2019年9月9日更新

アニメ『おジャ魔女どれみ』は90年代生まれ女子のバイブル!新作映画の情報やシリーズの魅力を解説

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アニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズはキュートな魔女見習いの青春ストーリー!2020年には新作映画も

1999年から2003年まで放送されていたTVアニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズは、全5シリーズが放送されました。主人公の女の子が魔法の世界と出会うなかで、魔法や友情、家族などと向き合っていくストーリーが特徴的。90年代生まれの女子の多くが、子供時代に観た作品のひとつでしょう。 2020年にはシリーズ20周年を記念した新作劇場版アニメ「魔女見習いをさがして」の公開も決定。スタッフ・キャストが再集結して制作される作品とあって、当時からのファンを中心に再び盛り上がりを見せているのです。20年に渡り愛されてきた本シリーズの魅力を徹底的に紹介していきます。

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アニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズのあらすじ&見どころをざっくり振り返り!

「おジャ魔女どれみ」シリーズは、TVアニメとして全5シリーズが制作されました。 さらに、アニメ版のスタッフが多く関わって制作された小説シリーズが、続編として発売されています。この小説版では、高校生になった主人公たちのその後の日々が描かれていますが、知らない人も多いのでは。 ここからは、アニメ版「おジャ魔女どれみ」シリーズを、あらすじとともにザックリ振り返っていきましょう。

1作目『おジャ魔女どれみ』(1999年)

『おジャ魔女どれみ』の主人公・春風どれみは、魔女に憧れる女の子。そんな彼女が、偶然出会った魔女・マジョリカの正体を見破ってしまったことから、どれみは魔女見習いの修行を始めることに。同級生の藤原はづきと妹尾あいこ、妹の春風ぽっぷとともに、一人前の魔女を目指します。 本作のテーマは友情。中盤から登場する、別の魔女のもとで修行をしている瀬川おんぷも加わった5人の絆が、ストーリーとともに深まっていきます。クライマックスでは、禁忌をおかしたおんぷを救うため、魔女であることを辞めたどれみ達。魔法よりも大切な存在を手に入れる過程が丁寧に描かれている作品です。

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2作目『おジャ魔女どれみ #(しゃーぷっ)』(2000年)

『おジャ魔女どれみ #(しゃーぷっ)』では、小学4年生になったどれみやおんぷ達が、再び魔女を目指して修行を開始します。本作には、強い魔力を秘めた魔女の赤ちゃん・ハナちゃんが新たに登場。どれみ達は偶然その誕生に居合わせたことから、彼女のママとして1年間子育てをすることに。 愛情をテーマとした本作では、どれみ達とハナちゃんとのやり取りを通じて「だれかを大切に想うこと」が描かれました。先々代の魔女の女王が登場するなど、その後シリーズの世界観が広がっていくうえで重要なシリーズとなっています。

3作目『も~っと!おジャ魔女どれみ』(2001年)

前作でハナちゃんを救うために、またもや普通の人間に戻ってしまったどれみ達。『も~っと!おジャ魔女どれみ』では、それを見かねた魔女界女王によって、彼女たちにもう1度魔女見習いとなる資格が与えられます。 5年生となったどれみ達に新しい仲間の飛鳥ももこが加わり、キャラクターデザインも一新されました。どれみはももこ達とともに、魔女界の重鎮に認めてもらえるスイーツを作ろうと奮闘していくことになります。 本作のテーマは成長。魔女界の幼稚園に預けられているハナちゃんと定期的に会ったり、新しいクラスメイトの悩みを解決したり、と様々な試練を乗り越えていく姿が描かれます。

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4作目『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』(2002年)

『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』で、どれみ達は小学6年生に。どれみ達の近くにいたいハナちゃんは、その魔力を使ってどれみ達と同じ見た目まで急成長し人間界にやってきます。そのせいで見習いとなってしまったハナちゃんを助け魔女まで導くために、どれみ達は再び奮闘するのでした。 さらに、今作では魔女界の先々代女王のエピソードも見どころです。どれみ達は、女王の悲しみに染まった心を救いだそうと試行錯誤します。 卒業がテーマの今作。クライマックスでは、魔女界の皆との別れと小学校の卒業式がリンクして、涙なしには語れない名作となっています。

5作目『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』(2004年)

『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』は、スカイパーフェクTVの有料チャンネルで放送されました。どれみ達が小学5年生だった頃のどれみ達やその家族、クラスメイトの「ささやかな秘密」をテーマにした全13話の作品です。2005年には地上波でも放送されています。 魔女としてのストーリーがメインになっていないのがこの作品の特徴です。3作目『も~っと!おジャ魔女どれみ』の裏で起きていた人間ドラマが丁寧に描かれています。オムニバス形式となっているのも特徴的で、外伝として楽しめる作品です。

「おジャ魔女どれみ」シリーズの魅力的なメインキャラクターを紹介

主人公、春風どれみ(cv:千葉千恵巳)

自称「世界一不幸な美少女」という印象深い言葉を連発していたどれみ。不器用ながら心優しいどれみは数々の試練と向き合い、解決していきます。 妹であり、途中から魔女見習いになるぽっぷとは凸凹コンビな様子もありますが、姉として大切に思っているようで、どれみの成長に合わせて認め合っていくようになりました。TVシリーズを通して精神的に1番成長したのがどれみであることは、疑いようがありません。 どれみを演じている千葉千恵巳は1998年にデビューした声優で、シリーズ開始当初は新人も同然でしたが、素人っぽさを感じさせない演技でどれみをどれみらしく演じ続けました。

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天然お嬢様、藤原はづき(cv:秋谷智子)

どれみの幼馴染の藤原はづきは、おっとりとした天然系のお嬢様。引っ込み思案な性格を何とかしたい、と考えていて、魔女になってそれを直したいと考えていました。 引っ込み事案であるが故の問題にも直面しましたが、仲間の力も借りて一生懸命取り組み、成長していたように感じます。 はづきを演じている秋谷智子は、優しい独特の声の持ち主で、もともとCMの仕事などを行っていましたが、はづき役で声優としてデビューしました。以降、声優としての仕事をあまり行っていないのが残念なぐらいにキャラクターに合った声であり、復活を望む声も少なくないのではないでしょうか。

THE関西な女の子、妹尾あいこ(cv:松岡由貴)

大阪から引っ越してきた転校生の妹尾あいこ。両親は離婚して、父と2人で暮らしており、父を助けるために家事を行うなど、とてもしっかりした女の子です。 父に幸せになってほしい、と魔女を目指すとても父親思いなあいこですが、小学生なりに無理をしており、父とぶつかることも。そういったエピソードも多いことから、親子の絆は1番強いように思います。 あいこを演じる松岡由貴は大阪出身の声優であり、『カードキャプターさくら』のケルベロスや、『あずまんが大王』の春日歩といった関西弁のキャラクターを演じることが少なくありません。

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天才型ジュニアアイドル、瀬川おんぷ(cv:宍戸留美)

どれみ達3人組とは別に、魔女のマジョルカが魔女であることを見破ってしまい、マジョルカを元に戻そうとしていたのがおんぷです。 小学3年生でありながら、ジュニアアイドルとして活躍しており魔法も優秀。天才型のおんぷですが、母の夢を自分が背負っており、それが原因で悩んだこともありました。 演じている宍戸留美はアイドルとして活動しながら声優業を行っており、おんぷの役作り上、活かされたことが多数あるかもしれません。わがままなおんぷを声で上手に表現しています。

しっかり者なみんなの妹、春風ぽっぷ(cv:石毛佐和)

春風ぽっぷは、主人公の春風どれみの妹です。シリーズ1作目の時点ではまだ4歳でしたが、頼りない4歳年上の姉よりも、しっかりした女の子として描かれています。MAHO堂のみんなにとっても、妹のような存在です。 口では姉につっかかっていくぽっぷですが、実はかなりのお姉ちゃんっ子。ぽっぷが魔女見習いになることを決めたのも、どれみと同じことをしたいという想いが大きかったため。初登場時が幼かったこともあり、見た目や性格などがシリーズを通して大きく成長していくキャラクターでもあります。 声を担当したのは石毛佐和で、春風ぽっぷ役がデビュー作です。ほかには、『韋駄天翔(いだてんじゃんぷ)』(2005年)のヒロイン獅堂まこと役などを演じています。

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帰国子女の天然っ子、飛鳥ももこ(cv:宮原永海)

飛鳥ももこは3作目『も〜っと!おジャ魔女どれみ』から登場する、新しいおジャ魔女。ももこは帰国子女なので英語が堪能で、パティシエを目指すほどお菓子作りも上手な女の子です。 アメリカにいる頃、かつてのどれみと同じように偶然魔女のマジョモンローと知り合い、彼女の正体を見抜いたことがあります。老衰もあり彼女は亡くなってしまいますが、マジョモンローの一件は彼女の心に傷を残すことに。どれみ達と魔女見習いとして過ごすうちに、この心の傷と向き合っていくことになります。 声優は宮原永海。子役として活動後、アメリカンスクールに通い留学していたため、ももこ同様英語が堪能です。英語やドイツ語が得意なため、ももこのように劇中で英語を話す役を多く演じています。

女王候補の魔女の赤ちゃん、ハナちゃん(cv:大谷育江)

ハナちゃんは、魔女界でも類を見ない魔力を持っていると言われる魔女の赤ちゃんで、ウィッチー・クイーン・ローズという薔薇から生まれました。どれみがママとなって彼女を育てたため、人間のママを持つ珍しい魔女の赤ちゃんです。 シリーズ4作目では、ママに会いたいという気持ちから魔法を使い小学6年生の見た目になったハナちゃん。見た目はどれみ達と同じ年齢になったものの、中身はまだ幼児のまま。劇中でもそのことが原因で多くのトラブルを巻き起こしました。 ハナちゃん役を演じたのは大谷育江です。『ポケットモンスター』のピカチュウ役、『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパー役が知られています。大人の女性から、キャラクターものや子供の役まで幅広くこなす人物です。

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アニメ『おジャ魔女どれみ』の魅力1:作り込まれたファンタジックな世界観

「おジャ魔女どれみ」の世界では、人間界とは別に魔女界・魔法使い界という世界が存在し、それぞれの王が住人を統治しています。 女王が統治する魔女界では、魔法の仕組みが行き届いており、毎年テーマに合った魔法の道具が登場します。ロッドや小道具は可愛く、それでいて魔法という言葉が持たせるファンタジーな雰囲気を失わないようデザインされており、見ているだけで楽しい、という方もおられるのではないでしょうか。 女児向け玩具の売り上げもこのシリーズ通して高かったようです。

アニメ『おジャ魔女どれみ』の魅力2:心に残る魅力的な音楽や挿入歌の数々

『おジャ魔女どれみ』シリーズの魅力のひとつとして、音楽や挿入歌が挙げられます。 各シリーズのキャッチーなオープニング曲や、しっとりとしたエンディング曲はもちろんのこと、BGM・挿入歌・キャラクターソングについても、各シリーズでそれぞれCDが発売されるほどに力を入れられています。 シリーズが長く続いたのはこういった魅力が積み重なっているのが理由なのかもしれませんね。

アニメ『おジャ魔女どれみ』の魅力3:人間ドラマとしての深み

子どもの視点から見ていると、どれみ達の魔女としての活躍に目が行ってしまいがちですが、『おジャ魔女どれみ』の魅力の本質は、描き出される人間ドラマにあります。 あいこと父の父子家庭や、母の夢を背負ってしまったおんぷ。どれみとぽっぷの姉妹喧嘩など、よく見てみれば身近にあるようなテーマが散りばめられており、登場人物達は問題にぶち当たっているのです。 時には怒り、時には涙しながら問題に挑んでいく登場人物達に、当時の大人たちは涙していたのではないでしょうか。そして、当時は子供だった今の大人に、是非そういう視点で見てもらいたい作品です。

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アニメ『おジャ魔女どれみ』の魅力4:見ているこっちが元気をもらえる!

シリーズの主人公・どれみは、「私って世界一不幸な美少女」というセリフをよく口にしています。一見するとポジティブなのかネガティブなのかよく分からない言葉です。しかし、どれみはこの言葉を、自分が前向きになりたいときに口にしています。 シリーズを通して、魔女を目指しながらも、なるべく魔法を使わないで日々の困難を克服していこうとするどれみたち。その姿は、小学生ながらポジティブなパワーにあふれており、前述のどれみのセリフとあわせて、視聴者に元気を与えてくれます。 「おジャ魔女どれみ」シリーズの世界では、魔法があるからすべてが解決するわけではありません。魔法とは関係なく、仲間や家族と絆を育み、夢や憧れを叶えようと奮闘する彼女たちの姿が、大きなパワーをくれるのです。

20周年企画が進行中!新作映画「魔女見習いをさがして」は2020年公開予定!

1999年から放送がスタートした「おジャ魔女どれみ」シリーズは、2019年で20周年を迎えます。それを記念して、完全新作となる映画「魔女見習いをさがして」が2020年に公開されることに。 あらすじなどに先立ち公開されたティザービジュアルでは、満月を背に箒にまたがる10人の魔女の姿が描かれています。続編として刊行されている小説では、どんどん大人になっているどれみたち。しかし、ティザービジュアルのシルエットは幼い女の子に見えます。 何歳のどれみたちが映画で描かれるのかは、まだ分かりません。映画を手掛ける関弘美プロデューサーは、当時テレビで観ていた少女たちに向けた作品だとコメントしています。懐かしさと新しさを感じられる作品になるのではないでしょうか。

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20周年で新たなスタートを切る「おジャ魔女どれみ」シリーズ

20周年を迎えた「おジャ魔女どれみ」シリーズ。アニメ放送から現在に至るまで多くの子供のハートをつかんできた同シリーズが、20周年を機にまた新たな動きをスタートさせます。 視聴者に元気を与えてくれるおジャ魔女たちの、次の活躍から目が離せません。