ドラマ『隣の家族は青く見える』全話あらすじ・ネタバレ!2人がたどり着いた“家族の形”とは
第1話のあらすじ・ネタバレ
不妊、ゲイ、失業?幸せそうな家族には隠れた悩みがあった!
おもちゃメーカーに勤務する五十嵐大器(松山ケンイチ)は、スキューバダイビング・インストラクターの奈々(深田恭子)と結婚。古いアパートで節約生活を送りマイホーム資金を貯金。そして、念願のマイホーム、コーポラティブハウスを購入します。 コーポラティブハウスには、建築家の広瀬渉(眞島秀和)とゲイ恋人の青木朔(北村匠海)、スタイリストの川村亮司(平山浩行)と婚約者でネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)、小宮山真一郎(野間口徹)と妻の深雪(真飛聖)家族が住んでいます。 もともと子供が欲しいと思っていた大器と奈々は、マイホームの購入をきっかけに子作りを開始。避妊しなければ子供はいつでもできると考えていた2人でしたが、1年経過しても妊娠しません。 不安になった奈々は、大器を説得して不妊治療で有名なクリニックに行き検査を受けます。2人とも異常はありませんでしたが、医師の片岡(伊藤かずえ)から不妊症と診断されます。そして、片岡医師から不妊治療について説明を受けた大器と奈々は、それぞれに考え込むのでした。 焼き鳥店を営む大器の実家では、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が店の従業員・糸川啓太(前原晃)の子供を妊娠したことが発覚。周囲は祝福モードに包まれますが、大器の母・聡子(高畑淳子)は奈々達にプレッシャーを与えてきます。 おしゃれできれいなコーポラティブハウスに住む住人は、他人からみると充実した生活を送っているように見えますが、それぞれに悩みを抱えています。大器と奈々は不妊、渉と朔はゲイを隠しながら生きています。 バツイチの川村は、前妻が急死したため多感な時期の子供を引き取りたいと考えていました。しかし、初婚のちひろは子供はいらないと宣言しており、なかなか言い出せません。 小宮山家は夫の真一郎が失業中で、深雪は周囲に夫の失業を知られたくないと思っています。そのため、毎日出社するふりをするように命令し、真一郎は黙って従うのでした。 子供が欲しいという奈々の気持ちを尊重した大器は、妊活に協力することを決意。片岡医師が指示した方法で大器と奈々の妊活がスタートします。
第2話のあらすじ・ネタバレ
少しずつ見えてきた住人達が抱えるそれぞれの悩み
不妊治療クリニックの医師・片岡(伊藤かずえ)からタイミング法を勧められた奈々は、排卵日に合わせた子作り、妊娠しやすい食事作りや運動などを実行。 大器にも協力するように話し、2人の生活の全てが妊活中心に回り出します。妊活の為に仕事もセーブして張り切る奈々ですが、大器は少々疲れ気味。 共有スペースの花壇にいた朔(北村匠海)は帰宅した奈々と楽しく世間話をします。しかし、朔は周囲にゲイがばれることを恐れた渉に、勝手に出歩かないようくぎを刺されてしまいます。 ある日、奈々が大器の実家に行くと琴音(伊藤沙莉)がつわりで寝込んでいました。つわりの苦しさから「妊娠しなければよかった」とつぶやく琴音。その言葉を奈々は複雑な気持ちで聞いていました。 片岡のクリニックで子宮卵管造影検査を受けることになった奈々は、痛みを伴う検査に不安を覚えます。沈んだ顔で共有スペースの花壇の花を見ていた奈々を、事情を知らない朔がさりげなく励まします。 住人の深雪(真飛聖)は、手作りマフィンを持参して各家庭を訪問。ゴミ出しや花壇の水やり、バーベキューパーティーの開催を提案します。 深雪と反りが合わないちひろ(高橋メアリージュン)は、パーティーの不参加を亮司に宣言。一方パートナーの亮司は、ちひろに出張と偽って亡き妻の実家がある名古屋に行く準備を進めていました。 祖母と暮らす息子・亮太と距離を縮めたい亮司は、おもちゃメーカーに勤務する大器に流行りのおもちゃについて相談。カードゲームなら小学生でも楽しめるというアドバイスを元に「ナンジャモンジャゲーム」を持って名古屋へ。 高齢の義母は体調を崩しており、亮太の将来を心配していました。亮太は、自分が祖母に負担をかけていると思い、亮司と東京に行くことを決心します。ちひろは亮司の後を追って宿泊先のホテルへ行き、亮司達親子の姿を見てしまいます。驚いたちひろは黙って東京へ帰るのでした。 バーベキューパーティーで渉が朔を自分の甥と紹介しているところへ、ちひろが名古屋から帰ってきます。深雪がちひろに亮司との結婚・妊娠・出産について口出ししてきたため、「子供を持つのは権利であって義務ではない」と激怒。 奈々は「どんなふうに生きるかはそれぞれの自由」と言って仲裁に入りますが、パーティーは気まずい雰囲気になり解散となります。 住人たちが帰宅した後、その場に残った朔は渉にキスを要求。2人がキスをしているところへ奈々が……。
第3話のあらすじ・ネタバレ
奈々、ちひろ、朔が告白する秘密とは?
共有スペースで、渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)がキスしているところを偶然見てしまった奈々(深田恭子)は、2人の関係に気づきます。 朔は「渉がゲイを公表していないクローゼットだから周囲には内緒にして欲しい」と頼みます。奈々は花に詳しい朔と話が合い仲良くなっていきますが、大器(松山ケンイチ)はおもしろくありません。 不妊治療クリニックの医師・片岡(伊藤かずえ)からクロミッド(排卵誘発剤)を勧められた奈々は、今までかかった不妊治療費を計算。奈々の年齢が自治体の不妊治療の助成対象外になるため補助が受けられず、ため息をつく2人。 またクロミッドの影響かイライラすることが増えた奈々は片岡に相談します。「薬の影響も考えられるが、リラックスした気持ちで大器と会話の機会を持つことが大切」と諭されるのでした。大器の実家では胎動が始まった琴音に周囲は大喜び。しかし、奈々は素直に喜ぶことができませんでした。 一方、婚約中の亮司(平山浩行)から「息子・亮太(和田庵)を引き取ってこの家で暮らしたい」と言われたちひろ(高橋メアリージュン)は混乱していました。決意が固い亮司とケンカしたちひろは、思わず外へ飛び出し、奈々が持っていた鉢植えを割ってしまいます。驚く奈々に何も言わず立ち去るちひろ。 後日ちひろは鉢植えを壊したお詫びを持って奈々宅を訪問し、2人はお茶することに。奈々から不妊治療の話を聞いたちひろは、「亮司が子供と一緒に住むために結婚を簡単に諦めたのは、自分がその程度の存在で愛されていなかった」と話します。 しかし、奈々は「子供が欲しくないちひろさんに無理させたくなかったのでは」と亮司の気持ちを代弁するのでした。 ある日、朔は自宅前でめまいをおこし倒れ込んだ奈々を見つけ部屋まで運びます。そこへ帰宅した大器は、看病している朔を見て怒りを爆発させます。朔は「僕、ゲイなんです。女の人には興味がないんです。」と大器に告白し、その場は一件落着。 生理が来ていないことに気づいた奈々は大器に報告し、盛り上がる2人。しかし、奈々が妊娠検査薬チェックを使う前にリセット(生理)になり、結局妊娠していませんでした。 大器は奈々を子宝のご利益がある神社に連れ出し、妊活だけにこだわらないように慰め励まします。
第4話のあらすじ・ネタバレ
同性愛・不妊治療への偏見と理解することの大切さ
タイミング法が上手く行かなかった奈々(深田恭子)は、不妊治療クリニックの医師・片岡(伊藤かずえ)から人工授精へのステップアップを勧められます。仕事から帰宅した大器(松山ケンイチ)に人工授精を相談しますが、「理屈では分かっているが抵抗がある」と言われてしまいます。 さらに伊豆の実家から奈々を訪ねてきた母・春枝(原日出子)に、「人工授精をしてまで子供をつくる必要があるの?自然に任せるのが1番、生まれた子供が世間の偏見でいじめられるかもしれない。」と反対されてしまいます。 朔(北村匠海)は渉(眞島秀和)が部下・瑠美(橋本マナミ)の好意を利用してゲイを隠していると指摘。ゲイをオープンにしている朔は、知らない人に偏見・区別されるのは当然のことで自分を偽らずに生きることが大切だと言います。 渉は瑠美に誰とも結婚する気がないと伝え、お互いにいい同僚でいようということになりました。 奈々は、人工授精の本を借りに行った図書館で深雪(真飛聖)の夫・真一郎(野間口徹)とバッタリ。真一郎は人工授精の本に気づきますが、素知らぬふりで挨拶してその場を去っていきました。 帰宅した奈々は共有玄関に「ゲイカップルが住んでいる」と書かれたビラが貼ってあるのを発見。慌てて剥がしますが、このビラは渉の会社のポストにも詰め込まれていました。 これに激怒した深雪は住民会議を開き、「渉と朔の存在は自分たちの子供の教育に良くない」と発言します。渉は「僕たちのような性的少数者はこっそり隠れて住むべきでした」と謝罪。 しかし、奈々は「ゲイについて知らないから怖いんじゃないか。誰だって望む幸せを手に入れる権利がある」と主張し、大器、ちひろ(高橋メアリージュン)、亮司(平山浩行)はこの意見に同意します。 一方、大器は琴音(伊藤沙莉)からカフェに呼び出され、夫が無痛分娩に反対しているので説得して欲しいと頼まれます。「世の中は自然妊娠・分娩、母乳と、自然神話に取りつかれている」と話す琴音の言葉から、大器は人工授精について調べることにします。 大器は伊豆に帰る春枝に「人工授精について知って欲しい」と徹夜で作った資料を渡し、春枝は複雑な表情で受け取りました。そして、人工授精の治療を決めた大器と奈々は、片岡のクリニックへ......。
第5話のあらすじ・ネタバレ
大器と奈々が取り組む人工授精と、赤ちゃん誕生の奇跡
深雪(真飛聖)はリア充代行サービスを利用して、趣味のインスタグラムにセレブ風の写真を撮影していました。深雪は夫・真一郎(野間口徹)が失業中にも関わらず、インスタ映えするグッズを借りて周囲にリア充アピールしていたのです。 その頃、真一郎は長女の優香(安藤美優)が友人達とダンスをしているところを偶然見てしまいます。楽しそうな優香から元気をもらった真一郎は、再就職に前向きになるのでした。 渉(眞島秀和)は、勤務先である建築事務所のポストに自分を中傷するビラが入っていたことをきっかけに、独立を決意します。このビラは同僚の瑠美(橋本マナミ)が渉と朔(北村匠海)を別れされるため、わざとばらまいたものでした。さらに、瑠美は探偵事務所渉に朔の身元調査を依頼。 その報告書を持って朔に会いに行きます。そして「朔が渉のところに転がり込んだ目的を知っている。彼の将来の邪魔になることはしないで」と告げて去っていきました。自宅に帰宅した朔は渉の仕事を手伝おうとしますが、何も出来ない自分に気づき立ち尽くしてしまいます。 一方、大器(松山ケンイチ)と奈々(深田恭子)は人工授精をスタートしますが、数日後にリセット(生理がくること)してしまい1回目の治療は失敗に終わってしまいます。落ち込む奈々のもとへ、カラオケをしていた琴音(伊藤沙莉)から破水したという電話が入り、急いで病院に連れていきます。 緊急帝王切開になった琴音から立ち会って欲しいと頼まれた奈々は、手術の間励まし続け、琴音は無事に女の子を出産。奈々は、赤ちゃん誕生の瞬間を目の当たりにして、感動で胸がいっぱいになります。 ところが、喜ぶ奈々とは反対に琴音は浮かない顔。「早産になったのは自分の責任だ」と話す琴音に奈々は「赤ちゃんの誕生や成長は当たり前ではなく、奇跡が起きたと同じこと。琴音ちゃんはその奇跡を起こしたんだよ」と励ますのでした。 大器から不妊治療の話を聞いた聡子(高畑敦子)は、奈々にプレッシャーを与えないように、知らない振りを続けることにします。 クリニックの帰り道で奈々は大器に「必要以上にうらやましがるのは止めた。妊娠できないわけじゃない、まだ妊娠していないだけだと思うことにした」と話し、奈々を思いやる大器は大賛成しました。
第6話のあらすじ・ネタバレ
妊活クライシスに陥る奈々にかけた聡子の言葉とは?
朔(北村匠海)は独立して忙しくなった渉(眞島秀和)のために、苦手な家事をしようとしますが失敗続き。落ち込む朔を渉が優しく慰めます。 朔は、瑠美(橋本マナミ)から「あなたは渉には相応しくない、彼の邪魔をしないで」といわれたことを気にしていたのです。児童養護施設で育ち中卒だった朔は渉に相応しい相手になるために、高卒認定試験の書類を取り寄せます。 ある日、渉は足を怪我した母・ふみ(田島令子)の様子を見るため、朔を連れて実家に行きます。母にゲイであることを隠している渉は朔を後輩と紹介し、母からは早く結婚するように言われてしまいます。 一方、優香が通う塾から呼び出された深雪(真飛聖)は、成績下降を理由にコマ数を増やすように勧められます。1コマ2万円という金額に頭を悩ませる深雪ですが、帰宅した真一郎(野間口徹)から仕事を見つけたと言われ大喜び。 ところが、真一郎が見つけた仕事とはボランティアの塾講師で、以前の勤務先の商社とは待遇が全く違うものでした。大喜びする深雪を目の当たりにした真一郎は、本当のことが言えず黙り込んでしまいます。 亮司(平山浩行)は引き取った亮太(和田庵)に欲しがるゲームを買い与え、離れて過ごした時間を取り戻そうと必死になります。そして、亮太を受け入れ世話をしてくれるちひろ(高橋メアリージュン)に、感謝していると伝えます。 亮太は距離を近づけようとするちひろを拒否。スマホに入っている母の声を再生して、寂しさを紛らわせていました。 琴音(伊藤沙莉)の出産から2カ月後、お宮参りを済ませた五十嵐家が大器(松山ケンイチ)宅にやってきました。琴音の赤ちゃんを抱かせてもらい思わず涙ぐむ奈々(深田恭子)。実は、3回行った人工授精が全て失敗していた奈々は、かなり落ち込んでいたのでした。 不妊治療で欠勤が増えた奈々は、事情を知らない勤務先の上司から注意されてしまいます。さらに、4回目の不妊治療もリセットしたことから、妊活クライシス状態に……。 産後のイライラから子供なんて欲しくなかったと泣く琴音を聡子(高畑敦子)がビンタ。「欲しくても出来ない人もいる」と叱ります。 その言葉を聞いた奈々は、聡子が自分たちの不妊治療を知っていることに気づきます。「子供がいなくても大器と奈々が幸せならそれでいい」と話す聡子の思いやりに感謝するのでした。 奈々を気遣う大器は、何かを決意した様子である家を訪問します。その家から出てきたのは1人の女性でした。
第7話のあらすじ・ネタバレ
渉がついに告白?大器・真一郎・亮司家族のケンカの行方
片岡医師(伊藤かずえ)から体外受精と説明会への出席を勧められた奈々(深田恭子)。しかし、奈々の体調を心配する大器(松山ケンイチ)が体外受精に反対したため、2人はケンカになってしまいます。 実家にお金の無心目的で訪れた深雪(真飛聖)は、結局母・百合恵(多岐川裕美)に言い出せないまま帰宅します。その帰宅途中で、女性が住むマンションに出入りする大器を目撃。 好奇心でいっぱいになった深雪は、「大器が浮気しているかもしれない」と奈々に報告。大器とケンカ中の奈々は不安になってしまいます。 一方、渉(眞島秀和)は自宅を訪れた母・ふみ(田島令子)に自分がゲイであることをついに告白。ショックを受けたふみは、「どこが悪かったのかしら」と渉の恋愛を認めません。渉に相応しい男になりたい朔は(北村匠海)は高卒認定試験の受験に向け勉強を開始します。 一方亮司(平山浩行)は、亮太(和田庵)の教育に口出ししてきたちひろ(高橋メアリージュン)に「これは俺たち家族の問題だ」といい放ち、2人の間に溝ができてしまいます。 しかし、亮太のことについて難癖をつけてきた深雪に、ちひろは「うちの亮太は関係ない!」激怒。その姿を見ていた亮太は、ちひろの愛情を感じるのでした。 真一郎(野間口徹)からボランティアの塾講師の話を聞いた深雪は、再就職先を決めない夫が許せずケンカになります。 深雪から「出て行って」と言われた真一郎は思わず外へ飛び出すと同じように、飛び出してきた大器・亮司と一緒に大器の実家・焼き鳥店へ行きます。そして、酒を飲みながら抱えているそれぞれの悩みを吐き出しました。 亮司は、亮太から亡くなった母のことを聞かれ、「再婚を報告して祝福されたこと、今度は相手を大事にしなさい」と言われたと話しました。亮太から「お母さんの遺言は守ろう」と言われた亮司は、ちひろへの態度を改めることにしました。 大器は「大ちゃんの子供と家族になりたい」という奈々の気持ちを優先し、体外受精に協力することにします。そして、大器が出入りしていた女性の家は、カウンセリングを受けるためだったことも分かり、浮気疑惑も解消。 和解した奈々と大器の2人は体外受精の説明会に出席し、新しい展開を迎えることになります。
第8話のあらすじ・ネタバレ
奈々の妊娠!深雪の離婚危機?人生の転機を迎える住民達
体外受精をスタートさせた奈々(深田恭子)は、勤務先の上司・倉持(寿大聡)にシフト変更を願い出ます。しかし、不妊治療を優先させる奈々に対して女性スタッフ達からは不満の声が漏れるように……。それを聞いた倉持は協力するように諭して、奈々のシフト変更を快く承諾しました。 高卒認定試験を受験する朔(北村拓海)は、真一郎(野間口徹)の塾で熱心に授業を受けていました。受験当日には、渉(眞島秀和)が縁起を担いだかつ丼と合格祈願のお守りで朔を励まします。 一方、今まで犬猿の仲だった深雪(真飛聖)とちひろ(高橋メアリージュン)は、ふとしたことからお互いの育った環境を知り和解します。そして、お菓子作りが得意な深雪は、料理が苦手なちひろに亮太(和田庵)の誕生日ケーキ作りを教えることになりました。 誕生日当日、ちひろから差し出されたケーキを振り払った亮太は、「自分の誕生日と実母の命日は同じ日だ」と言います。 驚くちひろに亮太は、「亡くなる前のお母さんにいなくなればいいと言ってしまった。もう、謝ることができない」と泣きだしてしまうのでした。この話を聞いたちひろは「お母さんは亮太をずっと愛しているよ」と伝え、強く抱きしめました。 一方、私立受験を止めてダンスがしたいと言い出した優香(安藤美優)とやりたい仕事を見つけた真一郎に対して、深雪は不満が爆発。 そんな深雪に真一郎は「最低限の生活の保障はするから自由に生きてくれ、子供達は自分が引き取る」と話し、家を出ていきました。数日後、深雪宛に真一郎から署名捺印入りの離婚届が送られてきました。愕然とする深雪……。 体外授精が順調に進んだ奈々と大器(松山ケンイチ)は、妊娠への期待と不安が入り混じった日々を送っていました。そして、結果を聞きにクリニックに行った奈々は、片岡医師(伊藤かずえ)から「妊娠反応が出ています。おめでとうございます。」と声をかけられます。 帰宅後に出迎えた奈々から「大ちゃん、できたの」と言われた大器は、「良かった。やっときてくれた」と答え、2人は涙を流して喜びを噛み締めるのでした。
第9話のあらすじ・ネタバレ
「大ちゃんごめんね……。」手紙を残した奈々が姿を消す!
体外受精によって妊娠した奈々(深田恭子)は、大器(松山ケンイチ)と一緒に検診のため片岡(伊藤かずえ)医師のクリニックへ行きました。そして、「赤ちゃんの心拍が確認できたので、母子手帳を用意して産院を探してください」とアドバイスされます。妊娠・出産を実感し、幸せな気持ちでいっぱいになる2人。 その後、大器の家では実家家族、奈々の母・春江(原日出子)らが集まり、にぎやかなお祝いの会が開かれました。大器と奈々は共有スペースの花壇にオリーブの苗木を植え、お腹の赤ちゃんとともにすくすくと育つように願うのでした。 渉(眞島秀和)の母・ふみ(田島令子)はゲイを告白した息子に戸惑い、育て方が間違っていたのではないかと自分を責めていました。しかし、自宅を訪問してきた朔(北村匠海)から「わたるんは産んでくれたお母さんに感謝しているし、今幸せだと思います」と言われ、渉を理解し距離を近づけようと考えます。 ふみの家を出た朔は、警報機が鳴る線路に入り込んでしまった小宮山家の末っ子・萌香(古川凛)を発見し救助します。深雪(真飛聖)は娘を助けてもらったお礼と今までの態度を謝罪。 そして、真一郎(野間口徹)から預かっていた離婚届に署名捺印し、「自分は良くない母親だった。1人で働いて生きていく」と伝えました。 深雪の提案でバーベキューをすることになり、住民総出で準備が始まりました。和やかな雰囲気で準備が進む中、奈々が突然腹痛を訴えて倒れたためクリニックへ。片岡は動揺する大器に「染色体異常による流産でした。」「凍結した卵子があるので、奈々の体調が回復したらチャレンジしましょう」と告げます。 流産から数日後、クリニックへ行く準備を済ませた奈々は玄関へ。すると大器が奈々のバックに付けてくれた妊娠マークキーホルダーが目に飛び込んできました。抑えていた感情がこみ上げた奈々は、キーホルダーを引きちぎって泣き崩れます。 奈々を心配して早めに帰宅した大器。しかし、家の中に奈々の姿はなくテーブルには1通の手紙が置いてありました。 そこには、「私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったと気づきました。もう、できないかもしれない」と書いてありました。それを読んで大器は慌てて外へ飛び出します。
第10話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
大好きなパートナーに出会えた幸せを大切に
大器(松山ケンイチ)宛に手紙を残して家を出た奈々(深田恭子)は、伊豆の実家に帰っていました。そして、訪ねてきた大器に「別れよう。不妊治療を続ける自信がない。治療を止めると赤ちゃんを抱かせてあげることができない、大ちゃんを幸せにできない。」「子供がいない未来を描けない」と言いました。 驚いた大器は奈々を説得しようとしますが、決意は固く家に帰ろうとはしません。奈々の気持ちを知ってすさんでいく大器……。 大器の母・聡子(高畑淳子)は伊豆に足を運び、「楽しいこと嬉しいことは誰とでも共有できるけど、辛いこと悲しいことは1番大切な人としか共有できない。悩んでも苦しんでも、一緒に生きていく約束をしたのが夫婦なんじゃないの?」と奈々に話しました。 聡子の言葉を聞いた奈々の心の中は、蘇った大器との思い出でいっぱいに。急いで大器のもとに向かう奈々。赤ちゃんを授かることはもちろん、大事なパートナー・大器に出会えたことも奇跡だと気づいたのでした。 出迎えた大器は「子供がいなくても耐えられるけど、奈々がいないのは耐えられない」と言いました。子供がいない未来を考えることにした大器と奈々は、片岡(伊藤かずえ)医師に不妊治療の中止を伝えるのでした。 一方、高卒認定試験に合格した朔(北村拓海)に、渉(眞島秀和)は同性カップルのパートナーシップ宣誓書を渡します。感動した朔は渉に抱き着き、宣誓に同意。後日、2人は担当者同席のもと正式に書類を交わし、パートナーシップ宣誓を無事に終えました。 小宮山家の長女・優香(安藤美優)は深雪(真飛聖)から中学受験を止めてもいいと言われ、大喜び。その姿を見ていた真一郎(野間口徹)は、「子供達がいい子に育ったのは君のおかげだ。離婚を考え直してくれ」と頭を下げます。 2人は子供達と自分たち夫婦のためにやり直すことを決め、真一郎は本業とボランティアの掛け持ち、深雪はケーキ店で働き始めます。 一方、亮司(平山浩行)はちひろ(高橋メアリージュン)のために事実婚契約書と遺言書などの書類を作成して手渡します。亮太(和田庵)やちひろの将来を考えた亮司の考えに同意したちひろは、その場でサインしました。 ある日、共有スペースでは、亮司とちひろのために住民手作りの結婚式が行われました。ささやかでも心のこもった結婚式にみんな大盛り上がり。コーポラティブハウスに住む4家族はそれぞれの幸せの形を見つけたのでした。
『隣の家族は青く見える』全話あらすじ・ネタバレまとめ
ここまで『隣の家族は青く見える』の全話あらすじをネタバレとともに紹介していきました。夫婦や家族のあり方について深く切り込んだ本作を、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。