2023年4月14日更新

「ワイスピ」ドミニク・トレット/ドムの弟や子供との関係・生い立ちを徹底解説 ファミリー思いのアツい男の過去とは

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『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

映画「ワイルドスピード」は、ドラッグレース(ゼロヨン)に熱狂する若者が犯罪を重ねるうちに、大規模な事件に巻き込まれるカーアクションシリーズです。 この記事では、いわずと知れた主人公ドムことドミニクについて詳しく解説します。 2023年5月19日公開『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』ではドミニクに長年恨みを持つヴィラン・ダンテとの死闘が描かれると明かされました。最新作の活躍を見る前に、プロフィールや家族関係などを整理しましょう。 ※シリーズのネタバレを含みますので、注意してください。

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ドミニク・トレット/ドムのプロフィール

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
本名 ドミニク・トレット
ニックネーム ドム
職業 自動車修理工 , Toretto's Market & Cafe のオーナー
家族 妻:レティ・オルティス 弟:ジェイコブ・トレット 妹:ミア・トレット 義弟:ブライアン・オコナー 元恋人:エレナ 息子:ブライアン
俳優 ヴィン・ディーゼル
吹き替え 声優 内田直哉 , 楠大典

「ワイルドスピード」の中心人物であり、ドムの愛称で知られるドミニク・トレット。4作目「MAX」以降は単独主人公ですが、もとは主人公のうちの1人でした。 当初は強盗団を率いて活動するほか、レースの賞金や雑貨屋の経営で生計を立てていたものの、現在は警察に協力を請われる立場に。天才的なドライバーとして名を馳せており、運転の技術も戦闘力も、ファミリーでもっとも高いといえるでしょう。 一見、気性の荒さも目立ちますが、独自の信念や正義を持つ魅力的なアウトローです。一般人や子どもには優しく接し、ファミリーとのBBQでも食事前のお祈りを忘れません。これはトレット家がクリスチャンであるためで、胸には十字架を下げています。

「ワイルド・スピード」ドムの生い立ち

ドムの父親はストックカーレースのプロ選手で、彼も幼くして車に興味を持ちました。共通の趣味を通じ、ヴィンスの仲間やレティと親しくなります。 ある年のシーズンの最終レースで、父親が無理な追い抜きをした選手と接触事故を起こし、時速120マイル(200km)で壁に激突して死亡。ドムは事故の原因となったレーサーのケニー・リンダをボコボコに殴り、2度とレースができないほどの大怪我を追わせました。 そしてコースの出入りを生涯禁止された上、ロンポック連邦刑務所に収監されてしまったのです。 こうした経緯からドムは家族を大切にしており、血の繋がったミアはもちろん、レティたちも含む「ファミリー」をなによりも優先してきました。

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ドムと相棒ブライアンの関係は?

ブライアン・オコナーはロス市警の元警察官で、FBIの元潜入捜査官。彼とは警察官とトラック強盗の容疑者として出会い、次第に友情を深めました。 ブライアンはドムとの友情やミアへの愛を優先し、強盗と知りながらも逃走を手助けしてくれ、再会した4作目から正式にタッグを組むことに。ライバル兼相棒として、麻薬王や悪徳実業家を相手に危険なミッションを遂行したのです。 その過程でブラインとミアが結婚したため、2人の関係には「義兄弟」も加わりました。 愛する妻と我が子を守るため、7作目「SKY MISSION」で過去の罪を精算したブライアン。ファミリーと離れて暮らす彼らを、ドムも遠くで見守ることにしました。

ドミニクを取り巻く“ファミリー”との関係を解説

妻/レティ・オルティス

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

10代の頃からレースを通じて惹かれ合い、公私にわたるパートナーになったレティ。レーサーとしての技術は抜群で、自身の愛車の改造・整備もこなします。 戦闘においてもファミリーの主戦力で、相手が男性でもあっさり勝てるほどの腕前です。 ドムに対しての想いは強く、彼に異性が近づくと嫉妬心を露わにして追い払います。4作目ではとある見返りを目的に、麻薬密売組織への潜入を実行。死亡説も流れましたが生還し、失った記憶も少しずつ取り戻していきました。 7作目以前に実はドムとすでに結婚していて、“彼の妻”だったと判明。記憶喪失に悩み1度は別れを切り出しますが、現在は家族で穏やかに暮らしています。

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弟/ジェイコブ・トレット

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』ヴィン・ディーゼル、ジョン・シナ
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved...

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)で初登場したドミニクの弟がジェイコブです。しばらくミスター・ノーバディのもとで働くものの大富豪の息子・オットーと手を組み世界中のデバイスをハッキングできる「アリエス」強奪を計画します。 父のレース中の事故死がジェイコブのせいだと信じたドミニクは、レースでの決着を提案。勝負に負けたジェイコブは街を追い出され、絶縁状態となります。 しかし真実は多額の借金を返すためわざと負けようとした父が、ジェイコブに車の細工をするよう指示していたのでした。

妹/ミア・トレット

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

ドムとともに雑貨屋兼カフェ「Toretto's Market & Cafe」を経営する実妹です。父親や兄譲りの実力がありますが、はじめはレースから距離を置いていました。 5作目「MAGA MAX」で自身も国際指名手配され、以降は本格的にファミリーに参戦。妊娠・出産をきっかけに夫婦揃って離脱し、息子と3人で静かに暮らしていました。しかし『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)で、ファミリーに戻ってきています。

甥/ジャック

6作目の「EURO MISSION」にて、ミアとブライアンの間に誕生した第1子です。 ロンドンで暗躍する犯罪組織のボス、ショウの一味によって拉致されてしまい、輸送機のなかで殺害されそうになりますが、危機一髪でドムたちが救出。 現在はファミリーを離れた両親、母親のお腹に宿った妹と平和に暮らしていると思われます。

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元恋人/エレナ

5作目で初登場したブラジルの地元警察官。夫を射殺された過去があり、“最愛の人を喪った”という共通点が傷心中のドムを慰め、彼の新しい恋人になります。 6作目ではドムやミアたち夫婦とともに、強奪した1億ドルの山分け金で暮らしていました。しかしレティの生存が判明したため、エレナは身を引くことを決断。破局後は警察に復職し、DSS(アメリカ外交保安部)のロス支部でホブスの下に付きます。 前作「ICE BREAK」以前にドムとの間に男児が誕生し、彼に打ち明けようとした矢先、息子とともにサイファーに人質に取られました。 最期は一種の見せしめの形で、ドムと息子の目前でサイファーの部下ローズに殺害されます。

息子/ブライアン

エレナとの間に生まれた第1子で、ドムがファミリーを裏切ってまで助けに向かった息子です。エレナは亡くなりますが、彼はドムのかつての敵デッカードに救出されます。 ドムは前作のラストで息子をファミリーに紹介し、相棒の名からブライアンと名付けました。現在はレティが育ての母に。ドムはブライアンの良き父親になるべく、妻と一緒に家事に励む毎日を送っています。 意味深に思える名前の由来から、「ブライアンは死亡した!?」と思われがちですが、海外では友人や親から名前をもらうことは珍しくありません。製作側の意図としては、ブライアン役の故ポール・ウォーカーへの敬意を現したそうです。

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「ワイルド・スピード」での活躍を振り返る

『ワイルド・スピード』(2001年)

貨物強盗を追いかけるロサンゼルス市警のブライアン・オコナー。カフェを経営、夜はレースに参加するドミニク・トレットが容疑者として浮上しました。 彼に近づくためレースに参加したブライアンはドミニクと意気投合。しかしドミニクはやはり犯人だったのです。警察に追われるドミニクでしたが、ブライアンは友情を取り鍵を渡して逃がしました。

『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』(2006年)

本作はショーンとハンの物語ですが、ドミニクもカメオ出演しています。 ヤクザの息子・タカシにレースで勝利したショーンは、その後も仲間たちとレースに参加。彼のもとに「アジア最強」という触れ込みで挑戦者が。 一度は拒否したショーンでしたが「ハンの仲間」と聞いて目の色が変わります。アメ車に乗る挑戦者はドミニクでした。

『ワイルド・スピードMAX』(2009年)

恋人レティの死の真相を追いかけるドミニクは麻薬王・ブラガが関わっていると気付きます。その裏ではFBIに入ったブライアンもブラガを追いかけていたのです。 2人の活躍でブラガは逮捕、しかしドミニクもまた懲役25年を言い渡されました。輸送中、背後から3台の車が。ブライアンの姿を見て、ドミニクはかすかに表情を緩めます。

『ワイルド・スピードMEGA MAX』(2011年)

ブライアンが窃盗の手伝いをするも失敗し、ドミニクとともに殺人容疑がかかってしまいました。 敏腕警察官のホブスが彼らを追いかけます。一方で黒幕が麻薬王・レイエスだと知ったドミニクは、ミアがブライアンの子供を授かったと知り1億ドル強奪を計画しました。 ドミニクとブライアンは金庫を奪取。追いかけるレイエスは海に転落し、ファミリーは1億ドルを手にしました。

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『ワイルド・スピードEURO MISSION』(2013年)

特殊部隊出身のオーウェンによる事件に手を焼いていたホブスはドミニクに協力を要請します。ホブスが見せた写真には死んだはずのレティの姿が……。ドミニクは記憶を失ったという彼女にレースを仕掛け、元恋人だったと明かします。 NATO基地での最終決戦。ジゼルが命をかけてドミニク達を逃しオーウェンに勝利、レティは再びファミリーとなりました。

『ワイルド・スピードSKY MISSION』(2015年)

オーウェンの兄・デッカードがドミニクらを襲撃。ドミニクとファミリーはミスター・ノーバディの依頼でハッカーのラムジーをデッカードの手から救出し、さらに敵の手に渡った「神の目」と言われる危険な装置も解除します。 ラストでは「フルスピードで走るのが俺の人生だった。 だから、お前と俺は兄弟だった。」と告げてブライアントと別々の道を進み始めました。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)

ホブスの要請で「電磁パルス砲」を取り戻す最中にドミニクが裏切り、作戦は失敗します。テロリストのサイファーと手を組んでいたのです。 理由は元恋人エレナと息子が人質になっていたためでした。エレナは射殺されてしまいます。しかし裏でデッカードと手を組み、息子は救出。 ドミニクはエレナが残した息子に「ブライアン」と名付けました。

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2020年)

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』ミシェル・ロドリゲス、ヴィン・ディーゼル
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved...

ドミニクは世界中の兵器を掌握できる「アリエス」の奪還作戦に動きますが、敵側に弟・ジェイコブの姿が……。一方で、絶縁するきっかけとなった父の死がジェイコブのせいではなかったとも知らされました。 ジェイコブは協力者のオットーに裏切られたことでドミニクに協力し、オットーの計画を阻止。確執はなくなり、ジェイコブもまたファミリーに戻ってきました。

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「ワイルド・スピード」に登場するドムの愛車

1970年式ダッジ・チャージャー

ドムの愛車として有名なのが、ダッジ・チャージャーのB-body(第1世代)です。父親から受け継いだ形見であり、「運転するのが怖い」と語るシーンも。 自宅ガレージで少しずつ整備され、1作目の終盤でついに日の目を見ました。しかしブライアンが操るトヨタ・スープラとのレースの末、廃車寸前の状態に……。 ドムは年式や形が違う複数のチャージャーにも乗りますが、父親から受け継いだ思い出深いこの車は4・5・7作目でも搭乗します。 そのほかにもシボレー・シェベルSS(1970年式)、プリムス・ロードランナー(1970年式)など、マッスルカー好きはたまらない車種が登場。劇中車として日本車も数多く起用されていて、ドムも1作目の序盤では赤のマツダ・RX-7に乗っていました。

ドミニクを演じた俳優&吹き替え声優

ヴィン・ディーゼル

ヴィン・ディーゼルは2作目を除いて、「ワイルドスピード」のほぼ全作品でドミニク役を演じ、4作目以降は製作も兼任してきました。 自主制作の短編映画がカンヌ国際映画祭で高評価を受け、スティーヴン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』(1998年)に抜擢されたとき、彼はすでに31歳。今や世界的なアクションスターですが、実は遅咲きの俳優だったのです。 その後は「ワイルドスピード」で大出世を遂げ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのグルート役でも知られています。 俳優以外に映画監督、脚本家、プロデューサーの顔を持ち、自身が設立した映画製作会社「One Race Films」は本作の一部にも携わりました。

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内田直哉

1作目と3作目「X3 TOKYO DRIFT」の吹き替え声優は、俳優で声優の内田直哉です。 もとは舞台やTVドラマで活躍していましたが、1996年頃から声優メインに転向。アニメでは「COBRA THE ANIMATION」シリーズのコブラ役、吹き替えではブルース・ウィリスやケネス・ブラナーなどのスターを担当しています。

楠大典

4作目の「MAX」以降は内田に代わり、楠大典が吹き替え声優を務めています。 楠は「テニスの王子様」シリーズの真田弦一郎役、『キングダム』の蒙武役などで有名ですが、海外作品の吹き替え経験も豊富です。ヴィン・ディーゼルのほか、「ワイルドスピード」でホブス役を演じたドウェイン・ジョンソン、ジェイミー・フォックスらを持ち役にしています。

「ワイルド・スピード」ドムことドミニクはファミリー思いのアツい男だった

2001年に1作目が公開され、長年に渡り愛され続ける「ワイルドスピード」シリーズ。ファミリー想いのドムは、重要なテーマである「家族」を象徴する主人公です。 メインシリーズは11作で完結と明かされており、シリーズの盛り上がりは最高潮に達しています。2023年5月19日公開『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は最終章に突入!ドミニクの勇姿を堪能しましょう。 この機会に過去作の活躍を振り返ってみてはいかがでしょうか。