2021年2月26日更新

「スター・ウォーズ」謎多きレイの正体は?両親やカイロ・レンとの関係を徹底解説

このページにはプロモーションが含まれています
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
© 2020 & TM Lucasfilm Ltd.

AD

「スター・ウォーズ」続3部作の主人公レイの正体を解説【ネタバレ注意】

レイは、2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から続く「スター・ウォーズ」シリーズ続3部作の主人公です。新共和国のレジスタンスの仲間たちとともに、帝国軍の残党であるファースト・オーダーに立ち向かうヒロインとして活躍します。 ここでは続3部作のヒロイン・レイにスポットを当てて、そのプロフィールや能力、劇中の活躍やキャストについて詳しく紹介していきます。 1作目「フォースの覚醒」でのカイロ・レンとの因縁、2作目「最後のジェダイ」でのルークとの交流、さらには3作目「スカイウォーカーの夜明け」で明らかになったレイの正体について、ネタバレを含めて深掘りしたいと思います。 ※本記事には「スター・ウォーズ」に関するネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください!

レイの生い立ちを紹介 両親や住処は?

幼い頃に両親に捨てられたレイは、独りで惑星ジャクーで廃品を拾って生計を立てていました。惑星ジャクーは新共和国と銀河帝国との間で勃発した「ジャクーの戦い」の舞台であり、数々の戦闘機の残骸が放置されているような場所。その中には、帝国軍のスター・デストロイヤーの残骸もあります。 両親がいつか迎えに来ると信じて待ち続けるレイ。砂漠の地で必死に働きながら生活する姿は、幼き日のアナキン・スカイウォーカーを連想させます。しかし、彼女の運命は、帝国軍の脱走兵フィンとドロイドのBB-8との出会いで大きく動き出します。

AD

強すぎる!フォースとライトセーバーを自由に操るレイの能力

レイは幼くして両親と離れ、自分の力で生きていくしかありませんでした。ここではそんな彼女が培ってきた能力を紹介します。 レイは、廃物を高速の移動手段であるスピーダーに変えてしまうほどの工学的技術を持ち、初めて乗り込んだミレニアム・ファルコンでさえも完璧に操縦することのできる圧倒的なメカニック・センスを持っています。 さらにマシントラブルが起きても、困難な場所でも臆さずに立ち向かっていくことができる度胸や大胆さを持っており、精神力の強さも大きな特徴です。 レイはBB-8を惑星タコダナのマズ・カタナの城へ送り届けた時、初めてライトセーバーを手にします。そのライトセーバーは、ルーク・スカイウォーカーとその父アナキンが持っていたものでした。 それを手にした時、彼女はフォースのビジョンを感じ、その後の戦いでライトセーバーを自由に操り、フォースを覚醒させていくのです。

「スター・ウォーズ」でのレイの活躍をピックアップ【ネタバレ注意】

「エピソード7/フォースの覚醒」でのカイロ・レンとの因縁

「スカイウォーカーの夜明け」では、レイとの最終対決が予想されるカイロ・レン。本名はベン・ソロで、ファースト・オーダーの最高指導者スノークによってダークサイドに堕ちてしまいました。 そんな彼が尊敬する対象は、祖父のダース・ベイダー。2016年公開の「ローグワン」でも悪役として登場し、強烈な印象を残しました。ダース・ベイダーの魂は、死後も孫のカイロ・レンによって引き継がれているのです。

「フォースの覚醒」では、レイが父のように慕っていたハン・ソロを、実の息子カイロ・レンが殺害。レイはフィンとともにカイロ・レンと対決します。ルークのライトセーバーで戦うフィンがカイロ・レンに重傷を負わされ、ライトセーバーも奪われそうになる中、レイが覚醒したフォースの力でそれを奪取します。 そうしてライトセーバーとフォースを駆使して、カイロ・レンを倒したレイ。負傷したフィンを連れて無事にレジスタンス基地へ戻ると、自らに宿る力=フォースに戸惑いつつも、ルークの居場所を探してライトセーバーを手渡そうとするのです。

AD

「エピソード8/最後のジェダイ」でのルークとの交流

ルークが隠居している水の惑星オク=トーに、ミレニアム・ファルコンでたどり着いたレイ。ライトセーバーを手渡すと、ルークはそれを放り投げ、レイがジェダイの修行を望むもまったく取り合いません。 それは、弟子だったカイロ・レンをダークサイドに堕としてしまった負い目を感じ、自身を“最後のジェダイ”として葬り去る覚悟で隠居していたからでした。

ハン・ソロの死を知り、旧知の友チューバッカやR2-D2の説得でようやくレイの修行を始めたルークでしたが、カイロ・レンと同じく暗黒面のフォースを跳ね除けようとしなかったレイを見て戦慄します。 さらにカイロ・レンとフォースの力で交信しているところをルークに見つかり、レイは彼をダークサイドから救うために修行途中でオク=トーを飛び出してしまうのです。 「最後のジェダイ」ではルークとカイロ・レンの因縁、そしてカイロ・レンとレイの関係がレイの行動を大きく左右しました。レイはレンを説得し共闘したものの、結局彼はライトサイドへ戻ることはなく、二人は決別しています。

「スカイウォーカーの夜明け」で明かされたレイの正体【パルパティーンとの関係は?】

「最後のジェダイ」ではカイロ・レンの口から、平凡な両親の元に生まれ、その両親もすでに死んでいると語られたレイの出自。何者でもないと言われていましたが、「スカイウォーカーの夜明け」ではさらなる真実が明らかになります。

レイのフルネームは「レイ・パルパティーン」と言い、銀河帝国皇帝シーヴ・パルパティーンの孫だったことが判明。両親は平凡に暮らそうとしていましたが、パルパティーンにより殺されていました。ダース・シディアスことパルパティーンは「続三部作」でも暗躍を続けており、レイたちの前に立ちはだかります。 霊体となったルークと邂逅を果たしたレイは、彼からレイアのライトセーバーを授かります。レイアも過去にジェダイの修業を受けており、その際に訪れる未来を予見していたのです。 暗黒面に堕ちた自分の姿を見るなどのシスの誘惑を受けながらも、ついにレイはパルパティーンの元にたどり着きました。改心したカイロ・レンことベンと立ち向かいますが、強大なフォースの前に倒れてしまいます。 しかし先人たちの「立ち上がれ(Rise)」という声を聞き、2振りのライトセーバーを構えるレイ。パルパティーンのフォースを跳ね返し、彼を消滅させました。 そしてタトゥイーンでルークの生家を訪れたレイは、二人のライトセーバーを地中に埋めます。そして自分のライトセーバーを携え、「レイ・スカイウォーカー」を名乗るのでした。

レイの出自に込められたエイブラムス監督の思い

レイの出自は、一体なぜこのような設定となったのでしょうか?

レイがパルパティーンの孫という設定について、エイブラムス監督は「出自に関係なく、誰だって何にでもなれるということ」がこの映画のテーマであると述べた上で、血よりも強い運命を選択できるということを伝えることが重要だったと語っています。 また、レイとカイロ・レンという2人の主要人物が、パルパティーンとスカイウォーカーという双極を成すキャラクターの孫であり、2つの家系が世代を超えて再び出会うことは避けられなかったとのことです。

レイについてもっと知りたい人は「レイのサバイバル日記」がおすすめ

スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記 (日本語)

レイについてより詳しく知りたいという人は、荒涼とした惑星ジャクーで生き延びてきたレイの日々が綴られた書籍「レイのサバイバル日記」がおすすめ。 本作は、レイが書いた日記という体裁で書かれているサバイバル・ガイドです。ジャクーがどのような環境であったのか、そこで暮らす生き物たち、スカベンジャー生活についてなどが、レイのスケッチやコメントとともにまとめられています。 惑星ジャクーがどれほど厳しい環境であるのかも知ることができ、その中でたくましく生き延びてきたレイの強さが裏付けられている作品です。

AD

両刃のライトセーバーを持っていた可能性がある?意外なトリビアを紹介

黄色いライトセーバーは両刃の可能性あり?

「スカイウォーカーの夜明け」の最後でレイが手にしていたライトセーバー。劇中で語られることはありませんでしたが、黄色い刀身をしたそのライトセーバーにファンは興味津々です。 このライトセーバーは一体誰のもので、どのような型なのでしょうか?

まず誰のものかと言うと、これは恐らくレイ自身のもの。ジェダイは本来自分でライトセーバーを作り上げます。ルークも「ジェダイの帰還」で自分の緑のライトセーバーを使用していました。レイはルークとレイアのものを手放しているため、最後に持っていたのはレイが作り上げたライトセーバーでほぼ間違いないでしょう。 そしてあのライトセーバーは、ダース・モールが使っていたような両刃のライトセーバーの可能性があります。 これにはいくつか理由があり、まず上記のようにライトセーバーは自分で材料を集め作り上げるもの。そして最後にレイがいたタトゥイーンは、ダース・モールがアニメ「反逆者たち」で命を落とした場所です。レイがダース・モールのライトセーバーの部品を使用したというのもあり得ない話と言えないでしょう。 次に満を持して登場したレイのライトセーバーは柄が長く、下側は見切れていました。事実はわかりませんが、両刃の仕様だったのかもしれません。 そして最後の理由は、途中レイが見た自分自身の幻。暗黒面に堕ちたifの姿と言える幻のレイは、柄を半分に折りたためる特殊な形状の両刃のライトセーバーを持っていました。このビジョンは揺れていたレイの深層心理を表したもののため、彼女の本質を表していた部分もあるはず。 ライトセーバーはフォースの導きによって形や色が決まるため、レイのライトセーバーが両刃になってもおかしくありません。もしこれが本当なら、黄色の両刃という特殊なライトセーバーが、彼女のライトセーバーということになります。 新時代のジェダイにふさわしい、新たなライトセーバーと言えるのではないでしょうか。

見慣れたヘルメット

劇中で、レイはルークが反乱軍時代に乗っていたX-ウィングを託され、その際にルークが当時使用していたヘルメットを被ります。 お馴染みのヘルメットをレイが身に着けたことにファンは喜びましたが、実はレイが以前にも反乱軍のヘルメットを被っていたことをご存じですか?

「エピソード7/フォースの覚醒」で廃品を売るスカベンジャーとして生活していたレイが、汚れている状態のヘルメットを所持していました。『スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記』によると、これは彼女が拾った宝物。 ドスミット・ラエという女性スターファイター・パイロットのもので、レイは見ず知らずの彼女についての想像を巡らせていました。

レイ役のキャストと声優を紹介!7か月に及ぶオーディション

レイを演じるのはイギリス人女優デイジー・リドリー

続3部作で主人公・レイを演じているのは、イギリス人女優のデイジー・リドリー。デイジーは1992年4月10日、ロンドン西部のウェストミンスターに5人兄弟の末っ子として生まれました。 2013年から女優としての活動を始め、まだ無名の頃に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイ役を射止めて全世界に華々しくデビューしました。

オーディションで勝ち取ったものの、しばらくは口外できず……

デイジーはレイ役をつかみ取るため、7か月にわたって何度もオーディションを受けたといいます。さらにキャスティングされたことは3か月間秘密にしなければならず、ようやく2014年の4月末にキャストの1人として公表されました。 レイというキャラクターを創造していったのは、デイジーとJ・J・エイブラムス監督。オーディションでのデイジーを賞賛し、レイを“性別を超越している存在”として女性ながら男性的な部分も付加していったようです。 続3部作最後の「スカイウォーカーの夜明け」が完成し、レイ役をやり切った気持ちから、デイジーは一旦「スター・ウォーズ」シリーズからの卒業に言及。それほどに、彼女の中でレイとしての人生を生き抜いた確信が芽生えたのかもしれませんね。

AD

日本語吹き替えは声優の永宝千晶

レイの日本語吹き替えを務めるのは、声優・舞台女優の永宝千晶。映画・テレビドラマで主に洋画の吹き替えを数多く手がけています。特にレイの声は続3部作のみならず、「スター・ウォーズ」シリーズのアニメ版でも担当しました。

「スター・ウォーズ」レイの正体は「スカイウォーカーの夜明け」でチェック!

「スカイウォーカーの夜明け」の原題「The rise of Skywalker」の“rise”が「夜明け」と訳されたことは、かなり興味深いもの。 レイがルークの娘だとすると、正当なジェダイの後継者としてレイがカイロ・レンを倒し「スカイウォーカーの夜明け」を切り開くということに。 あるいは、レイがパルパティーンの血筋でダークサイドに堕ちた場合は、“rise”がパルパティーンの「復活」を意味するかもしれません。もしくはさらなる意味が秘められている場合も……? 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、全ての答えが明かされています。「スカイウォーカー・サーガ」最終作の行方をお見逃しなく!