【実写化確実】『波よ聞いてくれ』を徹底紹介!ダメ男に引っかかる残念系女子が一躍ラジオDJに

2018年4月26日更新

今回「実写化間近」な漫画として紹介するのは、『無限の住人』の沙村広明が連載中の『波よ聞いてくれ』。突如としてラジオDJに抜擢された素人女性の活躍を描いた本作は、2年連続でマンガ大賞に入賞するなど目の肥えた読者の評価も高く、実写化秒読みです!

実写化はまだ!?待望する声も多い漫画『波よ聞いてくれ』を紹介!

漫画原作のドラマ・映画が続々とヒットを飛ばす中、今回【実写化確実】な漫画として推したいのが、月刊アフタヌーンで沙村広明が連載中(2018年4月)の『波よ聞いてくれ』です。 2016年、2017年には2年連続でマンガ大賞にランクインを果たし、ファンからは「実写化待望」の声も聞こえてくる本作では、札幌のとあるカレー屋に勤める女性店員の鼓田ミナレが、地方局のディレクターに見いだされ、素人ラジオDJとして孤軍奮闘するさまがコミカルに描かれていきます。 それでは『波よ聞いてくれ』が果たしてどんな作品なのか、その魅力を実写化予想も交えて存分に紹介します。

エログロ&SFを得意とする沙村広明の新境地!

『波よ聞いてくれ』の作者は、2017年に木村拓哉主演で映画化された『無限の住人』で知られる沙村広明です。『無限の住人』は作者のデビュー作ながら、第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、独特なタッチと画力の高さが評価されました。 その後の連載作品『ブラッドハーレーの馬車』『ハルシオン・ランチ』では、エログロ&バイオレンスな作風でコアな漫画ファンの支持を集めます。 そして2014年9月から月刊アフタヌーンにて連載をスタートしたのが『波よ聞いてくれ』。ラジオDJというニッチな題材を扱いつつも、これまでの沙村広明のイメージを一新する健全なコメディに挑戦しています。

キャラが濃すぎる『波よ聞いてくれ』の登場人物&あらすじ

美人だけど中身は残念な25歳女子・鼓田(こだ)ミナレがラジオDJに!

主人公の鼓田ミナレは札幌市のスープカレー屋で働く25歳の女性。外見は金髪ショートヘアーの美人ながら、中身はガサツなミナレは、ある夜、居酒屋で酔い潰れて、その日会ったばかりの男・麻藤兼嗣(まとうかねつぐ)相手に管を巻き、別れた彼氏の愚痴をこぼしていました。 翌日、そんなことはすっかり忘れ、カレー屋で仕事に励むミナレの耳に飛び込んできたのは、ラジオで失恋話を語る自分の声。実はラジオディレクターであった麻藤は、ミナレの語り口に惹かれ、昨夜録音した音源を生放送で流していたのです。 放送中にラジオ局に乗り込んだミナレは、麻藤に言いくるめられ生放送でアドリブトークを披露。それが大きな反響を呼び、ミナレは地方局の深夜ラジオ「波よ聞いてくれ」でラジオDJとしてデビューします。

ミナレの才能を見出したラジオ局ディレクター・麻藤兼嗣(まとうかねつぐ)

ミナレをラジオの世界へ引き込んだのが、藻岩山ラジオ局(通称MRS)でディレクターを務める49歳の男・麻藤兼嗣。長髪に口ひげの風貌はミナレに「うさん臭い」と評されていますが、なかなかの切れ者で、ミナレのラジオDJデビューの仕掛け人です。 麻藤は、ミナレの最大の武器であるアドリブトークを引き出すために、ラジオ番組としては異色な企画の数々を提案します。第1回ではミナレを「自分を裏切った男を殺した女」に見立てた架空実況、第3回では霊に悩まされているという男のお宅訪問と、身体を張った放送で話題を呼び、ミナレと二人三脚で番組を盛り上げていきます。 麻藤はかつてテレビ局に勤めていましたが、亡くなった女性芸人・シセル光明の影響を受け、ラジオ局に移ったという過去があり、雰囲気が彼女に似ていたこともミナレをスカウトした理由のひとつのようです。麻藤と共通点で繋がった二人の関係性ははたして?

藻岩山ラジオ局唯一の良心、女性AD南波瑞穂(なんばみずほ)

麻藤の下でADを務める南波瑞穂は、気遣いができ、女子力の高い女性。曲者揃いの登場人物の中で数少ない常識人です。 ラジオDJに抜擢され、カレー屋を追い出されて路頭に迷いかけたミナレを自宅で居候させ、ミナレの体当たり取材にもたびたび同行し、ミナレと親交を深めていきます。 高校時代からラジオ好きだった瑞穂は、ミナレの番組「波よ聞いてくれ」の構成作家でもある久連子克三(くれこかつみ)が特別講師にやってきたことがきっかけで、MRS入社を決めました。密かに久連子を想っていた瑞穂の恋愛模様にも注目です。

果たしてこれは何の物語!?先の読めないストーリー展開

あらすじなどを一読すると、しがないカレー屋の店員がラジオ局ディレクターに見出されたシンデレラストーリーのように思えますが、中身はまったく違っています。 ことごとくダメ男に引っかかるミナレの恋愛事情、部屋中にお札を貼って元カノの霊を鎮めようとする電波男のお宅突撃、旅先できな臭い宗教団体に拉致されるなど、怒涛の展開を見せるストーリー。 ところどころでは、エログロやSFを得意とする沙村広明らしい描写も垣間見え、その独特なテンションとカオス具合はさながら深夜ラジオを聞いているようです。一体これは何の話なんだと戸惑いながらも、ページをめくる手が止まりません。

天性のトーク力を持ったミナレの語りは笑わずにはいられない

バリエーション豊富なストーリーを繋ぐのは、ミナレの軽快なツッコミ&トーク。こればかりは読んでもらわないと伝わりにくいですが、テキストからミナレの声が聞こえてくるようなキレのあるワードセンスと、アクの強いキャラクターたちとの小気味いいやりとりには思わずクスリとさせられるはずです。 世に蔓延るダメ男や女の生態あるあるを自虐を交えながら次々と斬り捨てていくミナレの語り口は、多くの女性の共感を呼んでいます。心の奥にくすぶっていながら上手く言葉にできなかったアレコレを、ミナレが次々と代弁してくれるさまが痛快です。

『波よ聞いてくれ』を実写化するなら……

映画向き?ドラマ向き?

『波よ聞いてくれ』は、ラジオという業界ものの現代劇であり、舞台となるのは北海道と、かなり実写化に向いていそうな作品です。実際にラジオに声がつくという実写化のメリットも大きいのではないでしょうか。ここからは「実写化されたらどうなるか?」を予想していきます。 まずは、本作が「映画向き」か「ドラマ向き」かですが、原作はラジオの放送とミナレたちの突撃取材のエピソードがセットになっている構成のため、各話で区切られた「ドラマ向き」ではないでしょうか。 唯一ネックとなるのは原作が4巻(2018年4月現在)までしか出ていないことです。原作が十分に揃ったところで早めに実写化してほしいですね!

『波よ聞いてくれ』のイメージキャストは!?

主人公の鼓田ミナレは25歳の女性ということで、キャスティングの幅は広そうですが、ミナレの魅力は作品の面白さに直結するので実力派に任せたいところです。映画『ちはやふる』にも出演し、バラエティでの活躍も目立つ松岡茉優などどうでしょうか。 初主演となった映画『勝手にふるえてろ』では、恋愛に翻弄されるこじらせ系女子を熱演し、コメディ女優としても注目を集めました。早口台詞も難なくこなす彼女はミナレ役にぴったりです。

脚本はコメディが得意なあの人に!

宮藤官九郎
©︎ciatr

原作ファンとしては、実写化を手がける制作スタッフも気になります。そんな中で『波よ聞いてくれ』の脚本に推したいのが宮藤官九郎です。 ラジオの放送と取材パートが分かれているのが一つの特徴でもある本作。『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』ような時系列が混然一体となった脚本で原作を再現すれば、漫画とは一味違った魅力が出そうです。コメディが得意な作風とも合っているのではないでしょうか。 今回は【実写化確実】な漫画として『波よ聞いてくれ』を紹介しました。巻を追うごとにまずます面白くなっている本作に、今後も注目してみてください!