2022年10月28日更新

『君の名は。』全声優キャスト・登場人物キャラ一覧 三葉や奥寺ミキの声を演じたのはあの俳優!

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(C)2016「君の名は。」製作委員会

映画『君の名は。』は2016年に公開され、興行収入250億円を超える大ヒットを記録して社会現象にもなりました。 その大ヒットの裏には、声優陣たちの「声の演技」による貢献もありました。この記事では、本作の全声優キャスト/登場キャラクターを一覧にして紹介します。

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映画『君の名は。』のあらすじ

少年と少女が遭遇する、一夏の奇跡

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山深い小さな田舎町に暮らす女子高生の三葉。町長である父親の選挙運動や、町の古い風習、そういうものにわずらわしさを感じて、日々都会への憧れを強くしていました。そんなある日、彼女は自分が都会で、見知らぬ人々に囲まれて暮らす男子高校生になる夢を見ます。 時を同じくして、東京に暮らす男子高校生、瀧は山奥の村で自分が女の子になっている夢を見ます。日本に千年ぶりとなる彗星の来訪が迫る時、この不思議な夢から奇跡の物語が幕を開けます。

立花瀧(たちばな たき)役/声優・神木隆之介

東京に暮らす男子高校生

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『君の名は。』の主人公・立花瀧は、大都会・東京に暮らす男子高校生。建築や美術に興味を持ちながら、友人たちと毎日を楽しく過ごす、ごく普通の少年です。バイト先はイタリアンレストランで、同僚である奥寺先輩へひそかな好意を抱いていました。 そんな瀧の声優を務めたのは、神木隆之介です。子役として芸能活動を行っていた神木隆之介は、『妖怪大戦争』で日本アカデミー賞新人男俳優賞を、わずか11歳で受賞。その後も、役者としての腕にさらに磨きをかけ、「るろうに剣心」シリーズや『桐島、部活辞めるってよ』、『バクマン。』など様々なヒット映画で主役級の演技を見せています。 もともと新海誠監督の大ファンだったという神木。作品への愛は人一倍でしたが、アフレコでは瀧の”普通さ”を演じることに苦労したのだとか。新海監督はシネマトゥデイのインタビューで、神木の起用理由に耳の良さ、中性的な魅力、演技力などを挙げ、「神木さんにしか最終的には行き着かなかった」と語っています。 作中では三葉との入れ替わりにより、男の声帯で少女の役を演じなければなりません。神木の演技と魅力で、違和感なく「瀧の中に入った三葉」だとわかりました。

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宮水三葉(みやみず みつは)役/声優・上白石萌音

都会に憧れる女子高生

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宮水三葉(みつは)は岐阜県糸守町に住む女子高校生で、小学生の妹、育ての親の祖母との3人暮らし。宮水神社の巫女ですが、家系や田舎のしがらみに嫌気が差しています。友人たちと刺激のない毎日に嘆き、東京の生活へ強い憧れを持っていました。 そんな三葉の声優には、上白石萌音が抜擢されました。2014年公開の映画『舞妓はレディ』で800人のオーディションを勝ち抜き、主役を演じた女優です。映画『おおかみこどもと雨と雪』で声優に初挑戦しています。 新海監督は上記のインタビューで上白石にも触れ、「何百人に会っても、三葉は上白石萌音さんになっていた」と、オーディション時の役とのマッチングを絶賛! 上白石は神木と同様に、都会っ子の男子高生と芯の通った女子高生の二役を見事に演じており、とても声優経験が2度目とは思えません。三葉は方言を話す難しさもあったものの、『舞妓はレディ』での経験も生きたのか、とても自然に演じています。

奥寺ミキ(おくでら みき)役/長澤まさみ

瀧が憧れるバイト先の先輩

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奥寺ミキは瀧のアルバイト先の先輩。おしゃれで気遣いもできる美人女子大生で、男性アルバイトたちのアイドル的存在でもあります。瀧の憧れの人ですが、三葉と瀧の心と身体が入れ替わるようになったのを機に、奥寺先輩と彼の関係にも変化が……? そんな奥寺ミキの声を務めたのは、長澤まさみです。女優として『世界の中心で、愛をさけぶ』、『ドラゴン桜』、『プロポーズ大作戦』など大ヒットした映画やドラマで主演を務めている彼女。これまでジブリ作品の『コクリコ坂』や、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』などで声優にも挑戦しています。 実際の奥寺ミキは、大人の魅力だけでなく、飛騨牛のマスコットを見てはしゃぐような一面も見られました。長澤のシーンごとに声を使い分ける技術は、多くの観客から評価されました。長澤本人のイメージに通じる部分もあって、キャラクターと一体化していたため、「エンドロールまで誰が声優かわからなかった!」と大絶賛でした。

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勅使河原克彦(てしがわら かつひこ)役/成田凌

三葉の同級生(画像右)

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三葉の同級生テッシーこと勅使河原克彦(てしがわらかつひこ)は、オカルトマニアで機械オタク。地元に対しても、建築業を営む父にも複雑な思いを抱いています。三葉には淡い想いを寄せていますが、それ以上に良き友人として、彼女のSF地味た話を1番に信じてくれました。 そんなテッシーの声優には、若手俳優として人気急上昇中の成田凌が抜擢されました。本作ではちょっと野太い声のトーンで、朴訥なザ・田舎の男子高校生を好演。普段の華やかなオーラが皆無で、成田だと気づいた人は少ないのでは? テッシーが宮水神社に向けてこぼした「たまらんなぁ、お互い」という呟きには深い意味が込められていて、印象的な台詞に挙げるファンも多いようです。

名取早耶香(なとり さやか)役/悠木碧

同じく三葉の同級生(上画像中心)

三葉の同級生・名取早耶香(なとりさやか)は、三葉の親友で幼馴染み。高校では放送部所属。三葉と勅使河原と3人で行動することが多く、勅使河原に想いを寄せています。実は勅使河原の三葉に対する気持ちに気づいており、彼らの三角関係も本作の見どころでした。 そんな名取を演じたのは、声優として活躍する悠木碧です。4歳で芸能界入りし、子役として活動しながら『あっぱれさんま大先生』にレギュラー出演するなどしていましたが、2008年頃からは声優の活動に力を注いでいます。 王道ヒロインからボクっ娘、クールキャラ、狂気的なキャラまで幅広く演じる悠木ですが、本作ではおっとりした性格の友人役に。本編終盤のシーンにて、防災無線の声を震わせながらも正確に伝えようとする呼びかけは、本職ならではの迫力がありました。

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宮水一葉(みやみず ひとは)役/市原悦子

三葉の祖母

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宮水一葉(ひとは)は三葉・四葉姉妹の祖母で、娘の二葉が病死し婿養子のトシキが家を出てからは、女手一つで2人を育ててきました。宮水神社の宮司として、神社の歴史と伝統を教える語り部にして、孫たちに昔話を聞かせるおばあちゃんでもあります。 ドラマ『家政婦は見た!』で知られ、2019年1月に心不全のため死去した市原悦子が、一葉の声優を務めています。長きにわたりテレビだけでなく舞台でも活躍していたベテラン女優の彼女は、アニメ『まんが日本昔ばなし』で語りと登場人物の声を約20年間も務めていました。 そんな市原がアニメ声優を務めたのは約9年ぶりのことで、本作が最期の声優作品となりました。『まんが日本昔ばなし』に育てられたという新海監督にとって、役を演じつつ、語り部も担う役である一葉の声優は市原悦子以外にあり得なかったそうです。 そんな監督の期待にも見事に応え、さすがの一言に尽きる「語り」を披露しました。

宮水四葉(みやみず よつは)役/谷花音

三葉の妹

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三葉の妹で、祖母や姉と一緒に家業を手伝う小学4年生・宮水四葉。非常にしっかり者で、三葉の体に入った瀧が胸を揉むのを見て呆れており、辛辣な発言が目立ちました。 演じたのは、ドラマ『名前をなくした女神』、『全開ガール』で一気に注目を浴び、人気子役となった谷花音です。 劇場版アニメの声優を務めるのは本作が初めてとなった彼女。「お姉ちゃん、変やよ」など、四葉のズバッとストレートな発言を屈託なく演じ、声優経験が少ないとは思えない演技を披露しています。谷は当時12歳で四葉と年齢が近かったこともあり、リアルで可愛らしい演技に観客から称賛が集まりました。

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藤井司(ふじい つかさ)役/島崎信長

瀧の同級生(画像右)

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藤井司は瀧と高木の同級生で、2人と同じく建築に興味を持っています。クールにみえて意外と人付き合いがよく、瀧の三葉を探す旅にも同行。勘が鋭いのか、瀧と三葉の入れ替わりが始まってから、なんとなくその事実に気づいていた節もありました。 そんな司を演じたのは、『Free!』の七瀬遙役で一気に知名度を上げた声優の島崎信長です。島崎は多数の作品でメインを張る人気声優ですが、本作では友人とのリアルな距離感を丁寧に表現し、上手く作品の中に溶け込んでいます。 あまりに自然で、島崎や後述の石川目当てで観に行った声優ファンが「あれ?どこに出てた?」と、困惑するケースも多かったようです。

高木真太(たかぎ しんた)役/石川界人

同じく瀧の同級生(上画像中心)

高木真太は瀧と司の同級生。サッパリとした性格で、見た目は大柄な体育会系です。瀧らと同じレストランでアルバイトしており、放課後は3人でカフェ巡りをすることも。 演じたのは、『翠星のガルガンティア』レド役で主演を務めた声優の石川界人。『ハイキュー!!』の影山飛雄役や、『終わりのセラフ』の君月士方役などヒットしたアニメにも多数出演。2014年には声優アワード新人男優賞も受賞しています。 劇中の目立った活躍はありませんが、瀧の旅に同行する司のシフトを肩代わりするなど、サポートにまわる優しい青年をナチュラルに演じました。神木のインタビューによると、アフレコでは島崎と石川がリードしてくれたそうで、現場でも瀧を支えたようです。

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その他の登場人物・脇役キャラ一覧

宮水トシキ役/てらそままさき

宮水トシキは三葉と四葉の父で、宮水家の婿養子(旧姓:溝口)。妻の死後は家を出ており、民俗学者、宮水神社神職を経て、糸守町の町長になりました。 キーキャラクターのひとりでもある町長役には俳優、声優、ナレーターのてらそままさき。代表作は『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の飛段役、『仮面ライダー電王』のキンタロス役などがあります。

宮水二葉役/大原さやか

宮水二葉は三葉と四葉の母で、トシキより12歳年下の妻。四葉の誕生から数年後に病死しました。本編時点では故人のため、瀧が見た三葉の回想シーンのみの登場です。 二葉を演じたのは、落ち着いた大人の演技に定評がある声優、ナレーターの大原さやかです。主な出演作には、『XXXHOLiC』の壱原侑子役、「ARIA」シリーズのアリシア・フローレンス役などがあります。

瀧の父役/井上和彦

瀧の父は霞ヶ関に勤めており、(パンフレットの裏設定で)数年前に離婚しているため、息子と家事を分担しながらマンションで2人暮らしをしていました。 演じるのは『NARUTO-ナルト-』のはたけカカシ役、『夏目友人帳』のニャンコ先生/斑役などで知られるベテラン声優・井上和彦。芸能事務所「B-Box」、および付属の養成所を設立し、近年は講師として後進育成にも力を入れています。

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勅使河原の父役/茶風林

勅使河原の父は勅使河原建設の社長。三葉の父親であるトシキとは懇意の間柄で、町長選挙運動では彼を全面的に支援していました。 演じる茶風林は、渋い独特の声質が特徴的なベテラン声優、俳優、ナレーターです。 声優としては『名探偵コナン』の目暮警部をはじめ、『ちびまる子ちゃん』の永沢くん、『サザエさん』の磯野波平(2代目)などでお馴染みですね。

勅使河原の母役/かとう有花

勅使河原の母は、トシキの選挙活動を支援する夫と、そのことに「腐敗の匂いがする」と反抗的な態度をとる息子・克彦を上手く支えていました。 テッシーの母、そしてラーメン屋夫人を兼任したのは声優のかとう有花です。岐阜県出身のためか、劇中および関連小説、漫画の方言監修も担当。主に吹き替えで活躍しており、映画『シン・ゴジラ』(2016年)ではニュースアナウンスの声を担当しました。

ユキちゃん先生役/花澤香菜

ユキちゃん先生は、三葉の通う岐阜県立糸守高校の古典教師。映画パンフレットによると、新海監督の前作『言の葉の庭』のヒロイン・雪野百香里本人です。しかし、彼女が糸守町で働いているのは時系列的に辻褄が合わないため、「観る人の想像次第」とのこと。 そんなユキちゃん先生役には、前作からの続投となる花澤香菜。お馴染みの万葉集を引用した授業シーンでは、物語の重要なワードを淡々と、透明感のある声で解説していました。

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映画『君の名は。』のスタッフ一覧

『君の名は。』の監督・新海誠とは

新海誠監督は1973年生まれのアニメ映画監督。2001年に、個人でつくった自主制作アニメ『ほしのこえ』を発表すると、それが文化庁メディア芸術祭デジタルアート部門特別賞をはじめ、多くの賞を受賞し、一躍その名を世間に広めました。 その後、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子供』と、澄み切った風景描写と少年少女の繊細な心情を描いた名作を次々に発表。一躍アニメーション界の新たな寵児となります。

『言の葉の庭』で世界的評価を確立

言の葉の庭 新海誠
(c)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

2013年に公開された『言の葉の庭』は、興行収入1億5000万を越えるヒット作となるとともに、ドイツのショトゥットガルト国際アニメーション映画祭長編映画部門でグランプリを受賞。世界的な評価を確たるものにしました。 今では日本アニメ界を支える「ポスト宮崎駿」として、その一挙手一投足が注目されています。

キャラクターデザインは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の田中将賀

「あの花」の通称で社会現象を巻き起こした人気アニメの『あの花見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。そのキャラクターデザインと作画監督を務めたのが田中将賀です。 新海誠監督とは、通信教育Z界のCMアニメ『クロスロード』で1度仕事を共にしています。

作画監督をつとめるのはスタジオジブリ出身の安藤雅司

『もののけ姫』

安藤雅司はスタジオジブリ出身の作画監督で、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などで作画監督をつとめました。また、他に今敏監督の『パプリカ』、押井守監督の『イノセンス』などの制作にも参加しているベテランです。 今回は新世代の才能に、日本アニメの技術のバトンを手渡す役目と言えるでしょう。

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『君の名は。』が空前の大ヒット!数々の映画賞に輝き、歴史に残る名作に

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2016年8月に公開された『君の名は。』は、翌年7月に国内の興行収入250.3億円となったことが発表され、年間興行収入1位に!日本歴代興行収入ランキングでは5位の記録で、世界興行収入は3.61億ドルとなり、日本映画に限ると『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』とジブリ映画『千と千尋の神隠し』に次ぐ3位となっています。(2022年10月現在) 第40回日本アカデミー賞では、優秀アニメーション作品賞ほか4部門で受賞。第11回声優アワードにて神木と上白石が主演男優賞、主演女優賞に輝くなど、賞レースを総ナメに。世界三大ファンタスティック映画祭の1つである「シッチェス・カタロニア国際映画祭」の第49回大会Anima't部門(アニメーション部門)では、最優秀長編作品賞を受賞しました。 成績面だけでなく、モデルとなった場所を実際に訪れる「聖地巡り」も盛んに行われ、ファンに愛された映画史に残る名作となったのです。

映画『君の名は。』の大ヒットには声優キャストの名演があった!

アニメ映画において、本職の声優ではなく俳優を起用した際に賛否を呼ぶケースは多いですが、『君の名は。』ではむしろ高評価を集めています。 一覧にしてみると、瀧や三葉、テッシーらメインキャラには俳優が、彼らの家族や周囲の人物には名立たる声優陣が起用されていました。神木の言葉にあるように、アフレコで声優が俳優を上手くリードしたことで、より良い演技が生まれたのかもしれません。 声優・俳優が一体となって生まれた名演、役とのマッチングを重視した新海監督の采配がハマり、空前の大ヒットへ繋がったといえます。

\他の新海誠アニメーション作品も動画で観たい人はこちら!/