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このNetflixオリジナルがスゴい③『ジェラルドのゲーム』【ciatr編集部が選ぶ】

2018年1月29日更新

「なんだか最近Netflixオリジナル作品がおもしろすぎる」ということで、本当におすすめしたい作品を編集部視点で思いっきり綴った連載記事を毎日お届けします!第三回目は『ジェラルドのゲーム』。

ciatr編集部が責任選出!Netflixはスリラー映画も得意?

Netflixオリジナル集中連載、第三回目を進行させていただきます!第二回では名作マンガを実力のあるアニメーターがアニメ化した異色作を取り上げました。 今回紹介させていただくのは、実は隠れたNetflixオリジナル名作。スティーブン・キング原作の『ジェラルドのゲーム』を紹介します。

前回の連載はこちら

第三回『ジェラルドのゲーム』

手錠プレイにはくれぐれもご注意を。

手錠 フリー画像

拘束プレイ。何らかのもので相手の手足を拘束し(又はされ)、普段のそれとは趣向を変えた、刺激のエッセンスを加えてくれるそれを、一度や二度は経験されたはありませんか?この時よく使用されるのは縄と、手錠。 安いものでは鍵をつける事もないので、拘束された側でもやろうと思えば簡単に抜ける。ただ、高いもの、例えば警察官が実際に使用するような手錠は鍵をつけます。高額である事からまさに“大人の玩具”とも言えるので、プレイに使う人はセックスのマンネリ化を防ぎたい熟年夫婦などが考えられます。 この本格的な手錠プレイの一番の問題は、この鍵にあるのです。セックスの途中で夫婦喧嘩になんかなってしまったら、夫が心臓発作でそのまま死んでしまったら、一生その手錠とベッドサイドに繋がれたままという事もあり得るのです。例えばそれが人が密集する住宅街であれば、叫び声で助けを呼んで、人が気づいてくれるかもしれない。しかし、雰囲気を盛り上げるために人気の少ない別荘でお楽しみをしていたのであれば? S・キングによる原作を基にした、ネットフリックスオリジナル映画『ジェラルドのゲーム』は、まさにそんな作品です。

『ジェラルドのゲーム』あらすじ

弁護士のジェラルドと妻ジェシーは、週末を湖畔の別荘で過ごす事に決めました。その背景には、夫婦間にもう男と女の情熱を感じられないジェラルドが、趣向を変えたセックスをきっかけにそれを変えたかったという意図がありました。 しかし、彼に対するジェシーの愛情は、とうに尽きていたのです。そんな彼女でさえ、新しいランジェリーを買って週末に臨みました。ところが、ジェラルドに手錠でベッドに繋がれてから、彼女の状況は完全に変わってしまったのです……。

ネタバレ厳禁、まるで“うみがめのスープ”のようなストーリー

この作品のジャンルは、ホラーであり、サイコスリラーです。そして何より、ネタバレは絶対に避けていただきたい。 ウミガメのスープをご存知ですか?ゲームの名前にも使われている、ウミガメのスープを飲んだ人間が、その後亡くなる、それは何故かというのを推理していくゲームです。つまり、今作もウミガメのスープのように、「週末夫婦が愛を取り戻そうとして別荘に向かった」「妻が手錠にかけられてからとんでもない目に遭う」さて、一体何が起きたのかというその過程が、この映画の一番楽しいパートです。 勘のいいあなたなら、サイコスリラーという時点で色々勘ぐるやもしれません。それも、一興でしょう。しかし、あなたの予測は映画開始20分で覆されるはず。

ジェラルドの妻、ジェシーの暴かれる過去と秘密

ジェラルドのゲーム (ゼータ)
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基本的にホラーとして作品は進んでいくのですが、ジェシーが予想だにしなかった恐怖体験を通して自身の過去やトラウマと対峙する点も大きな見所です。“過去の亡霊に囚われる”とは言ったもので、彼女がそもそも拘束プレイを最初から望んでいなかったわけも、何故ジェラルドという男と共にいる事を決めたのかも、垣間見えてきます。

主演のカーラ・グギノの怪演だけでも観る価値あり

カーラ・グギノ (ゼータ)
©FayesVision/WENN.com

今作の何が凄いって、何を隠そう主演を務めるカーラ・グギノの演技力!彼女は今まで、「スパイ・キッズ」シリーズや『ウォッチメン』等に出演してきました。ジェラルドの妻として、手錠に繋がれながら生死が関わるシチュエーションの中で発狂し、泣きわめき、ボロボロになるその姿は圧巻です。“一人二役”を演じるのも、見所……。

S・キングによる“あの”原作をここまで上手く映像化するとはね!

スティーブン・キング (ゼータ)
©Dennis Van Tine/Future Image/WENN.com

今作がNetflixオリジナルとして配信されたのは2017年。あのスティーブン・キングが生誕70歳を迎えた年ということで、『イット』や『ダークタワー』など多くの彼の原作が映像化されました。また、同じNetflixのオリジナルで『1922』も映像化されています。 キングの映像化作品といえば、作品の出来のふり幅が広いことで知られていますね(キング自身が作り直した『シャイニング』(1997)『マングラー』しかり)。この『ジェラルドのゲーム』も原作を考えると、一体どのように映像化するのかファンの中で不安視されていた作品の一つです。 しかし、今作は大成功といっても過言ではない出来なので、キングファンは勿論、マインド系ミステリーホラーが好きな方は特にオススメしたい一作です。

連載は続く。第三回は『この世に私の居場所なんてない』

イライジャ・ウッド (ゼータ)
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いかがでしたでしょうか?S・キングと拘束好きな私がお送りしました。 次回、連載第四回目は『この世に私の居場所なんてない』。気弱で目立つ事のない看護助手が空き巣に入られて、犯人を探すためにクレイジーな格闘技好きのお隣さんとタッグを組むという作品。イライジャ・ウッドの怪演に注目すべきなのだとか……!