映画「22年目の告白」徹底ネタバレ解説!時系列で真犯人に迫る
映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』の作品情報
映画「22年目の告白」は実話をもとにしている?
本作は韓国映画『殺人の告白』(2012年)を日本版にリメイクした作品です。 原作となる映画『殺人の告白』は、1986年から1991年にかけて韓国で実際に起きた「華城連続殺人事件」にインスピレーションを得て製作されました。10人の女性が殺害されたこの事件は、いまだ未解決のままだそうです。
映画「22年目の告白」の評価は?
公開時は7週連続1位の『美女と野獣』を抑え、週末動員・興行収入ともに1位という好スタートを切り、SNSや映画レビューサイトに高評価が並びました。 原作の韓国映画をベースにしつつ、日本の社会情勢や時代の雰囲気を上手く盛り込んだ点が高く評価された一方で、原作ファンからは「日本版のオリジナル要素が後半の展開を停滞させた」との声も。
映画「22年目の告白」のあらすじ
1995年1月足立区で殺人事件が起こり、新米刑事の牧村航(伊藤英明)は上司の滝(平田満)と捜査に加わりますが、捜査中の1月17日に阪神淡路大震災が発生します。 牧村の妹・里香(石橋杏奈)は、恋人の小野寺(野村周平)を連れて兄のアパートに避難しました。世間が混乱する中、第2、第3の殺人と3月20日に地下鉄サリン事件が発生。牧村の熱心な捜査の甲斐あって犯人を追い詰めるも、あと一歩のところで取り逃がしてしまったのです。 この出来事に恨みを抱いた犯人から牧村に殺害予告が届き、里香に危険がおよぶと考えた牧村は妹のもとに急ぎますが、犯人の残虐な罠によって滝が殉職します。その後、犯人は姿をくらませ、里香まで行方不明になってしまいました。 そして2010年4月27日。東京で発生した連続殺人事件、すべての時効が成立――。小野寺は絶望し、牧村の目の前で投身自殺してしまったのでした。
犯人を名乗る男・曾根崎が登場
事件発生から22年後の2017年、衝撃のニュースが日本を震撼させます。突如、事件の犯人を名乗る男・曾根崎雅人(藤原竜也)が現れ、告白本『私が殺人犯です』を出版すると言うのです。 会見場には報道陣が詰めかけ、自ら殺人を告白する曾根崎の姿にネットは騒然!彼は会見の最後に、「はじめまして。私が殺人犯です」と締めくくるのでした。 美しい殺人犯は時効の盾に守られ、異様な熱気と批判の中で祭上げられていきました。
世間を騒がせる曾根崎
警察やマスコミ報道の甘さを指摘し、世の中をあざ笑う曾根崎。第2の事件の遺族で書店員の美晴(夏帆)にとって、告白本が飛ぶように売れていく様は耐えがたいものでした。 曾根崎は怒りに震える当事者たちをよそに、帝談社の女性編集者をマネージャーにしてイベントや記者会見を行い、状況を見守っていました。 一方、牧村は第4の事件の被害者遺族・山縣(岩松了)が院長を務める、都内の共立中央病院を訪れます。そこへ曾根崎がマスコミを連れて現れ、対応した山縣に土下座をして謝罪しました。同時に山縣の傍にいた牧村を挑発し、ロビーは大混乱に陥ります。 その後、曾根崎は出版を記念したサイン会に向かいますが、会場には第3の事件の被害者遺族・橘組組長(岩城滉一)の姿が。サイン会の開始直後、橘組構成員が至近距離から曾根崎に発砲します。 そんな中、美晴が曾根崎の周囲に誰もいなくなったのを見計らい、ナイフで彼を切りつけます。牧村は間一髪でそれを防ぎ、泣き叫ぶ美晴が傷害で捕まらないよう、裏口からそっと逃がすのでした。
ニュース番組で明かされた“第6の事件”
その日の夜、仙堂(仲村トオル)は自身がキャスターを務めるニュース番組「NEWS EYES」のゲストに曾根崎を迎え、厳しく斬り込みました。 仙堂は“第6の事件”である里香の行方不明事件が告白本に記載されていない事実を指摘したのです。証拠に提示したのは、動画投稿サイトにアップされた里香を拘束、殺害する直前の映像。 しかし、“事件は5件で全て”とする曾根崎の主張は変わらずに番組は終了しました。 牧村は里香の事件を警察に届け出なかった責任を取って、警察署へ辞表を提出しますが、温情措置で一旦保留とされることに。牧村を外で待っていた橘は、サイン会で発砲したのは殺された愛人の1人息子・戸田(早乙女太一)だと打ち明けました。
真犯人を名乗る男が現れる
「NEWS EYES」では、動画投稿者から仙堂に「自分が真犯人だ」と連絡が入り、曾根崎雅人・牧村航との3者対談という条件で、真犯人の特番出演が実現。真犯人は覆面姿で撮影に現れ、真犯人である証拠として里香殺害の瞬間を収めたDVDを持参したのです。 動画を見た瞬間、曾根崎は激昂して仙堂の万年筆を奪い取り、真犯人に襲い掛かりました。そして、「私は犯人でありません。本は牧村さんが書きました」と告白します。
曾根崎と“真犯人”の正体
この曾根崎の正体は、里香の恋人だった小野寺拓巳。 7年前の時効当日に自殺を図った小野寺ですが、一命を取り留め顔を変えて生きていました。事件に詳しい牧村に本を書かせ、自らを犯人に仕立てて世間を騒がせ、真犯人のあぶり出しを企てたのでした。 しかし当の真犯人は「自分も真犯人ではなく、ネット代行業の人間だ」と叫びます。 牧村が真犯人の服をめくると、事件当時に彼が犯人の肩を撃った際に残ったはずの銃創がなく、覆面の男はそのまま走り去って行きました。 仙堂はカメラに向かい、「事件の真犯人は再び闇に消えていきました」と告げ、牧村と小野寺の大茶番劇が世間を騒がせただけだと続けます。
【結末ネタバレ】真犯人はいったい誰?
本当の真犯人にたどり着く牧村と小野寺
番組が終わり捜査の継続を誓った牧村と小野寺は、入手した動画をそれぞれ観返すうちに真犯人の正体に気付きました。 2人が真犯人を追って向かったのは、「NEWS EYES」のキャスター・仙堂の別荘。 その時仙堂は密着ドキュメンタリーのインタビューを受けていましたが、何者かが別荘に侵入したことに気付き、地下室に潜んでいた小野寺を見つけます。 小野寺は仙堂こそが真犯人だと指摘します。番組内で「里香が小野寺と婚約していた」と発言したのはおかしい、それは里香本人と小野寺、兄の牧村、真犯人しか知らないと言う小野寺。 犯人は里香を殺害後、彼女の指から婚約指輪を抜き取っており、動画にその一部始終が映っていました。つまり殺害動画の内容が公開される前に、婚約について口にした仙堂こそが真犯人だったのです。
明らかになった事件の真相
仙堂は犯行を認めると、震災で祖母を亡くし、生きる気力を亡くしていた人間を殺すのはつまらなかったと里香を貶め、小野寺を挑発し始めました。 煽られた小野寺は、ナイフで仙堂の脇腹を刺し首をロープで締め上げますが、駆け付けた牧村が「里香の事件は法律で裁くことができるから殺すな!」と言います。 里香が殺害されたのは4月27日ではなく28日だったと判明し、時効が撤廃された改正刑事訴訟法の適用により、仙堂俊雄は逮捕・収監されることに。別荘から証拠となる大量のビデオテープなどが押収され、近くの森で白骨化した里香の死体が見つかりました。
海外へと旅立つ小野寺、そしてエンドロール後……
事件が無事に解決した後、小野寺は里香の命日には戻るという約束を残して、空港で牧村に見送られながら海外へ旅立って行きました。 22年越しに事件から解放された小野寺は、若いころの姿を思い出させたのでした。ゲートに消えていく彼の向こうには、仙堂の告白本の広告が見えていました。仙堂は逮捕された後、精神病院で公判を待つ間に手記を書き上げており、近日中に出版予定だったのです。 エンドロール後、病院の廊下で拘束着姿の仙堂が護送される様子が映し出されます。清掃員に扮した戸田が近くの扉から現れ、ナイフを握ったまま仙堂目がけて走り出すのでした……。
解説①真犯人・仙堂俊雄の動機は?
仲村さん「(男性率が多いので男くさかったのでは?という質問に)僕はキャスター役なので現場には撮影スタッフ役の女性も多かったんですよね。実はZEROの現場見学にも行かせていただいたんです。ほぼ本物を再現できているくらいの空気感でした」 #22年目の告白 pic.twitter.com/p0Ar50Q1KO
— 映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』 (@22kokuhaku) May 16, 2017
仙道の過去
仙堂俊雄は22年前、国際フリージャーナリストとして海外で活動していました。 その時、親しくなったドイツ人ジャーナリストとともに反政府組織に拘束されますが、友人は仙堂の目の前で無残に絞殺されてしまいます。その後、仙堂はこの出来事を証言する「目撃者」として無傷で釈放され、大きな衝撃と心の傷を負いました。 同時に、「なぜ自分だけが生き残ったのか?」と疑問を抱くことに……。パニックに陥った仙堂はこの謎を解き明かそうと、全く同じ経験をした人間を作り始めます。
「もうひとりの自分」を観察
いくつも殺人を犯し、殺害の一部始終を映像やノートに記録、遺族に取材を行ってもうひとりの自分と言える存在を観察していました。そして、真犯人を語る曾根崎(小野寺)がどこまで真相を知り、何が目的か探るためすぐに番組への出演を依頼したのです。 小野寺に陶酔型、自己顕示欲が強いと分析された仙堂が、自らの「作品」を横取りする人間を放っておくはずはなく、小野寺と牧村の策に見事に引っかかったわけですね。
解説②1995年に起きた「東京連続殺人事件」の時系列まとめ
本作は非常に情報量が多く、特に前半は「東京連続殺人事件」の概要が当事者の回想と併せて一気に提示されるので、全容を掴むのは難しいかもしれません。 そこで、一連の事件の流れを解説とネタバレも入れつつ、時系列にまとめてみました!
殺害時に共通する3つのルール
仙堂は犯行におよぶ際、3つのルールを課して連続殺人を行っていきました。 ①殺害方法が背後から縄で首を絞める絞殺であること ②家族など被害者に近しい人間に殺害の様子を目撃させること ③目撃者は決して殺さずに生かしておくこと 3つ目のルールは、警察やマスコミに対する貴重な伝達者として生かしておく必要があったからです。 この3つのルールは、仙堂が反政府組織に拘束された時の状況を再現し、自らと同じ経験をした被害者(目撃者)たちを作るためのものでした。
第1の事件:足立区飲食店店主殺害事件(1995年1月4日)
とある雨の日の夜、住宅地の飲食店の店主が縛られ、妻の目の前で絞殺されました。新米刑事だった牧村が、先輩の滝と組んで捜査に当たった事件です。 事件後に一旦閉店するも、店主の親せきが受け継ぎ、後に牧村の行きつけになっています。
第2の事件:世田谷区会社員殺害事件(1995年2月14日)
団地の一室で、会社員の岸幸生が妻の目の前で絞殺された事件。事件当時5歳だった娘の美晴は別室に閉じ込められていました。 後に美晴は書店員となり、目の前で告白本が爆発的に売れていくことに怒りを覚えます。
第3の事件:銀座ホステス殺人事件(1995年3月15日)
銀座の高級クラブにて、橘組組長・橘大祐の目の前で愛人のホステスが絞殺されました。 その愛人の一人息子・戸田丈は成人後、橘組の下部組織の構成員として飲食店から「みかじめ料」を取るなどして生計を立てていました。映画冒頭の2017年時点で、牧村が路地裏に追い詰めていたチンピラがこの戸田で、警察の取り調べから逃げていたのです。 戸田は橘から命令を受け、告白本のサイン会会場で曾根崎に向けて発砲します。
第4の事件:練馬区病院長夫人殺害事件(1995年3月31日)
事件当時、個人病院の院長だった山縣明寛の妻が彼の目の前で絞殺された事件。警察の作戦で一時事件の発表が伏せられ、牧村が現場に戻って来た仙堂と対峙します。 牧村はこの時、仙堂に左頬を傷付けられ、逆に仙堂の肩に銃弾を放ちました。仙堂を取り逃してしまい、恨みを買った牧村が次の犯行のターゲットに! その後山縣は共立中央病院の院長に就任し、牧村たちに協力して小野寺の整形手術を引き受けたのでした。
第5の事件:大田区警察官殺害事件(1995年4月27日)
仙堂は牧村に殺害予告を出し、自室へ戻った牧村を爆殺するシーンを、牧村の自宅アパートが遠目に見えるビルの屋上から里香に目撃させる予定でした。 しかし、牧村と一緒に里香の無事を確かめに来た滝が仕掛けにハマってしまいます。 滝はロープで首を締められ、仙堂が部屋に充満させていたガスが爆発して殉職。当初の計画から、被害者が牧村から滝に、目撃者が里香から牧村に入れ替わってしまいました。
第6の事件:牧村里香拉致殺害事件(1995年4月27~28日)
仙堂は里香に第5の事件の目撃させるため、牧村のアパートから拉致したのですが、計画が崩れてしまい目撃者として生かす必要が無くなりました。 そして、4月27日から28日に日付が変わるころに、牧村里香は絞殺されていたのでした。 牧村は捜査から外されないよう、里香が行方不明になった事実を警察に届け出ないと決め、妹の婚約者だった小野寺と組んで独自に事件の犯人を追っていたのです。
解説③なぜ里香の事件だけは時効が成立しないとわかった?
今日は #恋人の日 ✨ 里香を思いやる拓巳、この若い恋人同士が事件にどう関わっているのか... 気になる方は是非劇場まで! #野村周平 #石橋杏奈#22年目の告白 https://t.co/7L8uh6ZflD pic.twitter.com/BTtec6hI04
— 映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』 (@22kokuhaku) June 12, 2017
真犯人逮捕のカギとなった改正刑事訴訟法
一般的な刑事法の時効とは「公訴時効」のことで、事件発生から一定期間(15年)犯人が逮捕されなかった場合は罪に問われないというもの。 しかし、2010年4月27日に「人を死亡させた罪であって死刑に相当する罪(殺人罪など)の時効の廃止を盛り込む」改正刑事訴訟法が成立し、異例の即日施行。よって15年前、1995年4月27日までの殺人事件にのみ時効が発生し、4月28日以降は時効が適用されません。
里香が殺害されたのは1995年4月27日ではなく4月28日
“第6の事件”である牧村里香拉致殺害事件の動画から、仙堂が犯行におよんだのは1995年4月27日の11時50分過ぎだと判明します。 映像の背景には東京タワーが映っており、最初はライトアップされているのですが、里香が絞殺された時は真っ暗でした。東京タワーは午前0時に消灯されるため、日付が4月28日に変わったことを意味します。 これにより、第5の事件が時効のある最後の事件となると同時に、第6の事件は新法が適用され時効廃止後最初の事件として扱われることになりました。
解説④曾根崎が真犯人に気づいたのはいつ?
「NEWS EYES」への出演で、真犯人の正体に気付いた曾根崎。彼はいつ、どうやってその正体に気付いたのでしょうか? まず曾根崎が気付いていたのは、彼が告白本を世に出した時、真っ先に反応したキャスターが仙堂だったこと。どこも曾根崎のテレビ生出演に躊躇していた中、仙堂から出演依頼があったことも気になっていました。 また、番組中に曾根崎が動画投稿者に襲いかかった時、とっさに近くにあった仙堂の万年筆を使っていましたが、それも仙堂が仕向けたこと。仙堂は万年筆をわざと曾根崎が手に取りやすい位置に置いていたのです。 最後に曾根崎が確信を持ったのは、里香殺害動画を見る前に仙堂が里香は「婚約していた」と語っていたこと。この事実は曾根崎と牧村しか知らず、他に知っていたのは現場で婚約指輪を見た真犯人だけだったからです。
解説⑤曾根崎は最後どこへ向かった?
事件がすべて解決した後、「曾根崎」は小野寺拓巳に戻り、牧村と山縣医師、そして書店員の美晴に見送られながら海外へ旅立っていきました。被害者遺族たちが集い、彼の新たな人生を見守っているようでした。 なぜ海外へ行くのかは映画では語られませんでしたが、小説版では「ほとぼりが冷めるまで姿を隠す」という理由が書かれています。世間を騒がせた有名人であるため、それも当然。 心配して声をかけた牧村に「里香の命日には戻って来る」と返していたことから、もう戻らないということではないようです。
解説⑥最後に仙堂を刺したのは誰?
今日は「第3の事件」の被害者遺族:橘大祐役の岩城滉一さんのお誕生日です????おめでとうございます✨
— 映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』 (@22kokuhaku) March 21, 2017
事件から22年経った今も犯人へ恨みを抱える橘組の組長という役どころ。曾根崎の登場で彼もまた動き出します…お楽しみに!#22年目の告白 pic.twitter.com/ObygHWmDQI
連続殺人事件の遺族・戸田丈
エンドロール直後に、心神喪失で精神病院に収容されていた仙堂が、清掃員に扮した男にナイフで襲われる場面が映されました。この男は第3の事件で母親を殺された戸田丈でした。 戸田は橘組の構成員で、母親は組長の橘の愛人。サイン会で曾根崎を狙ったのも戸田です。犯人に強い恨みを持っていた戸田は、真犯人が仙堂だと知り、今度こそ復讐を果たそうとしたのでしょう。
その後仙堂はどうなった?
映画では戸田が仙堂に襲いかかったところで再びエンドロールに戻ってしまいましたが、その後仙堂がどうなったのかは、小説版に書かれています。やはり仙堂はここで刺され、死亡したようです。 曾根崎のことを「最高の作品」と呼び、最後は彼に殺されることで「作品の完成」を望んでいた仙堂ですが、皮肉にも思いもよらなかった人物に突然刺されて死ぬというあっけない最期を迎えました。
原作の韓国映画や小説版との違いは?
原作は韓国映画『殺人の告白』
映画「22年目の告白」は、ド派手なカーチェイスやアクションが見どころの原作『殺人の告白』(2012年)とはまた違い、重厚なサスペンス映画に仕上がっていました。 話の大筋は同じですが、役柄や細かい設定に違いがある上に真犯人の正体が違っており、日本版は中盤から異なる結末へ向かいます。
小説版にしか描かれない“物語の最後”
また、日本版の内容に忠実なノベライズ版もあり、帝談社の女性編集者・川北美南子の視点からストーリーが語られました。 小説では、小野寺(曾根崎)がしばらく身を隠すために海外へと旅立ったことや、戸田に襲われた仙道がその後亡くなったことなど、映画の最後では明確に語られることのなかったシーンが補完されています。 キャラクターたちの心理描写、ストーリーの背景や後日談なども楽しめるので、映画視聴後に是非チェックしてみてください!
SNSや映画レビューサイトの感想には高評価が
藤原竜也さん、伊藤英明さん、世代を代表する俳優初共演でW主演✨サスペンスエンターテイメント大作です❗️入江悠監督作品。2017年の初夏公開予定です????https://t.co/7L8uh6ZflD#22年目の告白 pic.twitter.com/jh24MaMxqj
— 映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』 (@22kokuhaku) July 13, 2016
藤原竜也の演技に注目が集まる
映画「22年目の告白」の特徴は、SNSや映画レビューサイトに徹底的に批判する感想がほぼなく、多くの高評価が寄せられたことでした。 公開前から話題だった、「藤原竜也が今回はどんなクズを演じるのか?」という点は、さすがの演技だったと誰もが認めていました。警察を煽りながら、世間を異様な空気に染めていく前半から、感情を爆発させる後半への流れが見事だと評されています。 伊藤英明についても、粗野な中に情熱や妹を亡くした哀しみ、年齢を重ねた円熟味などが感じられたと主演2人が注目の的に。
原作の韓国映画ファンは……
仲村トオルを始め、脇を固める俳優陣にも評価が集まる一方で、脚本に特に厳しい目を向けたのが原作ファンでした。 原作映画の視聴、未視聴に関わらず前半のテンポの良さは評価されているものの、日本版オリジナルの"捻り"が一部で賛否両論を呼びました。 未視聴者の多くがこの捻りによる驚きを評価したのに対し、独自の要素を入れた点は良いとしつつ、逆に後半の展開がグダグダしていびつになったという原作ファンの感想も。 こうした比較による意見は、よく原作ものの宿命とも言われていますが、その中でも本作は全体的に高い評価を得た作品ではないでしょうか。
映画「22年目の告白」のネタバレ解説を読んで理解を深めよう
この記事では映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』をネタバレ解説しました。 映画を視聴した後は、ぜひ原作の韓国映画や小説版もチェックしてみましょう。より理解が深まり本作をもっと楽しめるかもしれません。