2017年7月6日更新

2017年はアジア映画がアツすぎる!!必見の8本

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アクション、官能、ホラー…バラエティ豊富な2017年のアジア映画

イップ・マン 継承『』
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2017年に日本公開される中国・香港、韓国、台湾製作の映画はバラエティ豊富。興奮必至のアクションから重厚なクライムドラマ、果てはエロティックな官能ドラマにパンデミックホラーと、注目作が目白押しとなっています。

鬼才パク・チャヌクが描く官能サスペンス

2017年3月3日公開

1930年代の日本統治下の韓国において、詐欺グループに育てられた少女と詐欺師が手を組み、とある富豪から財産を巻き上げようとして少女がメイドとして忍び込みます。しかし少女と富豪の令嬢の間に禁断の愛が芽生えていき…。 『渇き』、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説を映画化したサスペンスドラマ。韓国では成人指定映画(R19指定)ながら大ヒットを記録。日本でもR18+指定ながら着実に客層を増やしました。

悪人たちが生き残りをかけた死闘を展開

southpumpkin 極悪にして高いカリスマ性を発揮する市長の元で暗躍する一人の警察官ドギョンとその部下。ドギョンはとある事故が元になり検察に弱みを握られ、市長側と検察側で板挟み状態に。初めはどっちつかずでなんとか切り抜けていたものの…。 長い長い閉塞感と緊張感でした。主人公は初めから"この社会なんてサ…"と世を憂うハードボイルドな野郎ですが、その主人公がどんどん追い詰められて行き場をなくしていきます。時には跪き許しを請い、時には暴力の応酬に為す術もなく血を流す。なんとかうまく取り繕おうとしますが、思うようには行きません。市長も検察のボスも行動が予測不能な分、主人公と一緒になって翻弄されるうちに、閉塞感とともにどんどんストレスが溜まってくる。途中主人公がほとんど意味もなく高速を爆走するシーンがありますが、あれは観客にも溜まったストレスを少しでも開放してくれようとしたのでしょう。むしろいい意味でストレスが溜まり、逆効果でしたが…。 そしてあのラストです。全てのストレスから解放され、至高のカタルシスを生みました。同席した友人の感想を借りるなら、「ロジックじゃない」のです。ラストシーンの初め、主人公はその予期せぬ行動によって市長、そして検察を翻弄します。ここが唯一主人公が圧倒的に勝利を収めたシーンでしょう。しかしその後は、なんとまあ…。よく考えたらストーリーには穴がありそうですが、それを感じさせない高いテンションがこの映画にはありました。ラストに主人公は"まあ、なんとなくこうなることはわかっていた…"とカッコつけてみています。結局主人公も誰も彼も成長をせずに物語は終わる。なんというディストピアか。 市長の演技が素晴らしい。今年のmy助演男優賞はファン・ジョンミンになりそう。

2017年3月4日公開

悪徳市長と市長の小間使いをする刑事、そして市長を追及すべく刑事を利用しようとする検察官による三つ巴のクライムドラマ。『MUSA 武士』や『FLU 運命の36時間』など骨太な映画を手がけてきたキム・ソンス監督が、念願だったというフィルム・ノワールに挑戦。まさに生き残りをかけた死闘が繰り広げられます。

國村隼の怪演に目が離せない!

2017年3月11日公開

韓国にある村に突如やってきた謎の男がきっかけに、村内で発生した殺人事件が予想だにしない事態を引き起こしていくサスペンススリラー。 『チェイサー』、『哀しき獣』のナ・ホンジン監督の不気味な演出と、謎の男役の國村隼の怪演にとにかく注目です。國村は日本人としては初めて韓国の映画賞を受賞しました。

幻とされていた台湾の青春群像劇がついに復活

2017年3月11日公開

1961年の台湾を舞台に、当時の社会的背景などを反映しつつ、14歳の少年が起こした殺人事件の全容を描いた社会派ドラマ。 1991年に公開されたエドワード・ヤン監督作が、長い時を経て幻となっていた236分のバージョンが復活公開されました。

名作か珍作か?万里の長城が舞台のアクション大作

2017年4月14日公開予定

中国の万里の長城を舞台に、アメリカ人傭兵のウィリアムが60年に一度現れるという未知の敵と闘うという、中国とアメリカ合作のアクション作。『HERO』、『LOVERS』といった武侠映画を手がけてきたチャン・イーモウが監督し、マット・デイモンがウィリアム役で主演しています。 しかし、その荒唐無稽な設定からかアメリカでの成績は今一つで、2017年2月に開催されたアカデミー賞授賞式ではデイモンがイジられることに…。はたしてトンデモな出来か否かは、ぜひともご自身の目で確かめてはいかがでしょうか。

ドニー・イェンの無敵の強さが堪能できるシリーズ最終章『イップ・マン 継承』

2017年4月22日公開予定

中国・香港に実在した拳法家のイップ・マン(葉問)を主人公とした人気アクション映画の第3弾にして最終章。前2作でイップ・マン役を務めたドニー・イェンが三度登板し、無双の強さを発揮します。 敵役として元プロボクサーのマイク・タイソンが登場し、アクション監督を『マトリックス』トリロジーで知られるユエン・ウーピンが務めたことで、さらにハードでアクロバティックなアクションが繰り広げられます。

正義とは何かを問う武侠アクション

『コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝』

2017年6月10日公開予定

1910年代の中国を舞台に、平和な村で冷酷な軍閥が巻き起こした事件が発端となり、村を守る自警団は正義を貫くか村人の生命を守るかの選択を迫られます。『香港国際警察/NEW POLICE STORY』、『新少林寺 SHAOLIN』のベニー・チャン監督による武侠アクションで、サモ・ハンが手がけたアクション演出がとにかく必見の一本です。

韓流映画初のゾンビ・パニックムービー『新感染 ファイナル・エクスプレス』

2017年夏公開予定

韓国を走る高速鉄道KTXを舞台に、突如発生したゾンビの恐怖を描いた、韓国版『ワールド・ウォーZ』とでも言うべきパニック・ホラー。韓流映画初の本格ゾンビ映画として製作され、本国で大ヒットを果たしました。 怖いだけでなく、泣けるゾンビ映画としても注目の作品です。