2018年3月9日更新
ドラマ『ダークエンジェル』のあらすじ・キャスト【ジェシカ・アルバ主演】【ネタバレあり】
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ジェシカ・アルバ主演ドラマ『ダークエンジェル』!
政治的にも経済的にも道徳的にも崩壊した未来のアメリカを舞台に遺伝子改良されたジェネティックスたちと人間たちとの関係を描いているジェームズ・キャメロン制作、ジェシカ・アルバ主演の『ダークエンジェル』。
2000年の作品ですが、舞台となった2019年まであと数年です。現在、遺伝子操作、個の尊重、異文化や異質なものを受け入れ、共存するというメッセージは放送当時よりも響く時代といえるかもしれません。
『ダークエンジェル』あらすじ
2009年、遺伝子改良された9歳のスーパー兵器であるマックス・ゲバラは11人の仲間と共に秘密の政府機関(マンティコア)から逃れていました。マックスたちはマンティコアで生まれ育ち、兵士や暗殺者になるための訓練を受けていたのです。
2009年6月1日、マックスの逃亡から数か月たったころ、テロリスト集団が電磁パルス兵器をアメリカ中で使用し、多くのコンピューターシステムや通信システムが打撃を受け、国は大混乱に陥ってしまいます。瞬時に情報のやり取りができなくなり、もはやアメリカは無政府国家も同然の状態です。
シーズン1はその10年後、2019年から始まります。19になったマックスは離れ離れになってしまったマンティコアの兄妹たちを探すことに奮闘します。今や後進国よりはかろうじてマシな状態にあるアメリカで彼女は追っ手に捕まらないようにしながらも何とか生活をし、信じることや愛することを知ろうとするのです。
反体制のサイバージャーナリスト、ローガン・ケイル、通称アイズオンリーやX-5のザック、一時ルームメイトだったケンドラ(ジェニファー・ブランク)、友人であるオリジナル・シンディ(ヴァレリー・レイ・ミラー)、がマックスを助けてくれます。
さらに、ハーバル・ソート(アリミ・バラード)、バイク便として働いている勤務先の宅配会社ジャムポニーの同僚スケッチー(リチャード・ガン)にも支えられ生活していくマックスですが、ネコ科のDNAが組み込まれているせいで、年に1~2回は熱くなり、激しく“発情”してしまうこともあります…。
『ダークエンジェル』キャスト
マックス・ゲバラ "X5-452"/ジェシカ・アルバ
マックス・ゲバラ "X5-452"を演じたのは当時19だったジェシカ・アルバ。5歳のころから女優になりたかったジェシカは12歳の頃には既に演技指導を受けていました。才能に恵まれた彼女は、子役の頃からコメディードラマから骨太なドラマまで幅広い役を演じることになります。
1994年にアメリカで放送された『僕たちのサマーキャンプ/親の居ぬ間に…』でデビューして以来、ジェシカのドラマの役が尽きることはありませんでした。また、ニンテンドーやJ.C.Penney など、テレビコマーシャルなどの出演も果たしています。
そして2002年の『ダークエンジェル』で世界的にも知られる女優となり、その後はブルース・ウィリスの相手役を演じた『シン・シティー』(2005)や、アメコミ原作の大ヒット作品『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)など映画にも数多く出演してきました。
ローガン・ケイル"アイズ・オンリー"/マイケル・ウェザリー
アイズ・オンリーことサイバージャーナリストのローガン・ゲイルを演じたのは『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』のアンソニー・ディノッゾ特別捜査官として知られるマイケル・ウェザリーです。俳優の道を究めたいあまり大学を辞めたマイケルですが、音楽にも熱意があり、俳優業に励む傍らバンド演奏もしていた経験があります。
80年代の人気シチュエーション・コメディー番組『コスビー・ショー』に出演したのがプロとしての始まりでした。それがきっかけとなり、テレビ出演の声が多くかかるようになり、さらにはハリウッド進出。
数々のドラマ出演のみならず、『ガンシャイ』(2001)ではリアム・ニーソン、サンドラ・ブロックの相手役を演じるなど、数々の映画にも出演しています。また、私生活では女優のアメリア・ハインルとの離婚後、2009年に内科医のボヤナ・ヤンコヴィッチと再婚し、現在(2017)は二人は娘のオリヴィア、息子のリアムと共にLAで暮しているそうです。
カルヴィン・セオドア通称スケッチー/リチャード・ガン
リチャード・ガンをもっとも有名にした作品が、この『ダークエンジェル』です。リチャードがこの作品で“ピープルズ・チョイス・アワード”を獲得したのは20代前半のことでした。
30代の数年芸能界を離れて牧場で生活した後、また芸能界に復帰。
今ではケーブルテレビのヒット作『Granite Flats』でクリストファー・ロイドなどの相手役を演じたり、NY国際フリンジフェスティバルではLAで大ヒットを飛ばして完売してしまった作品『Fluffy Bunnies in a Field of Daisies』に主演するなどの活躍を見せています。
レーガン・ロナルド通称ノーマル/J・C・マッケンジー
マックスの働く宅配会社のボス、通称ノーマルを演じたのは、マーティン・スコセッシ監督の『アビエイター』(2005)で“ラドロー”を演じたJ・C・マッケンジーです。
マッケンジーが初めて芝居を観たのはコンコルディア大学の学生だった時で、わずか2年でロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アートに入学が認められました。
デビュー作『ペリー・メイスン・リターンズ』でジョン・C.マッケンジーを演じ、ここから芸名を付けたということです。今やテレビやステージへの出演は150を超え、エミー賞を受賞したドラマ『マーダー・ワン』にも出演しています。
シンシア・マッキーチン通称オリジナル・シンディ/ヴァレリー・レイ・ミラー
マックスの同僚、通称オリジナル・シンディを演じたのはテキサス生まれのヴァレリー・レイ・ミラーです。ミラーはかなり若いころから演じることに興味を持ち始め、高校では舞台芸術に精を出し、大学時代は数々のCMに出演していました。
夏休みはLAでお笑いの講座を受け、有名なクラブでパフォーマンスを披露していたというミラーですが、お笑いを続けるのはやめ、LAに移り、演技を究める決心をしました。
彼はジェイソン・ステイサム主演の殺し屋映画『アドレナリン』(2007)や全米で大ヒットとなり話題を呼んでいる『ラ・ラ・ランド』(日本での公開は2017年2月)にも出演しています。
『ダークエンジェル』腑に落ちないエンディング?【ネタバレ注意!】
シーズン2でマックスはマンティコアを撃退し、兵士たちを開放。アレック(ジェンセン・アクレス)はマックスの逃走を助け、アイズオンリーやイヌ科のDNAを持つジョシュア(ケヴィン・デュランド)を捕まえ、暗殺ほう助もしようとします。
ジョシュアがマンティコアの創設者サンデマンが最初に作り出した “トランスジェニックス”だということが判明し、さらに、マンティコアがどのような環境下でも戦えるためにマックスたちのような兵士を作ったということ、そのため彼らが人間のような見た目ではなくなったということも判明しました。
より憎悪に満ちた敵の存在も明らかになり、彼らは啓蒙主義的構造を持ち、何千年も前から続くカルト集団(ブリーディング・カルト)で、マンティコアの作り上げたトランスジェニックスよりも手ごわく、中には念力を使えるものもいたのです。
政府から送り込まれたスパイ、エイメス・ホワイト(マーティン・カミンズ)は自由になったトランスジェニックスを抹殺しようとしますが、最終的にそのカルト集団の一員であることが明らかとなります。
マックスの遺伝子コードに記された不思議なメッセージが、マックスの肌に浮かび上がり、サンデマンが元々はブリーディング・カルトにいたことが明らかになるのです。
エイメス・ホワイトはサンデマンの息子で、そこからマックスとのつながりができ、トランスジェニック同胞となったというわけなのですが、製作者たちがここから話を盛り上げていくぞ!という前に残念ながらドラマは打ち切りになってしまったというわけ。