2019年7月17日更新

是枝裕和新作『真実』でフランスの大女優が共演【あらすじ・キャスト】

真実 メイキング
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

『万引き家族』でパルムドールを受賞した事で、更に海外に向けてその名を知らしめた是枝裕和監督。そんな彼の新作『真実』について、あらすじやキャスト、公開日などを紹介します。

是枝裕和新作映画『真実』が公開決定 カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュ共演

是枝監督 万引き家族
©︎ciatr

2013年カンヌ国際映画祭にて『そして父になる』で審査員賞を受賞し、2018年では新作『万引き家族』で最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和。世界中にその名を知らしめた彼の、気になる次回作について既に大まかなプロットや出演キャスト等が明かされています! 是枝監督は『万引き家族』の次に『十年 Ten Years Japan』というオムニバス映画のエグゼクティブプロデューサーを務めるのですが、正式に彼が監督する次回作はこの『真実』という日仏合作の映画になります。 「今作は今まで彼が監督してきた作品とは、かなり毛色の違うものになります」と、プロデューサーのヴィンセント・マラヴァルが米サイトScreen Dailyにコメント。続けて、「少し『サンセット大通り』みたいなものに近いかもしれません。女優の神秘性とリアリティを描いたようなものになりそうです」と本作のテーマについて言及しました。 そんな、初めて日本国外での撮影となる是枝監督の次回作『真実』について紹介します。

映画『真実』のあらすじは?

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フランス映画界が誇る大女優である母は、恋人や昔の夫など、様々な男たちに囲まれて生きてきました。 そんな時、母が自伝を出版することをきっかけに、娘が夫と子供を連れ、アメリカからやってきます。再会を喜ぶ母と娘かと思いきや、両者はたちまち対立。そして、様々な真実があらわになっていきます。 母はとあるSF映画に出演することになりますが、追い討ちをかけるように、彼女の自伝に自分の名前が載っていないことに憤った母のアシスタントがやめてしまいます。代わりに撮影現場に現れる娘。 現場で母は、ある新進女優と出会い、その姿にかつてのライバルの面影を重ねます。果たして、母と娘は、長年の確執をなくすことができるのでしょうか。

超豪華な国際派キャストが集結!

真実
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

本作に際して注目すべき点は、何よりフランス映画界を代表する二人の名女優、カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの共演でしょう。 是枝裕和は『万引き家族』でパルムドールを受賞する前に、既にこれについて打ち合わせをしていた模様。今回の受賞結果が、彼女たちの出演を決定的にしたとも考えられます。

母/カトリーヌ・ドヌーヴ

カトリーヌ・ドヌーブ
©Pat Denton/WENN.com

主人公となる「母」を演じるのは、フランスが誇る大女優・カトリーヌ・ドヌーヴです。 1943年、パリの芸能一家で生まれたドヌーヴは、1964年の『シェルブールの雨傘』で一躍スターに。その後、ロマン・ポランスキー監督の『反撥』や姉のフランソワーズ・ドルレアックと共演した『ロシュフォールの恋人たち』に出演。 1967年の『昼顔』で清純なイメージを脱ぎ捨て、『終電車』と『インドシナ』でセザール賞を受賞しました。 近年の代表作としては『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『8人の女たち』、『しあわせの雨傘』、『神様メール』などがあります。

娘/ジュリエット・ビノシュ

ジュリエット・ビノシュ
©WENN.com

そして、本作でカトリーヌ・ドヌーヴの娘を演じるのは、フランスが誇る演技派女優であり、国際的に活躍するジュリエット・ビノシュ。 1964年パリに生まれたビノシュは、フランス国立高等演劇学校で学び、1983年に映画デビュー。『ゴダールのマリア』で注目され、当時のパートナーであったレオス・カラックス監督の『汚れた血』や『ポンヌフの恋人』が絶賛されます。 1988年の『存在の耐えられない軽さ』以降はハリウッドにも進出し、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞助演女優賞やベルリン国際映画祭女優賞に輝きました。また、『トリコロール/青の愛』と『トスカーナの贋作』でヴェネツィアとカンヌでも女優賞を受賞しています。 その他の代表作に、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』、『GODZILLA ゴジラ』、『アクトレス〜女たちの舞台〜』、『Vision』などがあります。

娘の夫/イーサン・ホーク

イーサン・ホーク
©Dennis Van Tine/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

一方、ジュリエット・ビノシュの夫を演じるのは、アメリカの俳優・イーサン・ホーク。 1970年にテキサス州オースティンで生まれたホークは、15歳の時に俳優デビュー。その後、青春映画の傑作『リアリティ・バイツ』やSF映画『ガタカ』で注目されるように。 特に『恋人までの距離』に始まる「ビフォア」三部作や『ニュートン・ボーイズ』、『テープ』、そして『6才のボクが、大人になるまで。』といったリチャード・リンクレイター監督の作品への出演で知られています。 中でも「ビフォア」三部作ではジュリー・デルピー演じるフランス人女性・セリーヌのパートナーとなるアメリカ人男性・ジェシーを演じており、今回の起用で同三部作を思い出す映画ファンもいるのではないでしょうか?

女優/リュディヴィーヌ・サニエ

リュディヴィーヌ・サニエ
©Cinzia Camela/WENN.com

母が出演するSF映画に出演する若い女優を、リュディヴィーヌ・サニエが演じます。 1979年にフランスで生まれたサニエは、子役として活動をスタート。『焼け石に水』や『8人の女たち』、『スイミング・プール』といったフランソワ・オゾン監督の作品に出演し、フランス国内外で高い評価を獲得。2003年の『ピーター・パン』ではティンカーベルを演じ、ハリウッド入りも果たしています。

スタッフも一流!

エリック・ゴーティエ
©︎FayesVision/WENN.com

本作の撮影を担当するのは、フランスの撮影監督・エリック・ゴーティエ。 『オン・ザ・ロード』、『イントゥ・ザ・ワイルド』、『モーターサイクル・ダイアリーズ』などで知られ、最近では2018年カンヌでパルムドールにノミネートされたジャ・ジャンクー監督の『Ash Is Purest White(原題)』の撮影を担当していました。

制作会社がフライング!?

以上の情報は公式の発表によるものですが、実は以前、一部の情報を制作会社がフライングで発表していました。 スポーツ紙の取材に対し是枝は、メディアで報道されている情報が「正式発表前なのに身内が勝手に喋った」と語り、必ずしも正しい情報ではないと明言。その時点で報道されていた「コメディ風の映画」であると報じられたことについても「コメディではない」と否定しています。 しかしながら、主演がカトリーヌ・ドヌーヴであることについては認めていました。

是枝裕和の新作『真実』公開日は2019年10月

是枝裕和
©︎ciatr

「家族」を描く事に定評のある是枝裕和ですが、次回作『真実』もまた、家族をテーマに、パワフルでエモーショナルなストーリーになるとのこと。 本作は2019年10月11日公開予定。さらなる続報を待ちましょう!