2018年5月30日更新

【単独】将来の夢はアベンジャーズ?『犬ヶ島』子役声優の語る映画の魅力【インタビュー】

©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

ウェス・アンダーソン監督による待望の新作『犬ヶ島』。その本作の小林アタリ役として声優を務めた子役コーユー・ランキン君に単独インタビュー!映画だけでなく、彼自身の魅力的な人物像に迫る。

『犬ヶ島』コーユー・ランキン君に単独インタビュー!

コーユー・ランキン
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

2018年5月25日より公開を迎えた、ウェス・アンダーソン監督による待望の新作『犬ヶ島』。近未来の日本のメガ崎市において蔓延した、犬インフルエンザ。市長の小林はこれが人間に感染しないように、町に住む全ての犬をゴミ島に追放してしまう。そんな中、市長の養子である少年アタリはひとりで犬ヶ島に愛犬スポッツを探しに行く。 そんなアタリの声優を務めたコーユー・ランキン君に単独インタビュー。当時8歳だった彼が本作に携わった経緯は、かなり驚きのものだった。

突然渡された台本、一発取りが映画に使用されていた!?

本作でアタリを演じることになった、きっかけは何だったんですか?

コーユー・ランキン
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「最初、監督に呼ばれたときはオーディションだと思っていたんです。台本はバンクーバーの空港で受け取って、そのままニューヨークに向かいました。練習をせずに来てくれと言われていたのですが、する時間もなかったし、何より台本が全部漢字で書いていたから読めませんでした(当時8歳)。」

8歳ってことは小学校2年生とかだったんですね!それは漢字読めない……。

「はい、そうなんです。だから、一緒に来てくれたお母さんにふりがなをふってもらって、スタジオに行ったんです。そしたら、なんと初めて収録されたものが映画で使われていたんです!」

え!?それはさぞ驚いたことでしょう。レコーディングは誰かと行ったのですか?

ウェス・アンダーソン 犬ヶ島
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「ウェス監督と二人だけでレコーディングをしました。やっていた時、「ここは嬉しい感情を、ここは悲しく、ここは怒って」という風に丁寧に教えてくれました。それで言われた部分の声のトーンを変えたり。声優という仕事をするのが初挑戦だったので、やること全部が難しかったです。」

ちなみに、ウェス・アンダーソン監督の事は知っていましたか?

「はい、監督については『ファンタスティック Mr.FOX』を観ていたので、少しは知っていました。」

一緒に働いてみて彼はどんな感じでしたか?

「彼は非常に落ち着いていて、リラックスしている優しい方でした。」

「僕が演じたアタリは、スポッツのことが大好き」

さて、自分の演じた小林アタリというキャラクターについて教えてください

犬ヶ島 小林アタリ
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「アタリはとにかく自分の犬、スポッツの事が大好きな少年です。なので、スポッツがゴミの島つまり“犬ヶ島”に連れていかれちゃった時、勇気を持って助けにいくんです」

そんなアタリを演じた中で、一番好きなシーンを教えてください。

犬ヶ島 サブ3
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「アタリがチーフに「グッドボーイ」というシーンです。あと、関係ないけど相撲のシーンが好きですね。僕、相撲が大好きで、特に勢翔太が好きです。」

なんと!コーユーくんは日本に来たときにテレビで見た相撲にすっかりハマったらしく、帰国後も動画サイト等で常に相撲の動画をチェックしているとのこと。シブいです。

コーユー・ランキンの一番好きな犬は?

本作には沢山の犬が登場しますが、そもそも犬は好きですか?

犬ヶ島
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「大好きです!飼ってはいないんですけど、今すぐ飼いたいです……(両親をチラ見しながら)。」

飼うとしたらどんな種類の犬がいいですか?

「柴犬がいいです。優しそうな性格だし、かわいいから」

優しい犬が好きなんですね。映画に登場する犬キャラクターだと、どの犬が一番のお気に入りですか?

犬が島
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「レックスですね、優しいから。でも、飼うとしたらチーフかな。ちょっと大変そうだけど(笑)」

『犬ヶ島』で描かれる日本は“古い時代”?

日本人のお母さん、カナダ人のお父さんをもち、日本語と英語を使いこなすバイリンガルなんですよね。よく長期休暇の際などに日本に訪れると聞きました。そんなコーユー君から見て、『犬ヶ島』で描かれる日本と実際の日本には共通点あると思いますか?

犬ヶ島 サブ4
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「基本的に全然違いますね。でも、映画の中で使われているような色合いは、日本特有の色彩だと感じました。あと映画の日本は今と違って近未来なのに、“古い時代”だと思います。」

趣味はドラム、好きなアーティストはエリック・クラプトン

コーユー君の父親はミュージシャン。そんな父の影響を受けてか、彼の趣味はドラムなのだとか。

コーユー・ランキン
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「きっかけは3歳頃から、ステッキで適当に物をたたき出していたことです。とにかくドラムが好きで、今ではたまにパパがギターを弾いて僕が叩くような感じでセッションもします。好きなアーティストは、エリック・クラプトン」。

ジャンルだとロックが好きなコーユー君は、『犬ヶ島』に声優として参加した野田洋次郎に会ってから、RADWIMPSも聞くようになったのだとか。「ギターが激しくてカッコイイ」とはにかむ。可愛い。

コーユー・ランキンの語る、ウェス・アンダーソン映画の魅力

さて、お父さんとセッションをしちゃうくらいイケている11歳のコーユー君。勿論、気になるのは好きな映画だ。

グランドブダペストホテル
© FOX SEARCHLIGHT PICTURES

「ウェス・アンダーソン監督の映画が好き。特に、『グランド・ブダペスト・ホテル』と『ファンタスティック Mr.FOX』がお気に入りです! 『グランド・ブダペスト・ホテル』は展開が早くて、キャッチーでコメディな雰囲気が楽しいです。ベルボーイを演じたトニー・レヴォロリとはニューヨークのパーティーで会った事があるんだけど、とても優しかったです。 『ファンタスティック Mr.FOX』はアニメーションがとても綺麗だと思います。」

ウェス・アンダーソン組に仲間入りした彼も、どうやら監督の手がける作品の魅力の虜のようです。キリッとしてハキハキと答えた彼でしたが、次の瞬間顔が綻んで年相応な表情になったかと思うと、こう呟きました。

「あと、アベンジャーズが大好き」

アベンジャーズの仲間になってサノスを倒すのが夢

コーユー・ランキン
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

私もマーベル好き仲間として、彼のつぶやきは聞き捨てならない。

「好きなヒーローは誰?」

「キャプテン・アメリカ!」

「それは何故?」

「力だけじゃなくて、正義感も強くてかっこいいから」

「(わかる)では、好きなMCUの作品も、キャプテン・アメリカの単独映画ですか?」

アベンジャーズ インフィニティウォー ゼータ
©Supplied by LMK

「そうですね、キャプテン・アメリカの単独映画(ファースト・アベンジャーズ、ウィンター・ソルジャー、シビル・ウォー)です。あと、『ブラックパンサー』も好きだし、『スパイダーマン:ホームカミング』も好き」

『ブラックパンサー』最高ですよね。一番好きなヒーローがキャップとして、一番嫌いなヴィランは?

「サノスです、酷いから。なので、将来はアベンジャーズに仲間入りしてサノスを倒したいです」

注目の子役、MCU入りを熱望!「凄く強いヒーローになりたい」

なんとも心強いですね。本作『犬ヶ島』で全世界から注目を浴びること間違いなしなコーユーさんですが、となると今後出演したい映画はやっぱりヒーロー映画?

コーユー・ランキン
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

「はい!マーベルの映画に出たいです。」

ちなみに出演するとしたら、どんなヒーローを演じたい?

「すっごく強くて、正義感があって、思いやりもあって、優しくて、かっこよくて……」

(うんうん)

「悪いやつを全員殺すヒーロー!」

(って、殺しちゃうんかい!)

『犬ヶ島』は老若男女楽しめる映画

最後に、改めてコーユー・ランキン君に本作の見所を伺った。

「とにかく、人間のアタリと犬の間にある愛情に注目してほしいです。この映画は子供から大人まで、色んな人に楽しんでもらえると思うので、是非映画館で観てください!」

若干11歳にして、天才的な監督に見いだされたコーユー・ランキン。子役、いや、俳優としての今後の彼の活動から目が離せない。

(取材・テキスト:アナイス)