『TIGER&BUNNY』新プロジェクトついに始動!シリーズを総復習してみた【タイバニ】

2018年1月19日更新

ヒーローアクションアニメの王道『TIGER&BUNNY』がついに復活。見どころ満載の痛快エンターテインメントが新アニメプロジェクトとして正式に始動します。個性的で愛すべきキャラクターたちとの再会を祝して、これまでの彼らの活躍ぶりをじっくりご紹介しましょう。

『TIGER&BUNNY』、実在企業がスポンサードするヒーローたちの活躍劇

架空の未来都会を舞台に繰り広げられるのは、ショーアップされたスーパーヒーローたちの勧善懲悪物語。実在する企業のロゴマークを付けたヒーロースーツのインパクトに驚いた瞬間から、『TIGER&BUNNY』の世界がお出迎え。 衝撃的なオープニングから始まるオリジナルTVアニメ『TIGER&BUNNY』がスタートしたのは、2011年4月からで、全25話が放送されました。2012年9月にテレビ版に新作エピソードを絡めた『劇場版 The Begining』を制作。2014年2月には続編となる『劇場版 The Rising』が公開されています。 通称「タイバニ」と呼ばれるこの作品は、2017年5月にNHK BSで放送された「あなたが選ぶベストアニメ100」で、テレビ版と劇場版第2作がそろって第1位と第2位を独占しました。そんな国民的アニメが新しいアニメシリーズプロジェクトとして再始動します。 そこで今回は、テレビシリーズと劇場版の魅力を個性あふれるキャラクターたちを中心にご紹介。初めてでも迷わないタイバニワールドの楽しみ方を、まとめてみました。

巨大都市を守るヒーローたち、専門TVがそのお仕事をショーアップ!

タイバニワールドを理解するために重要な三大要素といえば、「シュテルンビルト」と「スーパーヒーロー」、そして「HERO TV」となるでしょう。それらステージとキャスト、演出によって犯罪との戦いがショービジネス化されています。 「ステージ」となるシュテルンビルトは、マンハッタンを、モチーフにした巨大な未来都市。三層からなる特殊な都市構造を持ち、さまざまな人種や民族、NEXT(ネクスト)と呼ばれる特殊な能力を持った新人類らが入り混じって暮らしています。その多様性のためにかつては、凶悪犯罪が頻繁に起こりました。 そんな犯罪を未然に防ぐ主役級「キャスト」が、NEXTの中でも特別に強力な能力を持つスーパーヒーローという存在です。彼は皆、大手企業からスポンサードを受けている「戦う広告塔」。活躍すれば人気が上がって契約料アップ。逆なら、契約を打ち切られてしまう可能性もあります。 ヒーローたちの活躍をショーアップするのが「HERO TV」という専門チャンネルです。犯罪に対するヒーローの様子をライヴで追いかけるこの番組では、活躍内容に応じてポイントが与えられ、年間獲得ポイントが最多のヒーローには「キング・オブ・ヒーロー」の称号が与えられます。 架空の都市を舞台にちょっとアクが強めの特殊能力者たちが奮戦するところは、ちょっとアメコミ的なテイストと言えるかもしれません。

最強?のバディ・ヒーロー無理やり誕生!から物語は始まる

物語の主人公、鏑木・T・虎徹はそんなスーパーヒーローのひとり。「ワイルドタイガー」の名で活躍してきたベテランです。けれど最近はあまり活躍できず、契約企業はヒーロー事業から撤退。移籍した先では史上初のバディ・ヒーローとして若手とコンビを組み、引き立て役をおおせつかります。 しかし相手が悪かった……!虎徹がコンビを組むことになったのは、端正かつ華やかなルックスにクールな態度と棘のある言葉使いで虎徹を見下す若きルーキー、バーナビー・ブルックスJr.でした。NEXTとしての能力はまったく同じ。しかし性格もヒーローとしての心構えも正反対です。 そのためなかなか打ち解けないふたりでしたが、犯罪者との戦いを通して少しずつパートナーとしての信頼関係を育んでいきます。このふたりがバディとして成長していく姿を軸に、さまざまな難事件に立ち向かうヒーローたちの活躍が描かれます。

鏑木・T・虎徹「ワイルドタイガー」(声:平田広明)

ヒーロー歴10年。あらゆる身体能力が100倍になる「ハンドレッドパワー」の持ち主です。ただし時間は5分限定。ヒーローの先駆者「レジェンド」に憧れ、信念を持って正義を貫こうとしています。ただし生活態度はかなり放埓。妻を病気で亡くし、ひとり娘にも人生の行く末を心配されるちょっと頼りないオジサンです。 彼の実在スポンサーはSoftBank、S.H.Figuarts、FamiyMart、LOTTE。

バーナビー・ブルックスJr.「バーナビー」(声:森田成一)

虎徹とともにバディ・ヒーローとなった、若きルーキー。本作のもうひとりの主人公です。能力はタイガーと同じ5分限定の「ハンドレッドパワー」ですが、本名で活動したり積極的に顔出しするなど、他のヒーローとは違う特別扱いを受けています。 性格はクールで理知的。本音を見せないふるまいは、幼い頃に両親を惨殺されたためかもしれません。

ヒーローとしても人間としても魅力的な正義の「正社員」たちを紹介

虎徹たちとともにシュテルンビルトの平和を守るヒーローは、全部で6人。スポンサードしてくれる企業にとって彼らはのいわば「正社員」という格付けで、それなりにしがらみもあり背負っているものはけっして軽くはありません。 ヒーローになる動機は皆、それぞれですが、その正義感はとても純粋。ポイント争いを繰り広げながらも、お互いを思いやり力を合わせて犯罪者を追い詰めます。そうした仲間たちとの友情物語もまた、この物語の面白さのひとつです。 ほぼ唯一と言っていい恋愛要素が、ブルーローズことカリーナ・ライルが虎徹に抱く淡い想い。バツイチの虎徹に対する自分の想いがはっきり理解できていないカリーナですが……。ぜひ、幸せになって欲しいものです。

カリーナ・ライル「ブルーローズ」(声:寿美奈子)

歌手としても活躍する、アイドル系ヒーロー。氷を自在に操ることができます。上から目線の女王様キャラですが、素顔は普通に可愛い金髪女子高校生。彼女にとってヒーロー業は、始めこそ歌手になるためのステップに過ぎませんでしたが、仲間たちとのつながりから使命感も芽生えてきました。虎徹に対して、淡い恋心を抱いています。 彼女の実在スポンサーはpepsi NEX<SUNTORY>、pepsiです。

アントニオ・ロペス「ロックバイソン」(声:楠大典)

「バイソン」のネーミングどおり、牛をイメージした甲冑のようなアーマースーツを着用する巨漢。肉体を硬化させるNEXT能力と、生来のバカ力で豪快な肉弾戦を得意とします。見た目よりも繊細な神経の持ち主で思いやりもあり、虎徹とは親友の間柄。お酒が大好きです。 彼の実在スポンサーは牛角、HYBRID太麺堂々(日清食品)、すき家など。

キース・グッドマン「スカイハイ」(声:井上剛)

風を操る能力の持ち主。すっきり細身のアーマースーツをまといジェットパックで空を自在に舞う姿は、まさにヒーローの中のヒーロー的なカッコよさです。素顔は正義感の強いハンサムな好青年。強烈に真面目で努力家、仲間たちからの信頼が非常に篤い一方で、やや天然ボケの素養もあるところがご愛嬌です。「ありがとう!そして、ありがとう!」という彼のコメントは、タイバニを代表する名セリフとして愛されています。 彼の実在スポンサーはUSTREAM、MOVIX、T-JOY。

ホァン・パオリン「ドラゴンキッド」(声:伊瀬茉莉也)

雷を自在に操る能力とともに、強力なカンフーを使いこなす達人的ヒーロー。ですがその素顔はちょっと男の子っぽいものの素朴で素直な少女です。家族からの強い期待を背負っているために、女の子的なところを見せるのを極端に嫌っているそぶりも。それでも心根はとても優しい、女の子らしい一面も持っています。 彼女の実在スポンサーはCalbee、DMM.com、DAM(第一興商)です。

イワン・カレリン「折紙サイクロン」(声:岡本信彦)

素顔は和風のカルチャーに傾倒しスカジャンを着こなす、ちょっとポップな印象の青年。けれど性格は比較的おとなしい印象。ヒーローになると歌舞伎役者のような隈取りを施したマスクで顔を隠し、忍者のような動きで犯罪者を追い詰めます。接触した人物の容姿と声を完璧にコピーする、擬態という特殊能力を持っています。 彼のスポンサーは他のキャラクターよりも多く、ANIME/BVC、高須クリニック、livedoor、ナムキャラ応援団、minimini、ナンジャタウウン、大江戸温泉物語など。

ネイサン・シーモア「ファイヤーエンブレム」(声:津田健次郎)

彼女が操る超高温の炎は、屈指の攻撃力を誇っています。コスチュームは華麗さを前面に押し立てたマスクドレスラー的。ことごとくド派手な印象は、彼?彼女??がつまりはおネエ系であるから、に他なりません。性同一性障害に対するトラウマに悩みながらも、仲間の間ではよき兄貴?姉貴??的存在として信頼されています。 彼女の実在スポンサーはFMV、animate、ドミノピザ。

立ちふさがるのは謎の犯罪組織ウロボロス。第一の敵・ジェイクが強い!

最悪の出会いからスタートした虎徹とバーナビーのコンビでしたが、事件はふたりの折り合いがつくのを待ってくれたりしません。NEXTの少年が起こす巨大石像の暴走や謎の男によるビル爆破などの事件が次々に巻き起こります。 事件の合間には、ヒーローたちがそれぞれに抱える葛藤などが描かれますが、虎徹とバーナードも事件との対峙を通して、それぞれの人間性や考え方を理解することができるようになります。やがて頻発する事件の背後にある「ウロボロス」という組織の存在が浮き彫りに。それはかつて、バーナビーの両親を殺した男と関係があることがわかります。 そしてついに、ウロボロスの一員で残忍なNEXTの元傭兵、ジェイク・マルチネスとヒーローたちが対峙。激闘が繰り広げられます。

もう一人の謎のNEXT、ルナティックは敵か味方か

ウロボロスの事件と並行するように、犯罪者たちが全身を燃やされて死亡する事件が連続します。その犯人が強力な燃焼力を持つ炎を操るNEXT、ルナティックです。 神出鬼没な怪人に翻弄されるヒーローたち。彼らは結局最後までその正体をつかむことができません。実はルナティックは、シュテルンビルトの司法局に勤める管理官兼裁判官ユーリ・ペトロフが持つ、裏の顔でした。法ではさばけない凶悪な犯罪者を粛清するために暗躍する彼もまた、信念を持って戦っているダークヒーローなのでした。 全25話のほぼ半分にあたる第13話まで、「前期」としてこのふたつのエピソードが絡まりあいながら展開されます。

サブキャラ勢も魅力的!ヒーローを支える強力サポーターを紹介

タイバニには、さまざまな形でヒーローの活躍を支える魅力的な助っ人たちが登場します。たとえばHERO TVの敏腕プロデューサーや、虎徹たちのスーツを開発したメカニック、そしてたとえ離れていても心の支えとなる家族など。 誰ひとりとして軽い扱いではなく、それぞれにしっかり活躍するシーンが用意されていることもまた、タイバニの楽しさを奥深いものにしてくれていると言えるかもしれません。

アニエス・ジュベール(声:甲斐田裕子)

視聴率を取るためなら少々手荒なことも厭わない、敏腕TVプロデューサー。「HERO TV」は彼女のパワーと頭脳で支えられています。「史上最高の視聴率」を出した時の色っぽさは格別。とはいえ中身は非常にスマートで、時に指揮官としても優秀な一面を見せます。

斎藤さん(声:岩崎ひろし)

エンジニアとして、ヒーロースーツの研究開発に携わっている人物。虎徹とバーナビーのスーツも、彼が開発しました。小太りで前頭部の毛髪が後退気味の一見風采が上がらないおじさんですが、頭脳明晰で仲間に対する思いやりもひと一倍。ヒーローたちの危機をたびたび救ってくれます。地声が小さいのが玉にキズで、スムーズな会話には拡声器が必要。

鏑木楓(声:日高里菜)

フィギュアスケートが大好きな、普通の小学生高学年。父親がワイルドタイガーであることを知らず、ヒーローとしてはバーナビーを熱狂的に支持しています。父親らしいことをしてくれない虎徹に不満を募らせていましたが、のちに彼の職業を知って以来、心から応援するようになりました。彼女自信もNEXTで、接触した相手の能力をコピーすることができます。

ワイルドタイガー引退宣言!?しかし事件は解決していなかった

ジェイク事件が収束して以来、虎徹とバーナビーの人気は急上昇。けれどその頃、虎徹は自分のNEXTとしての能力が限界を迎えていることを知り、引退を決意します。虎徹に対するブルーローズの深まる想いや、スカイハイの悲恋などのエピソードが積み重なる中で、バーナビーは次第に両親を殺した真犯人の存在を確信するようになります。 そしてついに、驚くべき真犯人の正体が露見。しかも彼は記憶を改竄する能力を持つNEXTでした。その力によって虎徹は殺人犯に仕立てられ、彼の記憶を失った仲間たちに追われることになってしまいます。 その時、新たなNEXTの能力が覚醒し、虎徹と仲間たちは再び絆を取り戻します。真の黒幕は戦闘用アンドロイドによってヒーローたちを葬ろうとしますが、ヒーローたちは反撃を開始。苦戦する中、バーナビーが記憶を取り戻したことで「タイガー&バーナビー」のコンビネーションがついに復活するのでした。 こうして見事に事件を解決したふたりでしたが、虎徹は自分の能力の持続時間が短くなっていくことに気づきます。やむなくヒーローを引退宣言することになるのですが……、ご安心あれ。彼は新しい名前をひっさげて戻ってきます。名付けて「ワイルドタイガー・ワンミニット」。「1分間」の理由は、本編で確かめてください。

ユニークなキャラクターたちの原点は名作「ウイングマン」かも

最先端のパワードスーツを思わせるワイルドタイガーとバーナビー、ゴールデンライアンらのハイテクスタイルもさることながら、ちょっとクラシカルな無骨感がたまらないロックバイソンとスカイハイ、可憐でクールなブルーローズと元気いっぱいドラゴンボーイ、華麗なファイヤーエンブレムのコスチューム系など、ヒーローたちのバラエティに富んだスタイルもこの作品の見どころです。 キャラクターデザインの原案を担当しているのは、人気漫画家・桂正和。連載デビュー作『ウイングマン』や12年もの長期間の連載を経て第一幕が完結した『ZETMAN』といった個性的なヒーロー物を得意としている桂のこだわりが、タイバニにもたっぷり詰まっています。 そういう意味では、ブルーローズのJKの平均値をはるかに超えた色っぽいたたずまいにも「美少女とヒーローを描かせたら右に出る者はいないスーパーテクニシャン」と言われた桂マジックがかかっていると言えそうです。

劇場版ではダイナミックな映像美がさらにスケールアップ

そんなキャラクターたちの魅力が大画面ではさらに輝きます。劇場版の2作は監督こそテレビ版のさとうけいいちから米たにヨシトモに変わったものの、脚本は『映画 怪物くん』『映画 妖怪人間ベム』など、実写作品でもヒットを飛ばしている西田征史が引き続き担当。グレードアップした映像美を通して新しいタイバニの物語を楽しませてくれます。 劇場版第1作『The Beginning』は、コンビを組んだばかりの虎徹とバーナビーが遭遇する事件を描いた物語。物と物の位置を入れ替えてしまう力を持ったNEXTに苦戦する中で、ふたりの距離が近づいていく様子に心躍ります。 劇場版第2作『The Rising』では一転、引退した虎徹に変わるバーナビーの新たなパートナー「ゴールデンライアン」ことライアン・ゴールドスミスが登場。3人の新たなNEXTと熾烈な戦いを繰り広げます。重力を操るライアンとバーナビー、そして力を失った虎徹の三角関係も見ものですが、ロックバイソンとファイヤーエンブレムのキャラだち具合が、ファンにはたまりません。

タイバニといえば「ユニゾン」!音楽でもやっぱりナイス「バディ」

テレビ版前期のオープニングテーマを担当したのは、「シュガーソングとビターステップ」など、今やさまざまなアニメ作品に楽曲を提供しているバンド「UNIZON SQUARE GARDENS」(通称ユニゾン)です。 ハイテンションなドラム&ベースプレイとメリハリの効いたメロディライン、ユニセックスな透明感を持つ斎藤宏介のボーカルは、アメコミタッチの映像に絶妙マッチ。主題歌「オリオンをなぞる」は5thシングルに収録され、バンド活動を始めて以来のヒット作となりました。 この後は劇場版2作の主題歌を担当。7枚目のシングル「リニアブルーを聴きながら」が『The beginning』に、9枚目のシングル「harmonizede finale」が『The Rising』の主題歌にそれぞれ採用されています。 テレビ版後期のオープニングテーマを歌ったロックバンド「NOVELS」も、劇場版2作のオープニングテーマを担当。ユニゾンとともに、タイバニワールドを盛り上げてくれました。

キャラクターアイテムは新作続々、「タイバニクラスタ」が人気の源

アニメとしては2014年の劇場版以来、新作が発表されないまま3年ほどが過ぎているタイバニ。テレビ版のBlue-rayボックスが2016年10月に発売されたとはいえここまで息の長い人気が続いているのは、作品に惚れ込んだ熱狂的ファン、通称「タイバニクラスタ」がいるからこそ。 ノベライズや舞台、毎年のように開催されるファンイベントなど、新しいニュースが届けられていることもあって、ファンの熱気は途切れません。未だにコラボキャンペーンが実施されたりフィギュアを始めとする関連商品の新作がリリースされているのも驚きです。 そんなタイバニクラスタたちが俄然盛り上がったのが、2015年10月のこと。ハリウッドでの実写化が正式に発表された時でした。監督・総指揮は名匠ロン・ハワード、人気脚本家の起用も続けて報じられ、クラスタの皆がお祭り騒ぎで浮かれまくったのでした。