2017年12月27日更新

2017年最もインスタ映え映画だったのは?今年公開のイチオシおしゃれ映画10選

1年でさまざまな映画が公開されますが、どのシーンを切り取っても1枚の絵になりそう……。そんなおしゃれな映画を今回は10本選出しました。アメコミヒーローやアクションの映画も良いけれど、時には映像美を楽しみたい方にお届けします。

アンテナ感度の高い人向けおしゃれ映画10作を紹介

こだわりの映像や衣装を堪能したい!

プラネタリウム
© Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus – RTBF

少し気分をあげたい、そんな時にはお気に入りの曲を聴いたり大好きなお洋服に着替えて美味しいものを食べに出かけたり。このように色々な方法がありますが、おしゃれな映画を見て楽しむのもまた一つの手。 今回は2017年に公開された、俳優や監督、スタッフの細部にわたるこだわりや美意識が感じられる作品を中心に集めました。コーディネートの参考にしたり、登場人物の心に想いを馳せたり……。ぜひこの機会に魅力的な映像世界にトリップしてみませんか?

1.ファッション業界をダークに切り取った『ネオン・デーモン』

アルマーニやサンローランなどが衣装提供をしている事でも話題の本作。 田舎町に住むジョージアは、いつかモデルでの成功を収めたいと考える女の子。そんな彼女がロサンゼルスへ夢を叶えるため訪れる事から物語は始まります。舞台がファッション業界という事もあり、衣装やメイクも非常にスタイリッシュ。こだわりの映像は原色を効果的に活用しているので、どのシーンを切り取ってもアーティスティックな美しさがあります。 また、周囲の嫉妬を受け豹変していく主人公とあわせ、ダークな展開になだれ込むストーリーと映像も耽美的。可愛さだけではない幻想的な作品を求めるならチェックしておきたい作品です。

2.“美しき天才”が作り上げたカンヌ受賞作『たかが世界の終わり』

美しく、そして残新な映像で神童とも呼ばれるグザヴィエ・ドラン監督作。 自身の死を家族に告げるため12年ぶりに帰郷する主人公と、その家族の人間ドラマが深く掘り下げられていきます。クロースアップやボケ味を効果的に使用した映像とセンスのある編集。それにより映し出される登場人物の心の動きが見所の1つです。目に美しいだけでなく心にも響く一品に。 音楽にこだわりのある演出も素晴らしく、冒頭で流れたカミーユの「Home Is Where It Hurts」やエンドロールへとつながるMobyの「Natural blues」の歌詞が主人公の胸の内を代弁してくれます。

3.世間に見せたいのは虚構の自分?『作家、本当のJTリロイ』

壮絶な過去を持つ謎の天才少年作家が、本当は実在しなかった?と真実に迫るドキュメンタリー。 美しい少年作家の登場に世間が熱狂し、文壇が大騒ぎ。だからこそ本当の「J.T.リロイ」である執筆者・ローラ・アルバート(当時40代・女性)はその身を陰に潜め、自分ではなく、義理の妹を理想の「J.T.リロイ」へと仕立てていくのです。 映画の中では「J.T.リロイ」にコンタクトを取りたがったセレブなどの映像も登場し、華やかでめくるめく世界が映し出されていきます。それゆえ自分の容姿に自信のないローラが言い出せなくなるもの分りますね。SNSで見せたい自分はコレ!と考える女性も増える今、他人事とは思えない作品に仕上がっています。

4.モデルのぺこもブログで紹介!こじらせ女子が主人公『スウィート17モンスター』

イケてない主人公がカラフルでヘンテコ、だけどどこか愛らしい着こなしを見せるこの映画。 女性監督ならではの演出で少女の青春が痛烈に描かれています。人気者の兄とダメな自分。どうして毎日がうまく行かないの?周りから自分が取り残されているような……。行き場の無いモヤモヤとした青春の怒りが彼女の体を動かすストーリー。 痛々しい主人公に見えるけど、あなたも同じ立場に立ったら共感してしまうこと間違いなし?美しい青春物語じゃないのに、なぜか心が温かくなる1本です。

5.1930年代のクラシックなおしゃれが満載!『カフェ・ソサエティ』

『ゴシップガール』のブレイク・ライブリーがヒロインの1人を演じる、ウディ・アレン監督作。 本作の舞台は、ハリウッド黄金期とも言われる1930年代。夢見る青年ボビーが、ロサンゼルスで2人のヴェロニカという女性に出会い、ビター&スウィートな恋と人生を味わう事となります。 ダブルヒロインを務めたのは「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートと『ゴシップガール』のブレイク・ライブリー。2人の身につける衣装やジュエリーをシャネルが提供をしている事でも話題となっているため、クラシックなおしゃれを堪能したい日にピッタリです。

6.ひと夏の青春がきらめく『キングス・オブ・サマー』

アメリカの大自然と真夏の陽射しが少年たちを瑞々しく輝かせる青春ストーリー。 2017年春、『キングコング:髑髏島の巨神』を日本でもヒットさせたジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督のデビュー作となるこちら。17歳の少年3人が、それぞれに親への不満から逃げるように森へ飛び込み、彼らだけの隠れ家を作る所から物語は始まります。 手作り隠れ家のなんとも味のあるアナログ感や、主人公たちのナードなファッション、そして森の緑に映えるガールフレンドたちのシンプルだけどホットなコーディネートが魅力の一つ。どこかカッコ悪いのにカッコイイ、そんな“あの頃”を見事にうつし出してくれます。

7.まるで音楽が主人公!『ベイビー・ドライバー』

激しいカーアクションも、まるでミュージックビデオのようにクールな演出がされている本作。 子供頃の事故で耳鳴りがやまない主人公・ベイビーは、常にiPodのが手放せない天才ドライバー。次々にそのテクニックで犯罪者の逃亡を手助けしていくのですが、何と言っても楽しいのがその音楽と映像の融合です。動きの1つ1つがリズムに乗っていて、編集のタイミングもバッチリ。思わず見ながら一緒に身体が動いてしまいそうになりますね。 また、レッチリのフリーやジョン・スペンサーなどのミュージシャンがカメオ出演しているのも、音楽好きには溜まらないポイントかもしれません。

8.ちょっぴり異色の死体コメディ『スイス・アーミー・マン』

ミュージックビデオ出身の監督が作り出す、死と人生についての物語。 無人島に流され絶望している主人公が、流されてきた死体を見つけ、それがまるでスイス・アーミー・ナイフのように万能である事に気がつく……。という内容なのですが、どこかふざけているようで一筋縄ではいかないこの作品。下ネタのギャグなども盛り込まれ、笑いをこらえているうちに大切な物に気づかせてくれる、そんな作品になっています。 そして無人島で過ごす日々の中、主人公と死体のメニーが夢見る世界に、この映画の魅力の1つでもあるキュートな美術が彩りを加えます。MV出身監督のセンス、ここに極まれりといった様子ですね。死体のメニーを演じたのは「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフです。

9.シャネルのミューズ!リリー・ローズ・デップ×ナタリー・ポートマン『プラネタリウム』

ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが姉妹役を演じた話題の一作。 1930年代のパリを舞台に、死者と交信する2人の姉妹がショービズ界のプロデューサーに心霊映画を撮影しようと持ちかけられる事から運命の歯車が狂い出します。当時を再現するよう衣装にも力が入れられており、ランバンやスキャパレリのドレスも使われているので、ハイブランドの優雅さも堪能出来ます。 またシーン毎によってさまざまなコーディネートが楽しめるので、30年代のパリや南仏ではこのようなファッションが流行していたんだ、と想像するのもこの映画の1つの楽しみ方です。

10.パンクとSFのボーイ・ミーツ・ガール『パーティーで女の子に話しかけるには』

70年代、パンクファッションに身を包んだ男の子がチャーミングなエイリアンと出会う……。 年代や人種を越えて、というラブストーリーはよく耳にしますが、本作は惑星をこえたお話です。内気な少年エンとパーティで出会ったザン。ザンが故郷の星に帰るまでの48時間を共に過ごします。ファッションや音楽が2人の境遇やキャラクターをあらわすアイテムに使われている本作。映画の随所に散りばめられたポップでサイケデリックなイメージの洪水が、観る者を心地よくトリップさせてくれます。 そしておしゃれなだけでは終わらない、切ないラブストーリーの行方を2人と一緒に追いかけてみませんか?