2023年6月7日更新

漫画『波よ聞いてくれ』最新巻まで全話ネタバレあらすじ&感想!ダメ男に引っかかる残念系女子が一躍ラジオDJに

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漫画原作のドラマ・映画が続々とヒットを飛ばす中、期待のドラマ化作品として話題になっているのが月刊アフタヌーンで連載中の『波よ聞いてくれ』です。 2016年、2017年には2年連続でマンガ大賞にランクインを果たした本作では、札幌のとあるカレー屋に勤める女性店員の鼓田ミナレが、地方局のディレクターに見いだされ、素人ラジオDJとして孤軍奮闘するさまがコミカルに描かれていきます。 ここからはそんな『波よ聞いてくれ』が果たしてどんな作品なのか、最新刊までのストーリーをネタバレ込みで解説しつつ、作品の見どころ・レビューなども紹介していきます。

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1巻~3巻ネタバレ感想

カレー屋店員・ミナレ、衝撃のラジオDJデビュー

元カレに騙され絶賛傷心中のミナレは、ある夜酔った勢いで見知らぬ男に失恋トークを披露。そして翌日、職場のカレー屋でラジオから自分の声が流れていると気が付き青ざめます。 男の正体はラジオ局員の麻藤。彼はミナレの話を録音し、その音源をラジオで流したのです。 ミナレはすぐさまラジオ局に突入し放送を止めようとしますが、なぜだか気が付くとマイクの前に。そのまま生放送のラジオで衝撃のラジオDJデビューを果たしてしまいます。 こうして麻藤の口車に乗せられたミナレは、自らラジオDJという険しい轍を歩み始めてしまうのでした。

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アドリブでクズ元カレに魂のメッセージを伝えるミナレ、超カッコいい!どんだけ肝座ってんの(笑)

『波よ聞いてくれ』の1巻を

因縁の元カレ・光雄との再会と埋葬

ちょこちょこラジオで話すようになり、ミナレは様々な反響を実感し始めます。その中のひとつが金を持って消えた元カレ・光雄から突然連絡がきたということ。 ラジオで散々光雄への恨みつらみを叫んできたミナレでしたが、いざ本人を目の前にするとそうそう冷たくはできません。 前より誠実そうな今の光雄となら、一緒にいられるかもしれない。そんな思いがよぎったその時、ミナレは彼が未だに女から金をだまし取っているクズだと知ります。 そして鬱憤をはらすように、光雄の埋葬をテーマにした大がかりな寸劇をラジオで披露し、彼に関する全ての思いを文字通り葬り去りました。

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元カレもただのクズじゃなくってキャラあるな~!誰と誰が喋ってても面白いってすごすぎ。

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『波よ聞いてくれ』をお得に読む方法は?

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4巻~6巻ネタバレ感想

ラジオ業界が抱える闇とボイジャー騒動

先輩DJである茅代の酒に付き合うことになったミナレ。絡み上戸な茅代にダラダラ説教され続け、そろそろミナレも我慢の限界でした。 しかしかなり酔いの回った茅代が突然重たい話をし始めたことで、空気は一変。彼女の口からラジオ業界の不況やベテランたちの闇を聞かされ、ミナレはすっかり意気消沈してしまいます。 一方カレー屋・ボイジャーでは、療養から復帰した店長がミナレをクビにしようと動いていました。すがるミナレに交換条件として店長が提示したのは、番組のBGMに指定の音源を使えというもの。 しかし店長が渡してきた音源にはサブリミナル音声でカレー屋の広告が仕込まれていて……。

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ミナレと茅代さんのバッチバチなライバル関係、なんか好きなんだよな~。絡み酒はうざいけど。

宗教団体に監禁され絶体絶命!

藻岩山ラジオの構成作家・久連木の取材に同行し、北海道の僻村へとやってきたミナレと局のAD瑞穂。妖艶な地元ガイドに連れられ鄙びた町を案内してもらっている途中、3人は落とし穴のトラップにかかり監禁されてしまいます。 彼らを捕らえた犯人の正体は、怪しげな新興宗教団体でした。彼らの目的はラジオでプロパガンダを放送しろというもの。絶体絶命のピンチに思われましたが久連木が機転を利かせ、要求の録音テープに救助要請を仕込ませたため、ミナレたちは仲間の手ですぐに解放されます。 その後ミナレたちの拉致騒動は瞬く間に広がり、ミナレはちょっとした有名人に。しかしラジオの方は微妙な反応で、1人悔しさを噛みしめるのでした。

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物騒な事件始まったと思ったら腕力で解決だった。全然ラジオじゃない。やっぱり筋肉は正義。

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7巻~9巻ネタバレ感想

震災発生!DJとしての真価を問われるミナレ

DJとして認められるべく自ら企画を作って始動させたミナレ。しかしその矢先に大地震が発生し企画は中断、大規模停電や道路の液状化であたりの景色は一変してしまいます。 新人ながらミナレは、被災後すぐにDJとして藻岩山ラジオに駆け付けていました。そんな彼女に与えられた任務は、「今から『波よ聞いてくれ』の特別放送をしろ」というもの。 今までの放送とはくらべものにならない尺、そしてこの非常時という状況に、流石のミナレも不安を覚えましたがやらないわけにはいきません。 そして不安に沈む被災者たちを励ます生放送を一晩中やり遂げ、計らずしもミナレはDJとしての真価を認められたのでした。

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自分のペースを作るのが得意なミナレ、災害時の放送向いてるかも!

瑞穂が拉致された!?犯人はまさかの……

ある日藻岩山ラジオに1本の怪しい電話がかかってきます。電話の内容はミナレの番組「波よ聞いてくれ」への取材申し込みでした。しかし所属がすでに休刊になっている雑誌の名前だったり、なぜかADの瑞穂に直接かかってきたりと奇妙な点が多数。 しかし瑞穂は自分に舞い込んできた仕事を手放したくない一心で、周囲の反対を押し切り打ち合わせに出向いてしまいます。 結果的に瑞穂の判断は間違っていました。やはり相手の目的は取材ではく瑞穂自身。どこなのかも定かではない小屋に押し込まれ、監禁されてしまったのです。 犯人は3日後には解放するといっているものの、流石にもう信じられない瑞穂は自力で脱出する方法を考え始めます。

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瑞穂ちゃん、意外と快適そうな監禁生活で安心した(笑)

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2023年4月21日より待望の実写ドラマ化!

原作ファン熱望の実写ドラマ『波よ聞いてくれ』がついに2023年4月21日より放送スタートします! 主人公のミナレを演じるのは、『彼女はキレイだった』や『妖怪シェアハウス』などでも主演を務めている人気女優の小芝風花。さらに麻藤役には北村一輝、久連木役には小市慢太郎など、脇を固める俳優陣も非常に豪華です! また先輩DJである茅代は大人気声優の平野綾が演じます。小芝と平野がそれぞれの「ラジオ」をどのように表現するのか、今から目が離せません!

原作『波よ聞いてくれ』を

キャラが濃すぎる!『波よ聞いてくれ』の登場人物紹介

鼓田(こだ)ミナレ

美人だけど中身は残念な25歳女子

主人公の鼓田ミナレは札幌市のスープカレー屋で働く25歳の女性。外見は金髪ショートヘアーの美人ながら、中身はガサツなミナレは、ある夜、居酒屋で酔い潰れて、その日会ったばかりの男・麻藤兼嗣(まとうかねつぐ)相手に管を巻き、別れた彼氏の愚痴をこぼしていました。 翌日、そんなことはすっかり忘れ、カレー屋で仕事に励むミナレの耳に飛び込んできたのは、ラジオで失恋話を語る自分の声。実はラジオディレクターであった麻藤は、ミナレの語り口に惹かれ、昨夜録音した音源を生放送で流していたのです。 放送中にラジオ局に乗り込んだミナレは、麻藤に言いくるめられ生放送でアドリブトークを披露。それが大きな反響を呼び、ミナレは地方局の深夜ラジオ「波よ聞いてくれ」でラジオDJとしてデビューします。

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麻藤兼嗣(まとうかねつぐ)

ミナレの才能を見出したラジオ局ディレクター

ミナレをラジオの世界へ引き込んだのが、藻岩山ラジオ局(通称MRS)でディレクターを務める49歳の男・麻藤兼嗣。長髪に口ひげの風貌はミナレに「うさん臭い」と評されていますが、なかなかの切れ者で、ミナレのラジオDJデビューの仕掛け人です。 麻藤は、ミナレの最大の武器であるアドリブトークを引き出すために、ラジオ番組としては異色な企画の数々を提案します。第1回ではミナレを「自分を裏切った男を殺した女」に見立てた架空実況、第3回では霊に悩まされているという男のお宅訪問と、身体を張った放送で話題を呼び、ミナレと二人三脚で番組を盛り上げていきます。 麻藤はかつてテレビ局に勤めていましたが、亡くなった女性芸人・シセル光明の影響を受け、ラジオ局に移ったという過去があり、雰囲気が彼女に似ていたこともミナレをスカウトした理由のひとつのようです。麻藤と共通点で繋がった二人の関係性ははたして?

女性AD南波瑞穂(なんばみずほ)

藻岩山ラジオ局唯一の良心

麻藤の下でADを務める南波瑞穂は、気遣いができ、女子力の高い女性。曲者揃いの登場人物の中で数少ない常識人です。 ラジオDJに抜擢され、カレー屋を追い出されて路頭に迷いかけたミナレを自宅で居候させ、ミナレの体当たり取材にもたびたび同行し、ミナレと親交を深めていきます。 高校時代からラジオ好きだった瑞穂は、ミナレの番組「波よ聞いてくれ」の構成作家でもある久連子克三(くれこかつみ)が特別講師にやってきたことがきっかけで、MRS入社を決めました。密かに久連子を想っていた瑞穂の恋愛模様にも注目です。

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【魅力】果たしてこれは何の物語!?先の読めないストーリー展開

あらすじなどを一読すると、しがないカレー屋の店員がラジオ局ディレクターに見出されたシンデレラストーリーのように思えますが、中身はまったく違っています。 ことごとくダメ男に引っかかるミナレの恋愛事情、部屋中にお札を貼って元カノの霊を鎮めようとする電波男のお宅突撃、旅先できな臭い宗教団体に拉致されるなど、怒涛の展開を見せるストーリー。 ところどころでは、エログロやSFを得意とする沙村広明らしい描写も垣間見え、その独特なテンションとカオス具合はさながら深夜ラジオを聞いているようです。一体これは何の話なんだと戸惑いながらも、ページをめくる手が止まりません。

『波よ聞いてくれ』の1巻を

【魅力】天性のトーク力を持ったミナレの語りが最高!

笑わずにはいられない......!

バリエーション豊富なストーリーを繋ぐのは、ミナレの軽快なツッコミ&トーク。こればかりは読んでもらわないと伝わりにくいですが、テキストからミナレの声が聞こえてくるようなキレのあるワードセンスと、アクの強いキャラクターたちとの小気味いいやりとりには思わずクスリとさせられるはずです。 世に蔓延るダメ男や女の生態あるあるを自虐を交えながら次々と斬り捨てていくミナレの語り口は、多くの女性の共感を呼んでいます。心の奥にくすぶっていながら上手く言葉にできなかったアレコレを、ミナレが次々と代弁してくれるさまが痛快です。

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【作者】エログロ&SFを得意とする沙村広明の新境地!

『波よ聞いてくれ』の作者は、2017年に木村拓哉主演で映画化された『無限の住人』で知られる沙村広明です。『無限の住人』は作者のデビュー作ながら、第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、独特なタッチと画力の高さが評価されました。 その後の連載作品『ブラッドハーレーの馬車』『ハルシオン・ランチ』では、エログロ&バイオレンスな作風でコアな漫画ファンの支持を集めます。 そして2014年9月から月刊アフタヌーンにて連載をスタートしたのが『波よ聞いてくれ』。ラジオDJというニッチな題材を扱いつつも、これまでの沙村広明のイメージを一新する健全なコメディに挑戦しています。

『波よ聞いてくれ』あらすじをネタバレ解説しました

以上、ドラマ化決定で話題沸騰の漫画『波よ聞いてくれ』の最新巻までネタバレ解説でした!原作の方も次々と事件が巻き起こっていて一層目が離せなくなってきましたね。ドラマ放送の今こそ、ぜひ漫画版もイッキ読みしてみてください!

『波よ聞いてくれ』の1巻を