2021年3月5日更新

映画「ハン・ソロ」のキーラは本当にレイの母親?やがてシスになる?謎多き美女の正体を考察

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『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)、キーラ(エミリア・クラーク)
©Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

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『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のキーラは何者?レイの母親説は嘘なのか

ハン・ソロの知られざる過去が明かされた、「スター・ウォーズ」アンソロジー・シリーズ第2弾『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年)。 時系列で言うと、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)の間に当たる作品でした。 この作品に初登場したのが、謎多き美女キーラです。そのキーラに関して、映画公開後からネット上でまことしやかにささやかれているのが、キーラが「スター・ウォーズ」シリーズエピソード7から始まる“続三部作”の主人公・レイの母親なのではないかという噂。 さらには、彼女はやがてシスになるのでは、とも言われています。それらの噂は果たして本当なのでしょうか? この記事では、ハン・ソロの原点にある超重要人物、キーラについて迫ります。ネタバレ情報もあるので映画未鑑賞の人は注意してください!

キーラの基本プロフィール

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

■名前:キーラ(Qi'ra) ■種族:人間 ■出身地:惑星コレリア ■所属:ホワイト・ワームズ▷クリムゾン・ドーン

キーラは惑星コレリア出身の人間の女性です。コレリアにいた頃には、レディ・プロキシマ率いる犯罪集団ホワイト・ワームズに所属しており、ハン・ソロとは幼馴染でした。 やがて彼女はクリムゾン・ドーンの指導者ドライデン・ヴォスに助けられ、その代わりに組織への忠誠を誓うことになります。 そこで才能を発揮し、大きな仕事を次々と成功させたキーラ。やがてハン・ソロと再会したときには、ヴォスの右腕の地位であるクリムゾン・ドーンの副官にまで上り詰めていました。 過酷な環境を懸命に生き抜いてきた、スマートで強い女性です。

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ハン・ソロとの関係が気になる!初恋の人?

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

キーラとハン・ソロは子供時代を共にした仲。ストリートキッズとして貧困にあえぎ、犯罪集団に身を置く2人は、最良の友として、また悪事をはたらくパートナーとして育ちました。 映画序盤にキスシーンがあることからも、2人が恋人でもあったことは間違いないでしょう。ハン・ソロの初恋の相手である可能性も充分考えられますね。劇中、本当のハン・ソロを知っているのは自分だけだと言っていたキーラ、仲の深さが伺える発言です。 愛し合う2人は、まるで奴隷のような生活を強いられる惑星コレリアから共に脱出することを望んでいました。 当時、彼女は既に“スクラムラット”と呼ばれる孤児たちのあいだでも抜きん出た才能を発揮しており、18歳の時にはプロキシマからヘッドの地位を与えられている存在だったのです。

13BBYのある時、キーラとハンに逃亡のチャンスが訪れます。2人がコロネット宇宙港のゲートを通過しようとした、まさにその直前、キーラが捕まってしまいました。 ハンはキーラを助けようとしますが、キーラはハンに向かって「逃げて!」と叫び、ゲートは閉じてしまいます。そうしてハンだけが自由を手に入れたのです。キーラの手には、ハンがお守りとして大事にしていたラッキーダイスが握られていました。

ドライデン・ヴォスとの関係は?生きる術を仕込まれた【ネタバレ注意】

窮地に陥ったキーラはドライデン・ヴォスに救われます。そしてその見返りに、忠誠を誓わされたのです。忠誠の証として、彼女の腕と首には「クリムゾン・ドーン」のシンボルマークが焼印されています。 彼女はギャングの中で虐待に耐えながら生きる術を身につけ、ボスの右腕へとのし上がっていきました。劇中でみせていた武術「テラス・カシ」も、ドライデン・ヴォスが彼女に仕込んだもの。 テラス・カシとは、スター・ウォーズの世界の古の武術のひとつです。フィンランド語で「鋼の手」を意味する「Teräs käsi」の名の通り、基本は素手による格闘技。肉体のフォースの力を多少引き出せるもののようです。 10BBY、キーラは、トバイアス・ベケットのクルーの一員となりヴォスの元を訪れたハンと再会を果たします。

映画の終盤、ハン・ソロとドライデン・ヴォスの戦いが勃発。キーラはヴォスに加勢し、ハンにとどめを刺そうと見せかけたところで、身を翻してヴォスを攻撃します。 出し抜かれたヴォスも応戦するものの、最後はキーラに敗れ、息絶えるのです。こうしてキーラは、自らに生きる術を仕込んだ、いわば師を裏切る形になりました。

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キーラに関する2つの疑念!ダースモールのもとで暗黒面に落ちてしまうのか【ネタバレ注意】

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に初登場した新キャラクターであり、事前情報のほとんどなかったキーラ。映画内でも多くは語られず、謎が多く残るキャラクターです。 暗黒面に落ちてシスとなるなどといった不穏な噂まであるので、彼女についてもっと知りたい人も多いはず。 ここからは「キーラはやがてシスになるのか」、そして「レイの母親なのか」という2つの疑念について考察していきたいと思います!

【疑念1】真のボスはダースモールだった!暗黒面に落ちて初の女性シスか?

ダース・モール スター・ウォーズ ファントム・メナス
©LUCASFILM

ドライデン・ヴォスとの戦い後、「私もすぐに行く」と言ってハン・ソロと別れたキーラは、ヴォスの指輪を使って交信します。その相手はなんと、ダース・モールでした。 ドライデン・ヴォスはあくまで、クリムゾン・ドーンの表向きの指導者であり、実際は元シス卿のモールが率いていたのです。 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)にて、若きオビ=ワン・ケノービに真っ二つにされて死んだかと思われていたダース・モールでしたが、生き延びていました。 つまりキーラはダース・モールのもとでシスとして育てられた可能性があるのです。 劇中、キーラがハンに「昔の私とは違う。組織からは抜けられないの」と言うシーンがありました。これはドライデン・ヴォスではなく、ダース・モールから逃れられないという意味の言葉です。 キーラがすでに、暗黒面に落ちかかっていることを示しているのかも知れません。 キーラがダークセイバーの赤い光を目に宿していたシーンからも、暗黒面に落ちる可能性を感じられます。 しかし一方で、キーラがダース・モールの元で育てられても暗黒面に落ちなかった場合、2つ目の疑念である、レイの母親である可能性も考えられるかもしれません。

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【疑念2】レイのお母さんだった可能性は低い?

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』デイジー・リドリー
(C)2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)以降、シリーズ続三部作の主人公であったレイ。彼女の母親が誰であるかは、これまで様々に予想されてきました。 そしてキーラも、孤児として生き抜いてきたことや髪の色など、共通点が多いゆえに、レイの母親なのではないかと囁かれています。レイというキャラクターが当初「キーラ」という名前で構想されていたことも、この説が広まった所以です。 しかしシリーズ9作目『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)で、レイの祖父はパルパティーンであったことや、カイロ・レンがレイに「お前の両親は何者でもなく、(以下略)」と語っていることから、キーラがレイの母親である可能性は極めて低いと考えられます。 またレイの年齢から逆算すると、キーラがレイを出産したのは46歳ということに。かなりの高齢出産であるうえに、キーラがダークサイドに落ちずに、この歳まで生き残っているとは考えにくいのではないでしょうか? とはいえキーラがパルパティーンの娘で、ダースモールに監視・保護されていて、その後ダースモールから逃げ出して生き延び、どこかでレイを出産した可能性も全くないとは言い切れません。 今後真相は明かされるのでしょうか?最新作の三部作に期待しましょう!

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演じているのはエミリア・クラーク

エミリア・クラーク
©Peter West/ACE Pictures/Newscom/Zeta Image

キーラを演じたのは、イギリス出身の女優エミリア・クラーク。超大作テレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要人物デナーリス・ターガリエン役で有名な女優ですね。 『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』(2015年)のサラ・コナー役や『世界一キライなあなたに』(2016年)のヒロイン役など、強い女性もキュートな女性も演じ分けてきました。 ワム!の同名楽曲にインスピレーションを受けた映画『ラスト・クリスマス』(2019年)でも主演を務めています。 本作のオーディションではハン・ソロ役オールデン・エアエンライクとの相性も重視されました。2人はすぐに意気投合し、撮影終了後も仲のいい友人になったそうです。

キーラのビジュアルは女性型エイリアンのマーゴになる予定だった!?

本作で活発なポニーテール姿や妖艶なドレス姿をみせたキーラ。しかし2013年の段階では、まったく違う姿が構想されていました。 というのも、制作初期のコンセプトでは種族が人間ではなかったのです。キーラのために考えられた容姿のデザインがあったのですが、エミリア・クラークがキャスティングされたことで、種族が人間に変更されました。 しかし当初のデザイン案が完全にボツになったわけではありません。本作に出演していた女性型エイリアンのマーゴ。彼女の姿こそ、キーラの原案だったデザインです。

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映画「ハン・ソロ」出演の謎多き美女キーラ、今後の展開に期待!

2023年末にはアンソロジー・シリーズ第3弾『ローグ・スコードロン (原題)』が公開予定のスター・ウォーズシリーズ。 ディズニーは他にも、動画配信サービス「Disney+」で配信する、「スター・ウォーズ」シリーズの新作実写ドラマやアニメシリーズの制作も続々発表しています。 映画『ローグ・スコードロン (原題)』で描かれるのは「スカイウォーカーの夜明け」より先の時代ということなのでキーラの出番はなさそう。しかし回想シーンなどで、正体が明かされる可能性に期待したいところです。 「ハン・ソロ」のような、いわゆる過去のスピンオフも特に製作が発表されていませんが、謎多きキーラは是非とも掘り下げていってほしいですね! タイトル未定の新作映画の公開が決定しているほか、新たな三部作の制作も噂されている「スター・ウォーズ」シリーズ。キーラの活躍する姿が描かれることを期待して、続報を待ちましょう!