2021年5月21日更新

『アラジン』のジャスミンは異例づくし?勝ち気なディズニープリンセスを深掘り

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ジャスミン、アラジン
©Buena Vista Pictures/Photofest /zetaimage

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勝ち気なディズニープリンセス『アラジン』のジャスミン

アラジン
©︎WALT DISNEY PICTURES

ジャスミンはディズニー映画『アラジン』に登場するヒロイン。プリンセスの中でも、エキゾチックで少し大人な魅力を持つのが特徴的です。そんな彼女を演じる声優から、実写版の女優、さらに知られざるジャスミンのトリビアについて紹介したいと思います。

ジャスミンの基本プロフィール

ジャスミンは砂漠の中にある神秘の都アグラバーの国王サルタンの娘であり、宮殿に住む王女でもあります。性格は少し強気で、自立心と意志を持つプリンセス。他のプリンセスと違い、男の人にリードしてもらうより同じぐらい強くいたいという気持ちが劇中からも伺えます。 見た目も含め非常に大人の魅力溢れるプリンセスですが、実は若干15歳!なんと、14歳の白雪姫に次いで2番目に若いディズニープリンセスなのです。 また、そんなジャスミンの誕生日を推測することができます。『アラジン』でジャスミンは、あと数日で16歳になるという設定でした。そしてアラジンと魔法の絨毯が中国に行った時、中国人が正月を祝う描写があるのです。中国の職場は2月半ばなので、ジャスミンの誕生日は2月半ばから後半だと推測できます。

ジャスミンの声優を紹介

①麻生かほ里

アニメ版『アラジン』の声優を務めていたのは、アミューズに所属する声優の麻生かほ里です。続編やスピンオフ含め、シリーズを通してジャスミンの声を担当する彼女。ディズニー作品では他にも『メリー・ポピンズ』でジュリー・アンドリュースが演じるメリー・ポピンズ役をセリフのみ吹き替えていました。 また、声優以外にも女優としても活動している点が特徴的です。石原さとみを主演に迎えたヒットドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』では坂下梢役として出演していました。

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②リンダ・ラーキン/リア・サロンガ

英語版のセリフ部分の声優はリンダ・ラーキンが務めています。彼女は声優としてはジャスミンのみで、普段は女優として映画・ドラマに出演。 歌唱部分のみ、リア・サロンガというフィリピン出身の歌手が担当しています。実は彼女、『ムーラン』でムーランの歌も担当しているのです。それだけでなく、アジア人として史上初めてブロードウェイ『レ・ミゼラブル』のフォンテーヌ役を演じるという快挙も遂げている人物。日本にも来日歴があり、その際に行われたミュージカルコンサートでは俳優の城田優などと共演しています。

実写版はナオミ・スコットが演じる

アラジン ジャスミン ナオミ・スコット
©WALT DISNEY PICTURES

2019年公開の実写版『アラジン』では、女優ナオミ・スコットがジャスミンを演じます。彼女はイギリス出身で、もともとディズニーチャンネル系列の作品に出ていた女優でした。2017年の『パワーレンジャー』にピンクレンジャー役として出演したことから注目を浴びます。 本作では歌唱部分も吹き替えをすることなく、ナオミ・スコット本人が歌う点に注目。 また、日本語吹き替え版は女優の木下晴香がジャスミンを演じます。彼女は主に舞台で活動する女優で、これまでに『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役や『モーツァルト!』にコンスタンツェ役を演じてきました。

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ジャスミンのモデル・デザインに関するトリビア

アラジン完結編/盗賊王の伝説
©Disney

ジャスミンにはモデルとなったプリンセスがいます。それは、アラブの有名なおとぎ話『千夜一夜の物語』に登場するプリンセスです。 ちなみに、ヴィジュアルのモデルとなった女性は3人いるそうです。一人はジャスミンを手がけたディズニーのアニメーター、マーク・ヘンがフロリダのディズニーワールドのスタジオの窓をのぞいた時に見えた、若くセクシーな女性。 二人目は『そんな彼なら捨てちゃえば?』などに出演する女優のジェニファー・コネリー。3人目はマーク・ヘンの妹の卒業写真に写っていた女性だと言われています。 ちなみに、マーク・ヘンはジャスミンだけでなく『美女と野獣』のベルといったディズニープリンセスに命を吹き込ませる天才と言われています。そのおかげで、ジャスミンのデザインが美しく完璧なものとなったのです。 しかし、このせいで元々みすぼらしいルックスだったアラジンのヴィジュアルは変更させられたのだとか!プロデューサー曰く、あまりにもみすぼらしいため、ジャスミンが彼に惹かれるのは不自然だと感じたからだそうです。

ディズニーの中でも異色のプリンセス?

ジーニー,アラジン
© Buena Vista Pictures/zetaimage

先述の基本プロフィールで触れた通り、アラジンの後ろをただついていくようなか弱いプリンセスではないという点で、ジャスミンは他のプリンセスと比べると少し異色です。しかし、異色な点はそれだけに止まりません。 まず、そもそも他のディズニープリンセス、例えばシンデレラや白雪姫などはいつも映画の主役です。しかし、『アラジン』は主人公がご存知の通りアラジン。そう、ジャスミンは唯一主役ではないプリンセスなのです。 次に、ジャスミンはプリンセスの中で唯一ドレスやガウンを公式の衣装として着用していないキャラクターでもあります。もともと、映画の舞台はアラブやアラビア、ペルシャあたりだと考えられます。つまり、イスラム教の国です。しかしイスラム教は女性の肌の露出を禁止されているのです。そこで、彼女が着ているこの衣装はインドの民族衣装がベースになっています。 最後に、ジャスミンはヴィランとキスの経験がある唯一のプリンセスです。『アラジン』の終盤で、宮殿を支配するジャファーに囚われる彼女は、気をそらすために自ら口づけをしました。

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最も親近感が持てるプリンセス、それがジャスミン

ジャスミン、アラジン
©Buena Vista Pictures/Photofest /zetaimage

知られざるジャスミンのエピソードや、演じている声優・女優について紹介してきました。しかしやはり、活発でチャレンジ精神が旺盛な点や、敵を臆することない勇敢な性格が好感の持てるプリンセスという印象ですね。実は、『アラジン完結編 盗賊王の伝説』では、自ら巨大な像を押し倒したり、悪党をパンチ一撃で倒すなど戦闘力も上がっているジャスミン。 ドレスを着て、王子様に守られるだけじゃない彼女に惹かれてしまう一方です。