2020年9月3日更新

草薙素子「攻殻機動隊」公安9課リーダーの全てを紹介!【名言やキャラとの関係】

草薙素子 サムネイル

「攻殻機動隊」シリーズの主人公、草薙素子。全身ほぼサイボーグの彼女は、身体能力も高くウィザード級のハッカー能力があるなど、超人的で優秀な人物です。彼女の能力から交友関係や声優まで、草薙素子という人物について紹介します。

目次

「公安9課」の少佐・草薙素子はどんな人物?サイボーグの凄腕ハッカー!?

「攻殻機動隊」シリーズの主人公・草薙素子(くさなぎもとこ)は公安警察機関の「公安9課」で、少佐を務める人物。課長である荒巻大輔(あらまきだいすけ)が頭脳で、彼女は実働部隊のリーダーです。 素子は身長168cmと小柄ながら頭脳・戦闘共に優秀な世界屈指の全身義体使い。非常にクールな性格で、目的達成のためなら手段を選ばない強引な部分も持ち合わせています。 荒巻が素子の優秀さを買って彼女の独断行動を容認しているので、かなり自由に振舞っている様子。男勝りな性格をしており、サイボーグ故(ゆえ)の身体能力の高さからメスゴリラと呼ばれることもあります。 原作ではコミカルなシーンや冗談を言うシーンも見受けられるのですが、アニメでは冷静沈着な部分が強調されクールビューティーキャラとして有名に。彼女がよく口にする「ゴーストの囁き」は、作品全体を象徴するキーワードでもあります。

草薙素子(くさなぎもとこ)が登場する『攻殻機動隊』とはどんな作品?

『攻殻機動隊』は士郎正宗原(しろうまさむね)作の漫画で、1995年に劇場版アニメが公開されて以来、何度もアニメ化されている作品です。肉体を機械化する“義体化”が主流になった近未来が舞台となっており、公安9課のメンバーがサイバーテロ犯罪やテロリストたちと戦います。 主人公は全身がほぼ義体で出来ている草薙素子(くさなぎもとこ)という女性。彼女を中心に公安9課のメンバーたちが凶悪犯罪や人間のあり方といった問題に直面していく様子が描かれます。 関連作品として、押井守(おしいまもる)監督が手掛けた劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『イノセンス』、神山健治(かみやまけんじ)監督による「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズなどが有名です。

草薙素子が義体化した理由は一体!?シリーズごとに違う経緯

草薙素子は脳と脊髄(せきずい)の一部を除いて、ほぼ全身を義体化しているサイボーグです。物語の中で重要になってくるこの“義体化”ですが、シリーズ毎に素子が義体化した経緯が異なっています。原作漫画では幼少時に事故、又は病気によって全身を義体化されたという設定です。 TVアニメ「S.A.C.」シリーズでも幼少時に既に義体化していますが、こちらは航空機事故が原因。命を救うための手段として義体化しています。 劇場版「ARISE」では生まれつきサイボーグという設定です。両親が化学兵器テロに遭い、胎児だった素子も生命の危機に陥りましたが、かろうじて脳だけが生きていました。全身義体に脳を組み込むことで命をつなぎ、脳だけが素子のものとなったのです。 どのシリーズでも素子は、ほとんどサイボーグの自分は一体どこまで本当の自分なのか、というアイデンティティについての悩みが尽きないようです。

草薙素子の実年齢は?実は40歳超えだった?!

義体化しているため年齢不詳な見た目をしている素子ですが、実は年齢の設定があります。そんな彼女の各シリーズごとの年齢設定を紹介。

『攻殻機動隊S.A.C.』

神山健治(かみやまけんじ)が手掛けたTVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』では、彼女の年齢は25、26歳です。 本シリーズでは2030年時点での公安9課の活躍が描かれています。回想シーンに登場した2011年の素子が6歳だったことから、シリーズ時には20代半ばであることが判明しました。

劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』

押井守が監督を務めた劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』では、監督の個人的な設定として素子は45~48歳程度とされています。ただこの実年齢は公式設定ではないので、実際のところははっきりとしていません。 本作での草薙素子は、原作よりもストイックで表情の変化もほとんど無いのが特徴です。そのため原作に比べてより大人びた印象を受けます。こういった部分を見ると、実年齢40代という設定も説得力があるのではないでしょうか。

『攻殻機動隊 ARISE』

黄瀬和哉(きせかずちか)監督が手掛けた「第4の攻殻」といわれる『攻殻機動隊 ARISE』は、公安9課誕生の秘話を描く物語。作中の年代としては2027年から2029年までが描かれており、「S.A.C.」シリーズの年齢を参考にすると草薙素子は20代前半となります。 「攻殻機動隊」シリーズは作品によって時代設定やキャラクター設定などが異なっているため、「ARISE」の素子も「S.A.C.」シリーズとは別作品の人物と考えるのが一般的です。 本作では声優陣も一新されました。素子役に抜擢されたのは素子の幼少姿であるコドモトコ役を演じた坂本真綾(さかもとまあや)です。このキャスティングを考えると、本作の素子は他作品より若い20歳前後と捉えるのが妥当でしょう。

ハリウッド版『GHOST IN THE SHELL』

ハリウッド版実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、草薙素子はミラ・キリアンとして登場しています。同役を演じたのはスカーレット・ヨハンソン。 本作が公開された2017年当時、スカーレットは30代前半でした。役者の年齢を考えると、ミラは30代前後という設定になりそうです。

素子の能力を徹底解説!武闘派だけどハッキングの腕前も一級品!

素子は冷静沈着で臨機応変に対応できる判断力の持ち主。加えてウィザード級のハッキング能力に、時にメスゴリラと呼ばれるほどの卓越(たくえつ)した身体能力も持っています。その有能さは、上司の荒巻からは「エスパーよりも貴重な才能」と評されるほど。 義体ゆえに悩むこともあるようですが、感情的な面を見せることはほとんどなく、その冷静さと能力は捜査で大いに発揮されています。また彼女が「ゴーストの囁き」と呼ぶ直感も非常に冴えており、これにより捜査が進展することも少なくありません。 義体そのものは非常に高性能なものを用いているのですが、外見はあまり高性能に見えないように気を付けています。見た目で高性能だと分かってしまうと犯罪に巻き込まれるなど、自身が利用される可能性があるためです。

草薙素子が所属する公安9課って?局員との関係性を紹介

公安9課は内務省の首相直轄(ちょっかつ)の組織であり、テロリストや憲法で対応しきれない危険な犯罪に対峙するために組織された機関です。 主にテロリスト犯罪に対する組織ですが、その仕事内容は様々。規模の大きなサイバー犯罪への対応や要人警護など幅広い仕事を行っています。私情や欲よりも任務を優先する、という課長・荒巻の信念がそのまま生かされている部署です。 政府にとって不都合な事件を秘密裏に処理するなど、表沙汰(おもてざた)に出来ない組織でもあります。そのため表向きは国際救助隊の名目で設立されました。

荒巻は素子にとって頼れる上司

課長を務める荒巻は私情や私欲にはあまり興味がなく、自分の信じる社会正義を達成するために尽力している人物です。 素子の自由奔放さも、その優秀さを買って容認しており、9課のことを「スタンドアローンによるチームプレイ」だと表現するシーンがあります。彼女も上司として荒巻のことを頼りにしており、「課長のありがたみがわかるわ」などと零(こぼ)していました。 素子失踪後を描く『イノセンス』での荒巻は、捜査の現場に赴(おもむ)くといった積極的に動く様子がありません。彼女が行方不明となって落胆しているのは明らかで、その姿からも彼女をいかに信頼しているのかが見て取れます。

バトーとトグサは大切な部下たち

草薙素子の信頼できる仲間としてメインキャラに置かれているバトーとトグサ。彼女のことを「少佐」と呼んではいますが壁はなく、特にバトーは軽口を叩いては素子の反撃にあっている様子が描かれています。 トグサはほとんど生身の体であるため、素子やバトーのような超人的な身体能力はありません。そんな彼を刑事から9課に引き抜いたのが素子でした。 そのことについて「何故自分のようなものを引き抜いたのか」とトグサが尋ねたことがあるのですが、それに対して素子は「お前のような奴だからだ」と答えています。ほぼ生身の人間である彼だからこそ、公安9課に必要だと素子は感じたのでしょう。 バトーとは作品によって関係性が若干異なりますが、「S.A.C」シリーズでは異性として特別な感情を抱かれています。バトーもほぼ全身義体化しているため、そういった部分でも彼女とは分かりあえる部分が多いようです。

『公安9課』の武闘派サイボーグ・草薙素子の名言を紹介!

「そう囁くのよ……私のゴーストが 」

素子が「ゴーストの囁き」を感じ取った際に、このセリフや似たようなフレーズをよく口にします。ゴーストとは精神や魂のことを表しており、捜査中ふと気になることがあると素子はこの言葉を使うのです。いわば刑事の直感のようなもの。 義体が普及した社会で、人間として生きるとはどういうことなのかを考えさせられるセリフでもあります。全身義体化している彼女だからこそ、自身の魂の重要性を自覚しており、その声に耳を傾けることが出来るのかもしれません。 ゴーストという作品全体に共通するキーワードが印象的な名言です。

「小さい頃、うまく義体が使えず大事にしていた人形を握りつぶして泣いたことがあったわ」

冷静沈着な面が目立つ素子ですが、子供の頃には義体で苦労することがあったようです。バトーに零すように言う素子ですが、見方によっては感傷的にも見えるシーン。口には出さないものの、いろいろな辛さを内に抱えているのでしょう。 任務を次々とこなしていく超人的な彼女の人間らしい一面が垣間見えるセリフです。

「貴様、いい腕をしているな!今から私の部下になれ!!」

「S.A.C. 2nd GIG」第14話より。これは当時傭兵(ようへい)をしていたサイトーを倒した際、その腕を見込んでスカウトした時の台詞です。強引で有無を言わせぬ勧誘の仕方が非常に素子らしいですね。

「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの」

バトーが義体と記憶を政府に返却すれば公安9課から抜けることもできると言った際に、素子が返した言葉です。彼女はこのセリフに続けて「私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり。それらすべてが私の一部」と言います。 公安9課所属という環境も含めて、彼女のアイデンティティを成していることが分かるシーンです。

「バトー、忘れないで。 貴方がネットにアクセスするとき、 私は必ず貴方の傍にいる」

草薙素子が失踪してから3年後を描く『イノセンス』のラストシーンに登場するセリフです。身体を手放しサイバースペースの中に消えた素子は、クライマックスでバトーを助け、この言葉を残して去っていきます。 時間が経っても自分を慕ってくれているバトーへの、悲しくも温かな別れの言葉です。

草薙素子は同性愛者?素子の恋人たちを紹介!

原作とアニメ第1期では女性の恋人がいた

原作及びアニメ第1期では、素子に女性の恋人がいる様子が描かれています。 原作ではバーチャル内に体の関係を持っている同性のセックスフレンドが複数おり、同性愛者もしくはバイセクシュアルであることが伺えます。さらに電脳ドラッグを使った違法なバーチャルセックスソフトを裏ルートで販売し、それを副業としていました。 アニメ版では性行為自体は描写されていませんが、原作で関係を持っていた2人の女性が登場しています。因みに原作で女性同士にしたのは、その方が楽しいだろう、という原作者の意向なのだそう。

「ARISE」シリーズでの恋人、義体技師の「ホセ」

「ARISE」シリーズでは男性の恋人が登場し、素子は義体技師の干頼晶(ホセアキラ)という男性と恋人関係にあります。その前に幾人か男性との関係があったものの長続きはせず、最短は2週間だったとか。バトーにそのことをからかわれているシーンがありました。 ホセは元軍人で、オーダーカスタム専門店の義体技師として働いています。素子の義体のメンテナンスが縁で知り合い、恋人同士に。 しかし公安9課が追っている事件にホセが関与している疑いが持ち上がり、最後は恋人同士の2人が銃撃戦を繰り広げました。2人の関係は、彼の自害によって終わるという悲しい結末を迎えています。

草薙素子を演じた歴代声優・キャストを紹介!

劇場版、アニメシリーズで草薙素子を担当した田中敦子(たなかあつこ)

劇場版・アニメシリーズで草薙素子役を演じたのは、田中敦子(たなかあつこ)です。1962年11月14日生まれで、出身は群馬県。 田中は『機動戦士Vガンダム』(1993年)のユカ・マイラスや素子のような、艶のある大人びた女性の役を演じる事が多いです。 主な出演作には『剣風伝奇ベルセルク』のスラン役、『クイーンズブレイド 流浪の戦士』のクローデット役、『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサ役などがあげられます。 素子役は1995年の劇場版アニメ以来、TVアニメシリーズも含め長年担当しており、素子はこの人というファンも多い様子。「攻殻機動隊」シリーズは彼女の代表作となっています。 また彼女は洋画での吹替の仕事も多く、特にニコール・キッドマンの吹き替えで有名です。

『攻殻機動隊 ARISE』で素子の声を担当した坂本真綾(さかもとまあや)

『攻殻機動隊 ARISE』で草薙素子の声を担当したのは声優・坂本真綾(さかもとまあや)。 坂本は幼い頃から子役として活動しており、アニメ声優としては『天空のエスカフローネ』の神崎ひとみ役を担当したことで広く知られるように。また『天空のエスカフローネ』の主題歌を歌った事をきっかけに、歌手活動も開始しています。 主な出演作品は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のルナマリア役とマユ役をはじめ、『黒執事』のシエル役、『マギ』のシェヘラザード役など。 「攻殻機動隊」では、素子が一時的に利用していた少女型の義体・コドモトコの声も担当しています。

実写作品『ゴースト・イン・ザ・シェル』で少佐を演じたのはスカーレット・ヨハンソン

2017年公開のハリウッド実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、少佐役をスカーレット・ヨハンソンが演じました。 彼女は1994年に『ノース 小さな旅人』で映画デビューを果たし、『ロスト・イン・トランスレーション』や『真珠の耳飾りの少女』などで一躍有名に。『アベンジャーズ』では妖艶な女スパイを好演しています。 『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、彼女のグラマーなスタイルと端正な顔立ちが機械的な印象を生み出していました。素子の超人的な身体能力も、迫力あるアクションシーンで楽しむことができます。

「公安9課」の少佐・草薙素子、身体能力もハッキング能力も高い彼女の活躍を観よう!

「攻殻機動隊」シリーズの最強の女主人公・草薙素子について紹介しました。美しく格好良い彼女の行動力は観ているだけで爽快。 さらに人間とサイボーグの狭間に生きる彼女だからこその言葉は、生きることについて深く考えさせてくれます。作品によって彼女の魅力も少しずつ違うので、シリーズ全ての少佐に会いに行ってみるのもおすすめです。