2017年7月8日更新

アンジェリカ、パイレーツオブカリビアンの女海賊の生い立ちとは?【アン女王の復讐号の秘密も!】

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『パイレーツ・オブ・カリビアン』 アンジェリカ

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アンジェリカ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の女海賊を徹底解剖!

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)に登場する、美しくも危険な女海賊アンジェリカ。 シリーズの中でも特に謎が多く魅力的な彼女から目が離せなくなってしまったファンも多いのではないでしょうか。 この記事ではこのキャラクターの過去や、撮影中の裏話などをまとめてみました!

演じるのはペネロペ・クルス

ペネロペ・クルスは1974年生まれ、スペイン出身の女優。1992年にスペインの田舎町を舞台に6人の男女の入り乱れた人間関係を描いたスペイン映画『ハモンハモン』で映画デビュー。アカデミー外国語映画賞を受賞した『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)でのエイズを患ったシスター役で世界的に有名になります。 その後はハリウッドに活動の場を移しますが、ステレオタイプなラテン系女性の役しかオファーが来ないことに苦悩した時期もあったそうです。 ペドロ・アルモドバル監督のよる『ボルベール(帰郷)』(2006)での主演が高く評価された後、ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(2008)でアカデミー助演女優賞を受賞しました。 プライベートをあまり公表したがらない彼女ですが、2010年に長年の友人であった俳優のハビエル・バルデムと結婚。近年は出演作品を厳選し、2人の子供との時間を優先したいと考えているそうです。

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アンジェリカの基本プロフィールは?

アンジェリカは1700年代初頭に海賊黒ひげの娘として誕生しました。生後間もなく母親が亡くなり、一人で娘を育てることはできないと判断した父の黒ひげにより、修道院に預けられます。 ジャックと恋に落ち修道女としての道を諦めた彼女ですが、結局二人は破局。その後ジャックと再会するまでの間に、自らも女海賊となって父を探し出し、アン女王の復讐号の一員となりました。 父譲りの剣の腕前もかなりのものですが、彼女の強みはなんと言ってもその頭の回転の速さと人を騙す巧妙なテクニック。彼女の言動はどれが本当でどれが嘘かわからないため、ハラハラしますね。 他人を騙し、殺し、さらには略奪することも厭わない非情な女海賊として恐れられていますが、修道女だったことから神の存在を強く信じているようです、左手に入れた十字架のタトゥーがその証です。

ジャック・スパロウとの関係は?

修道院を売春宿と勘違いして訪れたジャック・スパロウと出会い、衝動的に恋に落ちます。一度恋を知ったアンジェリカは、神に忠誠を誓う修道女としての道を絶たれました。しかしジャックは彼女に対し責任を取ることなく、二人は別れてしまいます。 破局の原因が一体何か、その後のアンジェリカに何があったかは作中では触れられていませんが、次にジャックの前に再び姿をあらわしたときには、恐ろしい女海賊となっていました。 彼女を修道女から女海賊に転身させたのも、剣の使い方を教えたのもジャックです。アンジェリカにとってジャックは彼女の運命を大きく変えた元恋人。愛と憎しみの入り混じった複雑な感情を抱いているようです。

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』でのアンジェリカ【ネタバレ注意】

父黒ひげを救うために生命の泉を目指す

アンジェリカは生命の泉の場所と儀式の方法をブードゥー教の女司祭ティア・ダルマに聞いたようです。シリーズ2作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006)で、ジャック・スパロウがティア・ダルマの指輪を盗むシーンがありましたよね。その指輪はかつてアンジェリカがティア・ダルマに見返りとして渡したものでした。

父黒ひげとの再会をずっと夢見ていた

女海賊となったアンジェリカは父を探し出し船員となります。 スペインで修道女として暮らしていた当時の彼女は、修道院に定期的に多額の寄付をする父親のことを海賊ではなく合法的なビジネスで成功した船乗りだと信じ再会を夢見ていました。 最後に黒ひげは、娘を見捨て自分が生き延びることを選択します。娘のことを単なる使い捨ての駒としてしか見ていなかったことがわかり、アンジェリカはどのような気持ちだったのでしょうか?想像すると切ないですね。

その後のアンジェリカは......。

ジャック・スパロウの機転により死を免れたアンジェリカ。しかしジャックは彼女を孤島に置き去りにします。怒るアンジェリカですが、ジャックをかたどった呪いの人形を拾い上げると謎の微笑みを浮かべます。 ジャックの言うとおり、おそらく彼女は直後に通りすがりの船に救助されるのでしょう。しかし謎の微笑みの真意が気になりますね。 彼女はあの後海賊から足を洗ったのでしょうか、それとも一生ジャックを呪いながら非情な海賊としての生活を続けているのでしょうか。

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アン女王の復讐号は実在した!

本作の重要キャラクター黒ひげ。彼のモデルは18世紀初頭にカリブ海や大西洋沿岸を荒らし回った海賊黒ひげことエドワード・ティーチです。 彼の生い立ちは謎に包まれていますが、1710年頃に引退した海賊ベンジャミン・ホーニゴールドの跡を継いで海賊船の船長となった黒ひげは、250人の部下を率いてカリブ海や大西洋で略奪の限りを繰り広げていたそうです。 その残虐性と執念深い性格から非常に恐れられ、黒く長いひげの中には麻の切れ端や火をつけた導火線を隠し持っていたとも言われています。1718年にノースカロライナ州沖でイギリス海軍との戦いに破れ首をはねられるますが、死の直前に隠した財宝が今も何処かに眠っているのではないかとの伝説があります。 黒ひげの死とともに沈没したアン女王の復讐号ですが、1996年にノースカロライナ州ボーフォート沖で沈没船として発見されました。民間業者により数年がかりで引き上げ作業が行われ、2017年現在船はノースカロライナ州の国家歴史登録財に登録されています。

アンジェリカ役の代役は妹だった!?

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の撮影中にペネロペ・クルスの妊娠が発覚。撮影がすすむにつれて徐々にお腹が目立ってきたため、シーンによっては影武者を使うことになりました。 そこで抜擢されたのはペネロペ・クルスの3歳年下の妹モニカ・クルス。ダンサー兼女優として活動するモニカとペネロペは、顔もスタイルも瓜二つとして知られていました。 本作中のアンジェリカの全身が写りセリフがないシーンはモニカが代役を演じ、台詞がありアップで顔が写るシーンはペネロペが演じました。 撮影終了の2ヶ月後、ペネロペ・クルスは第一子となるレオナルド君を無事出産したそうです。