ドゥニ・ヴィルヌーヴの勢いが止まらない!おすすめ監督映画6選

2017年7月6日更新

2017年11月に公開予定の『ブレードランナー2049』で監督を務めるドゥニ・ヴィルヌーヴ。ハリウッドで新進気鋭の監督として注目を集めるヴィルヌーヴのおすすめ映画6選を紹介します。

『ブレードランナー2049』の監督に抜擢された実力派ドゥニ・ヴィルヌーヴ

ドゥニ・ヴィルニーヴ

ドゥニ・ヴィルヌーヴはカナダ・ケベック州出身の映画監督です。『Un 32 Aout Sur Terre(英題:32nd Day of August on Earth)』で長編監督デビューした後、『灼熱の魂』で世界から注目を集めました。

空間を巧みに利用し物語を描写する技術に定評があり、1982年に公開されたリドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演のSFアクション『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー2049』(2017年11月公開予定)の監督に抜擢されるなど現在最も勢いのある映画人の1人です。

今回はそんなヴィルヌーヴ監督映画6作品を紹介します。

1.孤独な女性の転落と再生の物語『渦』【2001年】

映画館から出る時もまだ笑顔のままだった。

これは重苦しく暗い、けれども愛らしい、グリム童話のような物語で、そこにとても個人的な感覚と現代的な捻りが加えられている。

引用:imdb.com

鮮魚店のまな板の上の魚がナレーターとして主人公の“ある女性”について語る、という独特の演出が印象的な本作。人生に行き詰まり交通事故の加害者となってしまった主人公ビビアンが、ある男性に出会い再生していく物語です。

ドゥニ・ヴィルヌーヴの演出手腕と斬新な脚本が高く評価され、カナダ・ジニー賞の作品賞・監督賞を含む5部門をはじめ、世界中の映画祭で数々の賞を受賞しました。

2.家族のルーツを探る双子の旅『灼熱の魂』【2011年】

aya06 映画の始まりから引きこまれた。こんなに残酷なことがあっていいのかというほどに辛い映画。それにも関わらずその残酷さが救いになっているようで考えこんでしまった。
Shinichi_Oguchi プリズナーズが良かったので同じ監督の作品を見てみたいと思い観賞。

カメラワークとか演出とかも良いけれど、ストーリーが秀逸でした。ラストの衝撃は他の作品では絶対味わえない。この衝撃を越える作品は多分無いと思う。

ただ、重すぎてもう1回みたいとは思えません。でも1回見る価値は十二分にあり、見て良かったと思える名作でした。

中東を舞台として胸が張り裂けるようなある家族の物語が、過去と現在が交錯する中で描かれます。カナダ人でレバノン生まれの劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲が原作となった本作は、第83回アカデミー外国語映画賞にノミネートされました。

双子のジャンヌとシモンは亡き母の最後の願いを叶えるため、そして母から知らされなかった家族のルーツを辿るために中東へと旅に出ることに。2人は深い憎悪と終わりのない戦争、そして揺るぎない永遠の愛に触れていきます。

3.愛する娘のために父親は一線を越える『プリズナーズ』【2014年】

ImotoYuki 伏線の張り方が絶妙で、回収の仕方も上手い。2時間半の間、出来の良いミステリー小説を読んでいるようで面白かった。
ryota_takaku 内容がというよりもキャストの素晴らしい演技が最高に重たい感じをキープしてる感じ。 先の展開が読めそうなストーリーんだけど、しっかり想定外の展開をみせてくれた良く出来た作品でした。

ロジャー・ディーキンスがアカデミー撮影賞にノミネートされた本作で、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はハリウッドデビューを果たしました。

失踪した娘を死に物狂いで見つけ出そうとする父親を、ヒュー・ジャックマンが演じるクライムサスペンスです。耐え難い脅威にさらされる主人公の雰囲気をリアルに描き高く評価されました。

ケラー・ドーヴァーの6歳の娘アナがある感謝祭の日、親友と共に失踪します。愛する娘とその友達を見つけるため、半狂乱のケラーは自分自身で娘たちの捜索を始めるのです。

4.解釈の分かれる難解なミステリー『複製された男』【2014年】

skr_icj #eiga #movie 見終わった後、何が起こったのかよくわからなくて呆然としてしまったけれど、公式サイトに助けてもらい、少しずつ納得した。ミステリーでもサスペンスでもない、非常に感覚的な世界観。でもよく考えればヒントはそこらじゅうに転がっていた気がする。音も色も動きも不穏な空気にさせる。ああ、色んな意味で衝撃だった。引き込まれた。
Shunsuke_Tozuka なかなか唸らされた。

世にも奇妙な物語みたいなストーリーかと思いきや、誰にでも起こりうる物語。

人の深層心理こそが、最大のSFということか。

いい意味で期待を裏切ってくれるはず。

ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴのミステリーを原作に、『プリズナーズ』にも出演したジェイク・ギレンホールを主演に迎えました。

大学講師のアダムは何気なく見た映画に自分と瓜二つの俳優を見つけ、その男と接触しようと試みます。果たして男は何者なのか…。

些細なきっかけから瞬く間に自身のアイデンティティを脅かされる恐怖が、混乱必至の難解なストーリーの中で描かれます。

5.国境の町で起こる麻薬戦争の闇に迫る『ボーダーライン』【2016年】

skr_icj 麻薬戦争に巻き込まれるFBI女性捜査官の主人公。ただただ、無力。想像以上の絶望的世界に心が追いつかない。何かとんでもないことが起こりそうな恐怖と、淡々と進んでいく悲惨な現実を見て、ドキュメンタリーのよう...と思っていたらまさかの結末。良い映画ですが、後味は良くないです。
6oalKeeper score 80/100 いぶし銀俳優達で善悪のボーダーを曖昧に麻薬カルテルを殲滅する渋い映画。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が『プリズナーズ』で撮影を担当したロジャー・ディーキンスと再びタッグを組み、評論家から称賛された作品です。『イントゥ・ザ・ウッズ』のエミリー・ブラントが主役のFBI捜査官ケイトを、ベニチオ・デル・トロが謎のコロンビア人アレハンドロを演じました。

アメリカとメキシコ国境の町フアレスで激化する麻薬戦争。米政府による麻薬組織を一掃する作戦にFBI捜査官であるケイトも加わることになります。

迫力ある音響と視覚効果、光と闇を駆使した観客をハラハラさせる展開はドゥニ・ヴィルヌーヴならではの傑作クライムアクションです。

6.人類はエイリアンからのメッセージを読み解けるのか『メッセージ』【2017年5月公開予定】

『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス主演のSFドラマです。原作はアメリカ人作家テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』。

主人公の言語学者ルイーズは軍の要請を受け、世界中に現れた謎の宇宙船から発信される円形のシンボルを使ったメッセージを解読することになります。異星人は何のために地球にやって来たのか、メッセージとは何なのか…心に訴えかける感動作です。

日本では2017年5月公開予定ですが、2016年11月に一足早く全米公開された本作。海外での感想・評価を紹介します。

『メッセージ』で焦点になっているのは、人間らしい思いやりと時間と記憶、そしてこの地球上で戦う価値のあるものについてだ。息をのむ素晴らしい作品で、これからも何度も観たい作品だ。
引用:imdb.com
『メッセージ』はこれまでに観たどの映画とも違っている。愛、喪失、我慢、言語、交錯する時間軸、こうしたものが、人類が地球外生命体に遭遇するというSF映画のストーリーの中で描かれている。
引用:imdb.com