『トップガン マーヴェリック』結末までのネタバレあらすじと感想解説!36年ぶりの続編に高評価続出
『トップガン マーヴェリック』のあらすじ
監督 | ジョセフ・コジンスキー |
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主題歌 | 『Hold My Hand』(レディー・ガガ) |
海軍のトップアビエイターとして、30年以上も活躍したマーヴェリック(トム・クルーズ)は、その腕を見込まれエリート・パイロットを養成する「トップガン」の教官として、後輩の指導に当たることに……! マ―ヴェリックは大切な人たちを失った過去から、空の厳しさや美しさだけでなく、守ることの難しさと戦いの過酷さを叩き込もうとします。その型破りな指導に反発する訓練生の中に、かつての相棒グースの息子・ルースターの姿もありました。 天才と呼ばれたパイロットはなぜ、再び空へ飛び立つ決意をしたのでしょうか? >結末までのネタバレあらすじをチェック!
『トップガン マーヴェリック』キャスト一覧
『トップガン マーヴェリック』結末までのネタバレあらすじ
ネタバレ①古巣「トップガン」へ教官として戻ったマーヴェリック
超音速機「ダークスター」のテストをするため、海軍の飛行場へ愛車カワサキのバイクでやって来たピート・“マーヴェリック”・ミッチェル(トム・クルーズ)。かつては優秀な戦闘機パイロットとして数々の功績を挙げていましたが、アウトローな性格は変わらず、今も大佐の地位に甘んじ、一介のテストパイロットとしてかろうじて海軍に所属していました。 「ダークスター」計画の成功を示すためにはマッハ10を出す必要がありましたが、その前にケイン海軍少将(エド・ハリス)が計画中止を言い渡しに向かっていました。しかしマーヴェリックは、少将が来る前にテストを開始してしまいます。 マッハ10を超え、世界最速の男となったマーヴェリック。ところがそれでもテストを止めず、マッハ10.4に到達したところで、機体は空中分解してしまいました。 見知らぬ町に不時着したマーヴェリックは基地に戻され、ケイン少将から苦言を聞くことに。ついに海軍をクビになるかと思いきや、少将が告げた行先は、かつての古巣「トップガン」でした。
ネタバレ②アウトローな教官VSトップガンのエリート卒業生
卒業した後、わずかながらトップガンで教官をしていたマーヴェリックは、懐かしい古巣に戻ってきます。ロビーには卒業式の日の戦闘後に写されたマーヴェリックとアイスマン(ヴァル・キルマー)の写真と、司令官となったアイスマンことトム・カザンスキー大将の写真が飾られていました。 サイクロン中将(ジョン・ハム)から任務の説明を受け、それが某国の地下ウラン濃縮プラントを破壊するという非常に難易度の高いものだと知ります。しかもプラントは火口原の中央にあり、狭い峡谷に囲まれ、その両岸にはGPS妨害装置と地対空ミサイルが設置されていました。 高い操縦能力を必要とする任務のため、卒業生のエリートパイロットたち12名がトップガンに集められ、そこからマーヴェリックの指導の下、6名に絞ることに。マーヴェリックはレーダーに映らない低高度で峡谷に侵入する作戦を提案します。 卒業生の中に、亡くした相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)がいることに動揺するマーヴェリック。海軍が集うバーの店主となっていたペニー・ベンジャミン(ジェニファー・コネリー)に再会し、そこで招集された卒業生たちと遭遇します。ルースターが昔のグースのようにピアノを弾きながら「Great Balls of Fire」を歌うのを見たマーヴェリックは、懐かしさと哀しさをたたえた顔で立ちすくんでいました。
ネタバレ③アイスマンとの友情とルースターとの確執
12人のエリートたちに、特殊訓練の教官として紹介されたマーヴェリック。作戦で使用される機体「F/A-18」のマニュアルをゴミ箱に捨て、「実力を見せてくれ」とドッグファイト訓練を始めます。初めはマーヴェリックの実力に半信半疑だった生徒たちはことごとく「撃墜」され、彼の操縦能力に驚くのでした。 300フィートの低高度で峡谷に侵入し、攻撃時間3分でプラントを破壊するという作戦を生徒たちに説明し、GPS訓練が始まります。しかし蛇行する峡谷で速度も出さねばならず、生徒たちは次々に失敗。300フィートを超えるとレーダーに見つかり、3分を超えると第5世代戦闘機Su-57に攻撃されるため、正確な操縦とスピードが要求されるのです。 訓練が手詰まりな中、アイスマンに呼ばれて自宅に赴くと、彼は喉頭がんのため声が出せず、余命もわずかだと知らされます。トップガンにマーヴェリックを呼び戻したのはアイスマンであり、これまでも何度も彼の窮地を救っていました。アイスマンはルースターとの確執に「過去は忘れろ」と助言します。 ペニーの家で2人きりになった時、マーヴェリックは「母親に頼まれてルースターの海軍の願書を抜いた」と告白。そのせいで入隊が遅れたルースターは、マーヴェリックの意志で抜いたと思い恨んでいたのでした。
ネタバレ④マーヴェリックの不可能に近い作戦
プラントの稼働が早まったため、任務も1週間早まったと告げられる生徒たち。誰も低空飛行に成功していない中、マーヴェリックは2機2組のチームでの攻撃を提案しますが、それには2回の「奇跡」が必要なほど難しいものでした。 そんな中、アイスマンが亡くなります。後ろ盾を失ったマーヴェリックは、サイクロン中将から飛行禁止を申し渡され、教官をクビに。代わりにサイクロン中将が教官となりますが、マーヴェリックは攻撃時間を2分15秒に設定して自ら飛び、任務が達成可能であることを示すのでした。 サイクロン中将に呼び戻されたマーヴェリックは編隊長に任命されます。マーヴェリックは任務にあたるパイロットの中に、迷いつつもルースターを指名しました。
ネタバレ⑤ついに開始された作戦の結末は?
ついに作戦が開始され、マーヴェリックたちは峡谷に侵入。ルースターたち後続部隊がやや遅れを取りますが、マーヴェリックたちは目標にミサイルを命中させ、地下への穴を開けます。後続のルースターたちもミサイルを命中させ、プラントは大爆発。2回の奇跡が起こったのです。 9Gの加速に耐えながら山頂を超えた彼らは、レーダーに捉えられミサイル攻撃を受けます。その中でルースター機を助けたマーヴェリックの機体がミサイルを受け墜落。しかしサイクロン中将は残りの機に帰還を命じます。 雪原で目を覚ましたマーヴェリックは敵のヘリに攻撃を受けますが、戻って来たルースターがヘリを撃墜。彼も地対空ミサイルで撃墜されてしまいます。2人は帰還するため、敵の飛行場に残っているF-14を奪う計画を立てます。今やすっかり旧式になった機体ですが、マーヴェリックにとってはかつての愛機。何とか離陸させた2人でしたが、すぐにSu-57の攻撃を受けます。 激しいドッグファイトの末、海上に出たF-14が絶体絶命に陥った時、ハングマン(グレン・パウエル)の機体が現れて敵機を撃墜。空母に帰還すると、それまでいがみ合っていたハングマンとルースターは握手を交わし、ルースターはマーヴェリックと抱き合うのでした。
36年ぶりの続編が多くの人に評価された理由
映画公開日初日から高評価が続出している本作。映画口コミサイトでは一時星評価4.6を記録していました。 前作が公開された1986年にリアルタイムで劇場に足を運んだファンだけでなく、続編公開にあわせて名作『トップガン』を観たという新しい層にも受け入れられているようです。「今年ナンバーワンの作品」「トム・クルーズ映画の中で1番好き」「文句なし」「最高」「待った甲斐があった」など、鑑賞した人は興奮を抑えきれない様子。
まるで戦闘訓練?CGなし「本物」の飛行シーン
本作ではなんと、トム・クルーズに加え訓練生たちも約5ヶ月の厳しいトレーニングを受け、実際に戦闘機に乗って撮影をしているのです。前作『トップガン』でもキャストは戦闘機に乗って撮影されましたが、実際に映像を使えたのはトムのもののみ。今回はトムの強い思いにより、訓練生たちも映画で描かれたようにGフォースに耐える訓練を受けていました。 飛行訓練のプログラムは、トム・クルーズ本人が実際に作成し、キャスト達が提出する振り返り用紙を熟読する徹底ぶり。映画でのマーヴェリックと訓練生たちの姿そのものですね。 また、緻密に準備された飛行シーンには、コックピット内だけでも6台のIMAXカメラを使用しているんだとか。戦闘機を何度も飛ばせない、カメラマンが搭乗できない、といった条件の中で、少ないテイクで完璧を目指したキャストたち。彼らの血のにじむような努力が、あの大迫力の飛行シーンには隠されていたんですね。
前作「トップガン」をリスペクトしたオマージュの数々
本作が評価されている理由は、リアルなスカイアクションシーンだけではありません。前作へのリスペクトが至るところに散りばめられているのです。 前作のオープニングを主題歌「デンジャー・ゾーン」とともにセルフオマージュしたオープニングは「トップガン」のファンのの胸を熱くしたはずです。 また、前作でグースの妻・キャロルがさりげなく発言した「ペニー・ベンジャミン」の名前。その続きを続編で観ることができるなんて、誰が想像していたでしょうか。さらにグースが弾いていたジェリー・リー・ルイスの「Great Balls of Fire」を息子のルースターが弾くシーンがあります。ルースター役のマイルズ・テラーは7週間のピアノレッスンを受け、実際に撮影で演奏したそうです。マーヴェリックが過去を思い出し、今の自分と葛藤するシーンは涙なしには見られません。
新作に登場したバイクや戦闘機もかっこいい!
前作での主人公マーヴェリックの搭乗機はF14(通称:トムキャット)、愛車のバイクはカワサキのスポーツツアラーGPZ900Rでした。特にバイクは公開当時世界中で人気を博し、劇中と同じカラーリングに改造した人も多かったようです。 『トップガン マーヴェリック』でも、戦闘機やバイクは注目ポイントの1つ!
本作に登場する戦闘機は、アメリカ海軍が実際に使用しているF/A-18E/F(通称:スーパーホーネット)。これは前作に登場したF14の後続機として、現在も主力機として使われている機体です。 トム・クルーズは劇中でさまざまな航空機を操縦しており、リアリティの追求にこだわりました。しかしさすがに、現役で活躍しているスーパーホーネットを操縦することはアメリカ海軍から禁止されてしまったのだとか。 またマーヴェリックの新しい愛車は、やはりカワサキのスーパースポーツNinja H2に。日本では、正規で販売されているのはツアラーモデルのH2 SXおよびレース専用車のみ。市販モデルは逆輸入となっています。 マーヴェリックが乗っているのは「H2 CARBON」というモデルですが、もともとライムグリーンのフレームをグレーに、全体的にブラックで統一したカラーリングに変更されています。また、マフラーは「H2R」のものに付け替えられているなど、バイク好きも注目したいポイント満載です。
続編で蘇ったテーマ曲・サントラがアツい
『トップガン』といえばその映画のタイトルととも思い出すのが「デンジャー・ゾーン~TOP GUN THEME」や「愛は吐息のように~TOP GUN LOVE THEME」といった映画を盛り上げた名曲の数々です。そんな名曲を生み出したドイツ人音楽家ハロルド・フォルターメイヤーが、続編の音楽も担当しています。 さらにレディ・ガガも参加し映画のサウンドトラックが完成しました。ガガとブラッドホップが書き下ろした楽曲「Hold My Hand」は作品全体を通して使われています。
『トップガン マーヴェリック』キャスト・登場人物解説
マーヴェリック役/トム・クルーズ【続投】
アウトローでありながら優れた腕を持つパイロット、マーヴェリックことピート・ミッシェルを演じたのはもちろんトム・クルーズ!前作同様、実際に戦闘機に乗って撮影に挑みました。 前作でマーヴェリックを演じた当時トムは若干24歳でした。経験を積み、ハリウッド屈指のスターとなった彼が、成長したマーヴェリックの姿を劇場で刮目しましょう。
日本語吹き替え声優:森川智之
本作でトム・クルーズ演じるマーヴェリックの吹替声優は、森川智之。クルーズの担当声優として数多くの作品で吹替をしてきた彼が、今回もその声を演じます。 前作『トップガン』を青春の思い出の作品だと語る森川。「マーヴェリックがどんな人生を歩んできたのか、私を含め世界中のファンの皆さんが興味を持たれていると思います。その時がいつか必ず来ると信じていたので、準備万端で収録に臨みました」と特別な思い入れを語りました。
ブラッドリー・ブラッドショウ(ルースター)役/マイルズ・テラー
マーヴェリックの元相棒グースの息子役には、マイルズ・テラーが起用されました。コールサインは「ルースター」で、父の仇と恨むマ―ヴェリックと衝突します。 デイミアン・チャゼル監督作『セッション』(2015年)で主演を務め、一躍人気俳優となったテラー。その後も活躍を続け、『アメリカン・ソルジャー』(日本未公開)などに出演しています。 本作のビジュアルが発表された際には、どこかグースに似ていると話題になりました!
日本語吹き替え声優:宮野真守
マイルズ・テラー演じるルースターの吹替は、アニメ『DEATH NOTE』の夜神月役や「ファンタスティック・ビースト」でエディ・レッドメインが演じるニュート・スキャマンダー役の吹替など、多くの活躍で知られる宮野真守が担当します。 本作については、「因縁めいた想いのもと、対峙する2人。男たちの、熱い感情のぶつかり合いには、僕も演じていて、心が滾り、目頭が熱くなりました。」とその魅力を語っています。
ペニー・ベンジャミン役/ジェニファー・コネリー
前作のチャーリーに代わり、「トップガン2」では新ヒロインが登場します。それはペニー・ベンジャミンという名前の、海軍基地の周辺でバーを営むシングルマザー。 実は前作『トップガン』で、グースの妻キャロル(メグ・ライアン)がマーヴェリックに対して「あなたのおふざけはペニー・ベンジャミンから全部聞いているわ」と発言するシーンがあるのです。前作とのさりげない繋がりは、ファンにとって嬉しい仕掛けですね。 演じるジェニファー・コネリーは、日本でも知名度の高いオスカー賞女優。『ブラッド・ダイヤモンド』(2007年)などの大作のほか、近年はドラマ「スノーピアサー」(2020年~)に出演しています。 私生活では1997年に未婚の母となり、長男を連れて2003年にポール・ベタニーと結婚。同年に次男を、さらに2011年に長女を出産し、2021年4月現在は3児の母です。
サイクロン役/ジョン・ハム
精鋭パイロットたちの学び場「トップガン」で、副提督を務めるサイクロン中将を演じたのはジョン・ハムです。 元教師という異色の経歴を持つジョン・ハムは、『ミニオンズ』(2015年)や『ベイビー・ドライバー』(2017年)などの話題作に多く出演しています。TVドラマへの出演も多く、2008年には『マッドメン』での演技が評価され、ゴールデングローブ賞の男優賞を獲得しました。 2020年に公開された「X-MEN」シリーズの新作『ニュー・ミュータンツ』へも出演しています。
ケイン少将役/エド・ハリス
マーヴェリックに対し「トップガン」行きを命じるケイン少将を演じるのは、エド・ハリスです。 エド・ハリスは、『アポロ13』(1995年)や『トゥルーマン・ショー』(1988年)などをはじめ、数多くの名作映画に出演してきた大ベテラン。 主演よりも重厚な演技で物語を支える名脇役として高い評価を受けている彼ですが、本作でもその熟練の演技力を発揮してくれるでしょう。『スターリングラード』(2001年)など、様々な映画で厳格な軍人役を務めてきた経験が活かされていますね。
ウォーロック役/チャールズ・パーネル
ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ海軍少将を演じるのはチャールズ・パーネルです。 『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)、「ザ・ラストシップ」(2014年~2018年)のラッセル・ジーター役で知られています。
アイスマン役/ヴァル・キルマー【続投】
マーヴェリックのライバルであり、暴走しがちな彼に苦言を呈したトム・カザンスキー。アイスマンのコールサインで呼ばれる彼を、引き続きヴァル・キルマーが演じています。 キルマーは『トップガン』の後、『バットマン フォーエヴァー』(1995年)などで注目を集めるも、2015年から約2年、喉にできたがんで闘病しました。今回は約36年ぶりの続編が製作されると聞いて、出演を直談判したのだとか!
ボブ役/ルイス・プルマン
1993年生まれの若き俳優ルイス・プルマンは、訓練生の1人として出演。彼は『インデペンデンス・デイ』の大統領役などで知られるビル・プルマンの息子であり、2013年頃から俳優として活躍しています。 2015年のドラマ『ハイストン』では、想像上の友達と暮らしている主人公のハイストン役に抜擢されるなど、キャリアは短いものの期待の俳優と言えるでしょう。また日本では2018年7月に公開されたヒット作『ストレンジャーズ 地獄からの訪問者』などの映画にも出演しています。
フェニックス役/モニカ・バルバロ
マーヴェリックが教える訓練生で、紅一点のフェニックスを演じるモニカ・バルバロ。彼女は『シカゴ・ジャスティス』(2017年)、Netflixドラマ『グッド・コップ』(2018年)などのドラマで知られています。 ちなみに一部では“トムが起用する女優はブレイクする”というジンクスが存在するとか! 早くも名優アーノルド・シュワルツェネッガーが出演するTVシリーズにて、彼の娘役に抜擢されたとの報道が出ていました。
フリッツ役/マニー・ジャシント
訓練生のフリッツを演じるのは、フィリピン生まれのカナダ人俳優マニー・ジャシント(ハシント)。 彼は「スーパーナチュラル」などへのゲスト出演を経て、シットコム「グッド・プレイス」(2016年~2020年)のメンドーサ役を演じ、一躍話題になりました。米Huluの新作ドラマ「Nine Perfect Strangers(原題)」にも起用され、今最も勢いのあるアジア系ハリウッド俳優です!
他にもジェイ・エリスやダニー・ラミレス、レイモンド・リー、ライリアナ・レーなどが出演
テラーら演じる訓練生は海軍の特別プログラムの卒業生で、計6人登場しています。 そのうちの1人、ファンボーイ役でドラマ「The Gifted」シーズン1のダニ―・ラミレス、ペイバック役でジェイ・エリス(画像)の出演が決定。後者は映画『エスケープ・ルーム』(2020年)、ドラマ「インセキュア」(2016年~)などの作品で知られています。 同じく新人パイロット、ハングマン役を演じるのはグレン・パウエルです。彼はルーカス役のオーディションを受けており、落選後に別役オファーが来たのだとか! 他のキャストにはレイモンド・リー、ライリアナ(リリアーナ)・レーをはじめ、キャロル・ブラッドショウ役のジャン・ルイザ・ケリーらが名を連ねました。
高評価続出のネタバレ感想・レビュー
感想レビューには『トップガン マーヴェリック』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
前作を余裕で超えてきました。80年代映画のいいところを継承しながら、「トップガン」ファンなら涙なしでは見られない展開が多すぎます。テーマ曲「デンジャー・ゾーン」から始まる冒頭は、航空機好きでなくともアガってしまいました。トム・クルーズはいくつになってもかっこいいなあ!
これぞ続編!期待してたものが良い意味でそのまんま来た!という感じで楽しかった。これこれ〜!ってなる。前作をリアルタイムで観ていた人たちはもっと感慨深いものがあるのだろうなあ。色んな技術が進化していて、映像も音響もド迫力。絶対にデカいスクリーンで観たい一作!個人的に1番グッときたのは、前作同様マーヴェリックがカワサキのNinjaに乗るシーン。『トップガン』といえばやはりフライトジャケットにバイク!36年前と変わらぬ姿に胸熱でした。
映画序盤でカワサキのバイクが映ったシーンでいきなり熱くなってしまいました!続編「マーヴェリック」ではチャーリーに代わってジェニファー・コネリー演じるペニー・ベンジャミンが新キャラの恋人として描かれていますが、違和感なく登場していて良かったです。訓練シーンは前作より難易度が上がっているように見えて、ハラハラドキドキしました。マーヴェリックが実際にミッションをこなすと決まったとき、前作ファンとしてはとてもテンションが上がりました。やっぱりマーヴェリックには世界最高のパイロットであってほしいです。早くサントラをゲットしたいです。
アクション、教官と生徒、恋愛事情、過去との葛藤、親子の関係などすべての要素がちょうどよく配合された最高の映画でした。なかでもグースを思い出してしまうシーンでは涙が止まりませんでした。最後、マーヴェリックとルースターがF14に乗って帰還するなんて展開がアツすぎます。ジョセフ・コシンスキー監督、ありがとう!
監督・脚本 トニー・スコットの跡を継ぐ監督は?
『トップガン』でメガホンを取った後も、『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)、『クリムゾン・タイド』(1995年)等数々のヒット作を生んだトニー・スコットが本作でも監督も務める予定でした。 しかし2012年、続編プロジェクトのミーティングを予定していた前日に、なんと監督が自ら命を絶つという悲劇が起こり、計画は白紙に。
そんな中、注目を集めるのはトニー・スコットの後釜となる監督です。 後釜に選ばれたのは、ジョセフ・コシンスキー(画像右、中央はトム・クルーズ)。コシンスキーは2013年公開のSF映画『オブリビオン』でトム・クルーズとタッグを組んでいました。
「ミッション:インポッシブル」シリーズの監督が脚本を担当!
続編の脚本を担当したのは、トム・クルーズの信頼も厚いクリストファー・マッカリーです。 脚本家、映画プロデューサー、映画監督として活動しており、1996年に『ユージュアル・サスペクツ』で第68回アカデミー賞脚本賞を受賞!彼は本作や「ミッション:インポッシブル」シリーズ(第5~6作目)をはじめ、トム・クルーズ主演作に何度も携わっています。 プロデューサーには「パイレーツ・ オブ・カリビアン」シリーズの敏腕プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが名を連ね、最強の布陣が完成しました。
前作『トップガン』のネタバレあらすじ
80年代の大ヒット映画『トップガン』のあらすじ【ネタバレ】
1986年全米公開の『トップガン』は、戦闘機パイロットを育成する養成所「トップガン」を舞台に、パイロット達が切磋琢磨しながら成長していく姿を描きました。 海軍の若きパイロット・マーヴェリック(トム・クルーズ)は、相棒のグース(アンソニー・エドワーズ)とともに、エリートパイロットを養成する「トップガン」に行くことになります。 バーで開かれた歓迎会で、マーヴェリックはカウンターに座っている女性チャーリー(ケリー・マクギリス)にアプローチします。その場では相手にされなかったマーヴェリックでしたが、翌日彼女が教官として「トップガン」に現れ、2人はお互いを意識するように。 訓練では世界最高のパイロットであるヴァイパーや、教官ジェスターからの厳しい指導がありました。
ある日訓練でライバルのアイスマン(ヴァル・キルマー)と敵機を追っていた際、ジェット気流に巻き込まれマーヴェリック機は操縦不能に。なんとか脱出してパラシュートで海に降りるも、相棒のグースはすでに息を引き取っていました。 相棒の死に自身を失ったマーヴェリックでしたが、周囲は彼の才能を認めていました。 「トップガン」卒業式当日。卒業生たちに出撃命令が出ます。マーヴェリックは援護機として待機していましたが、ハリウッドが戦闘不能になりアイスマンが敵5機に囲まれたことから出動することに。本番でジェット気流に飲まれグースの死がフラッシュバックする瞬間もありましたが、持ち前の才能で敵4機を撃墜させ無事に作戦は成功しました。
本作は青春映画と航空アクションの要素を見事に融合させ、世界中で大ヒットを記録。主演のトム・クルーズを一躍スターダムに押し上げました。
あの有名俳優達も出演していた!
『トップガン』の大ヒットによって一気にトップスターの仲間入りを果たした主演のトム・クルーズ。 その他にもヴァル・キルマー、メグ・ライアン、ティム・ロビンスなど、そうそうたる面々が本作出演後に大ブレークを果たしました。
『トップガン』旋風を巻き起こす!
映画公開後、パイロット達のミリタリージャケットや、トム・クルーズが劇中で着用していたワッペン付きフライトジャケットが大流行。 また主人公マ―ヴェリックの愛車バイク、カワサキ・GPZ900Rが一躍人気車種になるなど、日本でも『トップガン』旋風を巻き起こしました。
前作『トップガン』のキャストたちの現在
本作では主演のトム・クルーズ、ヴァル・キルマー以外のキャストは一新されています。ほとんどのキャストが高齢になっているので、仕方がないのかもしれませんね。 前作で活躍した名優達はその後どうなっているのか、彼らの現在を追ってみました。
恋人役だったケリー・マクギリスはアルコールや薬物依存に悩まされていた
優秀な航空物理学博士で、民間人の教官としてトップガンに協力したチャーリー。マーヴェリックの恋人を演じたケリー・マクギリスは、出演していません。 出演作こそ多くないものの、前作の後も『告発の行方』(1989年)などコンスタントに女優業を続けながら、後進の育成にも力を入れるケリー。私生活はまさに波乱万丈で、一時期はアルコールや薬物依存に悩まされたり、2度の離婚と結婚を繰り返したりしました。 彼女は続編への出演について問われ、オファーがなかったことを明かしています。
相棒・グース役のアンソニー・エドワーズも出演はなし!妻のメグ・ライアンも
グースはサンダウンの前任RIOを務め、マーヴェリックと固い絆で結ばれました。不慮の事故で亡くなっていることから、続編には登場していません。 元相棒を演じたアンソニー・エドワーズは、ドラマ「ER緊急救命室」シリーズでグリーン役を演じ、ゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞。その後も、映画『ゾディアック』(2007年)やドラマ「サバイバー: 宿命の大統領」(2016年~2019年)などに出演しています。
妻キャロル・ブラッドショウは登場しますが、先述の通りジャン・ルイザ・ケリーが演じています。 メグ・ライアンは『トップガン』で注目を浴びた後、トム・ハンクスと共演した『めぐり逢えたら』(1993年)、『ニューヨークの恋人』(2002年)などに出演。2015年に映画監督デビューも果たし、映画業界で輝かしい活躍を見せています。
“理想の上司”ヴァイパー役のトム・スケリットは?
優秀なパイロットであり、トップガンでは教官のトップだったヴァイパー。元同僚の息子であるマーヴェリックに、厳しくも優しく接する姿が印象的でした。 理想の上司を演じたトム・スケリットも、残念ながら続編への出演はありません。トムは前作に出演したのち、ドラマ「ピケット・フェンス」(1992年~1996年)でエミー賞を獲得。近年は映画『ラッキー』(2018年)に出演するなど、90歳を目前にしていまだ現役です!
続編『トップガン マーヴェリック』をネタバレあらすじでおさらい!
2022年5月27日公開の『トップガン マーヴェリック』。当初は2019年7月に公開される予定だった本作。しかしその後、2020年6月に延期に。さらに2019年末から続いてきた新型コロナウイルスの流行が収まらず、公開は2022年まで引き延ばされました。そして、公開されるや否や高評価の嵐! 前作の全米公開日(5月13日)は、ファンが交流を深めるメモリアルデー「トップガンデー」となっており、日本でも2020年に「トップガンの日」に認定されている名作なのです。 トム・クルーズが極限までリアルを追求したという、迫力の飛行シーンをぜひ何度でも目撃しましょう。