2017年7月6日更新

『ロボコップ』を知らないあなたへ!傑作サイボーグSFシリーズの魅力まとめ【ネタバレ注意】

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『ロボコップ』クラレンス・ボディッカー

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傑作サイボーグシリーズ『ロボコップ』の魅力をネタバレを含め大特集!

『ロボコップ』
1988年公開の『ロボコップ』は、荒廃した近未来のデトロイトを舞台に、サイボーグ警官が悪と戦うサイバーパンクアクション映画です。重層的に描かれるテーマの秀逸さとポール・バーホーベン監督による過激な暴力描写も話題となって、アメリカではその年の最高の映画の一つに選ばれました。 オリジナル版は今でも高い人気を誇り2本の続編やリメイク版が作られているほか、テレビドラマ化やアニメ化、ゲーム化やコミック化などが続いています。この傑作サイボーグシリーズの魅力をご紹介します。

マーフィーの惨殺シーンがトラウマもの!

『ロボコップ』
Fujikawa__Ta リメイク効果か、配給元の陰謀か 地上波でやってたから久々に観た。 今から見れば 当時のCGとか撮影技術でここまでやったことがやっぱりすごいなぁと感心しながら ロボット主人公の勧善懲悪って定番の展開に マーフィー(ロボコップ)の人としての記憶から来る葛藤やら、ロボット三原則的なプログラムとのせめぎあいがあって 公開から26年過ぎても、良い作品やなぁと。 なにより、ロボットもの、ロマンあるやんか!
skr_icj #eiga #movie 観たことあった気がするんだけど...こんなに残虐だったっけ。爆発、飛び散る肉、ドロドロ、血。でも大雑把だからそんなに目を覆いたくはならなかった。ロボコップじゃないほうの機械の動き、ストップモーション?アナログ感たっぷりで可愛い。 開発のことしか考えてないひと、上から目線でおもしろおかしく報道するひと、記憶を消されてロボットとして生まれ変わったひと。人間らしい、ってどういうことを言うのか考えさせられる。
Ken_Chang ポール・バーホーヴェン先生らしいエグいシーンがたくさんあるし、中途半端に人間ときの記憶があるばっかりに苦しむロボコップの悲壮感がたっぷりで、ロボコップカッケー!を期待して観ると超絶鬱展開に でも、これでこそロボコップ

あらすじ

舞台は近未来のデトロイト。犯罪が横行し、巨大企業「オムニ社」が街を支配していました。 「オムニ社」の副社長ジョーンズ(ロニー・コックス)は犯罪者と戦うロボット「ED-209」を開発しましたが、不運にもED-209は暴走して多くの被害者が出てしまいます。市民からの信頼を取り戻すため、サイボーグ「ロボコップ」のアイデアが採用され、ちょうどギャングに殺された警官アレックス・マーフィー(ピーター・ウェラー)の遺体の、まだ細胞が死んでいない部分が使われることに。 開発者のモートン(ミゲル・フェラー)はマーフィーの脳と内臓だけを残し、体のほとんどをマシンと置き換えて、鋼鉄のアーマーに包まれた「ロボコップ」が誕生します。ロボコップは次々と犯罪者を倒し、優秀な成績をあげますが、手柄を取られたジョーンズはマーフィーを殺したギャング、ボディッカー(カートウッド・スミス)と結託し、モートンを殺そうとします。 一方ロボコップは同僚のルイス(ナンシー・アレン)に名前を呼ばれたことがきっかけで、自分の過去を思い出すのでした。

ピーター・ウェラー主演、ポール・バーホーベン監督による重層的なテーマの秀逸さと過激な暴力描写が話題に!

ロボコップとして生まれ変わる警官アレックス・マーフィーを演じたのは、近年では『24-TWENTY FOUR-』クリストファー・ヘンダーソン役や2013年公開の『スタートレック・イントゥ・ダークネス』にアレクサンダー・マーカス提督役で出演しているアメリカの俳優ピーター・ウェラーです。ウェラーは70以上の映画やテレビドラマに出演しているほか、テレビドラマの監督としても活躍しています。 監督はオランダ出身のポール・バーホーベンでした。『ロボコップ』をはじめとして1990年公開の『トータル・リコール』、1998年公開の『スターシップ・トゥルーパーズ』などのSF映画で有名です。 バーホーベン監督の作品は知的なテーマと過激な暴力描写が特徴的。本作もR指定となり、マーフィーがボディッカーに拷問で末殺される場面はトラウマものと話題になりました。 また作品に込められた痛烈な社会風刺や、権威主義や政治の腐敗、アイデンティティや人間らしさとは何かといった重層的なテーマが高く評価されました。

ロボット三原則とは?

ロボコップは「公益に奉仕する」「弱い者を守る」「法を守る」というロボット三原則に絶対に従うよう設定されていました。ギャングのボディッカーと対決し、彼らを裏で操るオムニ社の副社長を逮捕しようとしたとき、「オムニ社の経営陣を逮捕することはできない」という隠されていた4つめのコマンドが発動します。このロボット三原則は後の作品でも生かされることに。

動きにくいロボコップのスーツに苦労したピーター・ウェラー

本シリーズの3部作では特殊メイクアップアーティストのロブ・ボッティンが活躍しました。1作目のスーツ制作には時間がかかり、スタジオに到着したのはロボコップ初登場シーンが撮影される当日となったそう。 ピーター・ウェラーはロボコップを演じるためにパントマイムの練習をしていましたが、スーツを着た状態では役に立たないことが判明。スーツに慣れてロボットとして振る舞うためにさらに時間を要しました。スーツの中は大変暑く、毎日約1.3キロ体重が減っていったそう。後にエアコンが内蔵されることに。 2作目ではブルーのガラス繊維のスーツに改良されて動きやすくなっただけでなく、メタリックな質感が増し、洗練された印象となりました。

1990年公開のシリーズ第2作『ロボコップ2』

『ロボコップ2』
Ken_Chang バーホーヴェン先生が離れたが、なぜかグロさがパワーアップ
taichimachima 前作よりもパワーアップしているのはクズな人たちの多さ(笑) 基本的には1とだいたい一緒で若干萎えるが、知事のキャラの良さに救いあり。

あらすじ

ロボコップ計画の成功を受けて、オムニ社はデトロイトを完全に支配下に置こうとしていました。オムニ社は借金を抱えたデトロイト市を債務不履行とし、市全体を抵当に入れて市政を手中に入れたのでした。 デトロイト警察もオムニ社の管理のもと給料がカットされ、警官たちはストライキを起こします。ロボット三原則に従うロボコップと相棒のアン・ルイスだけが相変わらず職務についていました。二人はデトロイトで流行していた麻薬「ニューク」の取り締まりをしましたが、若い犯罪者ホブ(ガブリエル・デーモン)だけを逃してしまいます。 一方オムニ社は「ロボコップ2」の量産を試み、全ての警官と置き換えようとしていましたが、殉死した警官を使った試作のサイボーグたちはみな重圧に耐えられず、すぐに自殺してしまいます。心理学者のファックス博士(ベリンダ・バウアー)は権力と永遠の命を求める犯罪者の体を使ってロボコップ2を開発することを主張し、開発を進めるのでした。

監督は『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でメガホンをとったアーヴィン・カーシュナー!!

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監督をつとめたのは、俳優としても活躍したアーヴィン・カーシュナーです。カーシュナーは1980年公開の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』や、007シリーズのリメイクで1983年のショーン・コネリーがボンド役に返り咲いた『ネバーセイ・ネバーアゲイン』などの監督としても有名です。

脚本の原案を担当したのは、アメコミの人気コミックライター、フランク・ミラー!

『ロボコップ2』の原案に関わったのは、『デアデビル』シリーズや『バットマン: ダークナイト・リターンズ』などアメコミの人気作のコミックライターであるフランク・ミラーです。ミラーの書いた脚本をプロデューサーたちは気に入りましたが、撮影が困難であることがわかり、大幅に変更されました。 彼による脚本は2003年に『フランク・ミラーズ・ロボコップ(原題)』としてコミック化されています。ミラーは本作や『ロボコップ3』にカメオ出演もしていました。

1993年公開のシリーズ第3作『ロボコップ3』

『ロボコップ3』
KWSKstep ついに開発元に反旗を翻したロボコップ ルイスがあっさり死に、日本製の忍者ロボもあっさり死亡 黒人の警官がかっこいいだけの話
Ken_Chang 空飛んでる予告観た時点で駄作を確信→鑑賞→覆ることなく駄作

あらすじ

ロボコップ2計画の失敗の後、オムニ社は破産の危機に陥っていました。新しい街デルタ・シティの再開発による失敗の挽回を急ぎ、デトロイト市の犯罪者たちを捕まえるという名目でマクダゲット隊長(ジョン・キャッスル)をトップとする"リハッブ"という警備隊を配置。実際にはデルタ・シティ計画に反対する住民たちを捕まえて強制収容所に送っていました。 経営不振により日本の企業である「カネミツ・コーポレーション」に買収されたオムニ社は、"オトモ"と呼ばれる忍者のアンドロイドを開発して、社に逆らう反乱者たちを取り締まるように。そんな中でロボコップ(ロバート・ジョン・バーク)とアン・ルイスはリハッブから市民を守ろうとしますが、ある夜ルイスはマクダゲットに重傷を負わされ、死んでしまいます。 プログラムに縛られて反撃できないロボコップは、抵抗運動を行っている市民たちのグループにより救われます。

ロバート・ジョン・バーク主演、今作にもフランク・ミラーが参加!!

本作でロボコップ役を演じたのは、アメリカの俳優ロバート・ジョン・バークです。 バークは2006年公開のジョージ・クルーニー監督・脚本・主演による『グッドナイト&グッドラック』や、2011年公開のブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ主演の『リミットレス』などに出演。また『ロー&オーダー』シリーズや『セックス・アンド・ザ・シティ』『ゴシップガール』などの人気テレビドラマでも活躍しています。 メガホンを取ったのはアメリカでカルト的なホラー映画と言われている『ナイト・オブ・ザ・クリープス(原題)』などを制作したフレッド・デッカーでした。『ロボコップ2』で原案に携わったフランク・ミラーが今作にも参加しますが、再び彼の執筆した脚本は大幅に変更されることになりました。 失望したミラーは2005年公開の『シン・シティ』の映画化までハリウッドを去ることになったそう。

相棒アン・ルイスとして3部作に出演したナンシー・アレン

本シリーズ3部作でマーフィーの相棒アン・ルイスを演じたのはアメリカの女優ナンシー・アレンでした。 アレンはブライアン・デ・パルマ監督の1977年公開の映画『キャリー』でのいじめっ子、クリス役で注目を浴びます。また『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるロバート・ゼメキス監督の初監督作品『抱きしめたい』にも主演。近年ではドラマシリーズ『新アウターリミッツ』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』などにゲスト出演しています。 アレンは3作目では、ルイスが物語の前半で殺されることを条件に出演を承諾したと言われています。

1作目のリブート版!乗っているバイクがかっこいい!『ロボコップ』【2014年】

xxxmeso 爽快映画と思いきや、割と鬱。黒コップはスーツ制作がパシリムのスタッフだけあって、見た瞬間には頭の中でパシリムのメインテーマがかかりましたわ。セクシーでかっこいいけど…ミリタリー……? もっと人間の判断でロボ大暴れ!して欲しかったなあ。あと、仮にも警察官なら交通法規もちょっとは守って欲しかった(捜査上必要なら緊急走行、って一言断って……)。 次回作もありそうな引きだったので、次は爽快な展開を期待しています。
WNarmageddon 前作っていうか元々の作品を観てないんですが、イメージとして『ロボの警官が(せこい)悪を討つ!痛快ハチャメチャアクション!』みたいなのがあったのに、なんだろう、ゴメン。 主人公がロボになるキッカケとか葛藤とかそこそこ重かったし悲しかった。あとスーツ外すと脳みそが見えるダースベイダー形式だったのには驚いたし目を背けた。 イメージに求めていた爽快感がなかったけどその分ストーリーとかで補えてて結構満足できました。

あらすじ

2028年の近未来で、巨大企業であるオムニコープ社はロボット技術の中心的な存在となり、社の開発したドローンは多くの国の軍隊に使用されて莫大な収益をあげていました。善良な警官で、家族を愛する父親でもあるアレックス・マーフィー(ジョエル・キナマン)は、デトロイト市に押し寄せる犯罪や荒廃と戦うため全力を尽くしていましたが、ある時任務中に瀕死の重傷を負ってしまいます。 オムニ社はこの機会を利用して、以前から開発を望んでいたロボコップへと彼の体を作り替えることに。オムニ社はサイボーグ警官を量産して再び大きく儲けることをもくろんでいましたが、ロボコップの体にはまだ正義を追い求める人の心が宿っていることを忘れていたのでした。

『スーサイド・スクワッド』に出演のジョエル・キナマン主演!ゲイリー・オールドマンやサミュエル・L・ジャクソンらが脇を固めるリメイク版!

『スーサイド・スクワッド』
リメイク版で主役のアレックス・マーフィーを演じたのは、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』でのリック・フラッグ大佐役や、ケヴィン・スペイシー主演のテレビドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』でのビル・コンウェイ役などで活躍するスウェーデン出身の俳優、ジョエル・キナマンです。 オムニコープ社の科学者のチーフで、サイボーグ技術の第一人者であるデネット・ノートン博士を、『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック役や『ダークナイト』シリーズのジム・ゴードン役でおなじみのゲイリー・オールドマンが演じているほか、オムニコープ社のCEOレイ・セラーズを2015年公開の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で主演しアカデミー主演男優賞を受賞したマイケル・キートンが演じています。 また旧3部作でナンシー・アレンが演じたアン・ルイス役に代わる相棒の警官ジャック・ルイス役として、『アイアンマン』シリーズや『キャプテン・アメリカ』シリーズでニック・フューリーを演じているサミュエル・L・ジャクソンが出演。豪華な顔ぶれの出演陣となっています。

監督はジョゼ・パリージャ、『パシフィック・リム』や『レヴェナント:蘇りし者』などで活躍する特殊効果アーティストが参加した新『ロボコップ』

監督をつとめたのは、ブラジルの特殊部隊(BOPE)の隊員たちの活躍を描き、高く評価された2007年公開の映画『エリート・スクワッド』の監督ジョゼ・パリージャでした。 またロボコップのスーツなどを手がけたのは2009年公開の『アバター』、2013年公開の『パシフィック・リム』、2016年公開の『レヴェナント:蘇りし者』など多くの大作で特殊効果アーティストとして活躍しているジョン・ローゼングラントです。

ロボコップが乗っているバイクは日本製?!

オリジナルのロボコップはパトカーに乗っていましたが、本作ではバイクに乗るように。パリージャ監督は、この変更点について次のように語っています。
バイクにしたことは大きな選択だった。未来には、人を中に何人も乗せるような洗練されたマシンは作られないと思うんだ。一人だけを乗せる乗り物がデザインされると思う。本当に機敏に動けるようにね。・・・それに悪者に撃たれそうになっても、ロボットなら心配いらないしね。
監督は脚本を書く前から、ロボコップに機動性を与えるためにバイクを使うことを決めていたそう。黒のボディに赤いラインがかっこいいこのバイクですが、日本のメーカーの製品Kawasaki 1000が大幅に改造されて使われているようです。