2018年9月24日更新

『クワイエット・プレイス』主演&監督ジョン・クラシンスキーが本作を語り尽くす!

©2018 Paramount Pictures. All rights reserved

2018年最も注目され、賞賛された映画の一つである『クワイエット・プレイス』がついに日本で9月28日より公開されます。本作に登場する家族の父親リーを演じ、監督・脚本も兼任した俳優ジョン・クラシンスキーが本作について解説します。

『クワイエット・プレイス』監督ジョン・グランシンスキーにインタビュー

2018年9月28日より全国上映となる、本年度世界で最も評価されたホラー映画の一つ『クワイエット・プレイス』。本作は“一切音を出してはいけない(音を立てたら、即死)”という近未来に生き残った一つの家族の絆とサバイバルが描かれ、手に汗握る傑作サスペンスホラーとなっています。 実生活でも夫婦である、エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーが子供たちを守る夫婦を演じるのですが、クランスキーは本作で主演だけでなく監督・脚本を務めています。まさに現在ハリウッドで最も注目されていっても過言ではないでしょう。 同時期に8月31日からAmazon Prime Videoより配信される海外ドラマ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』でも主演を務めるなど、現在ひっぱりだこなジョン・クラシンスキーが、『クワイエット・プレイス』の撮影背景を語ります。

ドラマ「ジャック・ライアン」に出演する事となったきっかけは?

『クワイエット・プレイス』の準備中、実はドラマ「ジャック・ライアン」の撮影も行っていたようです。本作に出演するきっかけは何だったのでしょう。

ジョン・クラシンスキー
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved

「『ジャック・ライアン』は僕にとって、夢のような作品でした。以前から映画だけではなく、原作本の大ファンだったんです。いつも、自分自身の頭脳を駆使して、問題をなんとか乗り切る男の話が好きなんです。僕にとって、ジャック・ライアンとは、アメリカ版ジェームズ・ボンドです。 クールなドラマを撮影する、という意識は元々ありましたが、実際ふたをあけるとジェットコースターのような状況が激しく変化するような体験でした。映画にするには、原作はあまりにも厚く、多くの題材が詰まっている。ジャック・ライアンに必要だったのは、本シリーズのようなテレビ番組だったのです。それを理解していたから、僕は出演を同意しました。」

もともとホラー映画は苦手だった?

『Brief Interviews with Hideous Men』(2009)『最高の家族の見つけかた』(2016)と、今まで2作の長編映画の監督を務めたクラシンスキー。この過去2作は『クワイエット・プレイス』とは、かなり異なるジャンル作品ですが、もともとホラー映画には興味があったのでしょうか。

クワイエット・プレイス
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

「いえ、むしろ全く逆でホラー映画を怖がっていました(笑)ホラー映画を観ること自体稀でしたね。しかし、ある日自分の出演していた『ザ・オフィス』というコメディドラマのクリエイターから、自分の台詞の発し方についてアドバイスを受けたんです。 それというのは、僕がコメディを意識して台詞を発していなくても、単に台詞を発するだけで、視聴者はその台詞を彼らなりに解釈するものだと。それを“可笑しい”、はたまた“感情的”と捉えるかは彼ら次第ということです。」

クワイエット・プレイス
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「ほんの些細なアドバイスでしたが、僕にとってはこれが大きかった。これがなければ、僕は今作のようなホラー映画を撮っていなかったと思います。はじめはホラー映画をどう撮れば良いかわからなかった。しかし、親が子供を守ろうとするストーリーであったり家族を描くことをはできると思いました。なぜなら、エミリー(・ブラント)と僕の間には子供もいましたしね。 だから、そのアドバイスを受けて、最愛の家族を描くことができたし、本作を観た観客が登場人物を通してどんな感情を抱くのか。それを僕は、観客の解釈に委ねることができたんです。」

本作を撮るうえでホラー映画を観始めたというクラシンスキー

クワイエット・プレイス
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「ホラーを手がけるとして、できる限りのホラー映画を観ましたよ。中でも、『エリ 200歳の少女』や『ウィッチ』のようなストーリー構成も素晴らしいホラー映画に出会うことができました。 僕がホラー映画を観るとき、なぜ怖いのかという理由が必要で、それがないと怖さが半減してしまっていたんです。僕が育った頃の映画は『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』のような、理由もなく単に怖がらせてくる映画が多かった。 しかし、『ジョーズ』なんかも一見ただサメが襲ってくるだけの映画に見えるけど、何か観客を引きつける様々な要素があって、そういうところを『クワイエット・プレイス』のストーリーに反映さえようと考えました。」

「音を出してはいけない」という斬新な設定はどこから?

本作はなんといっても“音を出してはいけない”というユニークなアイデアが特徴的。この企画は長年暖めていたとのことですが、その間でどのように変化していったのでしょう。

クワイエット・プレイス
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実際の作業自体は、僕にとって今までで最短の期間しか使っていないんです。2016年の9月、つまり2年前に脚本を受け取って、展開を考えていくうえで自身で監督して、演じたいと思いました。その頃、エミリーと僕は2人目の子供を授かったときだったから、新たに親になった感覚もありました。 撮影中も、子供はまだ8、9ヶ月で感情的にも身体的にもその子の安全を確保したい、大切に育てたいという気持ちが強かったです。それが何か、映画にもたらしてくれると信じていました。 実は僕が監督をするのはエミリーのアイデアだったのです。

妻エミリー・ブラントとの役作りは?

クワイエット・プレイス
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「彼女が出演の契約を結んでから、すぐに如何に静かな状態で撮影することが困難になるかを話し始めました。「もし母親が夕食を作っている時に、誤ってスプーンを落としたり、カップを強めに置いただけでも家族は死んでしまうわね(笑)」と彼女はジョークを言っていたんです。しかし、これらのジョークはどれほど音を立てずに暮らすのが難しいのかという、指標になっていきました。 さらに、妻はもし脚本やキャラクターにリアリティを感じられなくなった場合「現場でまとめて言うと問題が発生するから」と、事前に僕とすり合わせをする時に話し合いたいと言ってくれたのです。おかげで、事前に彼女と会話をするたびに本音を言い合うことができました。」

長女レーガン役のミリセント・シモンズについて「天性の才能の持ち主」

子供が登場する映画を撮影するにあたって、学校に行かなければいけないし、働く時間が限られている点から一緒に仕事をするのは非常に苦労すると言われています。クラシンスキーはこれについて、本作で「違う」と感じたようです。

クワイエット・プレイス
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「むしろ子役の方がプロフェッショナルで、リハーサルの過程でもかなり思慮深く、演技のアイデアについて話し合っていました。特に、レーガンを演じたミリー(ミリセント・シモンズ)と出会えたことは、本作の中でも指折りの奇跡でしたね。彼女は聴覚障害や手話の経験や知識についてオープンでしたし、彼女は何事も臆することなく、「レーガンならこうするはず」と素直に語ってくれました。 撮影に入った始めの頃、彼女が歩いて橋を渡るときに僕は「不安、怒り、罪悪感、この家族のなかでのけ者である感覚を、歩きながら全て表現して」と言ったんです。すると、彼女は見事やってのけたのです。彼女と話した時、全身全霊で相手を見ることを学びました。 僕の全身をみて、全てを見通しているような相手は初めてだったんです。毎日泣きそうになりましたよ。」

日本の映画ファンへ!『クワイエット・プレイス』の見所とは

クワイエット・プレイス
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「ホラー映画好きも大歓迎ですが、家族の在り方に着目していただきたいです。大切な人を守るということ、過酷な世界で家族と協力するということ。ホラーで泣くと思っていなかったと言ってくれた人もいましたが、そんな風に感情を揺さぶる作品になると嬉しいです。」 ジョン・クラシンスキーが主演・監督・脚本を務める『クワイエット・プレイス』は9月28日(金)より全国公開。同じく主演を務める『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』はAmazon Prime Video にて絶賛配信中。