2020年4月7日更新

『鋼の錬金術師』ゾルフ・J・キンブリーを徹底解説!【爆発大好き変態錬金術師】

『鋼の錬金術師』ゾルフ・J・キンブリーを徹底解説!【爆発大好き変態錬金術師】 サムネイル

『鋼の錬金術師』の狂人キャラクター、キンブリー。爆破の音を好むサイコパスな精神の持ち主で、己の美学のためであれば悪事でも平気で手を貸す危険な人物です。紅蓮の二つ名を持つ凄腕の錬金術師キンブリーは一体どのような人物なのでしょう。

目次

『鋼の錬金術師』ゾルフ・J・キンブリーは生粋の変態錬金術師!?【ネタバレ注意】

ゾルフ・J・キンブリー(以下キンブリー)は漫画及びアニメーション作品『鋼の錬金術師』に登場する元軍属の国家錬金術師。 普段は紳士然とした振る舞いをしていますが、自らの美意識を最優先事項としており、自分が良しとすることであれば殺人でも躊躇なく行えるサイコキラーの気質を持っています。その一方で自分が殺す相手であっても尊敬するものには敬意を表するなど、強い信念の持ち主でもあります。 「紅蓮」の2つ名を持つキンブリーは触れたものを爆破物へ変換する錬金術を得意としており、その腕前はかなりのもの。普段は白いスーツとコートを好んで着ていますが、これは作者の荒川が白いスーツに変態のイメージがあるからなのだそうです。 ※本記事では『鋼の錬金術師』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

キンブリーの錬金術は触れたものを爆破物へと変換する!

キンブリーは両手を合わせて錬金術を発動させるスタイルで戦います。彼の右手には下向きの三角が、左手には上向きの三角が刻まれているのですが、これは右手が陽の気質の太陽を表し、左手が陰の気質の月を表しています。 この2つの錬成陣を重ねることで4大元素を含む記号を作り出し、触れたものを爆破物へ変換する術を発動させるのがキンブリーのやり方です。また、キンブリーは爆発物そのものへの愛着もあり、2つ名以外に「爆弾狂のキンブリー」とも呼ばれています。

キンブリーは自分の美学が第一!仕事に狂うサイコパス!?

キンブリーは一見礼儀正しい人物に見えますが、それは自身の本性を隠すための仮の姿。素顔は爆発音が鳴ると体を震わして喜ぶほどの爆弾狂で、殺人に美意識を感じているサイコパス的思考の持ち主です。しかし殺人自体に快楽を感じているわけではなく、“死から目を背けないため”、殺した人間全員の顔を記憶しています。 感情に左右されない性格で「純粋な生存競争」を好んでおり、イシュヴァール殲滅戦では“人間とホムンクルスのどちらが生き残るか興味がある”という理由で、ホムンクルスに協力しました。そのため彼に家族を殺されたスカーは、キンブリーを最も恨んでいます。 非情な性格の一方で、己の信念を貫く人間に対してはたとえ敵であっても敬意を払い、殺さない覚悟を持っているエルリック兄弟の事も評価しました。さらに仕事をやり遂げることに異常なまでの執着心を燃やすなど、独自の美学・思想を持っています。

03年版『鋼の錬金術師』のキンブリーは原作よりも極悪!

2003年~2004年に旧作版が放送された際、原作のキンブリーはまだ謎に包まれた存在でした。そのため旧作版のキンブリーは非常に冷酷で信念の薄い、極悪な人物として描かれています。作中では中央刑務所から脱獄した後にグリードと手を組むも、フランク・アーチャーから軍へ復帰するよう提案されると、あっさり寝返ってしまいました。 旧作版のキンブリーは錬金術で人体を爆弾に変化させる事ができ、人殺しにも快楽を感じています。劇中ではスカーの体を少しずつ爆弾に変えて苦しめたり、アルフォンスを爆弾化して「生きた賢者の石」となるきっかけを作りました。 言動も粗暴でアルフォンスを化け物呼ばわりするなど、原作版や『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のキンブリーとはかなり性格が異なっています。

オカマ技師・ガーフィールの餌食に!?哀れなキンブリー……

サイコパス要素が強いものの、自身の思想に忠実で頭脳明晰なキンブリー。しかしアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のおまけである四コマ劇場では、流石の彼も酷い目にあってしまいます。 特に印象的なのが、ラッシュバレーに住む機械鎧(オートメイル)職人のオカマ・ガーフィールとキンブリーの掛け合い。列車内ではマルコーだと思って声を掛けた人物がガーフィールだったり、背後から突然ガーフィールに狙われるなど、キンブリーは度々彼の餌食になってしまいます。

イシュヴァール殲滅戦でホムンクルス側へ!自分の興味を優先し、組織を裏切る

イシュヴァール戦に参加したキンブリーは、戦の最中に上官から賢者の石を貸与されました。この賢者の石によって力を増強させたキンブリーは、大きな戦果を上げましたが、賢者の石の返還を渋り上官を殺害。その行動を見ていたエンヴィーに気に入られたのがきっかけで、ホムンクルス側の人間となります。 しかし、キンブリーの目的は人とホムンクルスのどちらが生き残るかが見たいというもので、完全にホムンクルスの味方をした訳ではありませんでした。

キンブリーにとって賢者の石はただの消耗品!?

作中では人の命を用いて作られているという観点から非常に慎重な扱いを受ける代物です。特にエドワードなどは賢者の石に対しては極力使う事を避けるなど、消極的な態度を取っています。 しかし、一度戦に使えば錬成陣なしでも術が発動可能な上、己の術の威力を底上げする増幅装置としても利用が可能な奇跡の石。キンブリーにとっては、賢者の石は戦闘のための道具の1つにしか過ぎず、まるで消耗品のような扱いをしています。

キンブリーは最後まで自分の美学を優先、結果的にエドを助けることに

爆破とホムンクルスから与えられた賢者の石で圧倒的な力を誇り、幾たびもエルリック兄弟や国家錬金術師たちを危機に陥れたキンブリーですが、彼にも最期の時が訪れます。ホムンクルスのプライドとの共闘の際、ライオンとキメラになったハインケルの一撃で喉笛を噛み切られて力尽きました。 その後、プライドに取り込まれたのがキンブリーの最期かと思われたのですが、彼の意志はプライドの中で生き続けていました。プライドがピンチに陥った際、エドの肉体へと移ろうとした場面を見て、プライドの行動を「美しくない」と一蹴。 消滅したプライドと共に微笑みながら消えて行ったのが彼の本当の最期となりました。最後まで美学を貫く彼らしい終わり方だったと言えるでしょう。

アニメ版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でキンブリーを演じる声優は吉野裕行

2009年に放送された『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』にて、変態で爆弾狂なキンブリーを演じたのは声優の吉野裕行です。1974年2月6日生まれの吉野は、2枚目のキャラを演じることも多いのですが、狂人的なキャラを演じた際にもその演技が光ることもあり、演技の幅の広い声優と言えます。 1996年の『セイバーマリオネットJ』以来多くの作品を演じており、2000年に『ヴァンドレッド』で主役のヒビキ・トカイを演じた際には、やっと代表作が出来たと喜んだのだそうです。その後の活躍も目覚ましく、『結界師』の墨村良守役、『弱虫ペダル』の荒北靖友など数多くの代表作を作り出しました。 2007年『機動戦士ガンダム00』では2重人格のキャラを演じているのですが、この際には好青年と好戦的なキャラを1人で演じ分けるなどの器用さも見せました。