2019年7月5日更新

映画『Diner ダイナー』実写キャストの活躍をネタバレありで解説!ド派手な演出で蜷川実花&藤原竜也タッグが魅せる

『diner ダイナー』
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

2019年7月5日に公開した映画『Diner ダイナー』。監督・蜷川実花が描く色彩豊かな世界で、藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝ら豪華キャストが暴れ狂います。今回は、本作のストーリーとともに、各人物の見どころを紹介していきます。

目次

映画『Diner ダイナー』実写キャストそれぞれの見どころをネタバレありで紹介!

映画『Diner ダイナー』が2019年7月5日に公開となりました。平山夢明による小説『ダイナー』を実写化した映画で、原作は強烈な拷問や殺し合いのシーンがあることから、映画で誰がどのキャラクターを演じるのかに注目が集まっていました。 監督を務めるのは『さくらん』『ヘルタースケルター』と、これまでの監督作が話題になっている蜷川実花。主演は狂人を演じることが多い藤原竜也が務めます。 この記事では映画『Diner ダイナー』の登場人物解説とともに、実写キャストを紹介。また豪華俳優陣の劇中での活躍も解説していきます! ※この記事にはネタバレが含まれています。映画を未鑑賞の方は、十分に気を付けて読み進めてください。

映画『Diner ダイナー』のあらすじ【ネタバレ】

『diner ダイナー』
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

物語は、カナコがこれまでの自分の人生を振り返るところから始まります。 カナコは、幼いころに母親に捨てられたことを引きずり、誰にも必要とされていないことを悩みながら人生を送ってきました。しかし、そんな中で初めて心惹かれたメキシコの街に行きたいと思い、彼女は「ドライバー」だけ書かれた日給30万円のバイトに応募。 カナコは見るからに怪しい2人を乗せて運転しますが、何者かによる銃撃を受けて、事故を起こしてしまいます。目を覚ましたカナコは、見知らぬ場所に依頼主と共に吊るされていました。幼い頃から料理が得意だったカナコは、「料理ならできます、殺さないでください」と必死に訴えるのです。 彼女がたどり着いたのは、殺し屋専門の「ダイナー(食堂)」。そこで天才シェフ・ボンベロに従い働くも、すぐに殺されそうになった彼女は、1億円以上の値打ちがある「ディーバ・ウォッカ」を盾にボンベロと取引します。命拾いしたカナコは、そこに来る殺し屋の客たちに接客し、生きるために必死に働くことになるのです。

ここからネタバレありで最後までストーリーを紹介

カナコは生きるために必死にダイナーで働き始めます。彼女に手を出そうとするブロ(武田真治)やキッド(本郷奏多)に翻弄されると、毎回殺し屋同士のいさかいが勃発。幾多もの生き死にをかけた争いが起こるのです。 唯一まともに見えた殺し屋スキン(窪田正孝)も、カナコがボンベロの料理に手を加えたことが原因で発狂、ボンベロに打ち殺されてしまう末路に。 そんな中、ボンベロがかつて所属していた組織の前ボス・デルモニコの一回忌が行われることになります。東西南北の組織のボス、マテバ(小栗旬)・マリア(土屋アンナ)・無礼図(真矢みき)が、現在のボスであるコフィ(奥田瑛二)とともに会合を開くのです。 しかし一回忌の前にマテバは何者かによって殺されます。ダイナーに集まった他の3人は、裏切り者は誰かを巡り争うことに。結果、前のボスを裏切ったコフィが殺され、またボスの座を狙う無礼図によってマリアも殺されてしまいます。 無礼図は、全てを知ったカナコとボンベロも処分すべく部下を連れ込み、大乱闘に発展。カナコは、自分のレストランを開き、ボンベロにいつか店に来て欲しいと伝えて、一人逃げるのです。残ったボンベロは、無礼図と戦います。 その後、宣言通りにレストランを開いたカナコ。そこは彼女がかつて夢見たメキシコの街にありました。そしてボンベロは約束通りに店を訪れ、二人は抱き合う、ハッピーエンドとなりました。

監督・蜷川実花の描いた色彩豊かな世界観!殺し屋たちのハードな絡み合いが病みつきになる

Diner ダイナー
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

本作で3本目の映画を監督することとなった蜷川実花(にながわみか)。もともとは写真家として活躍していましたが、過去作の『さくらん』と『ヘルタースケルター』で話題を呼び、今や注目監督の1人となりました。舞台演出家の蜷川幸雄の娘としての才能を存分に発揮しています。 彼女が担当した映画はこれまで、その鮮やかな色使いや派手な演出が話題になっきました。本作『Diner ダイナー』でもその実力は遺憾無く発揮されています。 物語の序盤、カナコがダイナーにたどり着くまでのパートは、彼女の心情を映し出したような、暗い場面が続きます。しかし、ダイナーがメインの舞台となるや否や、非日常的な世界観が姿を現すのです。 赤を基調としたダイナーの内装は勿論、来客の殺し屋たちも個性豊かな見た目をしており、劇中ずっと目を飽きさせない色彩美が織りなされています。かと思えば、大音量で銃撃戦が繰り広げられたりと、物語も猛スピードで展開。 鬼才・蜷川実花の本領が十分に発揮された作品になっています。

実写映画『Diner ダイナー』キャストの見どころを紹介!【ネタバレ】

藤原竜也『diner ダイナー』本ポスター
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会
役名 キャスト
ボンベロ 藤原竜也
オオバカナコ 玉城ティナ
スキン 窪田正孝
キッド 本郷奏多
ブロ 武田真治
カウボーイ 斎藤工
ディーディー 佐藤江梨子
ブタ男 金子ノブアキ
マテバ 小栗旬
マリア 土屋アンナ
無礼図 真矢ミキ
コフィ 奥田瑛二

映画『diner ダイナー』の主演を務めるのは、藤原竜也。また実写キャストに注目の集まっていたウェイトレス・オオバカナコは玉城ティナが演じます。 その他にも窪田正孝、本郷奏多、小栗旬、真矢ミキら超豪華キャストがみんな「殺し屋」に!個性あふれるキャラクターをどのように演じたのか、彼ら一人一人の見どころを紹介していきます。

主人公・ボンベロ/藤原竜也

藤原竜也『diner ダイナー』
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

主演キャストを務めるのは、藤原竜也です。彼が演じるボンベロは、元殺し屋で現在は天才シェフというなんとも個性あふれるキャラクター。他の殺し屋からも一目置かれる絶対的な存在です。殺し屋専門の「ダイナー(食堂)」を営んでおり、店内での勝手な行動は誰であろうと許しません。 不気味で性格の掴みづらいボンベロを演じる藤原竜也は過去にも、『バトル・ロワイヤル』や『カイジ 人生逆転ゲーム』といった映画で難しい役柄を演じてきています。 彼は、不思議な魅力あふれる蜷川実花監督とともに1カットずつ丁寧に作り上げつつ、独特なキャラクターと向き合っていきたいと語っていました。そして、のちに自分の代表作となるよう頑張りたいとのコメントも。かなり気合が入っていたようです。

藤原竜也演じるボンベロの見どころは?

藤原竜也が演じるボンベロは、元殺し屋で現在は一流シェフの男。彼の「ダイナー(食堂)」では、彼が王であり、すべての支配権を持っています。 予告でも印象的な「俺はここの王だ」というセリフは、何度も試行錯誤したうえに完成したものである様子が上の動画で公開されています。セリフの一つ一つまでこだわっている彼の演技は、異世界のような本作を力強く支えています。 また、元殺し屋というだけあってアクションシーンも多い役どころ。そのダイナミックかつ繊細な手さばきを見せる戦闘シーンに、思わず心を奪われてしまいます。

オオバカナコ/玉城ティナ

玉城ティナ『diner ダイナー』
(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

ヒロイン・オオバカナコを演じるのは玉城ティナです。カナコは幼い頃に母に捨てられた過去を持ち、これまで孤独な人生を送ってきました。日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したことで、ある事件に巻き込まれてダイナーのウエイトレスとして身を買われました。 本作に登場するキャラクターで、唯一の一般人であるオオバカナコ。原作ではひどい拷問を受けるシーンなどがあることから、その配役に注目が集まっていました。玉城ティナはモデルとして活動しながら、女優としても話題作に出演しており2019年には主演映画『地獄少女』、ヒロインを演じる『惡の華』の公開が決定しています。

玉城ティナ演じるカナコの見どころは?

カナコが母親に捨てられたという過去は、これまでの彼女の人生において、大きなトラウマとなっていました。そんな彼女の語りと共に映画『Diner ダイナー』の幕が上がります。自分は誰にも必要とされていないと感じている彼女が見ている世界は、灰色でした。

誰にも必要とされていないと感じ、暗い人生を送ってきたカナコ。しかし、「ダイナー」という異世界に飛び込むと、彼女の人生も一変します。殺し屋に関わっていくことで、自分が必要とされる場所は自分で作る、という前向きな姿勢を身につけていくのです。 そんな劇中での心境の変化が、表情やセリフの語気から伝わってきます。その迫真の演技に注目です。

殺し屋1・スキン/窪田正孝

全身傷らだけの殺し屋・スキン。「キャンティーン」に来ると必ずスフレを注文し、ボンベロの作るスフレに異常な執着を持っています。基本的に紳士的なふるまいをしますが、実は大きな秘密を抱えており、スイッチが入ると見境なく殺すというクレイジーな人物です。 演じる窪田正孝は、スキンについて「隠れたナイフを持つ人物」と分析し、屈折した優しさをうまく演じたいとコメントしています。2020年には、102作目となる朝ドラ『エール』で主演を演じることも決定している窪田。2019年7月には、自身が主演を務めた実写映画「東京喰種トーキョーグール」の続編も公開されます。

窪田正孝演じるスキンの見どころは?

スキンは、カナコがダイナーで働き始めてから初めて訪れた客です。彼はカナコの身の上話に共感し、彼女に優しく接します。その紳士っぷりがとても格好よく惚れ惚れとしてしまう、ファン必見の役柄です。 しかし彼は、スフレを完食するとスイッチが入り見境なく暴走。人柄が変わってしまいます。その狂いっぷりには、鬼気迫るものを感じます。オンオフの落差が大きいキャラを、演技派で知られる窪田が見事に演じ切っています。

殺し屋2・キッド/本郷奏多

全身整形やホルモン注射によって、子供のような見た目をしているキッド。しかし中身は中年の殺し屋で、子供がおもちゃで遊ぶように殺しや拷問を楽しむ、真のサイコパスです。 演じる本郷奏多は、これまでにも多くの実写映画で個性的なキャラクターを演じ評価されてきました。本作も例外ではなく、蜷川実花の再現する鮮やかな世界に馴染み、見事子どもの姿になりきっています。2019年4月に公開された『キングダム』では、主人公・山崎賢人演じる信の異母兄弟で、作中のヴィラン的ポジションとなった成蟜を演じ、その再現度が話題になりました。

本郷奏多演じるキッドの見どころは?

カナコを気に入っていたキッド。ある日彼は殺しに失敗し、自暴自棄の状態で「ダイナー」にやって来ます。そして「ダイナー」はちょうどボンベロが買い出しに出ていて、カナコ一人で留守番していたのです。鋭い切れ味をもつトランプで、ボンベロの愛犬・菊千代とカナコを襲いました。 そのサイコパスっぷりは、さすが本郷奏多といったところ。狂気の殺人者を、振り切った演技で演じています。また、普段の彼を知っているからか、子供のように小柄になった彼はどこか不気味ないで立ちです。それも含めて、個性的で面白いキャラクターになっています。

殺し屋3・ブロ/武田真治

「ロス・チカーノス」という4人組のリーダー的存在。筋肉自慢でハイテンションなダイナーの常連です。肉、酒、女が大好きで、カナコが働く前のウエイトレスを殺した過去が原作では説明されています。 演じるのは武田真治。俳優からタレント、サックスプレイヤーなど幅広く活躍する人物で、最近はもっぱらNHKの「みんなで筋肉体操」が話題。2018年には筋肉体操で紅白歌合戦にも参加しました。映画は2015年公開の『駆込み女と駆出し男』に出演して以来、4年ぶりとなります。

武田真治演じるボロの見どころは?

武田本人も、筋肉を売りにしてバラエティ番組に出演しているだけあって、ボロ役は見事にハマっていました。ボロはかなりのハイテンションでカナコを可愛がろうとしますが、スキンが助けに入り、彼らは手を引くことに。 また、キッドと争いになった時には、チーム全員ボコボコにされてしまいます。基本的にイイとこなしの役柄でしたが、作品のムードメイカー的な役割を果たしていました。

殺し屋4・カウボーイ/斎藤工

カウボーイは、カナコがダイナーで働くきっかけを作った人物。カナコが30万円の報酬を目当てに応募したバイトの依頼主です。彼は追われていた組織にDD(ディーディー)とカナコと共に捕まってしまいます。 演じる斎藤工は、2012年に公開された蜷川作品『ヘルタースケルター』にカメオ出演しており、タッグを組むのは2度目となります。映画好きなことから自身も映画監督を務める斎藤。蜷川実花とのタッグにより、どのような俳優の斎藤工を見ることができるのでしょうか。

斎藤工演じるカウボーイの見どころは?

カウボーイは序盤でカナコと共に組織に捕まって以来、その後の詳細は分かりません。しかし出番は少ないながらも、斎藤工は観客にしっかりとその存在感を見せつけました。 特に、DDとガムを噛みあうシーンは必見。DDがガムを膨らませると、カウボーイはそれを自らの口に。そうして盛り上がる2人は、そのままガムを噛みあいながら、キスをするのです。 斎藤工の役者根性が垣間見えるこのワンシーンは必見です。

殺し屋5・DD(ディーディー)/佐藤江梨子

カウボーイの相棒であるD・D(ディーディー)。カウボーイのことを「ダーリン」と呼び、熱烈なキスを何度も交わすなど終始ラブラブな様子。原作ではショートヘアですが、公開された実写ビジュアルでは白に近い金髪ロングです。 演じる佐藤江梨子はグラビア出身のプロポーションを生かし、2004年に実写映画『キューティーハニー』で如月ハニー(キューティーハニー)を演じています。キャラの性格は違うものの、派手な衣装のキャラになりきるという点では期待できそうです。

佐藤江梨子演じるDDの見どころは?

DDは、カウボーイとカナコと共に組織に捕まってしまいます。目を覚ますと彼らは縄で吊るされており、真下には得体の知れないまがまがしい色の液体が。その液体が何なのかは分かりませんが、落ちたら死ぬことは確実です。 死を間近に泣き叫ぶ、迫真の演技が見どころです。

殺し屋6・ブタ男/金子ノブアキ

オオバカナコをダイナーに売り飛ばした組織の男・ブタ男。普段はブタのマスクを被っており、不気味な雰囲気を醸し出しています。原作にはブタ男というキャラクターは登場しないため、映画オリジナルのキャラクターとなるようです。 演じる金子ノブアキは、バンド「RIZE」のドラマーとしても活躍する俳優です。『クローズZERO II』や『新宿スワン』などで喧嘩のイメージが強いかもしれません。本作のカウボーイを演じる斎藤工とは交流が深く、斎藤の監督作『blank13』で金子が音楽を担当しています。

金子ノブアキ演じるブタ男の見どころは?

ブタ男は、カウボーイ・DD・カナコの3人を吊し上げ、尋問する男。「料理ができる」と言って死を免れたカナコに興味を持つと、彼女を縄から解きます。彼女を這わせて「ファー」と言わせると、ゴルフバットで強打し、気を失わせます。 殺人者らしく、あっさりと残酷なことをしてしまうドSっぷりが見どころです。

殺し屋7・マテバ/小栗旬

金髪ロン毛で容姿端麗、頭脳明晰な殺し屋・マテバ。スキンのボスで、組織内の東のトップです。見た目に違わず美しいものを好み、特に昆虫を愛しています。マテバというキャラクターも原作には登場しません。 映画オリジナルキャラ・マテバを演じるのは小栗旬です。これまで出演してきた映画のほとんどで、主演を演じている小栗。中でも『花より男子F』や『クローズZERO II』、最近では『銀魂』など漫画の実写キャラには定評があります。今回は原作キャラはいませんが、実写化作品ということで、原作の世界観の再現度は重要です。小栗旬はどのようなマテバを演じるのでしょうか?

小栗旬演じるマテバの見どころは?

マテバの登場は、物語中盤。前ボス・デルモニコの死に不信感を抱き、コフィを突き詰めます。そしてその後、水死体で発見されることに。 そんな彼の一番の見せどころは、昆虫を食べるシーン。手にのせた昆虫をうっとりと眺め、「美しい」と一言いうと、そのまま食べてしまいます。彼の口からはみ出した虫の足がリアルで、なんとも言えず不気味な雰囲気を醸し出しました。

殺し屋8・マリア/土屋アンナ

組織の西のトップであるマリア。美しく着物で着飾りながらも、その美しさとは裏腹に容赦なく人々を殺していきます。マリアも、マテバ同様原作には登場しないキャラクターです。 演じる土屋アンナは、2007年の花魁の世界を描いた蜷川実花作品『さくらん』で主人公・きよ葉を演じ、蜷川実花と土屋アンナが作り出す独特な世界は高く評価されました。蜷川作品への出演は『さくらん』以来2度目。本作でも着物を着ているキャラため、きよ葉との共通点を探ってしまいますね。

土屋アンナ演じるマリアの見どころは?

マリアは、デルモニコの一回忌に参加するためダイナーを訪れます。そこでマテバの死を不審に思った彼女は、無礼図とともにボンベロに問い詰めます。 そして、裏切り者がコフィだと分かると彼を殺そうと動くのですが、ボスの座を狙う無礼図と三つ巴に。華麗な体捌きで応戦するも、喉元を切られて死んでしまいました。 妖艶な立ち居振る舞いと、キレた時の恐ろしさとのギャップが最大の見せ場です。

殺し屋9・無礼図/真矢ミキ

組織の北のトップである無礼図(ブレイズ)。男性用のスーツを着用している男装の麗人で、部下も同じ姿をしています。「美しい=正しい」という信念を持っており、目的のためには手段を選ばないキャラクターです。 演じる真矢ミキは、元宝塚歌劇団花組のトップスター。宝塚で男役として一世を風靡した真矢が、男装の麗人・無礼図(ブレイズ)を演じるのは適役かもしれません。

真矢みき演じる無礼図の見どころは?

デルモニコの死の真相を知った彼女は、コフィだけでなくマリアも殺し、組織のボスになることを狙います。そして事情を知りすぎたカナコを消すことに。カナコを助けようと動いたボンベロとの大立ち回りが最大の見せ場です。 元宝塚の真矢みきはその経験を活かし、中性的な無礼図を見事に演じています。予告編でも見ることのできる、ランチャーを放つシーンは鳥肌ものです。

殺し屋10・コフィ/奥田瑛二

組織の南のトップであるコフィ。物静かな老紳士に見えますが、大好きなミカンの果肉に少しでも白い筋が残っていれば、躊躇なく部下を撃ち殺します。原作では組織全体のトップとして、一度しか登場しないレアキャラです。 演じる奥田瑛二は、2019年の朝ドラ『まんぷく』で娘の安藤サクラと共演し話題になりました。映画ではアウトローな役を演じることが多い奥田ですが、本作でも物語のカギを握る生粋の殺し屋を見事に演じてくれそうです。

奥田瑛二演じるコフィの見どころは?

コフィは、前ボス・デルモニコ殺害を謀った人物でした。それに感づいたマテバも手にかけており、「全てはビジネスだ」という信条のもと、現ボスとして動いていたのでした。 しかしそれがマリアや無礼図たちにバレると、殺されてしまいます。口の中に銃を突っ込まれ悶える彼の姿は、死に際の人間の感情を見事に体現したリアルさでした。

他のキャストにも注目!ところどころに大物が出演

『Diner ダイナー』でメインとなるのは、これまで紹介してきた殺し屋たち。しかし、殺し屋以外の豪華キャストが、ワンシーンずつ登場しています。

カナコが旅行代理店に、心惹かれた風景の写真を見せるシーン。その接客を行っていた店員は、川栄李奈でした。また、テレビで占いが映るシーンではワイプに板野友美、マテバの水死体を発見したのはコムアイ(水曜日のカンパネラ)。 さらには監督・蜷川実花の父である蜷川幸雄が、組織の前ボス・デルモニコとして、絵画に描かれた姿で登場しています。しかし彼はすでに逝去しているので、動きのある部分は井出らっきょがデルモニコを演じることに。あまりにそっくりなので、観客からは驚きの声が。 主演の藤原竜也は、蜷川幸雄の舞台で主役として見出された過去があり、その後2人はたびたびタッグを組んでいました。劇中でボンベロが「俺を見つけて育ててくれたのはデルモニコです」と言い放つシーンは、フィクションと現実の入り混じった、説得力がある場面となっています。 他にもキャストのクレジットには木村佳乃や角替和枝など、ビッグネームの名前が。

彼らがどこに登場しているのかを探してみるのも、本作の楽しみの一つです。

原作は平山夢明の小説『DINER ダイナー』

『DINER ダイナー』とは元々、平山夢明(ゆめあき)による小説です。平山はホラー小説家や映画評論、監督など幅広く活躍している人物。当初はデルモンテ平山名義で、Z級ホラー映画の評論を多く執筆していました。 本作で第13回の大藪春彦賞と第28回の日本冒険小説協会大賞のダブル受賞を達成。週刊ヤングジャンプでコミック化されおり、2018年1月には単行本が発売されました。他には『独白するユニバーサル横メルカトル』などを代表作として持っています。 平山夢明は映画化に対する驚きの声と、原作がいかなる形で表現されるのか楽しみだというコメントを発表をしています。

映画『Diner ダイナー』は2019年7月5日公開

今回は映画『Diner ダイナー』について、豪華キャスト陣の活躍や見どころを紹介してきました。 蜷川実花が描き出す、グロテスクながらも美しい非日常的な世界。命がクズ同然に扱われる「ダイナー」では、豪華キャスト陣が演じる個性的なキャラクターたちも次々と命を失っていきます。 この役者がこんなチョイ役で出演?と思ってしまう場面もありますが、細部にまでこだわった役作りや目まぐるしい展開は、この映画に妙な納得感を与えてくれるのです。 色彩豊かな異空間で繰り広げられる、ダイナミックで臨場感あふれる物語を、ぜひ劇場で体感してみてください。