『パイレーツ・オブ・カリビアン』ヘクター・バルボッサの全て!

2017年7月16日更新

「伝説の海賊」のひとり、カスピ海の王であるヘクター・バルボッサは豪快かつ勇敢な人物で、ジャック・スパロウの敵として、あるいは海賊仲間として、シリーズ中で常に重要な役割を果たしています。ここでは、そんなバルボッサの魅力を紹介します。

ジャック・スパロウのライバル、ヘクター・バルボッサ!

ヘクター・バルボッサは世界各地の海を統べる選ばれし9人の「伝説の海賊」のひとりで、カスピ海の王です。選ばれた証の「銀貨」は、ラゲッティの義眼。リンゴとカスピ海原産のキャビアが好物で、相棒猿のジャック・ザ・モンキーをいつも肩に乗せています。 かつては一等航海士としてジャック・スパロウが船長として率いるブラックパール号に乗り込んでいました。しかしある夜、他の船員たちと共謀し、ジャックを欺いて船を制圧すると、以降はバルボッサが船長の座に納まりました。そして、孤島に置き去りにされたジャック。これが、バルボッサとジャックの因縁の始まりです。 その後、黄金のメダル(アステカの金貨)を発見して使いまくりましたが、その金貨にかけられた「永久永劫、天国にも地獄にもいけず、この世で亡霊として生き続ける」という呪いのために、バルボッサは10年間も海を彷徨うこととなりました。

ヘクター・バルボッサを演じる俳優・声優は?

俳優:ジェフリー・ラッシュ

ジェフリー・ラッシュは、1951年7月6日生まれ、オーストラリア出身の俳優です。映画デビューは1981年。以降、数々の賞を受賞しています。

1996年に『シャイン』で主演し、アカデミー主演男優賞を受賞。演技部門におけるオスカー受賞は、オーストラリア人で彼が初です。2004年には『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』でエミー賞主演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)を受賞。2009年には舞台『瀕死の王』における演技で、トニー賞主演男優賞(演劇部門)を受賞し、これによって上記3賞の受賞者を示す「Triple Crown of Acting」の一人となりました。

さらに2012年、長年に渡る芸術活動への貢献が評価され、俳優として3人目となる、オーストラリアン・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

声優:壤晴彦

壤晴彦(じょうはるひこ)は、1948年1月25日生まれ、京都府出身の俳優、声優、ナレーター、演出家です。劇団四季を経て現在、演劇倶楽部「座」の代表を務めています。

出演した舞台作品にはシェイクスピア作『テンペスト』(主演、蜷川幸雄演出、1988年エディンバラ国際演劇祭、1992年ロンドン・バービカンセンター)、三島由紀夫作『近代能楽集 卒塔婆小町』(主演、1990年イギリス・エディンバラ国際演劇祭批評家賞を受賞)、『ペール・ギュント』(1994年イギリス・ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー〔RSC〕プロデュース、唯一の日本人キャスト)、『ハムレット』(2003年、ジョナサン・ケント演出)、『オイディプス王』(2004年、蜷川幸雄演出、カルチュラル・オリンピアード参加作品)、『近代能楽集 卒塔婆小町』(2005年、蜷川幸雄演出、ニューヨーク・リンカーン・センターフェスティバル招待作品)、『タイタス・アンドロニカス』(2006年、蜷川幸雄演出)などがあります。

演出家としては、1997年に“語りすと平野啓子”『語りの世界“鶴八鶴次郎”』の演出により、文化庁芸術祭大賞を受賞しました。

そして声優としては、上記のジェフリー・ラッシュの他、『ライオン・キング』のスカー、『バグズ・ライフ』のホッパーとなど、ディズニー作品の悪役なども務めています。

ストーリーごとの活躍を振り返る

第1作:『呪われた海賊たち』

バルボッサは船長としてブラックパール号を率い、かけられた不死の呪いを解くため、エリザベスと黄金のメダル(アステカの金貨)を奪い去ります。追いかけるジャックとウィル。そして、ジャックから銃弾を放たれ、同時にウィルによって呪いが解かれて、生身の人間となったバルボッサは息絶えました。

第2作:『デッドマンズ・チェスト』

ラストシーンのみ登場。ブードゥー教の預言者ティア・ダルマの魔術により、バルボッサは復活しました。

第3作:『ワールド・エンド』

再びブラック・パール号の船長となったバルボッサは、選ばれし9人の「伝説の海賊」を召集するため、ジャックを探しに出航します。そして、死者の場所である「世界の果て」からジャックを連れ戻し、9人がそろったことで開かれた評議会で、バルボッサは司会役を務めています。

また、ベケット卿とデイヴィ・ジョーンズとの決戦の最中、船上で船長権限を使ってウィルとエリザベスを結婚させました。

第4作:『生命(いのち)の泉』

黒ひげとの戦いに敗れ、ブラックパール号と片脚を失ったバルボッサ。その復讐を果たすために、彼は英国王ジョージ2世に仕える公賊へとなり変わっていました。

バルボッサは国王の命を受け、英国海軍を引き連れて出航しましたが、ジャックと黒ひげ、スペイン海軍と鉢合わせて大混戦に。そしてバルボッサは黒ひげを剣で突き刺し、黒ひげの船を手に入れました。

シリーズ2作目『デッドマンズ・チェスト』出演はサプライズだった!

2作目『デッドマンズ・チェスト』の最後に、1作目で死んだはずのバルボッサが復活して登場します。これには驚かされた人も多いのではないでしょうか。 その驚きは、出演者たちも同じだったようです。出演者たちが聞かされていたのは「ラストに女海賊・アナマリアが登場する」という段取り。なのに、階段から降りて来たのはなんと、リンゴを持ったバルボッサ。演技抜きで驚いた出演者たちの表情は、そのまま使われたそうです。

バルボッサのモデルとなったのは?

モデルとなったのは、実在した伝説の海賊“黒ひげ”こと、エドワード・ティーチです。イギリスの海賊で、18世紀にカリブ海や西インド諸島を荒らし回りました。他を圧倒する大男で、トレードマークの黒いひげに大麻や導火線を結い込み、そこに火を灯していた姿は、悪魔そのものだったと言われています。 ティーチは40門の大砲を積んだ、当時としては最大最強クラスの海賊船を操り、1年以上に渡って略奪を繰り返しました。少しでも抵抗すれば船の全乗員を殺害したり、乗員が逃げ込んだ船倉に火をつけた硫黄を投げ込んで、苦しんで出てきたところを殺害するなど、その残忍な手口で悪名を轟かせていました。

キャプテンバルボッサの名言

頭吹っ飛ばされるか、道案内するか、二つに一つだぞ。

相手に選ばせているようで、実はそうではない、無茶苦茶な提案です。バルボッサの豪快さが表れていますね。

ヤードを回せ!この出来損ないの野郎どもめ!名誉の死で俺たちの最期を飾ろう!

いざ戦いが始まろうとしている時に、船員たちを奮い立たせるために発した言葉です。死をも恐れないキャプテンの勇気と覚悟が込められていますね。

船長として二人が夫婦であることを!

戦いの最中に結婚するウィルとエリザベスの前で、神父役を務めるバルボッサの台詞です。直前に、「今はそれどころじゃない」と正論を吐いておきながら、まんざらでもない様子。

最新作ではバルボッサの相棒不在?

バルボッサの相棒、猿のジャック・ザ・モンキーですが、最新作『最後の海賊』では、この役に本物の猿が使われなくなるかもしれません。というのも、制作会社のディズニーに対し、猿保護活動団体Jungle Friends Primate Sanctuaryの創設者であるカウリ・バグノール氏が「小道具として生きる猿たちを心配している」「本物の猿を使うべきではない」「CGの猿を登場させてはどうか」と訴えているためです。 他の多くの動物環境保護団体も、撮影が行われているオーストラリアの環境大臣に対し、映画のためにカリフォルニアから猿を輸入しないよう求めています。 また、撮影地となるオーストラリアのクイーンズランド州では、相棒猿ジャックの品種・シロガオオマキザルは、毒を持つガラガラヘビなどと同じ指定有害動物とされており、輸入の際には厳重な検疫とバイオセキュリティーをクリアする必要があります。同国農務省の広報によると、2015年12月に映画製作関係者から猿2匹の輸入申請書類が出されており、それについて慎重に審議をしているとのこと。 相棒猿ジャックの役を務めるのは、本物の猿なのか、あるいはCGなのか、最新作ではこの点についても要注目です。