2018年8月31日更新

あなたも映画が作れるかも!?TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMを紹介!

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『嘘を愛する女』
(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

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誰でも映画作りへのチャンスが!

映画制作の支援コンペはこれまでも数多く存在してきました。2018年現在も映像事業に携わる会社でのオリジナル企画の募集や文化庁の委託事業などでの監督希望者の募集など、さまざまな方法で才能を発掘するプロジェクトがあります。 今回はその中のひとつ、2015年から始まったTSUTAYA CREATOR'S PROGRAMを紹介していきます。

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMとは?

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMは、ビデオレンタルのTSUTAYAが2015年から始めた映像作品の企画を募集するコンペ。なんと映像制作の専門的な知識やスキルがなくても応募できるというのが嬉しいですよね。 応募資格には一切の制限がなく、チームやプロジェクトとしての応募も受け付けるとあります。この応募条件はかなり画期的。 これならどんな立場の人でもアイデアさえあれば誰でも映画制作に携われる可能性があるということです。2015年にグランプリと準グランプリを受賞した2作品が映画化および公開されたという実績もあります。 2018年もこれまでの受賞作の映画化へむけて動き出しているようです。

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM これまでの受賞作

『嘘を愛する女』
(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

2015年から始まったTSUTAYA CREATOR'S PROGRAMでは、これまでの3年間で総応募数1,164もの作品企画の中から11作品が受賞作として選ばれました。これまで映画化され公開までされた作品は2作品。 2015年グランプリ作品が映画『嘘を愛する女』、2015年準グランプリ作品が映画『ルームロンダリング』。2018年に2作品とも公開され、企画として順調に進んでいます。 その他に受賞した作品企画は次のようなものがあります。2016年、映画『3月のライオン』で脚本を務める渡部亮平によるグランプリ作品企画『哀愁しんでれら(仮)』やCMディレクターの箱田優子による審査員特別賞作品企画『ブルーアワー(仮)』。 2017年には、MTVでCMやオープニング映像を作っていた針生悠伺によるグランプリ作品企画『2/1イチブンノニ(仮)』、映画『超高速!参勤交代』の脚本家・土橋章宏による審査員特別賞作品企画『水上のフライト(仮)』などが選ばれています。 それぞれの作品が今後どのように映画化されていくか楽しみですね!

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2015年グランプリ受賞作品 映画『嘘を愛する女』

映画『嘘を愛する女』は、TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMが始まった2015年、応募総数474本の中から記念すべき初代グランプリに輝きました。 監督は、CMディレクターの中江和仁。CMを制作する傍ら映画制作も続け、その作品は内外の映画祭などで高く評価されてきた実力派です。 本作は実在の事件を元にしています。中江監督は、あるエッセイを読んで気になっていたこのエピソードを自分なりに調べて映画の企画にしたそうです。 ある日、同棲していた男性が病気になり、彼の持っていた身分を証明するものは全て嘘だということを知った女性・川原由香利。彼の職業はおろか名前すらも違っていたのです。彼は一体誰なのか、彼女は彼の正体にたどり着くことはできるのか……という物語です。 主人公・川原由香利に長澤まさみ、由香利の同棲相手に高橋一生という豪華キャスティングでも話題となりました。

2015年準グランプリ作品映画『ルームロンダリング』

2015年のTSUTAYA CREATOR'S PROGRAMで準グランプリを受賞し、映画化された作品が『ルームロンダリング』です。監督は、崔洋一や廣木隆一らの助監督を務めてきた片桐健滋、共同企画者にプロデューサーの梅本竜矢。 ルームロンダリングとは実在する裏家業で、訳あり物件に居住し浄化することを目的としています。本作は叔父に頼まれ、そのルームロンダリングを生業にしている女の子の話です。 訳あり物件には、この世に未練だらけの元住人が幽霊となって部屋に獲り付いていました。そんな彼らの姿が見える主人公・八雲御子は、いつの間にか彼らのお悩み相談をすることになり、自分の人生とも向き合うようになっていくさまをコメディタッチで描きます。 ヒロイン御子にはモデルや女優で活躍の池田イライザ、御子の叔父にはオダギリジョー。そのほか、渋川清彦、伊藤健太郎、光宗薫など魅力的なキャスト陣がそろいました。

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TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM 審査の流れ

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMのエントリー方法とその後の流れを紹介します。まずは、最初にWEBエントリーと映画作品の企画書などの種類送付となります。 ここで任意ではありますが、応募者の過去の映像作品を送付することもできます。またエントリー料金3000円がかかります。 1次審査の通過者は、続いて企画書に沿ったシナリオとポスタービジュアルを制作し提出。その後、2次審査は面談となります。 2次審査を通過すると、いよいよ最終審査です。最終審査では、応募者自身による企画プレゼンテーションを行います。 これまでの通過者はイメージ映像などを作ってプレゼンテーションしたようです。この厳しい審査を通過して、晴れて劇場監督デビューできるという訳ですね。

今後の映画作品にも期待大!

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAMは企画書のみのエントリーなので気軽に応募できそうではありますが、その後の審査はかなりハードルが高そう。この難関を潜り抜けた企画だからこそ、面白い作品が生まれていくのでしょう。 これまで受賞した人たちのインタビューをみてみると、アイデアが生まれる際には、普段の生活の中からふと疑問に思ったことから発想を膨らませていく人が多いように感じました。常にアンテナを張っていることが大事なのかもしれませんね。 2018年はすでに最初のエントリーは受付が終了しており、1次審査を通過した作品企画の詳細が公式サイトで発表されています。最終審査は11月に予定されているので、ここでまた新たな才能が発掘され、新しい映画が作られていくかと思うと楽しみです。