「スター・ウォーズ」のターキン総督とは!【デススターの司令官】
銀河帝国のナンバー2、ターキン総督を徹底解剖!
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1978)で、デス・スターの司令官として登場するターキン総督。ダース・シディアスの右腕で銀河帝国のナンバー2です。 レイア姫の故郷オルデランを破壊するなど、帝国軍の中でも有数に非情な悪役っぷりが印象的でしたね。 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)にも登場するターキン総督の、プロフィールやキャストなどをまとめてみました!
グランド・モフ・ウィルハフ・ターキンの基本プロフィール
ターキン総督の本名はウィルハフ・ターキン。惑星エリアドゥの貴族として生まれ、銀河共和国の軍事部隊で将校をつとめた後、元老院議員パルパティーン(正体はダース・シディアス)の要請を受けて政界入り。銀河帝国誕生のきっかけとなったクローン戦争で活躍しました。 やがてパルパティーンが皇帝となり共和国が銀河帝国へと再編された際に、20人のモフ(総督)の一人に任命されます。帝国への反乱分子を大量虐殺するなど、徐々に冷酷な人間性を露にしました。 数年後には帝国ナンバー2の地位である初代グランド・モフに昇格し、パルパティーンの命を受け宇宙要塞デス・スターの建造に着手。自ら完成したデス・スターの最高司令官となりました。 こうして宇宙最強の兵器と皇帝に次ぐ地位を手に入れたターキン。民衆を恐怖により押さえつけ、帝国への反逆者の根絶を目指すと同時に、仲間であっても逆らう者には容赦なく制裁を加えます。パルパティーンの弟子であるダース・ベイダーも、ターキンには頭が上がりません。 反乱軍のメンバーであるレイア姫を捕え故郷の惑星オルデランを破壊するなど非道の限りを尽くしますが、反乱軍にデス・スターの弱点を暴かれルーク・スカイウォーカーにミサイルを打ち込まれたことから、爆破したデス・スターと運命をともにしました。
ターキン総督を演じた俳優は?
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1978)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)と3つの作品に登場するターキン総督。 それぞれ別の俳優が演じています。3人のターキン総督俳優を、製作年順に見ていきましょう。
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1978)
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1978)でターキン総督を演じるのは、ピーター・カッシング。1913年生まれのイギリス人俳優です。 舞台俳優としてキャリアを積んだ後、1950年代後半からは『フランケンシュタインの逆襲』(1957)や『吸血鬼ドラキュラ』(1958)などの怪奇ホラー映画に多数出演。これらのシリーズが当たり役となり、世界的スターとなりました。 本作への出演は「脇役に風格のあるベテラン俳優を使うことで、ストーリーに説得力を持たせたい」というジョージ・ルーカス監督の希望からであり、当初はオビ=ワン・ケノービ役でオファーを受けたとのことです。 1994年に81歳で永眠。演じる役柄のイメージとは異なり、素顔は温厚な人柄で知られていました。
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
ピーター・カッシングの没後に製作された本作。若かりし頃のターキンを、カッシングと容姿の似た俳優ウェイン・パイグラムがメイクを施し演じました。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1978)以前を描いたスピンオフ作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)。 デス・スターの設計図を命懸けで手に入れる反乱軍の活躍を描いた本作で、ピーター・カッシング演じるターキン総督は欠かせない悪役として登場します。没後20年以上経ったカッシングがスクリーンに復活したことは、多くの観客を驚かせました。 実はカッシングと体格の似た俳優ガイ・ヘンリーの演技に、CGでカッシングの顔を被せているのです。デジタル化されたカッシングの表情とボディであるガイ・ヘンリーの演技をぴったり重ねるのは至難の業で、一つ一つのコマにCGを重ねる非常に細かい作業が必要となり、18ヶ月もの時間が費やされたとのことです。 それほどまでに、カッシングの演じたターキン総督のインパクトは大きかったのでしょう。本作では、同様の技術を使い若き日のキャリー・フィッシャー扮するレイア姫も復活を遂げています。 ボディを演じたガイ・ヘンリーは「ハリーポッター」シリーズやイギリスのドラマ『Hobly City』への出演で知られる俳優です。
実生活では親友だったターキン総督とドゥークー伯爵
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)と『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)に登場するドゥークー伯爵。かつてはクワイ=ガン・ジンの師であるジェダイ・マスターでしたが、パルパティーンに誘われシスの暗黒卿ダース・ティラナスとなってしまう悪役です。 演じるのはイギリス人俳優クリストファー・リー。ピーター・カッシングとともに「フランケンシュタイン」シリーズ、「吸血鬼ドラキュラ」シリーズ等多くの怪奇ホラー作品に出演し、黄金時代を築きあげた名優です。 カッシングとリーは22本の映画で共演したパートナーであり、スクリーン上の名コンビとして知られていました。さらには実生活でも親友の間柄だったそうです。 クリストファー・リーは2015年に93歳で死去しました。