こんな女には気をつけろ！男を狂わす魔性の女映画8選【銀幕のファム・ファタール】

世の中には、「守りたい」「頼ってもらいたい」「自分が支えてあげなければいけない」と相手のことを強く想う男性は多いはず。しかしその思考が、女性によってコントロールされているとしたら。それが、女性が主導権を握るためのほんの序章にすぎないのだとしたら―。 危険な関係になる前に観ることをおすすめする、魔性の女映画8選を紹介します。

舞台は1950年代のロンドン。ファッション業界の頂点に君臨する仕立て屋のレイノルズが恋におちたのは、ウェイトレスのアルマだった。彼女の“完璧な身体”を愛し、ミューズとした彼はまるで何かに取り憑かれたかのように、昼夜問わずドレスを次々に作り続けます。 しかし、ある日自分勝手な態度をとり続けるレイノルズに嫌気がさしたアルマは、彼の朝食に微量の毒を盛り込むのです。そしてそれはもう後戻りのできない、禁断の愛の扉を開き、誰も想像する事のなかった境地へと向かうのです。 美しいクチュールの数々は勿論、究極の愛を与える完璧な身体の持ち主アルマとレイノルズの駆け引きに注目していただきたい作品です。

ハリウッドの名だたるセレブを巻き込んだ大スキャンダル、そんな実話に基づいた作品が『モリーズ・ゲーム』です。もともとモーグルの選手としてオリンピック出場も有望視されていたアスリート、モリーは怪我を理由にその道を断念。その後、ウェイトレスのバイトをした際に出会った人間の繋がりから、アンダーグラウンドのポーカーゲームの運営アシスタントをやりはじめます。 その後若干26歳にして自分自身のゲームルームをかまえ、そこには映画スターやスポーツ選手、億万長者が闇ポーカーを楽しみにやってくるようになるのです。しかし10年後、FBIによって逮捕されるモリー。事情聴取の果てに明かされる、彼女の意外な素顔とは？ 容姿だけが優れているわけではない。その頭脳を用いて男の欲望を支配して行く、ジェシカ・チャステイン演じる才女モリーに惹き付けられる一作となっています。

トーマス・カリナンの小説「The Beguiled」を原作とした、クリント・イーストウッド主演映画『白い肌の異常な夜』が公開されたのは1971年のこと。それから45年ほどの時を経て、原作をより女性の視点で映画化し直したのが本作です。 舞台は、南北戦争期のアメリカ南部。世間から隔絶された女子寄宿学園で暮らす 7 人の女たちの前に、怪我を負った北軍兵士の男が現われます。女性に対し紳士的で美しいその兵士を介抱するうちに、全員が彼に心を奪われていく。情欲と嫉妬に支配された女性がとる行動とは？

ゲーム会社のCEOミシェルは、ある日突然自宅で覆面の男に襲われ強姦されてしまいます。しかし、彼女はその後何事もなかったかのように息子を食事に招いたり、警察に届けることもなく冷静な態度でいるのです。その後、犯人から度々連絡がある中で彼が自分の近くにいる人物なのではないかと疑い始めた彼女は、自らの力で犯人に近づいていくのです。 公開されるやいなや世界に衝撃を与えた、このイザベル・ユペール演じるミシェルという女性像。自分に対して抱かれる性のイメージ、そして自分が与えコントロールする性のイメージ……彼女こそまさに、真のフェム・ファタールと言えるでしょう。

結婚五周年の記念日に、最愛の妻エイミーが姿を消した。リビングには争った後、そして彼女の大量の血痕が発見されました。夫ニックは警察や地元の人々の協力を仰いで、彼女を捜索します。しかし、その過程でアリバイが不十分であったニックに疑いの目が向けられはじめ、彼の秘密が暴かれてしまいます。 誰もが羨むようなおしどり夫婦として幸せな結婚生活を送っていた彼らの真実とは？エイミーの想像を絶する“ヤバい妻”さに度肝を抜かれる一作となっています。

恋を信じる男の子・トムが、恋を信じない女の子・サマーと出会って恋に落ちるラブストーリー。建築家を夢みながらもグリーティングカード会社に務める彼は、会社に新しく入った彼女と仲良くなるも「友達としてがいい」とハッキリ告げられてしまいます。しかしながら、デートを重ねて彼女への想いが高まり真剣になっていくトム。果たして彼の恋は実るのでしょうか……。 全ての文系男子のトラウマ映画と言っても過言ではない本作の魅力は、何と言ってもトムの気持ちをかき乱しまくるサマーです。意外と現実世界にも多いサマー系女子に、あなたは引っかかっていませんか？

元ロックスターがアイスピックで殺害される事件が発生。刑事のニックと相棒のガスは、事件の被害者の恋人である美人女性作家のキャサリンを尋問します。ニックがキャサリンの妖艶な魅力の虜になっていく一方で、不可解な事件が頻発するようになります。遂に同僚のガスも同じアイスピックの手口で何者かによって殺害されてしまい、ニックはキャサリンを疑うのですが、もう彼女の深みにハマってしまっていて……。 キャサリン演じるシャロン・ストーンの下着を履いていないで脚を組み替えるという、最高にエッチなシーンが話題となって本作。彼女のエロさに、勝てる男性はいるのでしょうか。

第23回アカデミー賞脚本賞・作曲賞・美術賞を受賞した名作『サンセット大通り』。借金取りに追われる、売れない脚本家のジョーはサンセット大通りのとある豪邸に逃げ込みます。そこはサイレント映画時代の伝説的女優ノーマ・デズモンドの住まいでした。銀幕への復帰を目指していた彼女は、ジョーに主演作品の脚本を住み込みで執筆させることにします。ジョーは寝床と食事にありつけるという事で快諾するのですが、その仕事は彼女の私生活にまで及び、激しい束縛に耐えられなくなっていくのです。 第8回ゴールデングローブ賞主演女優賞を本作で受賞したグロリア・スワンソンの怪演がとにかく素晴らしい！魔性の女もここまでいくと、ただのホラー？

自分のセクシーさで男を翻弄する女性、小悪魔な態度で惑わす女性、高い頭脳で男を欺く女性……数々の魔性の女の登場する映画を紹介してきました。こんな魔性の女たちに出会った際には、くれぐれもご注意を。