まれ。1976年の『ロッキー』発表の時はすでに68歳でした。
彼の代表作はこの『ロッキー』以外にテレビシリーズの『バットマン』があります。彼は、1990年発表の『ロッキー5/最後のドラマ』まで出演をしますが、その7年後、1997年にアルツハイマー病で亡くなりました。
ジェーガンズ/セイヤー・デヴィッド
ファイトマネージャーのジェーガンズを演じたセイヤー・デヴィッドは1970年代にテレビや映画で活躍した俳優でした。
映画『ロッキー』以外で際立った役所と言えば、クリント・イーストウッドが監督し1975年に発表された『イーガー・サンクション』でしょう。
ただ、その後太りすぎにより健康状態が思わしくない日々を過ごすこととなり、テレビシリーズで大きなチャンスを掴みながら1978年に51歳という若さで心臓発作のため急死してしまいました。
ガッツォ/ジョー・スピネル
イタリア系俳優のジョー・スピネル。彼は、ロッキーを借金の取り立て屋として使っていた高利貸しを演じました。彼の代表作は1980年発表のヒット作『マニアック』で、総監督、脚本を担い、主演の連続殺人鬼役も演じました。
その続編も検討されていた最中の1989年にニューヨークのアパートで急死してしまいました。死因は心臓発作となっていますが、飲酒やドラッグの使用が多かったことから、それらが原因となったかもしれません。