ラスプーチンやクロエネンといったナチスの人物によって召喚された悪魔『ヘルボーイ』
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『ヘルボーイ』はアメリカのコミックレーベル、マーベル・コミックを原作にした映画作品です。
ナチスの実験によって人間界に迷い込んだ全身真っ赤な悪魔の子ヘルボーイが、人間の養父に育てられ、正義のために戦う物語です。
コミックの原作者でもあるマイク・ミニョーラが、映画化にあたり背景やモンスターなどすべてのデザインを担当し、完成度の高い作品となっています。
すでに映画化は第二弾まで制作されていますが、第三弾が望まれる人気作について紹介します。
映画版『ヘルボーイ』のあらすじ
映画化第一弾『ヘルボーイ』
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第二次世界大戦中のドイツで、怪僧ラスプーチンや、秘密結社トゥーレ協会の会長クロエネンの 「ラグナロク計画」によって魔界への扉が開かれていました。そこから魔界の力を得ようとラスプーチンらは企んでいましたが、ブルーム教授率いるアメリカ軍によって計画は阻止され、クロエネンは行方不明、ラスプーチンは魔界へ吸い込まれてしまいます。
代わりに悪魔の子供が人間界に迷い込み、ブルーム教授は彼をヘルボーイと名付け、我が子のように育てました。それから60年後、ブルーム教授は超常現象調査防衛局、通称BRPDを結成し、ヘルボーイを筆頭に超常現象と戦っていました。
ある日博物館に悪魔が出現したとの報告を受け、ヘルボーイが向かうとそこには復活したラスプーチンと彼が召喚した悪魔サマエルが待ち構えていました。サマエルは卵を産みつけ、そこから新たなサマエルが孵ってしまいます。
ヘルボーイはFBIの新人捜査官ジョンと、発火能力を持つ女性エリザベスと知り合い、ともにサマエルと戦いラスプーチンに挑みます。途中現れたクロエネンによってブルーム教授は命を落としてしまいますが、ヘルボーイたちにラスプーチンに関する手がかりを残します。
その手がかりの元、モスクワの墓地にたどり着いたヘルボーイ達は、協力してラスプーチンを倒し、ヘルボーイとエリザベスはお互いの気持ちを認め合い結ばれます。
映画化第二弾『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』
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物語はヘルボーイが幼いころ養父から聞いた伝説を思い出すところから始まります。かつて人間と獣と魔物の戦いを嘆いたエルフの王は、”ゴールデン・アーミー”と呼ばれる軍隊を作りました。軍を率いたのは王子のヌアダですが、あまりに協力だったため、王は軍を率いる魔法の王冠を3つに分けて、1つを人間に与え2つは自身が保持するようにしました。そしてゴールデン・アーミーは再び王冠が一つになるまで封印されることになりました。
時は流れ現代のニューヨークの地下では、ヌアダ王子が同志で巨体と怪力をMr.ウインクとともにゴールデン・アーミーの復活を企て行動しようとしていました。ヌアダ王子は‟歯の妖精”をつかって人々を襲います。
ヘルボーイの彼女となったエリザベスや、半魚人のエイブラハムも仲間になったBRPDは事態の対処に向かいます。新しくBRPDのリーダーとなったヨハンや、半機械人間なども仲間に加わり、一行は王子の双子の妹ヌアラ王女に導かれ、王子がが身を潜めているトロールの市場に向かいます。そこで王子が呼び出した怪物と戦い、ヘルボーイが勝利します。
その後、王子はゴールデン・アーミーを復活させますが、ヘルボーイと戦ったのち、王子とつながっているヌアラが自らの心臓を貫いたことにより王子も命を落としました。
『ヘルボーイ』のキャストは?
ヘルボーイ/ロン・パールマン
© 2008 - Universal Studios
映画第一弾、第二弾共に主人公のヘルボーイを演じたのはアメリカ出身の俳優ロン・パールマンです。
パールマンは、学生時代に舞台に出演した姿を見た父親に進められて、俳優になることを決意しました。映画デビューは1981年の『人類創世』で、1993年の『クロノス』に出演して以来、『ヘルボーイ』シリーズの監督でもあるギレルモ・デル・トロの作品に多く出演しています。
インパクトのある外見と190cmの長身は、まさにヘルボーイとしてはまり役と言えるでしょう。
エリザベス/セルマ・ブレア
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ヘルボーイの彼女で、発火能力を持った女性エリザベスを演じたのはアメリカ出身の女優セルマ・ブレアです。
ブレアは最初写真家志望でニューヨーク大学で学んでいましたが、卒業後に演技の世界に魅了され、女優を目指します。1997年に映画デビューしました。
2001年の『キューティ・ブロンド』や2002年の『クリスティーナの好きなコト』など有名作品に出演しているほか、インディペンデント映画にも積極的に出演してます。
4.難病の少年のためにパールマンが特殊メイクを披露
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2012年、パールマンは白血病に侵された6歳の少年の願いを叶えるためだけに、ヘルボーイになりました。
実際の映画のメイク担当が4時間かけてパールマンにヘルボーイのメイクをし、少年にも同じメイクをしてあげたそうです。このことが監督のデル・トロを感動させ、『ヘルボーイ3』の制作について考え始めたきっかけになったと言われています。
5.映画化第三弾へ向けてツイッター上で動きが
2016年にマーベルコミックが原作の映画『デッドプール』が大ヒットしたことを受け、パールマンはツイッターで#Hellboyを作り、このハッシュタグがトレンド入りしたら映画化第三弾が実現するかもしれないとの発言をしました。
https://twitter.com/RealGDT/status/821791584048005120
2017年、デル・トロはツイッターのアンケートを作り、映画化第三弾を望む人が24時間以内に10万人集まったら、正式に制作について検討する打ち合わせを説定すると発言しました。結果、13万人が望むと回答したので、『ヘルボーイ3』も夢物語ではなくなるかもしれません。
『ヘルボーイ』第3弾がまさかの消滅に!?
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上記の通り、本シリーズの監督ギレルモ・デル・トロは、ファンの熱い支持を受けて第3弾制作に向けて積極的にアクションを起こしていました。しかし、この度第三弾の製作を諦める決断をしたと、デル・トロがショッキングなコメントを発表。どうやら莫大な予算を調達することが困難になったことが大きな要因だったようです。
これが最終決断とデルトロは言い切っていますが、ヘルボーイを愛するファンがより大きなアクションを起こせば、状況は変わるかもしれません。