2017年7月6日更新

坂本龍一が音楽を手掛けたおすすめ映画10選

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坂本龍一

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才能と運に恵まれた日本が誇る天才作曲家・坂本龍一

坂本龍一が人生でもっとも影響を受けた音楽家はドビュッシーとバッハとのこと。クラシック音楽が根幹にあるものの、古き民族音楽から前衛的な現代音楽、そしてポップスまで幅広いジャンルで活躍しています。 80年代には俳優やタレントなどの音楽活動以外にも参加し、1983年『戦場のメリークリスマス』を皮切りに、1986年『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞。 ”世界の坂本”と称され、映画音楽家としての地位を確立しました。そんな坂本龍一が関わった映画作品のおすすめ10選をご紹介します。

1.捕虜と兵士、戦場で繰り広げられる人間ドラマ『戦場のメリークリスマス』【1983年】

敵や国などを越えた男たちの友情がとても美しかった。戦争映画はとっつきにくいかなって思っていたけど、映像が結構好きで綺麗だったり、キャストが豪華だったり、音楽が坂本龍一さんでとても思っていたよりも映画を楽しめた。 坂本龍一さんはやはり天才ですね。 日本軍の捕虜となった英国軍人達との関係性。 日本人と英国人の文化の違い、考え方の違いが争いになったり、そう言った違った意思を持つ者に心惹かれたりする、それぞれの魅力がとてもひきつけられた。 ヨノイが英国少佐にに惹かれていく瞬間の表現や、ハラ軍曹役の北野武の怪演っぷりが良かったなぁ。 デビット・ボウイも美しかった… シーンに脈絡がないのは大島節? そしてこの映画のテーマ曲と言えばでお馴染み。あの曲が流れると心がギュッとくる。 坂本龍一と言えばこの作品『戦場のメリークリスマス』です。主題曲『Merry Christmas Mr Lawrence』は彼の楽曲の中で最も知名度のある作品でしょう。 本作は、坂本が英国アカデミー賞作曲賞受賞並びに日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞した作品で、彼の名が世界に知れ渡るきっかけとなった作品です。 舞台は、第二次世界大戦中。原作の著者ローレンス・ヴァン・デル・ポスト自身が、捕虜として収容所で生活した体験に基づいて描かれています。

2.皇帝から一市民に。一人の人間の波乱万丈な人生。『ラストエンペラー』【1988年】

よい!教授の音楽もよい! 中国最後の皇帝溥儀の話。 幼いときに紫金城に入れられ、孤独に。 満州へいっても傀儡政権の君主で孤独に、、 ベッドシーンにいたるまで緻密につくられた映画。 坂本龍一の音楽が素晴らしい。 「オープン ザ ドア!」の台詞が印象的。 時代に翻弄されたフギの人生が何だかとても切ない。 最後にコオロギが生きていたのには驚いた。コオロギって寿命長いのね…。 でもいい映画です。 溥儀の自伝『わが半生』原作の作品。清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の生涯を描いた伝記映画です。 中国人戦犯として護送される最中に自殺を図る溥儀。薄れていく意識の中で、溥儀は幼いころの記憶を思い出すところから始まります。 本作は1987年米アカデミー賞において、ノミネートされた9部門のすべてを受賞。坂本龍一は本作品で日本人で初となる米アカデミー賞作曲賞を始め様々な賞を受賞しました。 またこの作品を機に、”世界の坂本”と称され、活動拠点をニューヨークに移すこととなりました。

3.日米刑事の友情を描くサスペンスアクション『ブラック・レイン』【1989年】

Pit7775Pit 松田優作の遺作。鬼のように恐い。日本とアメリカのコラボ。この映画は死ぬまでに一回は見て欲しい
akamatushin なんと言っても松田優作の凄まじさ!高倉健、マイケル・ダグラスもすごいですが、とにかく松田優作の最後の作品としての迫力が、もう!!個人的に松田優作ことサトウが捕まった時のモノマネを一人でよくやってます。
ニューヨークにあるレストランで市警のニックとチャーリーは殺人事件に出くわします。その事件の犯人・佐藤を大阪に護送するのですが、チャーリーが殺されてしまいます。日本人の刑事、松本と共に再び佐藤を追うニックですが‥‥。 『エイリアン』や『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督の作品。坂本龍一も本作へ楽曲を提供しています。 松田優作と高倉健が共演している唯一の作品。一見の価値ありです。

4.夢も愛も見失った夫婦が北アフリカで自分を見つめなおす『シェルタリング・スカイ』【1991年】

ベルナルド・ベルトリッチ監督作品。坂本龍一は本作で2度目となるゴールデングラブ賞を受賞しました。 1947年、夢も愛も失ったアメリカ人夫婦が、自分たちを見つめなおすために北アフリカへ旅行をするのですが、旅行を続けるうちに2人の関係はどんどん悪化していき‥‥。 坂本龍一の物寂しさを感じさせる曲調と北アフリカの風景が印象的な映画です。

5.突然不思議の国に迷い込んだような感覚『リトル・ブッダ』【1993年】

シアトルに住むコンラッド夫妻のもとに、チベット仏教の僧侶が訪ねてきました。彼の名はノルブ(イン・ルオチェン)。彼の話によると、コンラッド夫婦の息子ジェシーがチベット仏教高僧の生まれ変わりだとのこと。コンラッド夫妻はノルブに誘われるまま息子のジェシーと共にブータンに旅立ちます。 坂本龍一の楽曲はピアノが印象的ですが、本作品の楽曲はバイオリンの旋律がとても素敵です。 こちらもベルトリッチ監督作品となっており、『ラストエンペラー』、『シェルタリング・スカイ』、『リトル・ブッダ』と合わせて、東洋三部作と称されています。

6.戦う男と禁断の情事を描いた『御法度』【1999年】

1uhya 松田龍平ってこんなに美しかったんだなぁと驚いた。妖艶という言葉がよく似合う。画面からはしっとりとした重圧感と死と性の匂いがする男たち。 なかなか謎の多い作品。
yryotay 大島渚監督の作品、初めてみました! 新撰組を舞台にキャラクター豊富なキャスティングで同性愛者の物語を描いていた。 同性に対する誰しもがもっているだろう内に秘めてるものを感じた作品でした!
『戦場のメリークリスマス』以来の坂本龍一、北野武、大島渚監督の共同作品であり、松田龍平の初出演、そして大島渚監督最後の遺作となる本作品。司馬遼太郎の小説『新選組血風録』が原作です。 舞台は幕末の京都。新選組に大変美少年な剣士加納惣三郎(松田龍平)が入隊しました。そして、もう一人田代彪蔵(浅野忠信)という衆道(男色)の気がある隊士が入隊し、加納惣三郎を衆道へ誘います。この二人によって新選組の統制が乱れていくことに‥‥。 妖艶なピアノのメロディーが印象的な作品です。

7.命の儚さ、そして命の尊さを描いた『星になった少年』【2005年】

fmofmojimo 単純に、こんな世界もあるのかあと、思った。 全体的に、かわいい映画。
坂本小百合の著書『ちび象ランディと星になった少年』が原作。ゾウ使いを目指してタイに留学したが、若干20歳にしてこの世を去った息子・坂本哲夢の半生を、実話に基づき描いた作品です。 借金を抱えながらも家族で元気に営む「小川動物プロダクション」。ある日、3匹のゾウが迎えらることになりました。息子・小川哲夢はゾウに強い関心を抱き、世の中に「ゾウ使い」という職業があることを知ります。 心温まるような主題曲を始め、本作で使われている楽曲はすべて坂本龍一が作曲しています。

8.伝わらない言葉、伝わらない気持ち『バベル』【2006年】

katy68479505 こんなに分かりやすくメッセージを伝えてられてる映画は珍しいと思うのです。言語など関係なく意思疎通をすることの難しさ。そのことをまさに色々な角度から表現している映画。私は好きです。
Arisa_Aono 見終わって意味がわからなすぎたけど 色々考えさせられる映画だとわかった みんなのレビューをみて人それぞれ意見があるとさらに思った 深いバベルの塔
様々な場所と時間が交差する作品。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの地域のそれぞれのストーリーがある出来事をきっかけにして繋がっていきます。 旧約聖書の内容をモチーフに、現代の言葉が通じない、心が通じない世界の人々の苦悩を描いた作品。 坂本龍一が3曲楽曲を提供しています。ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットを始め、日本からも役所広司、菊地凛子ら豪華キャストが出演しました。

9.壮絶を絶するサバイバルの中繰り広げられる人間ドラマ『レヴェナント: 蘇えりし者』【2016年】

Takeshi__Tagawa 映像の臨場感、音楽の荘厳さに引き込まれます。
YU66 父子愛や人と人の無意味な殺し合いや欲、そして壮大過ぎる自然の詰まった作品でした。 ディカプリオは文句なしのオスカー獲得に値する演技力。ディカプリオと同じ気持ちでサバイバルをしていたような疲労感が終演後に感じました。 そして劇中の坂本龍一の音楽や詩が良い。 トムハーディの嫌な奴加減も素晴らしかったです。
舞台は西部開拓時代のアメリカ。毛皮ハンターチームは日々狩猟の旅を続けるのですが、あるとき野生の熊に襲われてしまいます。瀕死状態になった自分を見捨てた仲間への復讐を決意し、過酷な大自然に立ち向かう男の姿を描きました。 キャスト・スタッフ陣は豪華絢爛。主人公のヒュー・グラスを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。ライバル役は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で一躍有名となったトム・ハーディ。また、イニャリトゥ監督は本作で2年連続アカデミー賞受賞しました。 サバイバルアクションになりかねない本作の内容を、リアルな人間ドラマと感じさせるのは、本作で3年連続アカデミー撮影賞受賞しているエマニュエル・ルベツキの映像美と、坂本龍一の楽曲があってこそでしょう。

10.八王子で起きた殺人事件から始まるサスペンスストーリー『怒り』【2016年】

hzkroute 人を信じるって難しいなって思わせられた。 観ている人をミスリードさせる仕掛けのせいで、観ている人も登場人物がどんな人か信じられなくさせてる。見終わった後はポカーンってしました
furu02 見に行った人がとても勧めるので、気になって見た作品。 衝撃を受けるくらい良かった。ここ最近見た中でもいちばん、見て良かったと感じた。前情報をほとんど入れない状態で見たので、犯人探しも素直に楽しめたし、140分もの間、全く飽きたりダレたりする事がなかった。邦画の持ちうるパワーを見せつけられた気がする。見てない人には是非見てもらいたい作品。
八王子で起きた夫婦殺人事件の犯人は、「怒」の文字を現場に残し行方をくらましてしまいます。そして事件から1年が経った頃、再び事件は動き出します。 東京・千葉・沖縄の三か所を舞台に繰り広げられるサスペンスストーリー。原作は芥川賞受賞作家・吉田修一の小説。 主題曲「M21 - 許し forgiveness」では、坂本龍一とクロアチア出身のチェロユニット「2CELLOS」とのコラボも話題になっています。