2020年1月23日更新

映画『騙し絵の牙』あらすじ・キャスト一覧 大泉洋主演で描く熾烈な騙し合いバトル!

『騙し絵の牙』 大泉洋
©2020「騙し絵の牙」製作委員会

大泉洋をイメージして描かれた小説『騙し絵の牙』の実写映画化が決定しました。2020年6月公開の本作で主演を務めるのは、もちろん大泉洋本人!この記事では、同作の原作情報やキャストを紹介します。

目次

『騙し絵の牙』が大泉洋×吉田大八監督で映画化

大泉洋の主演映画『騙し絵の牙』が2020年6月に公開することが決定しました。本作は同名小説を原作としており、その小説は主人公の速水輝也を大泉洋に当て書きしたという前代未聞の異色作です。 不況のあおりを受け、廃刊の危機に陥った「トリニティ」。編集長の速水輝也はなんとか雑誌を存続させようと奮闘することになります。速水は窮地を脱することはできるのか。そして速水とはどんな人間なのか。その秘密は小説の表紙に隠されている? 出版業界のリアルを描いた『騙し絵の牙』について、本記事ではキャスト・監督や原作情報を紹介します。 ※本記事には『騙し絵の牙』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

『騙し絵の牙』原作情報とあらすじを紹介

作者は『罪の声』の塩田武士!大泉洋に当て書きするようになった経緯は?

原作小説の作者は塩田武士。元新聞記者の塩田は、グリコ・森永事件を題材にした『罪の声』で「このミステリーがすごい!」に選出された経歴を持ちます。 『騙し絵の牙』の小説の製作は、大泉が雑誌『ダヴィンチ』の表紙を飾る度に、お薦めの本を紹介する必要があったことが発端です。大泉は何度も『ダヴィンチ』の表紙を飾っており、その撮影の度に、お薦めの本はないかと反対に編集者に訊いていました。「映像化された際に自分が主演できるような小説はないか」と。すると編集者が「もう大泉をイメージした小説を作ろう」と言い始めたのが、本作のきっかけとなっています。 そんなきっかけで動き出した本作の執筆を依頼されたのが塩田武士です。塩田は大泉を研究し当て書きしており、人柄だけでなく語尾や話の間などもトレースされています。さらに塩田が執筆する中で、大泉とも打ち合わせを重ねて作られており、大泉の意見も本作に反映されているのです。 また元新聞記者で出版業界をよく知る塩田による本作は、今の出版業界をとてもリアルに描いています。この物語を通して、出版業界が直面している問題を知ることもできるのです。 こういった経緯を持ち、4年の歳月をかけて完成した『騙し絵の牙』がついに待望の映像化となりました。

原作のあらすじをネタバレありで紹介!速水に隠された牙とは

ここからは原作小説のあらすじを紹介。ネタバレを含むためご了承ください。 出版業界の不況の煽りを受ける大手出版社「薫風社」は、社長の急逝によって次期社長争いが勃発します。そして専務の東松による大改革が始まり、雑誌が次々と廃刊の危機に瀕することに。カルチャー誌「トリニティ」も例に漏れず、編集長の速水は雑誌存続のために奔走することとなります。その中で翻弄されることとなるのは、社会に生きる人々の嘘や裏切りなど人の裏の一面。

黒字化のために大物作家の連載や映像化、タイアップなど新企画を探る速水でしたが、どれも成果が振るいませんでした。 結果的に速水は薫風社を退社することとなってしまいます。しかし速水はただでは終わりませんでした。自ら会社を立ち上げ、独立を成し遂げたのです。実は速水は会社に翻弄されていたのではなく、虎視眈々と牙を剥く準備をしていたことがわかります。普段のひょうひょうとした速水には、裏の顔が隠されていたのでした。その秘密は彼の出生にあるらしく――? 速水を大泉洋として捉えていた読者を綺麗に騙すこととなるこの仕掛け。是非皆さんも味わってみてはいかがでしょうか。

【キャスト一覧】 大泉洋を筆頭に豪華俳優陣が集結

速水輝也:大泉洋

大泉洋(真戸呉緒/東京喰種)
©️ciatr

薫風社のカルチャー誌・「トリニティ」の編集者である主役の速水輝也役を務めるのは、もちろん大泉洋です。 1973年4月3日生まれで北海道出身の大泉は、大学の演劇研究会の仲間だった安田顕や戸次重幸と共に「TEAM NACS」を結成。2019年のドラマ『ノーサイド・ゲーム』で主演を務めるなど、多くの作品に参加しています。 大泉に当て書きされているだけあり「天性の人たらし」と言われている速水輝也を大泉が演じます。40代半ばの速水は、コミュニケーション能力が高く、モノマネを得意とするなどユーモアにも溢れている人物。重い空気も彼の笑顔があれば和らいでしまうほどの魅力を持つ速水ですが、本作ではそんな速水の内面にも踏み込みます。

高田恵:松岡茉優

薫風社の文芸誌「小説薫風」の新人編集者である高野恵役を、松岡茉優が演じます。 子役の頃から活躍していた松岡は、2017年の映画『勝手にふるえてろ』で初主演を務め、2019年の映画『蜜蜂と遠雷』でも主演を果たしました。 吉田大八作品に出演するのは2013年の『桐島、部活やめるってよ』以来となり、松岡は速水に振り回されることになる高野恵を演じます。

東松:佐藤浩市

速水たちが働く薫風社の専務で次期社長の東松を演じるのが、佐藤浩市です。 2019年の映画『記憶にございません!』などの話題作に出演する佐藤は、2013年の映画『清須会議』や2018の映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などで大泉と共演しています。 本作では、速水が窮地に立たされるきっかけを作る東松を佐藤が演じます。

郡司一:斎藤工

郡司一は改革派の東松と手を組む大手外資ファンドの代表。 演じる斎藤工は東京都出身の俳優で、映画監督・映画評論家としても活動しています。芸能界にはモデルとして入り、2001年の映画『時の香り〜リメンバー・ミー〜』で俳優デビュー。 2019年にはドラマ『東京独身男子』で高橋一生と滝藤賢一とともに主演を務め、2021年公開予定の『シン・ウルトラマン』での主演も決まっています。

矢代聖:宮沢氷魚

「トリニティ」の新人デビュー作家・矢代聖を演じるのは、宮沢氷魚です。 日本人とアメリカ人のクォーターである宮沢氷魚は、サンフランシスコ生まれ、東京育ちの帰国子女俳優。「MEN’S NON-NO」専属モデルを経て、テレビドラマ『コウノドリ』で俳優デビューを飾りました。 2019年はドラマ『偽装不倫』と『映画 賭ケグルイ』に出演し認知度もアップ。2020年には『his』で映画初主演を務めます。

城島咲:池田エライザ

池田エライザ
©ciatr

「トリニティ」の人気ファッションモデル・城島咲を、池田エライザが演じます。城島は矢代とともに「トリニティ」を盛り上げます。 「ニコラ」専属モデルで芸能界入りした池田エライザは、フィリピン生まれ、福岡県育ちのモデル・女優。2015年の映画『みんな!エスパーだよ!』でヒロインに抜擢され、女優業を本格化させます。2019年には主演作『貞子』でホラー映画に初挑戦しています。

伊庭惟高:中村倫也

亡くなった薫風社社長の息子・伊庭惟高を、中村倫也が演じます。 2005年に映画『七人の弔』で俳優デビューを飾った中村倫也が、大きく飛躍したのは2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』での朝井正人役。 2019年にはディズニー実写版『アラジン』でアラジンの吹き替えを担当し、歌声も披露しています。同年はドラマ『凪のお暇』での安良城ゴン役でも注目を集めました。

宮藤和生:佐野史郎

伊庭惟高の後見人である常務・宮藤和生を演じるのは、佐野史郎です。 ベテラン俳優・佐野史郎の代名詞といえば、1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦役。これ以降も個性的な役柄を幅広く演じ、2018年には『限界団地』で連続ドラマ初主演を果たしました。 2019年11月ロケ中の腰椎骨折で全治2か月と診断されましたが、2020年1月期ドラマ『10の秘密』で復帰しています。

江波百合子:木村佳乃

木村佳乃
©ciatr

薫風社の文芸誌「小説薫風」編集長・江波百合子を、木村佳乃が演じます。江波は速水と敵対関係にあります。 木村佳乃はロンドン生まれ、東京都出身の女優・歌手。映画デビューは1997年の『失楽園』で、2016年のドラマ『僕のヤバイ妻』ではその名の通り“ヤバイ妻”を怪演して新境地を開きました。 近年はバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」出演でさらなる新境地を見出し、司会や声優といった分野にも進出しています。

三村洋一:和田聰宏(わだ そうこう)

「小説薫風」編集者・三村洋一役を務めるのは和田聰宏。三村は江波百合子に忠実な部下です。 和田聰宏は元美容師という珍しい経歴を持つ、福岡県出身の俳優。2000年に映画『BULLET BALLET』で俳優デビューを飾り、2005年には『死霊波』で映画初主演を務めました。 名バイプレイヤーの呼び声も高く、2019年のドラマ『あなたの番です』の西村淳役も記憶に新しいところです。

柴崎真一:坪倉由幸

「トリニティ」副編集長・柴崎真一を演じるのは、坪倉由幸です。柴崎は編集長の速水を疎ましく思っています。 コント芸が秀逸なトリオ「我が家」のボケ担当としてよく知られる坪倉由幸ですが、俳優としても数々のテレビドラマに出演してきました。 2019年は『あなたの番です』や『わたし、定時で帰ります』にもレギュラー出演しています。映画出演は本作が初となります。

高野民:塚本晋也

ヒロインの高野恵の父・高野民は、小さな書店の店主。 演じる塚本晋也は、すべてを自ら行う自主制作スタイルを貫く映画監督。俳優やナレーターとしても活動しています。代表作は1989年の『鉄男』、2007年の『悪夢探偵』、2014年の『野火』など。 俳優としては自作に出演するほか、2016年のマーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』のオーディションで役をつかむなど、常にアグレッシブな姿勢を失わない映画人です。

謎の男:リリー・フランキー

リリー・フランキーが扮するのは、高野が接触する謎の男。 彼自身も名前を含め、俳優以外にもライターやミュージシャンなど様々な肩書きを持つマルチタレントとして謎めいた存在です。 著書の代表作は映画化もされた『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン』、俳優としては2013年の『そして父になる』や2018年の『万引き家族』での父親役がよく知られるところです。

久谷ありさ:小林聡美

人気の文芸評論家・久谷ありさを、小林聡美が演じます。久谷は速水の良き相談相手です。 小林聡美は東京都出身の女優で、デビューは1979年の『3年B組金八先生』の生徒役。1982年の映画『転校生』の主演に抜擢され、1988年にはドラマ『やっぱり猫が好き』の三女・きみえ役で広く知られるように。スローライフをテーマにした映画『かもめ食堂』(2006)や『めがね』(2007)での演技も印象的です。

二階堂大作:國村隼

速水の前に立ちふさがる文学界の大御所作家・二階堂大作。 演じる國村隼は大阪市出身の俳優で、1981年の『ガキ帝国』で映画デビューしました。1989年のハリウッド映画『ブラック・レイン』にヤクザ役で出演して以来、ヤクザ役を多数演じています。 2016年の韓国映画『哭声/コクソン』や2018年の中国映画『マンハント』、2020年の米映画『ミッドウェー』出演など、国際派俳優としても有名です。

監督は『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八

本作の監督を務める吉田大八は、2013年に監督を務めた映画『桐島、部活やめるってよ』で、第36回日本アカデミー賞の最優秀作品賞や最優秀監督賞など多くの賞を受賞。2014年の映画『紙の月』でも、第38回日本アカデミー賞などで多くの賞を受賞しました。本作では、共同で脚本も手掛けます。 吉田曰く人間は誰しも負けるもので、今負けているか勝ちながら負けを予感しているかのどちらかとのこと。「それがわかっていても何故か戦ってしまう、どうしようもなく面倒で熱苦しい人たちの映画を撮りたい」と語っています。 そんな「負けて勝つ!」がテーマという本作を吉田がどのように映し出すのか、見逃せません。

タイトル「騙し絵の牙」の意味とは?映画は2020年6月公開

出版業界について知ることができ、ラストまで気が抜けないものとなっている『騙し絵の牙』。そしてまだ明かされていない作家や編集のキャストにも、豪華な俳優陣が控えているとのことです。 大泉洋に当て書きされた小説が映像化すれば、もはやそれはただの大泉ではないのか、そんな疑問の答えは本作を観ることでわかるでしょう。映画『騙し絵の牙』は、2020年6月19日公開です。