2017年7月6日更新

映画『ラスト・エンペラー』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

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ラストエンペラー

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アカデミー賞受賞作品『ラスト・エンペラー』のキャストは今?

3才で即位した清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀(溥儀)の自伝「わが人生」を原作に、マーロン・ブランド主演の名作映画『ラストタンゴ・イン・パリ』などで知られるベルナルド・ベルトルッチが監督・脚本を手掛けた『ラスト・エンペラー』(1987年)。 閉ざされた空間で育ち、外の世界を知ることができずに育てられた皇帝溥儀が、のちに激動の時代に翻弄されていく波乱万丈の人生が壮大なスケールで描かれています。 この作品は、アカデミー賞作品を受賞しただけではなく、ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞も受賞し、今も尚人々に知られる名作。日本を代表するアーティスト坂本龍一が出演、音楽を手掛けたことでも話題となりました。 今回は、本作のキャストの現在をご紹介します。

溥儀(ふぎ)/ジョン・ローン

『ラストエンペラー』の主人公溥儀を演じたジョン・ローンは1990年に米ピープル誌が決める「世界で最も美しい人50人」に選ばれました。 1990年公開の映画『チャイナ・シャドー』で主役を演じたり、2001年にはジャッキー・チェン主演の大人気アクション映画『ラッシュ・アワー2』にリッキー・タン役で出演するなどしていましたが、最近では表舞台に出る回数が減っているようです。

婉容(えんよう)/ジョアン・チェン

皇后婉容を演じたジョアン・チェンは、この作品を機会に世界から注目されるようになりました。2007年の『ホーム・ストーリーズ~僕の母の物語』では中国の映画賞 金馬奨最優秀主演女優賞を獲得しています。 映画監督としても活動していて、デビュー作『シュウシュウの季節』(1998年)では金馬奨最優秀作品賞と監督賞を同時に受賞しました。 近年では、ドラマ『マルコ・ポーロ』シリーズ(2014年~)などテレビドラマを中心に活動しているようです。

レジナルド・ジョンストン/ピーター・オトゥール

溥儀の家庭教師レジナルド役を務めたピーター・オトゥールは、この映画に出る前からデヴィッド・リーンがメガホンをとった傑作『アラビアのロレンス』(1962年)やオードリー・ヘプバーン主演のコメディ映画『おしゃれ泥棒』(1966年)を代表作にもつ有名な俳優でした。 『ラスト・エンペラー』以降も数々の作品に出演しています。2004年にはブラッド・ピット主演映画『トロイ』にギリシア神話プリアモス役で出演、2007年の『レミーのおいしいレストラン』ではアントンの声を担当。 しかし2012年に引退を発表、翌年の2013年の12月には長年患っていた病気により亡くなりました。

甘粕正彦/坂本龍一

満州国の黒幕である甘粕正彦を演じたのは、日本を代表する音楽家坂本龍一です。この映画では役者としてだけではなく楽曲提供も行い、「ラスト・エンペラーのテーマ」は高い評価を受けました。ゴールデングローブ賞を日本人で初めて受賞し、アカデミー賞作曲賞も受賞しています。 この映画以降も活躍を続け、数多くのヒット作を持つ世界的に有名なミュージシャンです。

文繍(ぶんしゅう)/ビビアン・ウー

主人公溥儀の側室である文繍役を務めたビビアン・ウーも、この映画以降も活躍し続けています。 1990年には米ピープル誌による「世界で最も美しい人」の一人に選ばれ、1993年には『天と地』に出演。1993年には『8 2/1の女たち』に出演するなど、多くの映画テレビドラマで活躍しています。 2017年公開の映画『ファザー・アンド・ソン』(日本公開は未定)への出演も決まっています。

張 謙和(ちょう けんわ)/カイリー・ヒロユキ・タガワ

映画『ラストエンペラー』で皇帝溥儀に仕え、身の回りの世話や教育係をしていた張 謙和を演じた日系アメリカ人俳優カイリー・ヒロユキ・タガワ。 彼はその後も活躍し続け、ティム・バートンがメガホンをとったリメイク版『猿の惑星』(2001年)やマイケル・ベイがメガホンをとった戦争映画『パール・ハ-バー』(2001年)、『ハチ公物語』をリチャード・ギア主演でリメイクした『HACHI 約束の犬』(2009年)など多くの話題作に出演していました。 また、2017年公開予定(日本公開は未定)『スカイ・シャークス(原題)』への出演も決まっており、今後も活躍が期待されます。