2020年3月3日更新

『銀魂』“マダオ”こと長谷川泰三が不憫!【良い子はこうなっちゃいけません】

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銀魂 長谷川泰三 マダオ サムネイル

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『銀魂』まるでダメなおっさん略して“マダオ”こと長谷川泰三を紹介!【ネタバレ注意】

マダオ、こと長谷川泰三(はせがわたいぞう)は週刊少年ジャンプ発の漫画作品、及びアニメーション作品『銀魂』に登場するキャラクターの1人です。元々はエリート公務員だったのですが、ある時上司に反旗を翻し、職と妻を失い「まるでダメなおっさん」略して「マダオ」となりました。 ですが、この事をきっかけに、鼻につくプライドの高いエリートキャラから、人情味のある憎めないキャラとして描かれるようになり、銀時とは年の離れた悪友のようになっています。作中では年齢は38歳と登場人物の中では比較的年が上であるため、主に長谷川さん、と呼ばれています。 ※本記事では『銀魂』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

長谷川泰三の本体はサングラス?

長谷川はサングラスを愛用しており、これは彼のトレードマークともなっています。時々外すこと、もしくは強引に破壊されることもあるのですが、基本的に常に着用しており、サングラス自体も作品の中で人権を得ています。そのため、時にはサングラスの方が長谷川本体、といった弄り方をされることも。 就職活動に励んでいた頃はサングラスを己の分身のように扱っており、外したら自分がなくなってしまう、と外すことを強く拒否。その後一念発起し、サングラスを外して別人のような爽やかキャラになったこともありましたが、最終的にサングラスを掛けたいつものマダオに戻って行きました。

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長谷川泰三がマダオになってしまったのは何故?エリートからの転落

元々は幕府の入国管理局局長でありエリート官僚で、銀時とは天人であるハタ皇子の護衛についている時に遭遇しました。その際、ハタ皇子のペットが新八に襲い掛かり、長谷川が自分の任務を放棄してハタ皇子を殴り飛ばしたことからクビになってしまいました。 後程、この事について「一時のテンションに身を任せたからだよ」と神楽に語っているシーンがある事から、物語上は銀時に乗せられて殴ってしまった、と捕えられている様です。 そこから妻にも逃げられ、家も失った長谷川。職につこうと奮闘するも、銀時に巻き込まれて失職する事が多く、現在は路上生活を送っています。

タクシー運転手として働くマダオ 因縁の天人・ハタ皇子とまさかの再会!

長谷川はサングラスを捨て真面目な髪型にまでして、ようやく手にしたタクシー運転手として就職しました。そして仕事中に銀時を乗せて走行していたところ、「パンダを見たい」とハタ皇子も同乗してきます。 そんな長谷川のタクシーの目の前に、産気づき苦しむ女性とその夫が現れ病院に連れて行ってほしいと懇願。長谷川はハタ皇子に「病院を経由させてほしい」と頼みますが、皇子は逆方向に行くなんてとんでもないと拒否したのです。 この言葉に怒った長谷川は、ハタ皇子を思いっきり殴り飛ばし車から追い出しました。子どもが産まれそうな夫婦には感謝され、いっしょにいた銀時からも見直されますが、その結果再びクビに……。 またしても正しいことをしたにもかかわらず、ハタ皇子のせいで職を失ってしまったのでした。

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実はいろんなあだ名が!でも略すと結局全部“マダオ”に

長谷川が「マダオ」と呼ばれるようになったキッカケは、職を失った彼に神楽が「まるでダメなおっさん、略してマダオ」と言ったからです。しかし実はさまざまな場面において、別のあだ名で“マダオ”になります。ここでは「まるでダメなおっさん」以外の、1度しか登場しない「マダオ」を紹介していきます。 長谷川が夜逃げしようとするよりも先に逃げた妻・はつは置き手紙に「マダオ(まるでダメな夫)」と書き残しました。 また就活をしているときには、「まさにダルそうなおじさん」「まったく堕落しちゃったおっさん」と次々に略称マダオとしてバカにされます。 他にも酔いつぶれていたところ、お登勢から「まったく大丈夫じゃないお客」といわれ、キャバクラでお妙から「まともに抱かれたくない男」など、女性陣からも略してマダオとして辛辣な言葉を浴びせられました。 他にも「まっすぐ生きても台無しな人生のおっさん」「まるでダメなお寿司やさん」「まじでダンディなおいなりさん」など、多数略してマダオは存在します。

まるでダメなおっさん略して“マダオ”にはモデルが!?

長谷川のモデルとなっている人物は時代劇『鬼平犯科帳』の鬼平のモデルともなっている長谷川宣以(はせがわのぶため)という人物です。幼名が銕三郎(てつさぶろう)、あるいは銕次郎(てつじろう)という名であったことから、若い頃は本所の銕というあだ名をつけられて恐れられるワルだったようです。 町奉行の役にも付いた事があるのですが、遊郭に通い詰めてお金を使い果たしてしまったり、国のお金を銭相場に投じるなど、無茶な行いをした経緯があるため、出世はしたものの人望には今一つ欠けていた人物であったと伝えられています。こちらもなかなかのマダオですね。

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天童衆との戦いでの偶然活躍!英雄にまくし上げられる

長谷川は虚との戦いのあと、壊滅状態だった江戸を護った英雄ということになっていました。そして英雄マダオは戦の2年後、再び危機迫る江戸を護るため、ニートカリバーという発泡スチロールで作られた大剣を持ち立ち上がったのです。 本当に江戸を護ったのは銀時たちで、弱い長谷川は内心どうやって逃げるかで頭がいっぱい。しかし花野アナとテレビカメラに密着取材され、逃げる隙がありません。 追い詰められた長谷川は追跡してくる天童衆にむけて、「すんませーん!」と叫びながら土下座すると大爆発が起き敵が吹き飛んで行ったのです! すかさず長谷川は、花野アナに「寸邪閃(すんじゃせん)」という口内炎の炎を地面を通し伝達させ、敵の足元を爆発させる技と説明しましたが、その正体はハタ皇子とじいやが建物の屋上から放った大砲による爆発。 いつも長谷川を失業に追い込んでいた彼らによって、英雄マダオの名声は守られました。

マダオもたまにはいいこと言う!情にアツい男の名言を紹介

「母ちゃん、俺、今、真っ直ぐ立てているか?」

長谷川がまだエリート官僚だった頃の心の言葉です。この前の言葉には「背筋伸ばして生きる?そういやおふくろもよく言ってたな。背中まがってるぞ、しゃんと立てって……」という言葉が入ります。 これは銀時が国の危機よりも新八の命を優先し「国の事なんぞ知らない。背筋伸ばして生きてくだけよ!」という言葉に呼応した心の声です。 職務に囚われるるよりも、もっと大切なことがあるのだと長谷川が感じた瞬間でした。結果的に、この出来事によって職を失ってしまいますが、銀時のまっすぐな様子を見て心に響くものがあったのでしょう。

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「俺が恥かいて奴に勝てるなら、俺が恥かいてハツを救えるなら…それでいいんだ」

長谷川が女性を辱める行為を行ったとして、奉行所にて裁きを受けていた際の台詞です。長谷川を有罪にしようとする検事に対し、自分の妻であるハツと検事が怪しいという物的証拠を自ら提出しました。そして、妻ハツと一緒になりたいばかりに、その検事が自分に不正な取引を持ち掛けたと嘘をついたのです。 不正取引に応じれば勝たせてやると言われた、とまでも言ったのですがこれも全て嘘。長谷川は自らが泥を被り、恥を掻いても妻のハツを助けようとしたというシーンです。 別居してからほとんど顔も合わせていない妻・ハツであっても、彼女への愛情は変わらない、長谷川の案外かっこいい側面を表現している名言ですね。

アニメ版『銀魂』でマダオこと長谷川泰三を演じるのは立木文彦

マダオこと長谷川泰三を演じるのは日本の声優、ナレーターとして活躍する立木文彦(たちきふみひこ)です。2017年現在はバラエティ番組の『イッテQ』のナレーションとして馴染みのある人物ではないでしょうか。 1982年のデビュー以来、アニメ、洋画の吹き替え、ナレーターとしていろいろな番組で活躍している立木。アニメでは1995年の『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウや今作品の長谷川が有名で、洋画ではジョン・ラッツェンバーガーやフォレスト・ウィテカーの吹き替えなどを担当しました。 立木は愛称としてぶんちゃん、などと呼ばれているのですが、長谷川役の影響なのかマダオもあだ名の中に入っているのだそうです。