2023年3月10日更新

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』キャストまとめ&各話ネタバレあらすじ【プロラグビー選手も出演で話題に】

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2019年7月にTBSの日曜劇場で放送されたドラマ『ノーサイド・ゲーム』。 「半沢直樹」シリーズや「陸王」「下町ロケット」など、数々の作品が映像化されてきた池井戸潤の小説が原作となっています。大泉洋が主演を務め、平均視聴率11.8%を記録した本作。 この記事ではキャストを紹介し、さらに各話あらすじをネタバレありでおさらいしていきます。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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『ノーサイド・ゲーム』のざっくりあらすじ

主人公は、大手製造メーカー「トキワ発動機」の中堅サラリーマン・君嶋隼人。出世レースの先頭に立っていた君嶋ですが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、左遷されてしまいます。 地方の工場に総務部長として赴任することになった君嶋は、同時にトキワ発動機ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネジャーも兼務することに。 かつては強豪だったものの、いまは成績不振がつづいている「アストロズ」。君嶋はラグビーの知識も経験もないままに、その再建を任されたのでした。 低迷するラグビー部と出世の道を絶たれた君嶋の、再起をかけた戦いが始まります。

第1話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

トキワ自動車の経営戦略室次長の君嶋(大泉洋)は、仕事のできるエリート社員。しかし企業買収を強く進める常務の滝川(上川隆也)に反対意見を言ったため、府中工場の総務部長に飛ばされてしまいます。 異動すると、早速総務部員の多英(笹本玲奈)にアストロズというラグビー部を紹介されます。総務部長はアストロズのGMを務めることになっており、兼務することに。しかしこのアストロズは成績が低迷、14億の赤字を抱えていて、再起を図らなければならない状況でした。 早速調査に入ると、社員が練習と嘘をついてサービス残業をしていることを知ります。さらに14億円は必要な経費であり、これ以上削るなら廃部しかないという結論を出しました。 君嶋はかつて、大学の同期にがラグビー代表に選ばれ彼女を取られた経験もあり、ラグビーを嫌っていたのでした。

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ネタバレ

突然息子の博人(市川右近)がラグビーをやりたいと言い出し、君嶋はタックルをしてみるも肩を痛めます。そして社長の島本(西郷輝彦)にラグビーの本質を聞くも、アストロズに未来はないと断言されてしまうのでした。 その頃滝川が進めていた買収話が進み、アストロズも廃部になれば滝川の思う壺だということを知ります。廃部の意見書を出したものの本部には戻してもらえず、裏切られたと感じた君嶋は、アストロズメンバーにプラチナリーグ優勝を目指すよう伝えました。 裏切られた気持ちと、ラグビーのノーサイド、試合終了になったら敵味方関係なく仲間になるという精神が、徐々に心に響いていたのです。 結果を出せと言われたメンバーは、やる気を出し練習を開始。その頃役員会議では、島本がアストロズの予算を認めました。 まだ監督が決まっていない中、新聞で大学の同期、柴門(大谷亮平)が大学監督を更迭されたことを知ります。一方ニュージーランドでは、ある男(眞栄田郷敦)が日本に戻る準備をしていました……。

第2話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

君嶋(大泉洋)は必死に次期監督を探すも、なかなかいい監督が見つかりません。君嶋は経営戦略的に、優勝経験のある監督を迎えたいと考えていました。そうなると、先日更迭されたばかりの君嶋の同期・柴門(大谷亮平)しかいないということで、早速打診します。 しかしすぐに断られます。その理由は、以前滝川(上川隆也)が柴門にオファーをしていたにもかかわらず、別の監督にオファーし、結局柴門の監督オファーがなかったことになったからでした。君嶋は柴門にお詫びの手紙を書き、後日練習を見に来てもらえることになります。

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ネタバレ

トキワ自動車を訪れた柴門の隣には、かつて君嶋が好意を寄せていたしおり(川田裕美)の姿がありました。二人は結婚していたのです。そして仕事の様子、練習の様子を見た柴門は、優勝を狙えるチームにすることは頑張るが、優勝は約束できないと監督を引き受けます。 柴門は条件として、1人でも反対する選手がいたら監督は引き受けないと告げます。そして選手1人1人宛に手紙を渡します。その内容は全て的を得たもので、選手たちは関心します。 浜畑(廣瀬俊明)の手紙には、エース時期を過ぎた自分がどう変われるかが1番重要だと書かれています。素直に認めてはいませんでしたが、自分で1番分かっていたことを指摘されていました。 全員賛成で柴門監督が誕生。しかし柴門の要求する練習や合宿には、追加で1億円が必要でした。君嶋と柴門は口論になりますが、君嶋は外国人選手2人との契約を見送るという決断をします。得点数は多くても失点も多かったため、他の選手でカバーすることに。 予算会議で役員たちにこれを発表すると、チーム力が下がると反対意見もありましたが、社長(西郷輝彦)をはじめ、了承したのでした。

第3話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

柴門監督(大谷亮平)の元、新生アストロズは相撲部屋でタックルの練習をするなど日々汗を流していました。君嶋(大泉洋)は子供たちのラグビー教室を開いてみますが、全然人が集まりません。 ラグビーファンを増やすことを考えた君嶋は、まずファンクラブを作ることを提案します。そして選手たちにボランティアをしてもらい、地域貢献を目指しました。 選手たちは合宿も行い、勤務時間以外はラグビーとボランティア漬けの毎日。子供たちにボールをプレゼントするなど、予算もギリギリの状態でした。 ボランティアに時間を取られることに不満を持ち始めた選手たちは、次第にボランティアをボイコットするようになります。選手と君嶋の間にいる岸和田(高橋光臣)は、練習中にケガをしてしまい病院へ。すると以前ボールをプレゼントした少年と再会します。

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ネタバレ

その頃、柴門のもとをニュージーランド帰りの七尾(眞栄田郷敦)が訪ねます。トキワ自動車を一般枠で受けていて、もうラグビーはやらないと決心したことを伝えました。 岸和田は少年に勇気をもらったと感謝され、ボランティアへの迷いが消えます。君嶋は選手全員を集め、ボランティアをすることはファン獲得につながり、チケット収入が見込めることを説明します。 さらに、アストロズのプレーでラグビーをやりたい子供たちが増え、ラグビーの未来への投資をしようと説明したのです。その考えに賛同し、選手たちはボランティアも続けることを約束します。 いよいよプラチナリーグが開幕します。観客席は空席が目立ち落ち込む選手たち。しかしその後、観客席はアストロズファンで埋め尽くされていました。 ボランティアで触れ合った人がほとんどで、ファンクラブも5000人を超え、チケットも1万2千枚も売れていました。君嶋は選手たちには黙っていて、当日のサプライズとなったのです。

第4話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

アストロズはプラチナリーグで、格上のチームとの初戦に勝利します。子供たちはアストロズの試合を見て、ラグビー教室に集まるようになりました。しかし滝川(上川隆也)は、「ラグビーはこの日本に必要なものなのか、人は飽きるのは早い」と君嶋(大泉洋)に通告します。 順調に勝ち進むアストロズですが、観客がなかなか集まりません。そこでメディアを使って宣伝することにしました。 その頃、部員の佐々(林家たま平)は顧客である府中グリーンカントリーとの約束の時間を伝え間違えるという手違いを起こし、さらに謝罪に行った際に他社チームのファンだった先方にアストロズのサインボールを持ち込み、怒らせてしまったのです。 その後、ゴルフカート9千万円の受注がなくなってしまい、佐々やラグビー部は責められてしまいます。試合も続き、アストロズは選手層の薄さという課題も浮き彫りになったのです。

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ネタバレ

柴門(大谷亮平)は、疲労の溜まる浜畑(廣瀬俊朗)の代わりに、七尾(眞栄田郷敦)がいればと嘆きます。そこで君嶋は七尾に会いに行きます。しかし、ラグビーで食べていくのはこの国では難しいと断られてしまいました。 そんな時、 滝川(上川隆也)はオイル専門商社のカザマ商事を800億円で買収し、次期社長に一歩近づきます。同時にラグビー部の将来も危ぶまれることとなります。 ラグビー部は次の試合に向けて練習を重ねていました。すると里村(佳久創)が怪我をしてしまい、追加の練習を提案した佐々は責任を感じ退部届を提出したのです。 トキワ自動車がカザマ商事を買収するという記事が出たため、トキワ自動車にはゴルフ場建設反対運動の住民が集まる事態に。君嶋は府中グリーンカントリーにゴルフカートのキャンセルの理由を問うと、反対運動で工事が延期となり佐々の責任ではないということが判明します。 君嶋は、佐々はアストロズに必要なメンバーだと説得。佐々はチームに戻ります。そして試合に向けた準備のおかげで、アストロズは第四節まで勝利したのでした。

第5話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

プラチナリーグを順調に勝ち進むアストロズは、13連勝中。しかしサイクロンズの試合を見て、部員たちは力の差に愕然とします。 一方、君嶋(大泉洋)は七尾(眞栄田郷敦)に仮入部を勧めます。七尾はトキワ自動車に内定をもらい、海外事業部に配属になっていました。しかしアストロズの廃部危機を知った七尾に、入部を断られてしまいます。 カザマ商事との買収が進む中、買収の情報がリークされていることを不審に思った君嶋。滝川(上川隆也)とカザマ商事社長の風間(中村芝翫)が大学の同期であることを知ります。滝川と風間は、食事の席で「持つべきものは、優秀な同期だ」と微笑んでいました。

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ネタバレ

戦略を立てる柴門(大谷亮平)は、何度もサイクロンズの試合を見返します。なかなか手立てが見つからずにいましたが、君嶋のふとした言葉で「リロード」の速さに磨きをかけることを思いつきます。レスリングの練習をするなど、アストロズはサイクロンズを倒すために懸命に練習に励みます。 君嶋はサイクロンズ監督の津田(渡辺裕之)の取材依頼のことをマスコミから聞き出し、トキワ自動車で津田と柴門の合同会見を提案。柴門は会見で強気な発言をします。津田は不機嫌に「握手なんてできるか」と立ち去りました。 いよいよ対戦の日。記者会見のおかげで会場は満員です。序盤からサイクロンズに攻められますが、スクラムを組んだまま移動し隙をついて得点するなど、前半戦は一進一退でした。 後半は里村(佳久創)に代わって佐々が出場します。会場からはブーイングが起こりますが、佐々も見事なパスを出し盛り上がります。 後半でもアストロズはスピードが衰えず、佐々がトライを決めます。そして終了間際、アストロズはトライを決め、それがビデオ判定になります。先に足が出ていたため、アストロズはギリギリのところで負けてしまったのです。

第6話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

アストロズはプラチナリーグ2位という結果に終わりますが、君嶋(大泉洋)にとっては2位も最下位も変わりません。というのも収支の問題が解決しておらず、役員会議で滝川(上川隆也)に全否定されます。 しかし社長の島本(西郷輝彦)がサイクロンズを倒して優勝すること、さらに自分の進退までも宣言し、なんとか来期も14億円の予算が通ることになりました。 そんな中、君嶋の元に元上司の脇坂(石川禅)から連絡が入り、本社の経営戦略室に戻って来いと告げられます。1ヶ月後に返事をすることになりますが、君嶋の心は揺れます。

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ネタバレ

君嶋は収支を改善するためにはラグビー界全体が変わらなければならないと思い、GM会議で改革案を提案します。しかし富永会長(橋幸夫)の意向があるため通らないと宣告されます。 一方、部員の本波(天野義久)は、引退を決意し部員に伝えます。体が限界であること、ラグビー部にお金がかかることを気にしての決意でした。どうしてここまでラグビーを続けてこれたのかと聞かれた本波は、このチームで勝ちたかっただけだと伝えラグビー部を去りました。 君嶋は脇坂に、本社に戻ることを断ります。アストロズで結果を出せなかったことを悔やみ、負けたままでは終われなかったのです。妻の真希(松たか子)にも本社に戻ることを断ったと伝えますが、あっさり受け入れてくれ、やるからには勝ちなさいと喝を入れられます。 君嶋は応援してくれたファンのために、ファン感謝祭を行うことに。そんな中研究所の星野(入江甚儀)から、2年前に起こったタンカーの座礁事故はカザマ商事のオイルが事故の原因だったのではという情報を得ます。 ファン感謝祭ではスタメン組と控え組で紅白戦をすることに。スタメン組が勝つと思われていましたが、説得の末アストロズに加入した七尾(眞栄田郷敦)の活躍が光り、なんと控え組が勝つという快挙を起こしたのです。その様子を見ていた津田(渡辺裕之)は、浜畑(廣瀬俊朗)を引き抜くために動き出していました。

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第7話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

浜畑(廣瀬俊朗)はサイクロンズから引き抜きの話を受けていましたが、「アストロズで日本一になる」と断りを入れます。君嶋(大泉洋)は星野(入江甚儀)から聞いていたカザマ商事のオイルの件を確認しますが、星野の勘違いだったと告げられます。 そんな中、今度は里村(佳久創)がサイクロンズに移籍すると言い始めます。柴門(大谷亮平)は、君嶋が移籍承諾書を出さなければ、その選手は1年間試合に出られないことを伝えます。 里村を呼び出し意志を確認するも、その気持ちは変わりません。部員たちも裏切った里村に腹を立てていました。

ネタバレ

君嶋は本社で脇坂(石川禅)に会い、滝川(上川隆也)のカザマ商事買収がかなり進んでいることを知らされます。その頃、里村は山のような仕事を押し付けられていましたが、浜畑が仕事を手伝いに来ます。その後、部員の練習に顔を出し、里村は練習にも付き合っていました。 里村がいよいよアストロズを去る時、部員全員が集まります。里村に罵声を浴びせるも、君嶋は「これまで一緒に戦ってきた仲間から、ラグビーを奪っていいのかと言う浜畑の言葉に、みんな賛同した」と伝え、移籍承諾書を渡します。 大きな柱を失ったと嘆く君嶋ですが、柴門はそう思っていません。というのも、佐々(林家たま平)の技術はここ最近磨きがかかっていて、そのことを里村は誰よりも感じていたのでした。 アストロズには佐々のプレーの方が合っていることを感じた里村は、移籍を考えるきっかけになっていたのです。

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第8話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

開幕戦に向けて練習に励む中、柴門(大谷亮平)は七尾(眞栄田郷敦)のスタミナ不足を指摘します。今の状態では、浜畑(廣瀬俊朗)のほうがポジション争いは一歩リードしていました。 府中工場前では、ゴルフ場建設の反対運動が行われていました。直接話をすることにした君嶋(大泉洋)は苗場(金山一彦)から、以前反対運動に参加していた森下教授(辻萬長)が、5ヶ月前から姿を見せなくなったことを聞きます。 森下は座礁事故のカザマ商事のオイルを調査していた人物でした。星野(入江甚儀)と森下の元を訪ねると、娘が入院中であることを知ります。 君嶋は府中ゴルフカントリーの青野(濱津隆之)に座礁事故について聞くも、詳しいことは知らないと言いました。

ネタバレ

青野は滝川(上川隆也)と風間(中村芝翫)の会合に顔を出していました。一方、森下の娘の移植手術が控えていることを知った君嶋は、森下がカザマ商事のオイルのデータを改ざんし金銭を受け取っていたのではないかと疑います。 しかし森下は「問題はない」と言い張ります。一方膝を痛めていた七尾を、浜畑は針治療に連れ出します。七尾の膝を治すために、連れてきたのです。 苗場と会った君嶋は、以前森下が「親会社ごと潰す」と言っていたことを誰かに漏らしたかを尋ねると、苗場は青野に話していたことを認めます。 そこで君嶋は、アストロズの部内マッチに青野を招待。この部内マッチでレギュラーが決まるため、部員は白熱していました。正々堂々と戦う選手を見た君嶋は、青野に「風間の指示で森下にデータ改ざんを要求したのでは」と追及します。 15分後に、開幕戦のレギュラーが発表されます。なんとスタンドオフのポジションには七尾が選ばれました。浜畑はうつむいたあと「頼んだぞ」と七尾を抱きしめます。この姿を見た青野は泣きながら、「知っていることを話す」と言ったのです。

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第9話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

君嶋(大泉洋)はカザマ商事買収に関する会議で、カザマ商事は3億円を支払い森下教授(辻萬長)にデータを偽装させていたことを指摘します。 反論する滝川(上川隆也)に、森下の受領書のコピーを見せると驚いた表情を見せ、買収話は保留となります。滝川は役員を解任、金融子会社へ異動になります。そして脇坂(石川禅)が常務に就任したのでした。 アストロズは七尾(眞栄田郷敦)を中心に開幕戦も躍進し、勝ち星を重ねます。そんな時、脇坂に呼ばれた君嶋は、アストロズの予算を縮小するといきなり告げられました。

ネタバレ

優勝の見込みがあることを訴えますが、廃部も検討していることを知り君嶋は絶望。選手たちも様子がおかしい君嶋に気づき、廃部の可能性を選手たちに告げました。しかし選手たちは前を向き、優勝を目指そうと奮起したのです。 準決勝では七尾が外され浜畑(廣瀬俊朗)が選ばれます。七尾は以前、ラックに入ったときに足を負傷していたことからラックに入れずにいました。それを見た柴門(大谷亮平)は浜畑を選び、見事勝利します。 その試合を見ていた滝川は、裕福ではなかったことから風間(中村芝翫)にバカにされ、風間の会社を奪おうと思っていたことを明かします。 滝川は風間個人の口座を調べていたことに感服したと君嶋に伝えるも、君嶋はそこまで調べていません。それは脇坂によるもので、実は君嶋を府中工場に飛ばしたのも脇坂だったことが発覚します。 七尾はずっとタックルの練習を続けます。それを見た君嶋は、信頼していた脇坂に裏切られていたことから「生きていくのは辛いなぁ」と涙します。しかしアストロズを全力で守ると改めて誓ったのでした。

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最終回のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

ラグビー部の廃部を阻止するため、君嶋(大泉洋)は蹴球協会の木戸(尾藤イサオ)を訪ねます。プラチナリーグの改革案を持ち込むも、全ては会長の富永(橋幸夫)が実権を握り、自分1人ではどうにもできないと言い放ちます。 その後、君嶋は脇坂(石川禅)がなぜ風間(中村芝翫)の銀行口座の明細を持っていたのか探るため、滝川の元を訪ねます。そして、脇坂と風間が高校時代の同期だということが判明したのです。

ネタバレ

いよいよ取締役会の日。脇坂は想定通り、14億円の予算を半分に減らしたいと提案。君嶋はアストロズが生まれ変わったことを訴えますが、脇坂は蹴球協会の問題を取り上げ何も変わらないと断言します。 ついに採決というとき、君嶋の元に木戸から富永の解任が可決されたと連絡が入ります。蹴球協会の改革により、アストロズの予算削減案は否決されました。 君嶋はそのまま、脇坂のコンプライアンス問題を議題にします。脇坂がカザマ商事の事故を、自らの出世の道具にしたことを追及したのです。さらに風間が証人として現れ、脇坂の指示ですべてを行っていたことを告白。「トキワ自動車から出ていけ!」と君嶋は強く言い放ちました。 いよいよ優勝決定戦。君嶋は「ラグビーが大好きだ」と選手たちに喝を入れます。試合が始まるも、サイクロンズは里村(佳久創)を使い、予想外の展開を仕掛けます。 ラックに入れなかった七尾(眞栄田郷敦)はトラウマを克服するも、すべての動きを封じられ前半が終了します。 後半戦、柴門(大谷亮平)は浜畑(廣瀬俊朗)を起用し、七尾もそのまま起用します。浜畑はこの時、引退を決意していることを君嶋だけに伝えていました。後半戦は浜畑と七尾のダブルスタンドオフで攻撃の幅が広がり、点差を詰めます。浜畑は足を負傷しても立ち上がり、見事アストロズは勝利したのでした。 君嶋は本社に戻り、アストロズの部長として引き続きアストロズを支えていました。引退した浜畑がGMを務めることになり、新生アストロズは再び動き出したのです。

【キャスト】君嶋家

君嶋隼人役/大泉洋

大泉洋(真戸呉緒/東京喰種)
©️ciatr

主演の大泉洋は、自身が所属する演劇ユニットTEAM NACSのなかで唯一、本作まで池井戸作品への出演経験がありませんでした。しかし満を持して、『ノーサイド・ゲーム』に参加。それまでの池井戸作品のファンだったという大泉は、主演について「とても嬉しく、光栄」とコメントしました。 大泉が演じる君嶋隼人は、大手自動車メーカー「トキワ自動車」の中堅サラリーマン。当初は幹部候補とまで言われていたエリートでしたが、上司に意見をしたことがきっかけで、本社から工場に飛ばされてしまいます。 そこでラグビーチーム「アストロズ」のマネージャーを兼務し、かつては最強と言われていたチームの再建に挑戦するのでした。

君嶋真希役/松たか子

松たか子

君嶋隼人を尻に敷く妻の真希を演じたのは、松たか子。松は2020年1月には、岩井俊二が監督を務めた映画『ラストレター』に主演しました。 演じた真紀は明るい性格で、君嶋の最大の理解者。理不尽なことに対して黙っていられないのは、夫婦で共通しています。

君嶋博人・君嶋尚人役/市川右近・盛永晶月

君嶋家の兄弟を演じたのは、市川右近(いちかわ うこん)と盛永晶月(もりなが あつき)。 長男の博人を演じた市川は歌舞伎役者・三代目市川右團次の息子で、本作がドラマ初出演となりました。 一方で次男の尚人を、ドラマやCMなどで子役として活躍する盛永が演じました。

【キャスト】アストロズメンバー

柴門琢磨役/大谷亮平

大谷亮平

アストロズの監督として、チームの再建を目指す柴門琢磨。君嶋とは過去に因縁がありましたが、同じ目標に向かって良きパートナーとなっていきます。 演じるのは大ヒットドラマ「逃げ恥」以来、3年ぶりにTBSの連ドラに出演する大谷亮平です。今回初めて池井戸潤品に出演するとなり、「影響力がある作品に出演するのは、嬉しい気持ちと同時に責任感が生まれる」とコメントした大谷。 役どころも「勝つため」だけを考えている監督・柴門というだけあり、「芯に熱い思いを持って、ブレずにやっていこうと思います」と熱量のある意気込みを見せました。

岸和田徹役/高橋光臣

高橋光臣

アストロズの主将・岸和田徹。岸和田徹は、チームの勝利にこだわり、君嶋らの右腕となっていく存在でした。 演じるのは、自身も学生時代ラグビーに熱中していたという高橋光臣。中学3年生から大学生までの間のほとんどの時間をラグビーに割いていたと言い、高校3年生のときには「花園」(野球で言う「甲子園」)に出場するほどの実力でした。 池井戸作品では2015年に放送された『下町ロケット』で、ドラマ後半からレギュラー登場となった佃製作所の技術者・中里淳を好演しています。

七尾圭太役/眞栄田郷敦

眞栄田郷敦

新田真剣佑の弟で期待の新人俳優・眞栄田郷敦(まえだ ごうどん)が、海外事業部の新人社員・七尾圭太を演じました。 2019年には『小さな恋のうた』や『午前0時、キスしに来てよ』といった映画に出演した眞栄田。 そんな彼が演じた七尾はニュージーランドからの帰国子女で、君嶋が再起を図る切り札となりました。

佐倉多英役/笹本玲奈

トキワ自動車府中工場の総務部員、佐倉多英を笹本玲奈が演じました。君嶋の部下でもある彼女は、低迷するラグビーチーム、アストロズをアナリストとして支えることに。 1985年生まれの笹本玲奈は、大人気ミュージカル『ピーターパン』の5代目の主演に抜擢され注目を集めます。その後、ミュージカルや舞台を中心に活躍してきた笹本。TBSドラマへの出演は、ドラマデビュー作となった2009年の『ぼくの妹』以来となりました。

本波寛人役/天野義久

アストロズの元No.8本波寛人を演じたのは、自身もラグビー選手として活躍した経験を持つ天野義久(画像中央上)。海外で武者修行をしていたこともある天野は、7人制ラグビーでは日本代表に選出されたことも。 演じた本波は2010年に大河ドラマ『龍馬伝』の那須信吾役で俳優デビュー。スポーツ関連事業をする傍ら、ドラマ『陸王』(2017年)や『西郷どん』(2018年)などで俳優として活動しています。

浜畑譲役/廣瀬俊朗

元日本代表で、アストロズのエースであるSO(スタンドオフ)浜畑譲を演じたのは、廣瀬俊朗。ラグビー選手の廣瀬は15人制・7人制どちらにも日本代表に選ばれており、2012年にはキャプテンを務めたことも。 本作で俳優デビューとなり、2019年7月-9月度のザテレビジョンドラマアカデミー賞で、ザテレビジョン特別賞を受賞しました。

安西信彦役/齊藤祐也

アストロズの中心選手であり、FL(フランカー)としてFWの精神的支柱である安西信彦。そんな彼を演じたのは、日本代表に選出されたこともある、元ラグビー選手・齊藤祐也です。 「スポーツマンNo.1決定戦」といったテレビ番組でも活躍しました。

柴門シオリ役/川田裕美

アストロズ監督の柴門琢磨の妻・シオリを、フリーアナウンサーの川田裕美が演じました。シオリはラグビー一筋の夫を支える才女で、実は君嶋とは浅からぬ縁があり――。 朝ドラ『とと姉ちゃん』(2016年)でのテレビ司会者役や、『義母と娘のブルース』(2018年)でのリポーター役などドラマ出演経験があった川田。本作で本格的に演技に挑戦しました。

【キャスト】トキワ自動車

滝川桂一郎役/上川隆也

上川隆也

君嶋隼人を左遷する、トキワ自動車常務取締役営業本部長・滝川桂一郎を上川隆也が演じました。 上川は「花咲舞が黙ってない 」シリーズや『アキラとあきら』(2017年)に出演してきた、池井戸作品準常連組。 上川の「才気溢れていながら苦悩を強いられる役回り」とのコメントの通り、社内で一目置かれる存在ながら、滝川には思わぬ展開が待ち受けていました。

島本博役/西郷輝彦

君嶋が勤める自動車メーカー「トキワ自動車」の社長・島本博。120年の歴史がある大企業を支える存在として、厳しい目で会社を経営する一方で、ラグビー好きが高じてアストロズを創設した人物でもあります。 演じたのは芸歴55年のベテラン俳優・西郷輝彦。『下町ロケット』の小説を読み、ドラマも見ていたことから、池井戸作品には憧れがあったという西郷。今回の出演について、「まさか池井戸先生の新作に出演できるとは夢にも思いませんでした。最高です!」と感激した様子でコメントしました。

脇坂賢治役/石川禅

トキワ自動車の経営戦略室に所属する脇坂賢治。彼をミュージカルや舞台、吹き替えなどで活躍する石川禅が演じました。 君嶋の元上司で滝川の上司の脇坂は、二人の間をとりなそうとしていましたが――。

藤島レナ役/阿部純子

トキワ自動車の海外事業部員・藤島レナはアストロズの数少ない熱狂的なファンで、眞栄田演じる新人の七尾圭太の先輩社員。彼女の言動がアストロズや七尾を動かしていくことに。 2016年の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で主人公の親友・中田綾を演じ、2018年に映画『孤狼の血』への出演でも注目を集めた、若手女優・阿部純子が演じます。

【キャスト】サイクロンズメンバー

津田三郎役/渡辺裕之

サイクロンズの監督・津田三郎を演じたのは渡辺裕之です。 ワタナベは80年代にCM「リポビタンD」で一躍有名になった往年のイケメン俳優で、鍛え上げた体も話題となりました。津田監督を演じるにあたって、「宿敵としての存在感を最適の位置で持ちえるすべてを注ぎ演じる」とコメントしました。

鍵原誠役/松尾諭

サイクロンズGMの鍵原誠を演じたのは松尾諭です。 高校時代は強豪の西宮南高校ラグビー部に所属し、趣味は総合格闘技という松尾。岡田准一主演の「SP」シリーズや、映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)では、激しいアクションシーンを演じたことも。本作ではラグビーを深く理解している、松尾だからこその演技を見ることができました。

富野賢作役/佐伯大地

アストロズが所属するリーグで最強を誇るラグビーチーム「サイクロンズ」。チームのエースで、日本代表のスタンドオフも務める富野賢作を、ミュージカル「刀剣乱舞」の岩融役で知られる佐伯大地が演じました。 富野率いるサイクロンズは、アストロズ最大の敵として立ちはだかりました。

里村亮太役/佳久創

里村亮太は、浜畑と共にアストロズのスター選手でしたが、サイクロンに移籍した人物。そんな彼を演じたのは、元ラグビー選手の佳久創(かく そう)です。 ラグビーで活躍した後、俳優に転向。ドラマ『コンフィデンスマンJP』(2019年)や『ストロベリーナイト・サーガ』(2019年)に出演した佳久が、負けず嫌いな里村を演じ切りました。

【キャスト】その他

風間有也役/中村芝翫

君嶋が工場に飛ばされる原因となった、カザマ商事の3代目社長・風間有也を演じたのは中村芝翫(なかむら しかん)。風間の思惑によって、トキワ自動車を揺るがす事態となりました。 中村は大河ドラマや時代劇、2時間ドラマなどを中心に活躍する歌舞伎役者。本作では中村ならではの存在感を見せました。

青野宏役/濱津隆之

カザマ商事が開発を進めるゴルフ場の担当責任者・青野宏を濱津隆之(はまつ たかゆき)が演じました。映画『カメラを止めるな!』(2018年)の主演で一躍有名になった濱津は、2020年1月にはドラマ『絶メシロード』に主演しています。 そんな濱津演じた青野は元ラガーマンで、君嶋も知らないカザマ商事の秘密を知る人物でもありました。

『ノーサイド・ゲーム』の全話あらすじ・ネタバレ!

人気作家・池井戸潤の新作小説を原作に、大泉洋が主演した『ノーサイド・ゲーム』。手に汗握る展開が話題となり、その生き様に涙するファンも多くいたと言います。 ラグビーワールドカップを一層盛り上げた、日本のラグビーブームの火付け役とも言えるのではないでしょうか。