2020年9月3日更新

バトーはごついだけじゃない!公安9課の人情家について紹介【攻殻機動隊】

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バトー サムネイル

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「公安9課」のバトー、ゴツいけど実はひょうきんな人情家【ネタバレ注意】

「攻殻機動隊」シリーズに登場するメインキャラクターの1人がバトーです。バトーは主人公・草薙素子(くさなぎもとこ)が所属する公安9課のメンバーで、筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)な体格と義眼(ぎがん)が印象的な人物。 彼は銃撃戦や格闘戦に長けていて、ハッキングなどを用いた電子戦も得意です。素子からの信頼も厚く、彼女の不在時はバトーが陣頭指揮(じんとうしき)をとることも。一方で戦いを離れると、ひょうきんで人間味あるチャーミングな言動を見せてくれるのも彼の魅力でしょう。 この記事では、そんな魅力あふれるバトーの活躍や名言などを詳しく紹介していきます。 ※本記事は「攻殻機動隊」のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

バトーが登場する「攻殻機動隊」とは?

「攻殻機動隊」は士郎正宗(しろうまさむね)によるSF漫画作品です。劇場版アニメやTVアニメなども展開されており「攻殻機動隊」シリーズとして人気を博しています。 本作の舞台は科学技術が高度に発展した21世紀の日本。脳にデバイスを接続する電脳化技術やサイボーグ技術が普及する社会において、それらを駆使した凶悪犯罪は増加の一途を辿っていました。 そういった犯罪に対応する首相直属の機関として設けられたのが、攻殻機動隊こと公安9課です。 本作品では、隊長である草薙素子をはじめとしたバトーやトグサたち攻殻機動隊の活躍が描かれていきます。

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バトーの性格は見た目とは違う!ギャップが魅力

バトーはサングラスのように見える任務に特化した義眼を装着しています。さらに筋肉質なゴツイ体型とあって、一見すると近寄りがたい怖い人物です。 一方で同僚と軽口を叩きあったり、感情に流されてしまったりと人間味溢れる一面も。コンビを組むことが多いトグサとのやり取りでは、バトーのひょうきんな部分が垣間見えます。 TVアニメシリーズでは機械類に異常なほどの愛情を注ぐ姿が印象的です。「タチコマ」という多脚戦車のAIには高級オイルを与え可愛がっており、見た目とは裏腹に面倒見の良い様子が見て取れます。見た目と性格のギャップが大きいバトーですが、それが彼の魅力のひとつと言えるでしょう。

バトーは全身サイボーグではなかった!人間味を残す元・陸上自衛軍レンジャー部隊員

バトーは肉体のほとんどを義体化していますが、全身サイボーグではありません。シリーズごとに設定に違いがあり、原作漫画では右腕と眼が義体、そして『イノセンス』では全身義体化サイボーグとなっています。 劇場版「ARISE」で「眠らない眼」と称される義眼は、かつて陸上自衛軍レンジャー部隊・レンジャー4課にいた際の名残です。この義眼にはサーモセンサーやセンサーアレイといった機能がついており、公安9課の任務でも活用されています。 バトーは趣味でよく筋トレグッズを買い漁りトレーニングをしていますが、彼の筋肉は人工物なので筋肉増強は出来ません。それでも欠かさずトレーニングをしている姿から、彼の人間味を感じますね。

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公安9課でのバトーの働きは?実は電子戦のプロ

バトーは陸上自衛軍レンジャー部隊出身とあって、小火器から重火器まで幅広い武器の扱いに長けています。格闘戦においても、完全義体の素子と肩を並べるほどの実力者。 戦闘サイボーグと互角以上に戦える武闘派であると同時に、彼は電子戦も得意としています。「電子戦のプロ」を自称しており、戦闘中に大人数の視野をハッキングして戦闘を優位にすることも。 公安9課は少数精鋭(せいえい)のスペシャリストで構成されており、それぞれが得意分野を持っています。その中でバトーは、白兵戦と電脳戦において組織に欠かせない活躍をしています。

隊長・草薙素子との関係性は?

公安9課隊長・草薙素子とバトーとの関係性は、シリーズごとに違います。どの作品でもお互い打ち解けた後は良好な信頼関係を築いていますが、原作漫画では単なる同僚同士という関係性です。 TVアニメ「S.A.C.」シリーズや劇場版アニメでは、異性として彼女に特別な感情を抱いている描写が見られます。特にひょうきんな一面が抑えられハードボイルドな性格となっている劇場版でのバトーは、常に彼女への気遣いを怠(おこた)りません。 いずれの場合も2人が恋人同士になるような描写はありません。作品によって異なる素子への態度を見比べてみるのもひとつの楽しみ方ですね。

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元・警視庁捜査一課・トグサとの関係性は?

公安9課の同僚であるトグサは、警視庁捜査一課特務班の元刑事という経歴を持つ人物です。彼は公安9課唯一の妻帯者で、もっとも義体化部分が少ない生身に近い体の持ち主。素子によって引き抜かれ公安9課に入っており、バトーの後輩にあたります。 任務ではコンビを組むことが多いバトーとトグサ。正義感が強く感情に流され暴走しがちなところのあるトグサを、バトーが抑えるような場面もありました。 口論になることの多い2人ですが、同じ公安9課メンバーとしての信頼関係はしっかりと築かれているようです。

人情家・バトーの名言を紹介!

「理解なんてものは概ね願望に基づくものだ」

バトーが主人公となる『イノセンス』で、上司の荒巻大輔(あらまきだいすけ)がバトーに言うセリフです。本作では素子が失踪し、バトーは落胆した様子を見せていました。 理解することと現実を受け入れることの間には隔(へだ)たりがあるということを指摘した言葉で、彼女の失踪に対して複雑な思いを抱くバトーの胸の内を見透かすかのようなセリフとなっています。

「死に何か期待してる?少なくとも夜明けの船上でガキに撃たれてくたばりたくはなかったわけだ」

漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』に登場するセリフで、正当防衛で少年を撃った素子に対してバトーがかけた言葉です。生への執着を見せた彼女に対して、命の重みをバトーらしく冗談めいた様子で伝えています。

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「ゴーストのない人形は哀しいもんだぜ。特に、赤い血の流れてる奴はな」

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で、ハッカーによって操られ自我を失ってしまった人間に放った言葉です。人間を心ないロボットに変えてしまうことが出来る社会の恐ろしさや、自我の曖昧さを物語っています。

「まあ自分の命だし、なんに使おうと自由ってこった」

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第24話で登場するセリフで、彼の生き様を象徴するような言葉です。このセリフの後、彼は危険を承知で素子の大切な腕時計を探しに行きました。いくつもの死線を越えてきたバトーだからこそ説得力が増すセリフです。

『攻殻機動隊』が実写映画に

アニメ版が国内外で高い人気を得ている『攻殻機動隊』は、2017年にハリウッドで実写映画化されています。タイトルは『ゴースト・イン・ザ・シェル』で、監督はルパート・サンダースが務めました。彼は2012年公開の『スノーホワイト』を手掛けた監督として知られています。 主人公の草薙素子役はスカーレット・ヨハンソン。劇中では記憶を操作されており、ミラ・キリアン少佐として登場しています。荒巻大輔役には北野武(きたのたけし)がキャスティングされたことも話題となりました。 日本語吹き替え版では、アニメ「S.A.C.」シリーズに出演する声優陣が起用されており、アニメファンも違和感なく楽しめるようになっています。

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実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』のバトー役はピルー・アスベック

『ゴースト・イン・ザ・シェル』実写映画のバトー役はデンマーク人俳優のピルー・アスベック。 彼は草薙素子役のスカーレット・ヨハンソンとは2014年公開の『LUCY/ルーシー』で共演しているため、今作で再び2人の絡みが見られますね。 ピルーは2015年公開のデンマーク映画『ある戦争』や、2016年公開のリメイク映画『ベン・ハー』にも出演しています。アクション作品は彼の得意分野のようです。

アニメでバトーの声を演じたのは大塚明夫(おおつかあきお)

渋くてかっこいいバトーの声を担当していたのは、ベテラン声優の大塚明夫(おおつかあきお)です。1959年11月24日生まれで、父も俳優・声優をしている役者一家の環境で育ちました。 彼は1988年放送の『F』の武村五郎(たけむらごろう)役としてアニメデビューを飾り、それ以降も数え切れないほどの作品に出演している大御所声優の1人です。 彼の代表作には2006年に放送された『ブラック・ジャック21』のブラック・ジャック役や『Fate/Zero』のライダー役などがあります。主演から脇役まで、独特の低い声質で演じ分ける実力派です。 洋画吹替ではスティーヴン・セガールの専属声優をはじめ、ニコラス・ケイジやデンゼル・ワシントンなどを担当しています。

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『攻殻機動隊』の人情家、バトーの活躍を観てみよう!

公安9課の肉体派・バトーについて紹介しました。いくつもの死線を越えてきた歴戦の猛者でありながら、ひょうきんで人情派というギャップが魅力的なバトー。 作品によってそれぞれ人柄も違っているので、色んなバトーを楽しんでみるのもおすすめです。