2018年8月1日更新

特殊メイクの巨匠!トム・サヴィーニのメイクが光るホラー映画

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ホラー映画やスプラッター映画に必要不可欠な特殊メイク。今回は、多くのゾンビ映画などに貢献したメイクの達人、トム・サヴィーニの芸術的な特殊メイクを楽しめる作品をご紹介します。

目次

偉大なる裏方!特殊メイクの職人、トム・サヴィーニに注目

CGが発達した現代のホラー映画では、どんなに恐ろしくて醜いモンスターでもリアルに再現することが出来ます。CGのおかげで、映像化が不可能とされていた多くの作品も映画化されています。 しかし、かつてはホラー・スプラッター映画には特殊メイクは欠かせませんでした。そして、沢山のメイクアップアーティストがいる中でも、多くの名作ホラー映画に貢献した人物といえば、トム・サヴィーニでしょう。 今回は、ホラー映画界の職人とも呼べるような彼の特殊メイクが楽しめる作品をご紹介します。 CGとは違った良さがありますよ!

現代ゾンビ映画の基礎を作り上げた、永遠のマスターピース『ゾンビ』

ゾンビ映画のパイオニア、ジョージ・A・ロメロが1978年に公開し、その後のゾンビ映画に多大な影響を与えた作品が『ゾンビ』です。1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編であり、死者が復活する世界で生き延びようとする人々を描きます。 残酷なシーンはそれほど多くないものの、終盤にはショッキングなシーンも。トム・サヴィーニは本作への参加がきっかけとなり、様々な作品でメイクアップアーティストとして起用されるようになりました。 また、本作には俳優としても出演しており、彼自ら特殊メイクの出来栄えをアピールしています。

謎の殺人鬼の恐怖を描いた、人気シリーズの第1作『13日の金曜日』

かつての凄惨な殺人事件により閉鎖された、クリスタルレイクのキャンプ場。それから数十年後、キャンプ場を再開するために若者グループがやってきますが、何者かの手によって彼らは殺害されていき……。 1980年に公開され、その後スプラッター映画を代表する作品となった『13日の金曜日』。徐々に迫りくる殺人鬼の恐怖を描いたホラーサスペンス映画で、1作目にしてシリーズの中では異色作となっています。 後のシリーズとは異なり殺人シーンは少し地味ですが、その分トム・サヴィーニのメイクもリアリティーに満ちた仕上がりです。

隠れた名作と名高い、王道のスラッシャームービー『バーニング』

かつて少年たちの悪戯によって大やけどを負ったキャンプ場の管理人クロプシーが、復讐のためにサマーキャンプに訪れていた子供たちを次々と殺していくスラッシャー映画。明らかに『13日の金曜日』を意識して作られていますが、ただの亜流作品にはなっていません。 大きなハサミを使った殺人シーンは勿論、終盤まで明かされないクロプシーの衝撃的な素顔など、トム・サヴィーニのメイクが大活躍。『13日の金曜日』以上にインパクト重視の作品となっており、彼のメイクを楽しむにはうってつけです。

圧倒的な絶望感を見事に表現した、終末ホラーの傑作『死霊のえじき』

大ヒットした『ゾンビ』の続編であり、前作と同じくジョージ・A・ロメロの代表作の1つとして知られるのが『死霊のえじき』です。ゾンビから逃れるために地下に逃れてきた人々が、次第に追い詰められ自滅していく様子を描きます。 暗い地下が舞台になっていることもあり、前作以上に陰惨で恐ろしい雰囲気の作品です。ゾンビの恐怖よりも人間の愚かさがテーマとなっており、単なるゾンビ映画以上の深みがあります。 グロシーンも更にパワーアップし、トム・サヴィーニのメイクも非常にハイクオリティー。終盤の八つ裂きシーンは、ゾンビ映画史に残るショッキングな映像です。

最早コメディー映画!超ハイテンション血みどろホラー『悪魔のいけにえ2』

その完成度の高さから、後のホラー映画に計り知れない影響を与えた傑作『悪魔のいけにえ』。そんな前作から12年の時を経て公開された本作は、前作を手掛けた監督のトビー・フーパーが全力でふざけた迷作です。 前作で大活躍したレザーフェイス一家が再び登場し、彼らに殺された甥の復讐を誓う男と戦いを繰り広げます。大幅にコメディー要素が強くなり、監督によるセルフパロディーもありのハチャメチャな作品になりました。 直接的なグロシーンが無かった前作とは違い、トム・サヴィーニお得意のショック描写が満載。路線変更しつつファンサービスも忘れない意欲作です。

正にトラウマ!狂気の斬首地獄『トラウマ/鮮血の叫び』

本作は、『サスペリア』などで知られるイタリアン・ホラー映画の鬼才、ダリオ・アルジェント監督が1993年に製作した作品です。彼の実の娘であるアーシア・アルジェント演じる少女が、両親を殺した犯人を追うというサスペンスホラーとなっています。 アーシアを上半身裸にしたり、作中では散々酷い目に遭わせるなど、例え自分の娘でも一切容赦しないダリオの鬼畜の美学が発揮された作品です。犯人の殺害方法の殆どが斬首というとんでもない作品ですが、トム・サヴィーニの特殊メイクは結果的にグロさ控えめとなっています。 生首祭りのような映画ではあるものの、他のダリオ作品よりはマイルドな仕上がりです。

CGとは違う魅力!特殊メイクに注目してみよう

CGには無い親しみやすさ、面白さがある特殊メイク。ホラーやSF映画は、メイクアップアーティストの存在無くしては成立しなかったでしょう。 裏方でありながら、彼らの作品への貢献は計り知れません。俳優や監督だけでなく、彼らの存在にも目を向けてみてはいかがでしょうか。 今回ご紹介したトム・サヴィーニ以外にも、メイクアップアーティストは沢山います。ホラーに限らず、様々なジャンルで活躍しているので、映画を見る際は是非注目してみてください!