2017年12月24日更新

実はあのアニメも!田中将賀、今一番愛されるキャラを生む男に迫る【あの花、君の名は】

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田中将賀アニメーション画集

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田中将賀、『君の名は』「あの花」などのキャラデザを手掛けたアニメーター

2016年、アニメ映画『君の名は。』の爆発的なヒットにより、キャラクターデザインを担当したアニメーター・田中将賀(たなかまさよし)の名前もさらに知れ渡ることとなりました。 田中将賀は、過去には『とらドラ!』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)でキャラクターデザインを担当し、さらに原画や作画監督としても数多くのヒット作に参加しています。まさに現代のアニメの絵柄を作り上げてきた人物のひとりです。 今回はこれからますます活躍が期待されるアニメーター田中将賀の仕事をあらためて振り返ります!

『家庭教師ヒットマンREBORN!』のキャラクターデザイン・作画監督を担当し、画風を確立

田中将賀はアニメ制作会社アートランドに入社後、1998年に放送された『如月女子高野球部 プリンセスナイン』の動画としてアニメーターデビューを果たしました。 その後、アートランドの作品でアニメーターとして原画、作画監督と順調にキャリアを積み、2006年から放送された『家庭教師ヒットマンREBORN!』で初のキャラクターデザインを務めます。 この作品は原作コミックスが週刊少年ジャンプで連載されていることもあり、全203話、放送期間は4年にもわたる長期シリーズとなりました。なんと本作では、田中将賀はキャラクターデザインのほかにも、原画、総作画監督、演出などまさに八面六臂の活躍。インタビューでは、この時期に自身の画風が作られたとも語っている重要な作品です。

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『とらドラ!』『あの花』の長井龍之監督との名タッグ!

アートランドを退社しフリーランスに転身後、田中将賀はさまざまな作品に携わっていきますが、中でも『とらドラ!』での長井龍之監督とのコンビは多くのアニメファンを虜にしました。 原作ライトノベルのイラストとはまた違ったキャッチーなキャラクターたちが活躍する『とらドラ!』は、今でもラブコメアニメの定番として親しまれています。 その後、長井龍之監督とは『とある科学の超電磁砲』『あの花』『あの夏で待ってる』『心が叫びたがってるんだ。』といくつものヒット作を生み出す名タッグとなります。

『あの花』『あの夏で待ってる』でオリジナルのキャラクターを!

『とらドラ!』や「とある」シリーズのような原作ありの作品では、キャラクターを動かすアニメ向けにデザインし直すのがキャラクターデザインの仕事ですが、『あの花』『あの夏で待ってる』はアニメオリジナルの作品のため、田中将賀がゼロからオリジナルキャラクターを生み出しています。 どちらの作品もキャラクターの心情描写や表情が印象的です。特に『あの花』のような泣ける作品と田中将賀のキャラクターの相性は抜群かもしれませんね。

キャラクターデザインを手掛けた『君の名は。』が爆発的なヒットを記録!

2016年には田中将賀がキャラクターデザインを担当した『君の名は。』が大いに世間を盛り上げました。監督の新海誠をはじめ、多くの名スタッフが参加している本作ですが、そのヒットの要因の一つは田中将賀と安藤雅司、二人のキャラクターデザインです。 深夜アニメのど真ん中を走ってきた田中将賀と、ジブリ出身で『もののけ姫』などに作画監督として参加し、日常の描写を得意とする安藤雅司。そんな二人の化学反応がオタクにもマスにもウケるアニメ映画を生み出したのです。 『君の名は。』でアニメファン以外にもその名を知らしめ、今一番愛されるキャラクターを生み出す男・田中将賀。アニメファンならずとも、彼が参加する作品はこれからも要チェックです。

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田中将賀の仕事を振り返った画集も発売

2016年には田中将賀初の作品集となる『田中将賀アニメーション画集』が発売されました。作品ごとの原画集などは多く存在しますが、アニメーター名義の公式画集は珍しく、田中将賀の評価の高さがうかがえます。 画集には『舞-乙HiME』から『心が叫びたがってるんだ。』まで、彼がメインスタッフとして参加した作品のイラストが収録されています。田中将賀が手掛けた美麗なカラーイラストをA4の大判サイズ楽しめる贅沢な作りでアニメファン垂涎の一冊です。 今回は今をときめくアニメーター田中将賀を紹介しました。2018年1月から放送される『ダーリン・イン・ザ・フランキス』にもキャラクターデザイン・総作画監督として参加しているので、こちらも見逃せませんね!