2019年11月30日更新

映画『燃えよ剣』主要全キャストを史実と共に紹介 岡田准一が鬼の副長土方を演じる

燃えよ剣、岡田准一
(c)「燃えよ剣」製作委員会

歴史小説家・司馬遼太郎の傑作として名高い『燃えよ剣』が、岡田准一主演で映画化が決定!岡田が演じることになる『燃えよ剣』の主人公、土方歳三とは一体どのような人物だったのでしょうか。他のキャスト/登場人物についても、史実とともに紹介します。

目次

歴史スペクタクル超大作『燃えよ剣』映画化決定

多くの名作歴史小説を生み出した司馬遼太郎の『燃えよ剣』が、2020年、岡田准一主演で映画化されることが発表されました。 司馬の作品のなかでも高い人気を誇り、何度も映像化されている本作。今回は、主要キャストに若手から中堅まで実力派の豪華キャストを揃え、注目が集まっています。 そんな映画『燃えよ剣』について、主要キャストと、彼らが演じる役どころ、実在の人物像について紹介します。 これで2020年の新作映画のラインナップがさらに楽しみになること間違いなし!

原作は司馬遼太郎の大人気長編小説!新選組副長・土方歳三の生涯を描く

映画『燃えよ剣』は、歴史小説家として有名な司馬遼太郎の長編小説を原作としています。この小説は、1962年11月から1964年3月にかけて雑誌『週刊文春』で連載され、単行本は新潮社から上下巻で刊行されました。 2007年には同社から改版上下巻が出版され、初版から50年以上経った2019年現在でも売れ続けている、名作歴史小説の定番とも言える作品です。

あらすじはどうなる?原作のストーリーから予想してみる

『燃えよ剣』は、司馬が多く残した新選組を題材とした作品のひとつ。「鬼の副長」と呼ばれた土方歳三を主人公とし、生まれ故郷の多摩で過ごした日々から、新選組での活躍、そして戊辰戦争で戦死するまでが描かれています。 本作は多くのファンを持つ司馬の作品の中でも非常に人気が高く、1966年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)、1970年にはNET(現・テレビ朝日)、1999年にはテレビ東京、と3度もテレビドラマ化。また、1966年にも映画化されています。

土方歳三を演じるのは時代劇経験も豊富な岡田准一

燃えよ剣、岡田准一
(c)「燃えよ剣」製作委員会

今回の映画『燃えよ剣』で土方歳三を演じるのは、時代劇経験も豊富な岡田准一。 1995年、『Vの炎』で本人役で俳優デビューした岡田は、2001年に『忠臣蔵 1/47』で時代劇に初出演。その後、テレビドラマ『木更津キャッツアイ』(2002)や『タイガー&ドラゴン』(2005)で、俳優としての評価を高めました。 2014年にはNHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』に主演し、好評を博します。 映画では、『花よりもなほ』(2006)や『関ヶ原』(2017)、『散り椿』(2018)など、時代劇への出演も多いことで知られています。 幕末に活躍した人物のなかでも人気の高い土方歳三を、岡田がどのように演じるのか注目が集まっています。

実際の土方歳三ってどんな人物?

現在の東京日野市で生まれ、「お大臣」と呼ばれるほどの裕福な家庭で育った土方歳三。10人兄弟の末っ子であり、幼い頃から乱暴者として知られていました。 10代半ば頃からは、行商として家業である「石田散薬」を売り歩く生活を始め、当時の恋人とのデートに向かったとき、初めて人を斬ることに。 新選組の副長となってからは、局長・近藤勇の補佐に徹し、自らは裏方、憎まれ役として組織づくりに力を入れます。裏切り者は容赦なく粛清するルールを作った土方は、武術に長けた者ばかりが集まる新選組のなかでも「鬼の副長」として恐れられました。 「池田屋事件」や「油小路の変」で名を挙げた新選組でしたが、烏羽伏見の戦いで敗北を喫してしまいます。この戦いから始まった戊辰戦争で新選組を含む佐幕派(江戸幕府を守ろうという者)は追い詰められていきます。 土方歳三は洋式戦術を取り入れ、軍隊を率いて戦いますが、「箱館戦争」の際に五稜郭で戦死しました。

柴咲コウが演じるのはオリジナルキャラクター・お雪

燃えよ剣、柴咲コウ
(c)「燃えよ剣」製作委員会

『燃えよ剣』のヒロインであるお雪は、原作者司馬遼太郎が作り出した架空の人物です。 小説で描かれている土方歳三は、当初かなりの女好きで恋というよりも征服欲に突き動かされて次々と女性をものにしていきます。しかし、武家の未亡人であるお雪には本気の恋をしてしまうのです。 長屋に住む質素でつつましやかな彼女の可憐な魅力に、土方は心を奪われてしまうのでした。 小説では、物語中盤から登場するお雪。そんな彼女を演じるのは、『おんな城主 直虎』(2017)で時代劇初出演にしてNHK大河ドラマ初主演を果たした柴咲コウです。 柴咲は本作が時代劇2作目の出演となります。

鈴木亮平が新選組局長・近藤勇を演じる

燃えよ剣、鈴木亮平
(c)「燃えよ剣」製作委員会

新選組局長として、土方歳三と早くから志を共にしてきた近藤勇役には、鈴木亮平が扮します。鈴木はNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』(2014)や映画『俺物語!!』(2015)などへの出演で知られています。また、時代劇では映画『椿三十郎』(2007)や『必殺仕事人 2012』(2012)などに出演。2018年には大河ドラマ『西郷どん』で主演を果たしました。 『西郷どん』で西郷隆盛を演じた鈴木は、『燃えよ剣』では西郷と対立することになる新選組の近藤勇を演じることにためらいがあったと言います。しかし、いつもどおり徹底した役づくりと肉体改造を見せてくれるのでは、と期待が高まります。

実際の近藤勇ってどんな人物?

後の新選組局長・近藤勇は農家の生まれでしたが、土方と同じく武士を目指し新選組を結成。やはり「池田屋事件」での活躍以降、幕臣(将軍に直接仕える武士)となりました。 しかし、烏羽伏見での敗北をきっかけに新選組は勢いを失っていき、幕府は彼らに見切りをつけてしまいます。新選組は、会津で再び隊士を集め体制を立て直そうとしましたが、その途中で近藤は捕縛されてしまいます。 そして、坂本龍馬暗殺の犯人であるとして斬首刑にされました。

美貌の剣士・沖田総司役には山田涼介

燃えよ剣、山田涼介
(c)「燃えよ剣」製作委員会

沖田総司を演じるのは、アイドルグループHey! Say! JUMPのメンバーである山田涼介。2006年に『探偵学園Q』で俳優デビューし、その後『古畑中学生』(2008)や「金田一少年の事件簿」シリーズなどに出演。映画では「暗殺教室」シリーズや『鋼の錬金術師』(2017)などに出演しています。 山田は今回が時代劇初出演であり、本格的な殺陣・アクションにも挑戦するとのことです。

実際の沖田総司ってどんな人物?

新選組一番隊組長であり、撃剣師範である沖田総司。9歳の頃、実践的な総合武術である天然理心流の道場に入門し、剣の腕を磨きました。剣豪ひしめく新選組のなかでも、沖田率いる一番隊は大きな役割を果たしたとされています。師匠である近藤も、ケンカ好きとして知られた土方も沖田にはかなわないと言われたほどの腕前でした。 明るい性格でしたが、剣術の指導はかなり厳しかったとか。また、若き天才剣士で明るい性格、しかし結核で夭折したというドラマチックな人生から、多くの創作で色白の美青年として描かれています。

土方や近藤と対立する芹沢鴨は伊藤英明がキャスティング

燃えよ剣、伊藤英明
(c)「燃えよ剣」製作委員会

芹沢鴨を演じるのは「海猿」シリーズや映画『悪の教典』(2012)などの伊藤秀明。 伊藤は大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002)や『国盗り物語』(2005)などのテレビドラマから、映画「陰陽師」シリーズや『壬生義士伝』(2003)など、時代劇の経験も多く、今回の芹沢役にも期待が高まります。

実際の芹沢鴨ってどんな人物?

芹沢鴨は、新選組の初代筆頭局長です。酒を飲むと手のつけられない粗暴な人物として知られ、力士相手にケンカ騒ぎを起こすなどのトラブルメーカー。しかし、そのリーダーシップで新選組結成を実現した人物でもあります。 後に近藤らと対立し、暗殺されてしまいました。

新選組を預かる松平容保を演じるのは歌舞伎界の新鋭・尾上右近

松平容保(まつだいら かたもり)を演じるのは、歌舞伎界のニュープリンス・尾上右近です。 女方を中心に、数々の歌舞伎の舞台に立っています。2017年の『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』では、公演中に怪我をした市川猿之助に代わり、主演のルフィ役とハンコック役を演じ切りました。 満を持して映画初出演となる尾上が演じるのは、京都守護職として新選組を預かることとなる会津藩主の松平容保。尾上はこの映画を通して、日本の心を感じてもらいたいと語っています。

若手俳優の山田裕貴が徳川将軍・一ツ橋慶喜役

一ツ橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)を演じるのは、話題作への出演が続く山田裕貴。 山田は「特捜9」や2019年の連続テレビ小説『なつぞら』など多くの作品に出演しており、2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演経験もあります。 そんな山田が演じる一ツ橋慶喜は、徳川幕府十五代将軍。徳川幕府最後の将軍です。時代劇の経験があまりないという山田ですが、監督からの要望もあり、今までにない一ツ橋慶喜に仕上げたとコメントしています。

その他のキャストを一挙紹介!大物俳優からお笑い芸人まで個性派キャストが集結

『燃えよ剣』
(c)2020「燃えよ剣」製作委員会

たかお鷹:井上源三郎(いのうえげんざぶろう):役

新選組の六番隊組長・井上源三郎を演じるのは、たかお鷹。たかおは数々の舞台で演劇賞を受賞しており、吹き替えなどにも多く参加しています。 近藤勇や土方歳三と共に稽古に励み、彼らから絶大な信頼を置かれていたとされているのが井上源三郎です。無口で頑固だったという井上源三郎をどう演じるのでしょうか。

坂東巳之助:孝明帝(こうめいてい)役

孝明帝を演じるのは、坂東巳之助。歌舞伎役者の坂東ですが、映画「東京喰種」シリーズに全身タトゥーのマスク屋ウタ役で出演するなどの活躍も見せています。 孝明帝は開国に反対しており、終始譲位を唱えていました。若くして亡くなるのですが、その死には不審な点もあり暗殺説も囁かれています。

安井順平:山南敬助(やまなみけいすけ)役

新選組隊士の山南敬助を演じるのは、安井順平です。お笑いタレントとして活動する安井ですが、同時に俳優として活躍しており、2018年の連続テレビ小説『半分、青い。』などにも出演しています。 山南は新選組が再編された際には、局長と副局長に次ぐ、総長の地位に就きました。心優しく温厚な性格だったといわれています。

谷田歩:永倉新八(ながくらしんぱち)役

新選組二番隊組長の永倉新八を演じるのは、谷田歩です。谷田は舞台やナレーションに多く参加しており、大河ドラマにも何度も出演経験があります。 組長たちの中でも1、2を争う剣の使い手と言われており、新選組では撃剣の師範も務めていました。

金田哲:藤堂平助(とうどうへいすけ)役

新選組八番隊組長の藤堂平助を演じるのは、金田哲です。お笑いコンビ「はんにゃ」のボケとして活動しており、2010年の『私の優しくない先輩』で映画に初主演しました。 砲術の免許も取得していた藤堂は、優れた美貌を持ち、文武両道に秀でていたとされています。果たして金田演じる藤堂はどのようになるのでしょうか。

松下洸平:斎藤一(さいとうはじめ)役

新選組三番隊組長の斎藤一を演じるのは、松下洸平です。シンガーソングライターとして活動する傍ら、ドラマや舞台に出演し、2019年の連続テレビ小説『スカーレット』の演技が話題を呼びました。 新選組の中でも腕の立つ剣士として知られており、粛清や暗殺を多く行ってきたと言われています。

村本大輔:山崎烝(やまざきすすむ)役

新選組隊士の山崎烝を演じるのは、村本大輔です。お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーのボケ担当の村本が本作に挑みます。 優秀で文才があったことから、諸士調役兼監察を任されていました。京都で隊士の治療を行っていた松本良純から医学を学んでいたとも言われています。

髙嶋政宏:清河八郎(きよかわはちろう)役

尊王攘夷派の志士の清河八郎を演じるのは、高嶋政宏です。高嶋は2017年の『おんな城主 直虎』で演じた本多忠勝など、大河ドラマで多くの武将を演じています。 清河八郎は尊王攘夷派の志士を京都に呼び、新撰組の前身となる浪士組を作った人物。明治維新の火付け役です。

柄本明:丸十店主(まるじゅうてんしゅ)役

丸十店主を演じるのは、柄本明です。今では柄本佑や柄本時生の父親としても知られる柄本は、数々の作品に出演している名俳優です。 柄本演じる丸十店主は、岡田演じる土方に名刀の兼定を譲り渡す古物商という役どころ。どのように物語と関わるのでしょうか。

市村正親:本田覚庵(ほんだかくあん)役

本田覚庵を演じるのは、市村正親です。劇団四季に所属していた市村は、退団後舞台やミュージカルに数多く出演し、映画やドラマ、ナレーションなど様々な方面で活躍しています。 市村演じる本田覚庵は、武蔵国多摩郡の地主であり在村医でもある人物。後に新選組を結成する、土方歳三と近藤勇の学問の師です。

監督は『関ヶ原』の原田眞人

『燃えよ剣』の監督を務めるのは、映画評論家、脚本家としても活躍する原田眞人です。 原田は『金融腐蝕列島〔呪縛〕』(1999)や『突入せよ!あさま山荘事件』(2002)、『検察側の罪人』(2018)などで知られています。 また、2017年には司馬遼太郎原作『関ヶ原』の映画版の監督を務めています。同作は第41回日本アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演および助演男優賞など、10部門を制した非常に評価の高い作品。 司馬遼太郎原作、主演・岡田准一と『燃えよ剣』との共通点が多いのも注目ポイントです。

豪華キャストで蘇る歴史巨編映画『燃えよ剣』の公開日は?

日本で長年読み継がれる名作歴史小説を原作に、豪華キャストで映画化される『燃えよ剣』。 歴史好き、原作ファンとしては、山南敬介を始めとした新選組隊士たちが新たにどのように描かれるのか楽しみですね。 また、『軍師官兵衛』など多くのドラマや映画で、時代劇との相性の良さを見せてきた岡田准一の演技、殺陣にも注目が集まります。 実力、実績ともに申し分のないキャストで2度目の映画化となる『燃えよ剣』は、2020年5月22日公開予定です。