【結末ネタバレ】日本版『50回目のファーストキス』 キャスト一覧&見所を一挙紹介

同名のハリウッド映画をリメイクした日本版『50回目のファーストキス』。福田雄一監督で山田孝之と長澤まさみが奇跡のラブストーリーを演じた本作は、ハリウッド版へのリスペクトを感じさせながらも、オリジナリティのある作品となっています。 この記事では、そんな『50回目のファーストキス』のあらすじやキャスト、見どころを解説。結末もネタバレありで紹介します！ ※この記事には、邦画『50回目のファーストキス』のネタバレがあります！本編を鑑賞していない方はご注意ください。

ある日、ハワイでコーディネーターをしている大輔は、カフェで出会った瑠衣に一目惚れします。しかし翌日、瑠衣は大輔のことを覚えていませんでした。実は彼女は過去の事故の後遺症で、新しい記憶は1日で消えてしまう短期記憶障害を負っていたのです。 瑠衣を思う父と弟はその事実を隠し、彼女は事故にあってから1年間、事故当日と同じ日を送っていました。それを知った大輔は、自分を覚えていない彼女に毎日告白しつづけます。 何度デートをしても自分のことを忘れてしまう瑠衣にあの手この手でアタックする大輔。一方で、自身の記憶障害に気付き葛藤する瑠衣の姿が、オールハワイロケで描かれています。

本作の主人公で山田孝之演じる弓削大輔(ゆげ・だいすけ)は、ハワイ在住で、ツアーガイドをしながら天文学の研究を行うプレイボーイ。しかし、瑠衣の症状を知り彼女に対して真剣な想いを抱くようになります。 制作当初、山田は本作の脚本を絶賛した上で、「福田雄一に泣かされたことが少し納得いかない」といった旨のコメントをしていました。

ある事故の後遺症で、記憶が一晩しかもたない藤島瑠衣を演じるのは長澤まさみ。自身の後遺症について気づいていない瑠衣は天真爛漫な性格ですが、大輔と出会ったことにより、彼女の人生は大きく変化していきます。

瑠衣の弟・藤島慎太郎を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)や『来る』(2018年)、『町田くんの世界』(2019年)など、映画やドラマに引っ張りだこの俳優・太賀です。 太賀は役作りのために山田の指導で筋トレを行っていたらしく、「良い映画ができるであろう確信から腹筋が踊りまくっていた」とユーモアを交えたコメントを寄せました。

山田孝之演じる大輔にひそかに恋心を寄せている会社の同僚・高頭すみれを演じるのは山崎紘菜です。東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞し、デビューしました。 本作の撮影について高頭は、笑いの絶えない明るい現場だったと語り、作品については「原作をリスペクトしながらも、全く新しい魅力の詰まった作品になった」と語りました。

大輔の親友・ウーラ山﨑を演じるのは福田組でお馴染みムロツヨシ。「ハワイで映画やるよ、と言われたので、連れてってもらいました。」と、ラフな気持ちで参戦した本作でしたが、深夜ドラマとは違う芝居ができたとコメント。 更には「長澤まさみが水着姿で、その上に大きめのTシャツを着ていたのですが、水着だけの姿よりセクシーまさみ、でした。」と、見どころも語りました。

長澤まさみ演じる瑠衣の父・藤島健太を演じるのも、福田組の一員である佐藤二朗。娘が事故にあった日のことを、日々再現しようと努力するちょっと変わった役どころ。 佐藤は福田雄一が恋愛映画のメガホンを取ることについて、当初はドッキリだと思っていたとのことです。

大輔の周囲には数多くの美女が登場しています。喫茶店でハワイで出会った大輔とのエピソードを語る美女2人は、小宮有紗と青山めぐ。 小宮は『特命戦隊ゴーバスターズ』でテレビドラマ初出演を飾り、女優としてだけでなく声優としても活躍。『ラブライブ！サンシャイン!!』では黒澤ダイヤの声を担当し、劇中のアイドルグループAqoursとしてもデビューしています。 青山めぐはレースクイーンとしても活躍しているタレントです。これまでに『闇金ウシジマくんPart3』や『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』などに出演しています。

ネイルサロンで大輔との思い出を語るのは、モデル/グラビアアイドル/女優など、多方面で活躍する逢沢りな。小宮有紗と同じくスーパー戦隊シリーズでテレビ初出演を飾っています。 一方ネイリストを務める想乃(その)は、イギリスと日本のハーフで、モデルとして活躍しています。

大輔とすみれの上司にあたるツアーガイド会社所属の味方和彦(みかた・かずひこ)役を演じるのは、俳優の他に声優や演出家としても活躍する勝矢です。勝矢は本作について、「大人の本気のラブストーリーを超えたヒューマンドラマだ」と語っています。 また、大御所俳優・大和田伸也が瑠衣の担当医者・名取医師を演じます。

同作のメガホンをとったのは、映画『斉木楠雄のΨ難』や『銀魂』、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一です。コメディ作品を得意とする福田ですが、本作ではラブストーリーに挑戦。福田は同作について、「初めて撮影中、モニターを見ながら泣いた」と言い、編集中にまた泣いたとコメントを寄せています。 映画終盤、お互いを想い合うからこそ大きな決断をする瑠衣と大輔。涙なしには観られない切ないシーンです。

本作が公開される際、福田雄一監督と出演キャストが本作の魅力について語った場面を交えた、本編のコメディシーン付き予告編が解禁されました。キャストのお気に入りのシーンが紹介されるこの動画は、福田監督作品らしく笑えるシーンが満載です。 瑠衣が事故にあった日を再現するため、父・健太が1年前から毎日同じギャグを披露しつづける場面は、健太を演じる佐藤二朗の独壇場の爆笑シーンです。

主題歌『トドカナイカラ』は、平井堅が本作のために書き下ろした楽曲。プロデューサーの松橋真三は「大人に観てほしい恋愛映画にするために平井堅の力が必要だった」と起用理由を話しています。 原作映画を好きだったという平井はオファーを受けた際「ディスティニーを感じた」と言い、「愛は継続するものだけど、実は日々忘れて思い出しての繰り返しの中で構築されて、磨かれていくものかもしれない」と愛について考えながら楽曲制作にあたったんだとか。 映画のストーリーに寄り添う切ない1曲となっています。

また、山崎まさよしの代表曲「One more time, One more chance」が、本作の挿入歌として使用されています。誰もが聞いたことのある名曲が、感情が高ぶるシーンで流れ、より一層感動的なシーンへと昇華しています。

大輔の努力と機転で結ばれた2人でしたが、瑠衣はある日、彼がワシントンでの天文学研究チームに入ることを目指していると知ります。

ハリウッドの傑作ロマコメ映画をリメイクした『50回目のファーストキス』。ハリウッド版を観たことがある方もない方も、思い切り楽しめる作品になっています。