『ヲタクに恋は難しい』の実写映画化がかなり攻めている件【ヲタ恋の魅力を紹介】

2018年8月21日更新

ふじたによる大人気オタクラブコメ『ヲタクに恋は難しい』がアニメ化に続き実写映画化決定!2次元だから許されたあのノリをどう実写化するのでしょうか?原作やアニメの魅力を紹介しつつ、「ヲタ恋」の実写化について考察してみます。

胸キュンあり笑いありの「ヲタ恋」

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出典 : amzn.asia

2014年からpixivに投稿され爆発的な人気を獲得。後に書籍化・アニメ化を果たしたふじたによるラブコメディ漫画『ヲタクに恋は難しい』。通称「ヲタ恋」。本作は、タイトルにあるようにオタクたちの不器用な恋愛模様を描く作品です。 この作品が多くのオタクに支持されている理由の一つは、主人公たちが従来メディアで取り上げられがちな、いわゆる"オタク"ではないところではないでしょうか。会社や学校で"ステルスオタク"、つまり一般人を装っているオタクが、実はかなり多いのだと思います。 趣味を隠している苦悩や、恋愛よりも優先したいものがある。そういうオタクたちの共感を呼んでいるのです。そして、オタクを抜きにしてもラブコメとしても秀逸。オタクものだからと敬遠してしまうともったいない作品です。

ヲタ恋の個性豊かなメインキャラを紹介【ネタバレあり】

桃瀬成海/CV.伊達朱里紗

桃瀬成海は本作の主人公。元カレにオタバレをしてしまい転職した先で幼馴染の宏嵩と再会します。会社ではちょっとドジだけど女子力が高く男性からの人気も高い彼女ですが、実際は腐女子。乙女ゲームやBLコミック、コスプレなど幅広く愛好しており、コミケにサークル参加するなどアクティブなオタクです。 幼馴染の宏嵩には元から趣味を隠していないので、彼の前ではかなりオープン。居酒屋で一緒にモンスターを狩るゲームをしたり、アニメイトで買い物をしたりもします。彼と付き合うようになるものの、お互いに趣味が第一優先。なかなか恋人としての関係が進まずに悩む姿や、悩んでいても趣味をまっとうする姿を、つい応援したくなる愛くるしいキャラです。

二藤宏嵩/CV.伊東健人

二藤宏嵩は、成海の幼馴染で数年ぶりに同僚として彼女と再会。彼女が隠れオタクなのに対し、宏嵩は特に隠していないオタクです。会社の昼休みに自席でゲームをしたり、寝食を忘れてゲームに没頭する重度のゲームオタク。184センチと長身で、表情は乏しいものの顔は整っているイケメンです。 リアルではどちらかというと無口ですが、ネットではわりとノリが良くギャップがあります。無表情のまま陽気な顔文字などを打っている姿は、まさに"ギャップ萌え"という感じ。恋愛は得意ではなさそうですが、成海への好きが溢れ出ている言動に、思わずニヤニヤしてしまいます。

小柳花子/CV.沢城みゆき

小柳花子は成海の同僚で、スタイルのいいクールビューティー系のOL。成海にはひょんなことからオタバレしてしまいますが、実は彼女も隠れオタクです。男性キャラ専門のコスプレイヤーで、その界隈ではちょっとした有名人。BLやアニメなども守備範囲ですが、成海とは推しカップリングが必ず逆となり、言い争いとなることもあります。 社内では隠していますが、上司であり高校時代の先輩だった樺倉と高校時代から付き合っています。日頃はガサツで男勝りな性格ですが、お酒が入ると弱音を吐く一面も。樺倉とはいわゆる"ケンカップル"ですが、なんだかんだ信頼しあっている様子が微笑ましいカップルです。

樺倉太郎/CV.杉田智和

樺倉太郎は強面な成海たちの上司。後輩たちからも、その顔のせいで怖がられていますが、実際は面倒見の良い人物です。一見、オタクに理解がなさそうなキャラクターですが、彼も実はアニメやゲームを嗜むオタク。ただ他の3人がガチオタなのに比べて、彼はオーソドックスな題材を幅広く楽しむライトオタクです。 高校時代なにかと衝突していた後輩の花子と、高校卒業を機に付き合いはじめて現在に至ります。ケンカの絶えないカップルですが、男性社員が花子を話題にしていると嫉妬心をみせたり、バレないようにお揃いのネックレスを付けていたりと、とても彼女を大切にしている様子がうかがえます。

二藤尚哉/CV.梶裕貴

二藤尚哉は宏嵩の弟で大学生。兄の表情筋がほとんど活動していないのに対して、尚哉は表情がくるくる変わり明るくて元気で社交的な人物です。メインキャラクターのなかで唯一の一般人。世の中に浸透しているネットスラングなどもまったく通じず、ゲームも周りが匙を投げるほど下手くそです。 成海たちが働く会社近くのカフェでバイトをしていることがきっかけで彼女たちと関わることに。幼い頃から、宏嵩が成海と幸せになってほしいと願っていた兄思いの弟です。カフェで見かけた同じ大学に通うゲーマー・光のことが気になり、声をかけて仲良くなろうとします。

桜城光/CV.悠木碧

桜城光は尚哉と同じ大学に通う女の子。伏し目がちでおどおどしている、コミュニケーションが苦手なタイプのゲームオタクです。ゲームの腕前はかなりのもので、なかなか他人を褒めない宏嵩が一目を置くほど。 尚哉との交流をきっかけに、成海たちとも次第に関わっていきます。見た目がボーイッシュなこともあり、出会いからしばらくの間、尚哉からは男性だと勘違いされていました。そのため、光くんと呼ばれています。尚哉の高すぎるコミュ力に、ときどきキャパオーバーとなって固まってしまうことも。

オタクの生態を実写化すると寒くなる!?

「ヲタ恋」の実写映画化が発表されました。原作、そしてノイタミナ枠でアニメ化された本作は多くのオタクたちに受け入れられましたが、果たして実写映画化はどうなるのでしょうか? 本作では、オタクの生態をコミカルに描いています。例えば、オタク語。"デュフッ"や"だお"など、成海たちはナチュラルに使っています。実際オタクたちも文字ではわりと使う言葉ですが、実際口にするかというと微妙なところ。あくまで2次元だから許されているネタが多い作品なのです。 細かく拾うとかなりの数のパロディや小ネタが散りばめられている「ヲタ恋」。ジブリの名台詞から、お笑い、名作アニメなどから、ネットでネタとして使われているワードが多数使われています。オタク感を演出するために実写でもある程度は必要かもしれませんが、一歩間違えると劇場が冷え冷えしてしまう危険性もはらんでいます。

オタクは偽物のオタクを見破る問題

主人公の成海は隠れ腐女子です。隠していない場では、溢れ出るパッションのまま、どのキャラが攻めでどのキャラが受けか、どんなシチュエーションが萌えるかなどを語りだす習性があるのです。原作でも成海と花子が、宏嵩と樺倉のカップリングについて熱く論争するシーンがあります。 こういったオタクの持っている好きなものへ対する情熱。それが嘘っぽい感じがしてしまうと、観ているオタクは一気に冷めてしまいそうです。 ラブコメとして恋愛を主軸に楽しめる人は実写映画化も楽しめる内容となりそうですが、なにかしらのオタク趣味を持つ人が観た場合に嘘っぽく感じない工夫。これが原作ファンに受け入れられるかどうかの鍵となるかもしれません。

『ヲタクに恋は難しい』キャストは一体誰?

『ヲタクに恋は難しい』の最新情報は毎回PVで告知されるという形式を取っています。今回の映画化決定の第一報も、ファンにはおなじみのPV内で発表となりました。 今回の解禁で発表となったのは、実写映画化するということだけ。公開時期やキャストについてはまだ解禁されていません。 最近の芸能界では、オタク趣味を公言している人も多数います。せっかくオタクたちの恋愛模様を描く「ヲタ恋」を実写化するなら、実際にオタク趣味を持っている人に演じて欲しいところ。演じるキャラとジャンルは違っていても、情熱を傾ける趣味があるのとないのとでは、観ている方の印象も変わってくる気がします。

実写映画「ヲタ恋」は漫画原作映画として成功するのか

TVアニメ ヲタクに恋は難しい 公式ガイドブック
出典 : amzn.asia

「ヲタ恋」の漫画やアニメが大ヒットした要因のひとつは、オタクという元々2次元に親和性の高いキャラクターがウケたことです。2次元だからおもしろい、2次元だから許せる。そんな空気がファンの間には色濃く漂っています。 そんな空気のなか決定した実写映画化。3次元化して大丈夫なのか、という実写化を懸念する声もあります。この前評判を覆すような神映画となるのかどうか、多くの原作ファンがその動向を見守っています。まずは要となるキャスト解禁が待たれますね。