2021年7月1日更新

アニメ映画『君の膵臓をたべたい』あらすじ&声優をまとめて紹介!高杉真宙が主人公の声を務める

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君の膵臓を食べたい
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

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アニメ映画『君の膵臓をたべたい』あらすじ&声優を解説!

住野よるのデビュー作であり、本屋大賞第2位を獲得した『君の膵臓をたべたい』。実写映画も大ヒットした青春小説の傑作が、2018年に劇場アニメ化されました。 企画自体は原作小説の出版よりも先に始動し、住野も脚本会議に参加していたそう。実写映画版のように大幅な改変はなく、原作に忠実に描かれているのが特徴です。 タイトルである「君の膵臓をたべたい」の真意も、少し違う伝わり方になるかもしれません。 興行収入は約5億円と振るわなかったものの、第22回文化庁メディア芸術祭ではアニメーション部門審査委員会推薦作品に選出されました。 この記事では、アニメ映画『君の膵臓をたべたい』のあらすじと声優を紹介していきます!

映画『君の膵臓をたべたい』のあらすじ

まだ遅咲きの桜も咲いている春、4月のこと。他人との関わりに興味がなく、恋人も友達も必要としない高校生の「僕」は、病院の待合室で1冊の文庫本を拾います。 表紙に手書きで「共病文庫」と記されたその本は、闘病生活を綴った日記でした。日記の持ち主は、「僕」のクラスメイトで天真爛漫な人気者・山内桜良です。桜良は中身を見てしまった彼に、膵臓の病気を患っていて余命わずかだと明かします。 それは桜良の主治医と家族以外で唯一、「僕」だけが彼女と共有する秘密になりました。 「僕」は最期を迎える日まで、桜良の“死ぬまでにやりたいことリスト”に付き合うことに。奔放な彼女に振り回されながら、彼の世界も次第に広がっていくのでした。

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「僕」役/高杉真宙

主人公の「僕」はいつも1人で本を読んでいて、他人に全く興味を持たない高校生。桜良との交流を通じて他人を認めるようになり、人と関わる努力をはじめました。 主人公の声を担当したのは、本作が声優初挑戦となった若手実力派俳優・高杉真宙です。彼は2012年に公開された『カルテット!』で映画主演を飾り、それ以降さまざまな映画に出演してきました。 近年は「賭ケグルイ」シリーズの鈴井涼太役、ドラマ「絶対零度」Season4(2020年)の篠田浩輝役など、脇役でも強烈な印象を残しています。

山内桜良役/Lynn(りん)

山内桜良は主人公「僕」のクラスメイト。いつも元気いっぱいで明るいクラスの人気者ですが、彼女には“余命わずか”という秘密がありました。 残された時間を精いっぱい、大切に生きようとする桜良を演じるのは声優のLynn(りん)です。 彼女はアメリカと日本のハーフで、『風夏』(2017年)や『メルヘン・メドヘン』(2018年)といった人気アニメだけでなく、海外作品の吹き替えも数多くこなしています。 近年は『約束のネバーランド』(2019年~2021年)のほか、『炎炎ノ消防隊』(2019年~2020年)などに出演。話題の「ウマ娘」ではマルゼンスキー役を演じ、ウマ娘声優としても注目されています。

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恭子役/藤井ゆきよ

恭子は桜良の親友。「僕」に親友の座を奪われかけ、彼と桜良の交流に反発します。とても強気な性格ゆえに、桜良の前には1人も友達がいませんでした。 「僕」と同じく不器用な恭子を演じるのは、『けものフレンズ』(2017年~2019年)のアルパカ・スリ役でも知られる声優・藤井ゆきよです。2015年版「ルパン三世」テレビシリーズではレベッカ・ロッセリーニの声を担当し、少しずつ知名度が上昇していきました。 翌年から『美少女戦士セーラームーンCrystal』のメインキャラクターである土萠ほたる役に抜擢され、以降は「ウマ娘」などの人気作に出演しています。 今後の躍進が期待される声優といえるのではないでしょうか。

隆弘役/内田雄馬

隆弘は学級委員を務めるクラスの人気者で、桜良の元カレ。実は陰湿かつ粘着質な裏の顔があり、別れた後も桜良にしつこく付きまとっていました。 そんなクズ男の声を演じた内田雄馬は、2016年に劇場アニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』で涼野ユウを演じ、翌年に第11回声優アワード新人男優賞を受賞。 数々の作品に出演する傍ら、2018年に1stシングル「NEW WORLD」を発売して、アーティストデビューも果たしました。 2019年は『BANANA FISH』のアッシュ・リンクス役、『ぐらんぶる』の北原伊織役などが評価され、第13回声優アワード主演男優賞に輝いています。 大ヒット作『呪術廻戦』(2020年)の伏黒恵役を演じるなど、今大注目の若手男性声優です。

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ガム君役/福島潤

桜良との出会いを経て、「僕」が関わりを持ち始めた最初のクラスメイト。常にガムを持ち歩き、「ガムいる?」と尋ねることからガム君と呼ばれています。 「僕」の友達であるガム君の声優は、「弱虫ペダル」の鳴子章吉役で有名な福島潤です。 福島は2016年から放送開始した『この素晴らしい世界に祝福を!』で主人公のカズマ役を演じ、一躍注目の声優となりました。 2018年には『HUGっと!プリキュア』に出演し、念願の「プリキュア」シリーズに参戦!近年はカズマ役を続投した『異世界かるてっと』(2019年)のほか、『メジャーセカンド』(2018年~2020年)などに出演しています。

「僕」の父役/三木眞一郎

主人公「僕」の父親。妻とも息子ともこれといって問題のない、ごく普通のお父さんです。妻よりもさらに出番が少ないため、印象が薄いキャラクターかもしれません。 そんな「僕」の父役を演じた三木眞一郎は、数々の出演経歴を持つベテラン声優です。 主な出演作は、「ポケットモンスター」シリーズのコジロウ役、「機動戦士ガンダム00」のニール&ライル・ディランディ役や「BLEACH」の浦原喜助役など。2010年には第4回声優アワードで助演男優賞、さらに2014年の第8回声優アワードで富山敬賞を受賞しています。

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「僕」の母役/田中敦子

主人公「僕」の母親。どちらかと言えば放任主義で、適度な距離から息子を見守ります。桜良の存在にも薄々気付いており、「僕」に良い変化が生まれたことを喜びました。 「僕」の母役を演じたのは、「攻殻機動隊」シリーズの草薙素子役で知られる田中敦子。アニメやゲームでは、「Fate」シリーズのキャスター役なども有名ですが、活動のメインは洋画吹き替えです。 ニコール・キッドマンを筆頭に、ケイト・ベッキンセールやジェニファー・ロペス、モニカ・ベルッチといったハリウッド女優を担当しています。

山内桜良の母役/和久井映見

桜良の母親は余命の少ない娘を気遣い、彼女の望みを叶えようと行動していました。しかし日常を過ごすことにこだわるあまり、桜良の言葉に過敏に反応することも。 演じた女優・和久井映見のキャリアは30年以上ですが、声優を務めたのは本作が初めてでした。 現在も第一線で活躍するベテランで、『姉ちゃんの恋人』(2020年)では有村架純とNHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017年)以来、約3年ぶりに共演。彼女の相手役を務めた林遣都の母親を演じるなど、近年は母役での出演が増えています。 2021年の大河ドラマ『青天を衝け』では主人公である渋沢栄一の母・ゑい役に起用されました。

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主題歌「ファンファーレ」を担当するのはsumika

アニメ映画『君の膵臓をたべたい』の主題歌を担当したのはsumikaで、曲名は「ファンファーレ」です。 sumikaとは、2013年に結成したロックとポップを中心とするバンド。原作者である住野よるは、sumikaのライブに行ったりグッズやCDを買い集めたりするほどの大ファンだそうです。 美しいアニメ映像とsumikaの曲のコラボレーションにより、絶妙な雰囲気が表現されました。

実写映画『君の膵臓をたべたい』では12年後の「僕」も登場!

実写映画版では、主人公の「僕」を音楽ユニットDISH//のメンバーでもある北村匠海、ヒロインの桜良を『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』でのめんま役などを務めた浜辺美波が演じました。 実写映画版では、原作にはない12年後の「僕」や、桜良の親友である恭子の姿も描かれています。12年後の「僕」役で小栗旬、桜良の親友・恭子役で北川景子が出演しました。

アニメ映画『君の膵臓をたべたい』のあらすじ&声優を振り返ろう

君の膵臓を食べたい
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

原作小説を忠実に映像化し、“生きること”を問うアニメ映画『君の膵臓をたべたい』。自分や他人との関係を見つめるキャラクターを、出演声優たちが真摯に演じました。 小説原作のアニメ映画では珍しく、主要キャストの多くに本職の声優が起用され、主演の高杉真宙も声優初挑戦ながら健闘しています。彼らによる声の演技や柔らかな世界観、どこか幻想的なアニメ映像に彩られたストーリーが胸を打ち、思わず涙がこぼれるでしょう。 何度観ても泣ける本作は、必見です!実写映画版もアニメ映画版もそれぞれ違う魅力があるので、ぜひ観比べてみてくださいね。