「ロボコップ」シリーズ最新作『ロボコップ・リターンズ』(原題)が始動!
1987年の世界的ヒット作『ロボコップ』の新たな新作映画が製作されるとの情報が飛び込んできました。 『ロボコップ』は、近未来のアメリカ・デトロイトを舞台に、体が機械化したロボット警官(=ロボコップ)の活躍を描くもので、これまでに続編2本にリブート版1本、加えてテレビドラマやテレビアニメ版が制作されています。 そんな気になる新作映画のタイトルは、『RoboCop Returns』(原題)。今回は、そんな『ロボコップ・リターンズ』について明らかになっていることをまとめました。
監督に『第9地区』のニール・ブロムカンプが抜擢?
監督は、『第9地区』を手掛けたニール・ブロムカンプにオファーされている模様。元々1987年のオリジナル版のファンだという彼は、自身が手がけてきた作品にもその影響を色濃く受けてきたと明かしています。 確かに、彼が監督した『第9地区』や『エリジウム』、『チャッピー』は、『ロボコップ』同様に混沌とした近未来世界が舞台のディストピア物であり、なおかつエイリアンやロボットといった非人間と人間とのつながりを描いているという点でも、『ロボコップ』と通底しています。 まだ正式決定というわけではなさそうですが、ブロムカンプがどのようなロボコップ像を描くのかに期待したいところです。
あらすじはどうなる?オリジナル版の脚本を引き継いだ設定に?
『ロボコップ・リターンズ』は、1987年のオリジナル版の続編として制作するといわれています。 というのも、今回の脚本は、オリジナル版の脚本家エドワード・ニューマイヤーとマイケル・マイナーが、元々続編の『ロボコップ2』用に書いていた物を再利用するのだとか。要は、1990年製作の『ロボコップ2』とはまた違ったストーリーラインで進められるようです。 ちなみに、映画化された『ロボコップ2』及び『ロボコップ3』の脚本は、『バットマン:ダークナイト・リターンズ』などで知られるアメコミ作家フランク・ミラーが草案を執筆。しかし、出来上がった作品を観たミラーは、自分が書いた脚本とはあまりにも内容が変わっていて驚いたそう。
『ロボコップ・リターンズ』制作決定の最大の理由はトランプ政権にあり?
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— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) June 19, 2018
『ロボコップ・リターンズ』の制作話が浮上したきっかけとして、アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプの存在があるとされています。 脚本家のニューマイヤーによると、「ロボコップ」の製作元であるMGM代表のジョン・グリックマンが、トランプの大統領就任直後に彼に電話をかけてきて、こう言ったのだとか。 「君たち(ニューマイヤーとマイナー)は、トランプのようなテレビのリアリティショーに出演するタレントが大統領に就任するのを予測して、『ロボコップ2』の脚本を書いたのか?」 つまり、ニューマイヤー&マイナーによる『ロボコップ2』の脚本を読んでいたグリックマンが、脚本内容とトランプ政権下となった現在のアメリカに共通点を見出し、ロボコップの新作制作につながったようです。
オリジナル版の監督ポール・バーホーベンは『ロボコップ・リターンズ』に参加するのか?
「ロボコップ」といえば、多くの人がポール・バーホーベン監督が手がけたオリジナル版を思い浮かべることでしょう。そこで気になるのが、今回の『ロボコップ・リターンズ』にバーホーベンが関わるのかどうかということですが、どうやらその可能性は低そう。 そもそもバーホーベン自身が続編というコンセプトに興味を示さないようで、『ロボコップ2』の企画が上がった際も乗り気ではなく、早い段階で降りてしまっているからです。 2014年のリブート版にも、参加の噂はあったものの結局ノータッチになったことを鑑みても、彼の『ロボコップ・リターンズ』への制作協力はないとみていいかもしれません。
『ロボコップ・リターンズ』のキャストは?
現時点では監督や脚本情報しか出回っていない『ロボコップ・リターンズ』。そのため誰が出演するのかといったキャスト情報は明らかとなっていません。 ただ、オリジナル版の続編という設定であることを考えると、もしかするとそのオリジナル版に出演したキャストの再登場があるかも?そういった意味でも気になるところです。
『ロボコップ・リターンズ』は低迷するシリーズの起死回生の1作となるか?
これまでに、続編2本とリブート版1本が製作された「ロボコップ」シリーズ。しかし、そのいずれも内容的には芳しくないものばかりでした。 本来作る予定だった『ロボコップ2』用の脚本とは全く無関係な内容となった続編2本は、オリジナル版『ロボコップ』とは大きくテーマが逸脱したものとなり、とりわけ『ロボコップ3』は、忍者ロボット・オートモの登場で珍妙な出来に。そして2014年のリブート版も、オリジナル版のイメージが強すぎたせいか、興行的には苦戦してしまいました。 しかし脚本家のニューマイヤーは、「これまでいろいろなロボコップ作品が作られてきたが、オリジナル版に立ち返った今回の『ロボコップ・リターンズ』が、ファンが一番観たい物となるだろう」と自信に満ちたコメントを寄せています。 はたして、『ロボコップ・リターンズ』がシリーズの起死回生となる1作となるのか?今後の続報に注目しましょう!